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【くちコミ情報】
初心者にもわかりやすい内容
暗号と聞くとその本質は数学であることをまず思い浮かぶかもしれない. しかし,この著書では数学的知識を持たない読者に対してもわかりやすいよう,「互いに素で」,「mod」,などの式や用語の定義から懇切丁寧にまとめられており,そして,図解を多く用いることで無理なく視覚的に理解を深めることができる. その上で内容が多岐にわたっていることから文句なしの☆5つをつけたいとおもう. そのタイトルに嘘偽りなく初学者のための入門書としてオススメできる.
わかりやすく、それでいて原理の詳細までよくわかる
この作者の著書全般に言えることだが、分かりやすく、それでいて原理や詳細をきちんと抑えることができる。 以下、複数の観点で見たコメント: □わかりやすい記述 ◇図解・フローチャートが多くわかりやすい ◇適切な難易度のクイズ問題が提示されており 理解を深化できる ◇要所要所で適度な抽象化の記述が挿入されており 把握しやすい □原理の詳細の記述 ◇フローチャート・数式を用いて暗号アルゴリズムや 認証アルゴリズムを詳細に記述している ⇒プログラミングの知識のある人ならば実装も 可能なレベルの情報が記載されいている □多様な内容の記述 ◇暗号学者の道具箱(6つの技術) ◇SSL TLS ◇PGP(暗号化ソフトのデファクトスタンダード) ◇量子暗号、量子コンピュータへの言及
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【くちコミ情報】
なんと素敵!!
根っからの文系で、数字にめっぽう弱い私だけれど、アインシュタインの相対性理論や、宇宙の始まり、終わり、仕組みには何故かすごく興味があって、無限大で夢のあるそれらの世界にずっと憧れていた。自分が想像もできないような、生活圏を遥かに越える距離、寿命を遥かに超える長い時間について考えるのはとても刺激的で、わくわくするものだ。でも、物理学の専門書はページを2、3ページ開くだけでもういいです、という状態になる・・・。 けれどこの本は、私のような超初心者にも、易しく分かりやすいストーリーとともに、そして、魅力的な登場人物とともに、宇宙のふしぎを伝えてくれた。 また、各所に、目をキラキラさせてしまうような不思議な宇宙写真や、宇宙の小ネタが挟まれている。文字だけではただ頭のなかの知識の栄養にしかならないけれど、写真や絵がふんだんにあることでよい意味で気分転換も出来、目の保養にもなる。 同時に、現代の子どもたちのより多くにこの本を読んでもらいたいと強く思った。 その理由は、宇宙やそれを解明する科学を易しく伝えていることだけではない。 作者は、主人公である純朴な少年ジョージを通して、科学を悪いことに使ってはいけないこと、私たちのこの美しい地球を守るために、環境保護活動と科学の発展を同時に進めていく必要があることを、伝えてくれているのだ。 その真摯な言葉が、とても簡潔で、短いのに、とても心に響く。 私たちの美しい地球。そのとんでもないかけがえのなさを、子どもたちはこの本を読み気付くだろう。固定観念の定まってきてしまった大人の私でさえ強く感動した。21世紀に読まれるべき名著です。
大人も子どもも楽しめる宇宙冒険物語 ホーキング博士の宇宙への秘密の鍵とは?
本書は、量子力学と相対性理論というふたつの大きな発見を踏まえて、その両方から導かれる宇宙の姿を初めて描いた天才物理学者スティーヴン・ホーキング博士とその娘で小説家のルーシーが世界中の子ども達のために書いた宇宙冒険物語。いまや世界約40ヶ国で出版され、世界のベストセラーとなっています。 主人公の少年ジョージは、ペットのブタを追って隣の家に飛び込み、科学者のエリックと娘アニーに出会ったことから、スーパーコンピュータ コスモス によって、宇宙の旅へと導かれます。ジョージは、 コスモス を通して、星の誕生と死や彗星を知り、宇宙に引き込まれていきますが、そこに不可解な行動を取るリーパー先生や暴力的で陰湿ないじめを繰り返す同級生の影が・・・。 19のコラムと32ページの美しいカラー写真が本書の特徴と言えるでしょう。太陽系やブラックホール、物質や質量など、ストーリーを読み進める上で必要な宇宙や物理学の知識が別コラムにて挿入されていて、小学生でも理解できるような配慮が施されています。さらに、イラストの他、探査機によって撮影された天体写真やコンピューター処理画像が掲載されているため、宇宙を舞台に展開される冒険物語がよりリアルにイメージできます。 著者であるホーキング博士は、ケンブリッジ在学中に難病のALS(筋萎縮症性側索硬化症)であることが判明し、1985年に肺炎を患った後は完全介護が必要となりましたが、テクノロジーの助けを借りて研究活動中の「車椅子の物理学者」。 博士の研究テーマである「どのようにして宇宙がゼロから自然発生的に作り出されたのか」ということや「どのように情報がブラックホールから出て行くのか」ということが本書の物語を通して展開され、興味をそそられます。また、主人公の少年ジョージの科学発表コンクールの原稿の中に盛り込まれている地球環境問題から宇宙を捉える視点も見逃せません。 大人も子どもも憧れる宇宙への旅。ホーキング博士の宇宙の秘密への鍵とは・・・。宇宙の起源、太陽系、ブラックホールなどの最先端の知識を得て、宇宙を冒険できる物語。大人も子どもも楽しめます。全3巻の刊行が予定されていますので、2巻目が楽しみなシリーズです。
【子供から大人まで】楽しめる宇宙の神秘!
この物語には夢があります。 しかも、ホーキング博士の科学的根拠に基づいた話なので、非常に勉強になります。 内容的には小学生の高学年程度から理解できるのではないかと思います。 大人が読んでも、小中学生の頃に学んだ忘れかけている天文学の知識を思い出すことができます。 非常に参考になるのではないかと思います。 したがって、子供から大人までが楽しめる良書だと思います。 その様に考えれば、書籍として若干高めの値段設定も非常に納得です。 また、途中に宇宙の様々な星のカラー写真や、天文学の解説も多くあるので、失っていた子供の頃の星に関する感動が蘇って来ます。 一ページあたりの字数は少ないので、さらっと読み終えてしまいます。
脇役のキャラクター設定が魅力的
誰もが憧れる宇宙の旅。本書では、「コスモス」という名のスーパーコンピュータの持つワープ機能が、それを実現してくれる。 主人公ジョージと隣の家の科学者エリック、その娘アニーの宇宙の旅を通して、宇宙の姿を視覚的に捉えられるストーリーになっている。また、ブラックホールなどやや抽象的で理解しづらい概念も、無理なくイメージできる。 何より、脇役のキャラクター設定がとても魅力的だ。テクノロジーを徹底的に嫌う両親。ペットはブタ。お隣に住む風変わりな少女アニーと科学者父エリック。スーパーコンピュータのコスモス。執拗に狙ってくるいじめっこたち。不気味なリーパー先生。彼らが、最初から最後まで勢いよくストーリーを引っ張っていってくれる。 ホーキング博士とその娘の共著ということで、より科学的な事実に即した内容を予想していた。しかし、ストーリーもキャラクターも創造的で、予想をいい意味で裏切ってくれた。 唯一、「さすが科学者だな」と思わされたのは、一文一文がとても短く簡潔である点(理科系の研究者は短文を好む傾向が強い)。この明快な文章のスタイルは、本書の魅力をより高めている要因のひとつでもある。 挿入されているカラー写真も美しく、非常に満足できる一冊だ。ファンタジー好き、宇宙好き、科学好きに限らず、多くの人に一読をすすめたい。
わくわくした気持ちをもって
子供をだしに、自分が読みたかった本。 児童書と言うことですが、自分が昔感じた、宇宙に関してのわくわく感がすごく感じられましえた。 最後のジョージの発表。 宇宙だけでなく、さりげなく地球での環境活動、親への思いも込められていて、すばらしい発表です。 物理学のことも、わかりやすく説明されていて、大人も楽しめる一冊。 早く続きを読みたいです。
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【くちコミ情報】
たまに読みなおしてみると良いかも
自分自身で「何故」と考える機会を失いがちだと感じた時に読んで肩の力を抜いてみることは良いだろう。ただしマスコミやマスメディアに洗脳されていない知的レベルの高い人にとっては退屈かもしれない。
体がコチコチだと気づいた
科学は絶対で普遍的な真理にみえるが、どんなに盤石にみえる仮説も覆されることがある。そのことを科学史から様々に例示し、科学が絶対ではなく一つの仮説にすぎないとする。科学は仮説であり、限りなく白であっても真理にはなれないし、逆に限りなく黒に近い仮説でも、一つの仮説として「肯定的に」みるべきと著者はいう。 しかし思うに、「黒い」独断的傾向の強い仮説と、多くの科学者が実験を通じて導いた「白い」仮説の重みは自ずと違ってくるのでは。両者を公平に「肯定的」にとらえるのは難しいと思う。いくら科学は仮説にすぎないといっても、やはり独断的な仮説と科学的仮説の両者が並んでいる場合、反射的に科学的仮説に手を伸ばしてしまう(このこと自体、この時代のパラダイムに染まっているの証左かもしれないが)。 頭では、黒い仮説にも鷹揚な態度でいたいと思うのだが、やはり時代に優勢な思考方式にあわないものは、体が拒絶するようだ。頭が固いというより体が時代の空気でコチコチなのだ。天空には適用できないとしてガリレイの望遠鏡を退けた頑固ジジイ連中と、私は本質的に同じ誤りに陥っているのかもしれない。 著者曰く、「蠢く仮説の不安定さを嫌う人々は、自分のまわりを『白い仮説』ばかりで塗り固めようとします。そして、ルーチンな毎日に埋没していき、グレーゾーンにはいっさい目を向けようとしなくなります。(中略)仮説でしかない世界を確定したものとみなすのは、単なるごまかしにすぎません。それは精神の『死』を意味するといっても過言ではありません。」(P.235〜P.236) この言葉は時々思い出して自分を戒めたいところだ。
恐るべし、思い込み
売れているみたいだったので、買ってみた。はじめに「飛行機はなぜとぶのか?」からはじまり、そういえば、大学の物理で習ったベルヌーイの定理かなんかじゃなかったかと思っていたけど、実際はウソで、専門家による渦理論も微妙に問題が残るらしい。すっかり、騙されてました。改めて、思い込みの恐ろしさを認識した。
知的に見えたい見栄っっぱりに
科学史と現代の物理学理論をさらっと紹介した本。子どものころ「科学とは再現可能なもの」と習ったが、実はそうでもないという考え方があることもわかってよかった。ただし、突っ込んだものはない「入門の入門」なので興味が湧いた向きは本格的な本を読めということだろう。 「相対性理論とは特急列車が普通列車を追い越したとき逆走して見える、アレのことだよ」なんて飲み屋のネタにはいいかもしれない。
エンターテインメントとして
最近、科学本がマイブームなので手に取った一冊。 少なくとも僕レベル(小学生で理科が好きだったレベル)の科学に対する知的好奇心を満たすことはできる内容であることは間違いない。とても楽しめた。ただ頭が柔らかくなるかは疑問である。 そもそもこの世界に確かなものなんてないということは誰もが無意識のうちに理解していることなのではないだろうか。一般的でいう「頭が固くなる」というのは常識を疑わないからではなく、焦りや余裕のなさによるものだろう。 そしてこの本を読んで頭が固くなるということも十分考えうる。つまり、「世の中は仮説だ!」という考えに縛られるということである。その考えからどこに向かえるのだろうか。 僕の思う柔らかさとはこの本を読み「そうなのかもしれないが、どうでもいいや」「そういう考え方もあるね」と純粋に楽しめることではないかな、と思う。 いずれにしろ、知的設計や悪魔の詩などの事例には大変興味を引かれ、勉強になった。科学少年に戻りたい文系の方はぜひ。
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複数ある見方の一つとして面白い
テレビ放映された番組がビジュアル的にも大変面白く、興味深かった。本が先だったら理解しにくかったかも。一応、人間なので「パッ」と消えたくはないけれど、どうやらその方が地球の為にはいいらしい。
内容も翻訳も最高!
内容も翻訳も最高に素晴らしいです。読んでいて、嬉しくなってきます。
人類を滅ぼすのは常に「他人」という認識
作者の意図は人類が滅びたらどうなるかというよりも、やはり人類の危機を阻止したいというところにある。さまざまな「正義の」人々が登場してきては人類の過ちと対策とについて語るが、彼ら自身、今日の危機を招いた一員であるとの自覚はまったくない。人類の危機の最大の問題点はここにこそある。
和訳がへたすぎる
原文を直訳してるんでしょうね。 読みづらいことこの上ない。 著者の着眼点は良いかもしれないが,この文章じゃ・・ 遠回り,まどろっこしい言い回しばかり。 場所とるだけなので,ブックオフ直行です。
人類が残した爪あと
人類が忽然と消えてなくたった後の地球を考察する本です。 私達が今目にするアスファルトや建造物が瞬く間に自然に侵食され、 文字通り灰塵に帰して、緑豊かな環境になる様子は、 想像以上の自然のたくましさを教えてくれます。 一方、私達が残した一部の化学物質は消滅することなく影響を与え続けます。 特に、印象的だったのは、土地や海に廃棄されたプラスチックの変遷。 細かく粉砕され、後々は微粒子となって海や空に蔓延します。 企業でも、プラスチックの微粒子は、人が吸い込まないようにきちんとした設備環境下で 取り扱っています。 かと思えば、女性の化粧品にもこのプラスチック微粒子は多数使用されています。 はたして、それを吸い込んだ人や生物には、どんな影響があるのでしょうか。 大気や海を微粒子が巡っている姿は想像したくありません。 これは未来の問題ではなく、近々の問題なのかもしれません。
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【くちコミ情報】
楽しみながら脳科学を垣間見られる
脳を研究する学者のエッセイというのが正しいところだろうか。 脳の研究とあわせて著者の日常の気づきや興味が記されている。 たとえ入門でも脳科学は専門用語が出てくると素人では挫折しがちだが、 ほとんど専門的なことを理解せずとも楽しく脳科学を垣間見ることができる。 話題も身近なところからスタートしつつ、きちんと脳についての解説がなされて いるので、一気に読み進めることができる。 楽しみながら脳について勉強できる良書である。
示唆に富みまくりで面白い
最近の研究成果(大したことないものや他分野の常識も含む)を交えて語られた脳の仕組みと学習論に関する非常に面白いエッセイ集である.脳関係の本は色んな発想へとつながるものが多いが,本書は通常の脳本よりも遥かに示唆に富むものである.だからムチャクチャ面白い.一方で,脳関係の本には強引な解釈が目立つものが多く信じやすい人にとってはある意味危険なことが多いのだが,本書は危険ではない.エッセイという性質上,「著者の思いついたこと」レベルの曖昧で乱暴でヌルい記述も含まれるけど,全体からすると微々たるものだし,ちゃんと読めば論理の飛躍や確率計算や統計処理の不備に気づける程度のものである.ちゃんと読むのが苦手な人は「これはエッセイである」と認識した上で読めば問題なかろう. 他にも,脳波,即時的なものや印象的なものへのバイアス,アルコールによる理性部分の麻痺,変化に対する盲目,作業興奮の効果,認識できる世界は脳内にある,似たものを同時に扱うと混乱するなど.
妄想(主観や解釈)を評価したい
池谷さんの脳の本は本書の他に海馬―脳は疲れない (新潮文庫) 進化しすぎた脳 (ブル-バックス)を読みましたが、やっぱり 面白いですね〜。 この本の大きな特徴のひとつは、科学的・客観的な知見をベースにしながらも、 著者自身が「妄想」と言っている主観や解釈を多く取り入れている点。 著者個人の主観や解釈なので、そこには願望・偏見・先入観なんかも事実上 入り込んでくるでしょう。 他のレビューには、これについてネガティブな意見もありますが、私はむしろ その妄想(主観や解釈)を評価します。 主観や解釈にはその人の考え方や場合によっては人間性みたいなところが 透けて見えて、池谷さんの人柄が感じられます。 また、著者の主観に対し「いや、それはどうかなー」とか「俺ならこう思うぞ」 などと、解釈の違いを楽しむのもいい。 どの部分が著者の主観や解釈なのかは読んでいればわかります。 どこからどこまでが事実で、どこからが解釈なのかわからないのは困りますが、 それがはっきりしているのなら、著者と読者の思考の応酬が可能となり、より クリエイティブな読書となる気がします。 そもそも、そうした「解釈」こそが、コンピュータにはできない人間の脳の 素晴らしいクリエイティブな部分だと思いますし。 他の脳関係の本も含め、以下のAからDの順番に読むのがおすすめです。 A.進化しすぎた脳 (ブル-バックス) →非常にわかりやすい解説で、脳の機能や仕組みを押さえる B.脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める (生活人新書) →問題のある脳を健全な状態にする方法(マイナスからゼロに)を学ぶ C.ひらめき脳 (新潮新書) →脳をよりクリエイティブな状態にする方法(ゼロからプラスに)を学ぶ D.脳はなにかと言い訳する―人は幸せになるようにできていた!? →科学的・客観的な知見をベースにした著者の妄想(主観や解釈)を楽しむ
ビジネスを通じて自分自身や他者と向き合う際に有用なヒントが多く含まれている。
身近な生活シーンから脳の働きをとらえようとしたもので、様々な生活上の心理・行動の背景にある脳の作用を描いている。元々ビジネスパーソン向けの連載エッセイだったためか、ビジネスを通じて自分自身や他者と向き合う際に有用なヒントが多く含まれていると感じる。一方で、一般向けの科学エッセイは分かり易さを求めるあまりに、実験的に解明された事実と生活シーンとの間を短絡的・飛躍しすぎな論調で結びつけることもあるので、この本も適当に気軽に読むと良いだろう。
学習したことをしっかり記憶する方法
睡眠に対する誤解 私は従来、睡眠の役割は、疲労を回復するもの、体内細胞の成長や再生を促進するものと考えていました。生きる為に睡眠は必要なものと分かっていましたが、記憶に関してはネガティブに考えていました。つまり睡眠を取ると勉強したことや覚えたことをある程度忘れてしまうと考えていました。しかし実際は逆で、睡眠は記憶の定着を促進する役目があったのです。 また、研究者が夢の中で発明のヒントを得たとか、作家が夢の中で創作のアイデアを得たというような話を何かで読んだり聞いたりしたことがあります。これも池谷さんの本を読んだ後なら納得がいきます。夢は記憶の断片を繋ぎ合わせて新しいストーリーを作るので、普段の生活では考え付かないような奇抜な組み合わせやアイデアを生み出す可能性があるということです。 本書を読んで、睡眠は学習したことを効率的に記憶したり、独創的なアイデアを発想するために役立つものであり、睡眠をもっと積極的・肯定的に考えて取ろうと思うようになりました。 学習効果を高めるポイント 1.睡眠を取る前に自分の興味がある研究分野や学習対象の本を読んだり、CDを聞いたりして情報をインプットすると、夢に影響を与え易い。 2.睡眠中に夢を見ることによって記憶の断片が再構成され、必要な情報が記憶として定着化する。 3.夢の副次的な作用として、記憶断片の再構成の際に、通常では有り得ないようなパターンの組み合わせが生じることで、独創的な発想やアイデアが得られる可能性がある。 脳の研究の話は難しくてとっつきにくいイメージがありましたが、本書は読みやすくて日常生活に応用出来そうな話が載っています。
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メディアが非科学・歪曲報道する理由(わけ)
第3回科学ジャーナリスト賞受賞の松永和紀さんによる、メディアと科学の関係論である。 京大学院農学研究科修士課程修了後、毎日新聞記者となり科学の作法と報道機関の生態を知る著者による「メディア・バイアス」の出来る理由解明本といった趣である。 本書のテーマである日本の読者・視聴者が育てた新聞・テレビの科学報道の欠落は、日本の読者・視聴者が科学報道に求める質が、その程度であると言えよう。 松永による「科学報道を見破る十カ条」が示されているが、「あやしさ」と「ニセ科学」を求め踊らされる消費者と商売の道具として「あやしさ」と「ニセ科学」を利用する事業者の相互依存関係の解消が望めない現状では、「メディア・バイアス」の存在を前提に身を守る術を獲得しなければならないとの事なのだろう。
健康情報のいい加減さ
何十年にもわたって様々なダイエット方が発表されるにかかわらず、どれひとつとして定着しないことや、ファーストフード店やコンビニで売られている食品が健康に良くないと言う一方で、それらが増加しても日本人の平均寿命が伸びていると言う事実に言及しないなど、健康に関する情報はいい加減なものだらけであると言うことを再認識させてくれる。 そう言った情報が無くならない構造に関しても触れているが、その構造は当面壊れそうもないので、あとは受け手側で自衛するしかない。それをする上で役立つ著作である。
メディアを中心とした自己中心的で恣意的な情報の取捨選択・操作による「メディア・バイアス」が働く構造や実態を解き明かし、それに騙されない視点や思考を提示。
世の中に蔓延する、センセーショナルで分かりやすく「科学的に正しい」っぽく見えるニセ科学やトンデモ科学者・理論、これらを自分たちに都合のいいように煽り利用するメディアや企業・組織・市民団体など、そして簡単に盲信してしまう視聴者・消費者たち。このような「科学っぽい衣」をまとった嘘や怪しげな情報を氾濫させる、メディアを中心とした自己中心的で恣意的な情報の取捨選択・操作による「メディア・バイアス」が働く構造や実態を解き明かし、それに騙されない視点や思考を提示している。 本書で問題提起された代表的な事例は、「白インゲン豆ダイエット」「納豆ダイエット」「みのもんた症候群」「中国産野菜残留農薬問題」「フードファディズム(タマネギが糖尿病にいい、リンゴポリフェノールが脂肪吸収を抑制するなど)」「食物繊維と大腸癌との相関」「環境ホルモン騒動」「化学物質過敏症」「添加物バッシング」「有機・無農薬栽培は安全か」「マイナスイオン効果」「水からの伝言」「遺伝子組み換え大豆の危険性」「バイオ燃料」など。 著者の履歴・専門から食や農業に関わる健康情報の事例を中心に論じているが、美容業界など他業界にも大いに当てはまる内容だと感じる。 メディアには自習・自浄能力はないと思っておかなければならないだろう。自分で情報の収集力と選択眼を磨くしかない。あらゆる人たちに読んでもらいたい本。
類書の中では一番
多くの人々が憂えたり批判したりしているのだが、世間にはとんでもない「科学情報」が氾濫している。そのような擬似科学的なことについて、すでに著しい数の書物が出版されているが、その中では最も読まれるべき一冊である。感情的にただ羅列するのでもなく、また、皮肉に茶化したりするのでもなく、擬似科学がはびこる原因になっているさまざまな要素を丁寧かつ簡潔に説明している。擬似科学批判の本の中では真っ先に読まれるべきものであろう。
本来常識であるべき非常識:十把一絡げな感もあるが
たいへんに読みやすく、よくできた本である。健康情報という名でもたらされるさまざまな誤りが、人を如何に動かすかよくわかる。多くのレビュアー諸氏が既に述べているように、たいへん価値のある本である。特に、メディア自体の特質の問題、つまり故意なくしてもなお、報道がおかしな方向にいってしまうことの指摘は重要だ。私も某テレビ局からインタビューを受けた際、どこをどう曲解するとこんな話になるのかわからないような番組内での扱いになっていて吃驚したことがある。 しかし少し気になるのは、話が分かりやすい反面非常におおざっぱで、逆に誤解を招きかねないような記述が見えること。殆どの食品添加物に問題がないことは事実だが、全てではないのは確かだし、官側の機関によるデータが全て信頼しうるかというとそうでもない(タミフルの副作用報告集計なんか予測と逆のものだったからどこかに消えてしまったし)。みのもんた症候群は論外だが、しっかりした眼をもってものを判断するのは案外に難しい。乗せられやすい我々、日々のニュースに対する反応さえメディアの思惑通りになっているようだ。全地球的な情報が集まる中、身の回りのことだけの矮小な判断力しか持たなければ、太刀打ちすることは到底不可能。もっと広い視野を、と自戒する。ともあれ一読の価値あり。
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若い次世代に思いを伝える1冊
日本でノーベル賞が一番近いといわれながら、先日お亡くなりになった物理学者戸塚洋二先生の追悼出版です。癌と闘いながら、若者たちに最先端の科学の入門書をという想いで書きとめていたものを講談社が書籍化。戸塚先生が若者へエールを送っているかのようだ。 冒頭に奥様が、戸塚先生が良いものを作るために「時間が欲しいよ」と言われたエピソードを綴っている。つい涙が落ちそうになる。まだ、時間がたっぷりある次世代が、想いを引き継いでいかなければいけないのだろう。
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ニュートリノに関して世界的業績をあげられ、ノーベル賞受賞も間近だろうと目されていた著者ですが、余命が長くないことを予期されておられたのか、若い世代の為に「サイエンスする心」について書き遺されておられました。奥様が著者のパソコンに残っている未発表原稿を見つけられたそうで、既発表分(ブログ記事)と併せて本書の発刊となったそうです。 【主要目次】 1.最後のインタビュー、2.戸塚教授の科学入門:神の愛はダーウィンとガリレオに及ぶのか、アインシュタンの「神はサイコロを振らない」、アインシュタインの「E=mc^2」、植物の基本は「いい加減さ」、19世紀末科学の困難 光の科学、ニュートリノ、「自然」な宇宙・自然界のスケールとは何か、3.宇宙と素粒子 内容的には基本的な事柄から最先端の話題(CP非対称性、ヒッグス粒子、暗黒物質/暗黒エネルギー)にまで及びますが、理科好きの高校生であれば読める内容でしょう。通読すると、一流の物理屋の思考スタイルが伝わってきます。事実を数値化して考えること、式の意味をよく考えることの重要性が良く分かります。(例:太陽のエネルギー源&寿命、ニュートリノから見た世界はどれだけスカスカか?、プランク質量とプランク長さを持つ球はブラックホール) 「フェルミ推定」「次元解析」が"皮膚感覚"のレベルとなっていますね。ご自身の大発見の話はサラッと書かれているだけですが、数字化して考えることの重要性がよく分かる内容です。ご逝去15日前に行われた最後のインタビューでは、先生の少年時代〜学生時代の話があり、興味深く読めました。(師匠(小柴先生)と同様、著者も学生時代は決して成績が良くなかったようです) 本書に出てくる先生の言葉・先生の知己(バコール教授)の言葉は「知の限界」に挑戦する武士(もののふ)の言葉です。研究者を志す方は得る処が多いのではないでしょうか。
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純研究者の道しるべ
理系と一口で言っても、多くの人が勤務する 民間企業の理系な仕事には、 基礎研究、応用研究、先行開発、 設計実験、商品企画、システム、経営企画など いろいろな理系仕事があるが 本書は、どちらかというと純研究者として どのようなアイテムや人脈・資格を手に入れて どのように戦略立てて生きていけばよいのかといった 具体性に富んだ示唆やアドバイスに溢れる内容である。 とはいえ、純研究者でない人にも 特にベンチャーを志す理系や、いつかは研究をと思う人には 情熱あふれる著者の生き方は大変な参考になる。 もちろん著者と同じように純研究者として 生きていくことに興味を持つ向きは ぜひ読むべき本のひとつではないだろうか。 勇気づけられるはずである。
研究者になる前に読んで欲しい本
研究者人生を語った本(読んだのは4冊ですが)の中では、一番分かりやすく具体的だと思いました。人生設計を具体的に考えるには、それぞれに本書以外(両親、友人、先生や、他の書物など)も必要になるでしょうが、考えるポイントが分かりやすく書かれているのがよいと思います。 人生設計の節目という意味では、大学の3年生(研究室を選ぶとき)、大学院の1年生(博士課程に進むか悩むとき)、博士課程の学生(今後のことを考えて)に読み返す(あるいは内容を実践する)とよいのではないでしょうか。 本書に書かれている人生設計に対する哲学や方法は研究者だけでなく、エンジニアにも通用するので、ぜひ読んで自身で考えてみて欲しい本です。
好きな研究をするためにも
世間が抱くイメージとは違い、研究者といえでも自分の好きな事だけをしていればオーケーというのは昔の話。大学の研究も多額の資金を必要とし、それにたいする社会の要求も今後重要さを増していくだろう。 そんな最近の風潮がよくいう創造的な研究を妨げているとかナントカという議論はさておき、本書は理系の研究者が、自らの愛する研究を行うための、人生設計指南書となっている。 表現力や人脈作りのためのネットワーク、ポストの取り方など、理系の人間から見ればそのようなことをする事自体気持ちよくないことに映るかもしれないが、これが重要なのだと坪田先生は述べている。文系の仕事に見えるものに対して抱く偏見を無くし、少しでもいいからエネルギーをそのようなことにまわせば研究生活はより充実したものになるだろう。ちょっとやりくり上手になるだけでいい。そういうことであろう。 とかく損しがちだといわれる理系の研究者の現状を憂い、理系人を元気づけ、日本の科学者のより一層の活躍を願う坪田先生のアドバイスに富んだ本であった。 これから研究者を目指す学生、既に研究者にとっても大変参考になる本であることは間違いない。このようなビジネス感覚の優れた理系研究者が活躍することが”大学生の理系離れ”を防ぐ、最も良い方法ではないかと思っている。
こんな本は他にない。がんばれ、理系!
「理系の人は素晴しい力を持っている。今の日本を支えているのは理系の力といっても過言じゃない。そこへ、ちょっとしたコミュニケーションや時間やお金の使い方などの文系力を培い、人生設計を少しでも考えたら、さらに素晴しいものになる」。 帯に、今をときめくiPS細胞研究の山中教授の写真と推薦の言葉が載っていたため、衝動買いした。山中教授は若い頃に著者の「理系のための研究生活ガイド」という本で勇気付けられ、そんなことなど知らずに共同研究を持ちかけるために積極的にアプローチしてきた著者に対して逆に「サインをしてください」とお願いしたそうだ。 ある意味で、凄く俗世間に染まったことが書いてある。しかし、徹頭徹尾前向きである。自分の好きな研究など狭い範囲の対象に没頭しがちな理系の才能と能力を最大限に開花させ、それを自他共に大いに役立てるようにするには、広い視野と目標を持って精一杯前向きにがんばりなさい、と溢れんばかりの情熱で強く激励している。 多くの国では理系の地位は研究職や技術職にとどまらない。本書にはないが、近年躍進著しく「世界の工場」とすら呼ばれるようになった中国の政府首脳部は、実は理工系大学出身者が大半を占めている。また、アメリカではITベンチャー長者の多くは理系出身である。理系の学問に要求される素養は結構世間の様々な分野に応用可能なのである。一方、日本の理科離れの風潮は、理系の適用範囲を本人も回りも少し狭くとらえがちなことにも原因があるように思う。 著者の幅広い経験と実績に裏打ちされているだけに、ひとつひとつの記述やアドバイスはとても具体的で、研究費の申請書の上手い書き方など、ちょっと他には例のないような記載も多い。将来にわたって広い視野で自分のスキルや人生計画を考えたい理系の研究者にとっては、最低限考え方や心構えの点だけでも、参考になる点があるのではないかと思う。 いずれにせよ、ポスト・ドク大量生産時代にタイムリーな本である。
研究者の“裏バイブル”になる本
将来、研究者生活を送ろうと考えている人にとっては、文句なしに参考になる本。 著者のような戦略的行動を、好ましく感じない人間も学会にはいるだろうが、だからこそまた、この行動ルールが差別化に役立つはず。 誰もが知りたかったけれど、なかなか口にできなかった本音の質問を「実はね」と、そっと耳打ちをしてもらったような気持ち。 もちろん、研究者としての本来の実績も十分に残している。 少し切り口を変えてビジネスマン向けの本を書いても、きっと成功する著者と思う。
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