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【くちコミ情報】
純研究者の道しるべ
理系と一口で言っても、多くの人が勤務する 民間企業の理系な仕事には、 基礎研究、応用研究、先行開発、 設計実験、商品企画、システム、経営企画など いろいろな理系仕事があるが 本書は、どちらかというと純研究者として どのようなアイテムや人脈・資格を手に入れて どのように戦略立てて生きていけばよいのかといった 具体性に富んだ示唆やアドバイスに溢れる内容である。 とはいえ、純研究者でない人にも 特にベンチャーを志す理系や、いつかは研究をと思う人には 情熱あふれる著者の生き方は大変な参考になる。 もちろん著者と同じように純研究者として 生きていくことに興味を持つ向きは ぜひ読むべき本のひとつではないだろうか。 勇気づけられるはずである。
研究者になる前に読んで欲しい本
研究者人生を語った本(読んだのは4冊ですが)の中では、一番分かりやすく具体的だと思いました。人生設計を具体的に考えるには、それぞれに本書以外(両親、友人、先生や、他の書物など)も必要になるでしょうが、考えるポイントが分かりやすく書かれているのがよいと思います。 人生設計の節目という意味では、大学の3年生(研究室を選ぶとき)、大学院の1年生(博士課程に進むか悩むとき)、博士課程の学生(今後のことを考えて)に読み返す(あるいは内容を実践する)とよいのではないでしょうか。 本書に書かれている人生設計に対する哲学や方法は研究者だけでなく、エンジニアにも通用するので、ぜひ読んで自身で考えてみて欲しい本です。
好きな研究をするためにも
世間が抱くイメージとは違い、研究者といえでも自分の好きな事だけをしていればオーケーというのは昔の話。大学の研究も多額の資金を必要とし、それにたいする社会の要求も今後重要さを増していくだろう。 そんな最近の風潮がよくいう創造的な研究を妨げているとかナントカという議論はさておき、本書は理系の研究者が、自らの愛する研究を行うための、人生設計指南書となっている。 表現力や人脈作りのためのネットワーク、ポストの取り方など、理系の人間から見ればそのようなことをする事自体気持ちよくないことに映るかもしれないが、これが重要なのだと坪田先生は述べている。文系の仕事に見えるものに対して抱く偏見を無くし、少しでもいいからエネルギーをそのようなことにまわせば研究生活はより充実したものになるだろう。ちょっとやりくり上手になるだけでいい。そういうことであろう。 とかく損しがちだといわれる理系の研究者の現状を憂い、理系人を元気づけ、日本の科学者のより一層の活躍を願う坪田先生のアドバイスに富んだ本であった。 これから研究者を目指す学生、既に研究者にとっても大変参考になる本であることは間違いない。このようなビジネス感覚の優れた理系研究者が活躍することが”大学生の理系離れ”を防ぐ、最も良い方法ではないかと思っている。
こんな本は他にない。がんばれ、理系!
「理系の人は素晴しい力を持っている。今の日本を支えているのは理系の力といっても過言じゃない。そこへ、ちょっとしたコミュニケーションや時間やお金の使い方などの文系力を培い、人生設計を少しでも考えたら、さらに素晴しいものになる」。 帯に、今をときめくiPS細胞研究の山中教授の写真と推薦の言葉が載っていたため、衝動買いした。山中教授は若い頃に著者の「理系のための研究生活ガイド」という本で勇気付けられ、そんなことなど知らずに共同研究を持ちかけるために積極的にアプローチしてきた著者に対して逆に「サインをしてください」とお願いしたそうだ。 ある意味で、凄く俗世間に染まったことが書いてある。しかし、徹頭徹尾前向きである。自分の好きな研究など狭い範囲の対象に没頭しがちな理系の才能と能力を最大限に開花させ、それを自他共に大いに役立てるようにするには、広い視野と目標を持って精一杯前向きにがんばりなさい、と溢れんばかりの情熱で強く激励している。 多くの国では理系の地位は研究職や技術職にとどまらない。本書にはないが、近年躍進著しく「世界の工場」とすら呼ばれるようになった中国の政府首脳部は、実は理工系大学出身者が大半を占めている。また、アメリカではITベンチャー長者の多くは理系出身である。理系の学問に要求される素養は結構世間の様々な分野に応用可能なのである。一方、日本の理科離れの風潮は、理系の適用範囲を本人も回りも少し狭くとらえがちなことにも原因があるように思う。 著者の幅広い経験と実績に裏打ちされているだけに、ひとつひとつの記述やアドバイスはとても具体的で、研究費の申請書の上手い書き方など、ちょっと他には例のないような記載も多い。将来にわたって広い視野で自分のスキルや人生計画を考えたい理系の研究者にとっては、最低限考え方や心構えの点だけでも、参考になる点があるのではないかと思う。 いずれにせよ、ポスト・ドク大量生産時代にタイムリーな本である。
研究者の“裏バイブル”になる本
将来、研究者生活を送ろうと考えている人にとっては、文句なしに参考になる本。 著者のような戦略的行動を、好ましく感じない人間も学会にはいるだろうが、だからこそまた、この行動ルールが差別化に役立つはず。 誰もが知りたかったけれど、なかなか口にできなかった本音の質問を「実はね」と、そっと耳打ちをしてもらったような気持ち。 もちろん、研究者としての本来の実績も十分に残している。 少し切り口を変えてビジネスマン向けの本を書いても、きっと成功する著者と思う。
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【くちコミ情報】
普通の本
池谷裕二さんは大金持ちになるチャンスを2回もありながら、それを求めなかった。 普通の人がどんなにがんばっても訪れないチャンスを逃がしたのは、お金持ちになることより 優先したいことがあったのだろう。
学生も教授も読むべき良書
1970年生まれ、東大薬学准教授 ご自身があとがきで書かれている。「ぼやき」の本だと。 しかし、ぼやきの中に余りに多くの、研究者あるいは科学者という文脈で生きる人々にとっての大切な思想、哲学があるように思う。 分子生物学一辺倒な現状を憂いながらも、その実験技術の進歩により大きな科学発展があった事を素直に認める。 「わかる」ということをとことん詰めて行き、その先にあるであろう真実へのアプローチの方法を語っている。 本書は木村俊介さんがインタビューアーとなって池谷さんの本心を聞きだした訳であるが、実に分かりやすく脳科学を説明し、そして現状でのサイエンス業界の光も影をも写し出している。 文系、理系関係なく大学生、大学院生、ポスドクそしてもちろん指導者の方も必読だと思います。 こんな先生の下で働きたい、そして、こんな指導者にならないといけないと感じるでしょう。 そして、いろんな分野(科学だけでなく)に興味を持つ事こそが、大きな発見や発明に繋がるのでしょう。
脳の知識に加え、科学者の泥臭い日常も垣間見られる書
楽しく読めて賢くなれる。本好きにとってこれ程ありがたい話はない。それも薄っぺらい雑学やハウツーではなく、アカデミック&インテリジェントな内容であればある程、受け売りでウンチクを垂れるのに都合がよい。その点で「記憶力を強くする」「進化しすぎた脳」「海馬−脳は疲れない」etc.、池谷氏が関わる本はハズレがない。本書も「脳のゆらぎ」「心のゆらぎ」「科学のゆらぎ」を軸としながら、一流科学誌への論文掲載に血眼になる科学者たちの泥臭い日常、きれいごとではない世界が垣間見られて大いに興味深かった。高潔なサイエンティストを志す純情な学生が幻滅しかねない内容も含まれているが、「実験や発見ができても、論文が書けなければオタクで終わる」のだから、プロのサイエンティストを生業とする以上、象牙の塔にこもって実験に明け暮れる訳にはいかない。政治力、プレゼンテーション力を駆使して研究資金をかき集める図太さ、俗っぽさが欠かせない様である。
池谷裕二という「脳科学」者の歴史性についても考えてみる
これは「あのイケガヤは、今、何を考えているのか?」って本ですね。面白く読みましたが、やっぱりちょっとビックリしました。池谷さんって、スターなんだ…… この中で池谷さんは、科学にはプレゼン能力が必要って話をしてて、池谷さんがわりと頻繁に一般向けの「脳」本を出すのも、その一環かなと思ったりします。研究資金や、求める人材を引き寄せるための広報活動という位置づけじゃないしょうか、下司の勘ぐりかもしれませんが。 本書で池谷さんは仮説を立てず、いわば好奇心の赴くままに研究を進めたいって言ってて、自分の研究室の院生たちが焦ったり苛立ったりするのを嗜める話もしてますが、そりゃ院生たちの言い分も分かるな。池谷さんだって院生時代は仮説-検証型の研究に邁進したって言ってるじゃない。それでポストも社会的認知も得た後で、「あの頃の自分は視野が狭かった、ヤな奴だった」って言われてもナ〜。 本書でも触れられてるけど、橋本総理の「科学技術創造立国を目指し、(中略)創造性に富む人材の育成、産学官の連携協力の推進、脳科学や遺伝子研究の充実など、科学技術の振興にも努力いたします」という施政方針演説が97年1月。またこの年、行革会議の最終報告で国立大学の独立行政法人化案が打ち出され、大きな議論となった。70年生の池谷さんが海馬研究で博士号を取得したのが翌98年。一般向けに旺盛な著作活動をスタートさせるのが01年。で、この頃の東大総長は蓮實重彦(97‐01)で、98年からは国大協会長にも就任するが、いかにも「学者のプレゼン能力」を重視しそうな人だよね。 つまり池谷さんが本格的に研究者としての道を歩み始めた時期、「脳科学」がブレイクし始めていた。しかも大学は、まさにその研究状況の「プレゼン能力」向上を迫られていた。池谷さんという研究者は、そういう幾重もの要因による歴史的産物だってことも、一応確認しておきたいと思った次第。
脳心サイエンス=ゆらぎ
本書は脳科学者である池谷先生が、現在行っている「多ニューロンのイメージングによる脳回路システムの理解」に関する研究を軸に、サイエンスに対する考え方、つまり池谷先生版"科学の方法"論を綴ったエッセイである。 随所に最新の脳研究の成果が"ミニ質問"という形式で分かりやすく、しかも池谷先生のその問題に対する視点も織り交ぜて紹介されているが、本書は脳科学のホットなテーマを紹介する!というものではなく、あくまで"現在"の池谷先生による"科学の方法"なのである。 先生が現在に至る研究生活の中で、脳をどのように理解していけばいいのか、またそもそも科学的な分かるとはどのようなことなのか、ということについてその問題に正面から立ち向かっている池谷先生ならではの視点が多く述べられている。詳しくは本書を読めばよいと思うが、キーワードは脳、心そしてサイエンスの"ゆらぎ"であろう。サイエンスによって物事を分かるとはどういうことなのか、そしてその方法で脳は理解できるのか、といったことに興味がある方は大変楽しめると思う。 そして、本書の魅力の一つは科学者池谷先生の科学研究に対する「本音」が聞けるところであろう。「科学者にはプレゼン能力が必須」「仮説を立てると視野が狭まる」「アイデアはコミュニケーションから生まれる」「やりすぎなければ研究は成功しない」「何が出来るかの方が大事」など科学に対する池谷先生の捉え方が知れる。このような問題は科学者を目指す上では誰でも直面するであろうというものであり、特にこれから科学を目指そうという学生の方(僕も学生だが)にかなりおすすめである。 現在進行形のゆらぐ池谷先生がこれから脳科学にどのように取り組んでいくか非常に楽しみになるのと同時に、同じように科学者として負けずに頑張って行きたいと思わせてくれる良書であった。
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経験に基づいた勘の発揮について
多くの良書において、たゆまぬ自己研鑽と経験に基づいた「勘」は重要であるとの 主張がなされている。大科学者の例が挙げられていることが多い。本書は、その勘が どうして発揮されるのかを茂木さん流に解説されている、と捉えてみると面白い。 偉大な発見や創出には必ず土台がある。その土台は場所や時代を超越した先人たちの 知恵や技術である。多くの優れた画家の巨匠たちが、まず模写により力を養った傾向 と合致しているところも面白い。
浅い
日本人は、「ピアプレッシャー」が強すぎるので、もっと個性を 尊重するべきであるという主張をする一方で、創造はみんなでするものだ という主張もなされている。 どこかで整合性がとれるような説明があるかと期待しながら 読み進めたのだが、この点に関して論理的な説明が最後まで与えられて おらず残念であった。 科学者らしく、具体的なアイデアを提唱し、それを定量的に検討する ような内容を期待していたのだが、本書は単に著者の考えを羅列しているにすぎない。 また議論も論理的とは言えず、期待はずれであった。
トヨタ式は、ひらめきの分散コンピューター
百人の一歩前進は品質上、極めて重要。ここには同意。トヨタ式を根づかせて、DNAとまで言わしめたのは、やはり大野式。 大野耐一翁ががんばらなければ、今のトヨタ式ほどには改善活動がシェイプアップされていないだろう。 ここに注目せずに論を進めているのは、何か意図があるのだろうか。 それもわかったうえで、ひらめきは万人のものであることには同意できる。 ひらめきを学術や産業の成果に結びつけられるかどうかは、極めて不確実。 それでも言えることは、みんながひらめきを大事にして、書き留めて、発表して活用しようとするムーブメントが盛んになれば、世界はいっそう知識化がすすんで、カイゼンの機会と成果を得られるようになるのではないか、ということでしょうか。 いろいろと考えさせてくれる、よみやすい本です。
ひらめきとは集合知である
ノーベル賞を例にとった章では、天才と呼ばれた人物の偉大な発明が、突然の 「ひらめき」によってもたらされたものではなく、それまでの様々な過去の英知 の上に成り立っているのだと分析しており、創造することに関しての日本的 メソッドと西洋的メソッドの違いにも触れている点はおもしろかったです。 トヨタ式を例にとった章ではカイゼンなどを例に詳しく解説しているがトヨタ式 に関しては様々な書籍があるのでそれほど新鮮には感じれなかった。 また、日本人には実際のところ独創性があるのだが、海外からは日本人は独創性 がないと揶揄されていることに対しての、筆者の思いにはとても共感できるもの がありました。 我々が本来持っている日本人としての独創性をもっと強みにするべきだと思わせ てくれる内容だと思います。
日本的なものの価値の大切さを感じました。
副題がトヨタとノーベル賞となっています。日本人は創造力が無い、と良く言われることですが、そうではなくて、トヨタのカイゼンにみられるように日本の創造スキームというのは誰もが行い特定の人物名の残らない民主的な方法で行われている、それに比べて一人の天才の発見や発明の象徴であるノーベル賞はまさに西洋的創造スキームの形である。日本は西洋とは違った創造の手法をもった独創性に富む民族であることを自覚しよう、といった趣旨と思いました。トヨタ自動車の工場を見学した筆者が、その運営に刺激されてできあがった本のようです。日本人には、どうしても西洋文明に対する劣等感のようなものが内在していて、日本的な手法を自信を持って主張できない面、気付いていない面があると思います。過去のキャッチアップ型の経済政策一辺倒で見失ってしまった日本的なものの価値を発見することの大切さを感じました。
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空間は目に見えるけど、時間は目に見えない
なぜ、時間が進むのを速く感じるようになるのか? 物理学博士にして作家の著者が、初心者向けに解説しています。 本書では、時間を「後から振り返った際の時間全体」と捉えます。 まず、空間は目に見えるけど、時間は目に見えないことを確認し、 時間感覚は記憶や意識に関係することの説明があります。 その後、実感として納得しやすい法則である、「人生の長さで1年 を割ったものが、1年の体感時間」(年齢と体感時間が反比例) を説明し、その原因となる仮説を立案しています。 仮説立案以外の寄り道が長いのが難点ですが、その分楽しく読める 本になってます。なお、仮説は以下のとおり。 ・加齢で作業効率が落ちて達成率が下がるから ・ルーチン作業で「記憶に残る時間」が少ないから 記憶や意識に残る時間と体感時間が比例する、といったところか? なお、同時期に発売された以下の書籍とは、著者経歴・読者対象 が対極で面白いです。コラボでなく偶然のようですし。 一川誠;『大人の時間はなぜ短いのか (集英社新書 460G) (集英社新書)』
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【くちコミ情報】
弱い人間としての一個人への温かい目線、視点も感じます。
もっと賢明に、清々しく生きるヒント。と帯には歌っています。 「遇有性」の存在であるこの人間、この人生の自分とどう向き合うか? 冷たい知性の「世界知」と暖かい知性の「生活知」のバランスはどうとるか? 不確実性に満ちた人間=自分の生をどう捉えどう人と接していくべきか? 読んでて結構難しかった。正直な感想です。しかし脳にはとても刺激的な本 であることも確かです。茂木先生の科学者としての悩みと哲学も感じられる のです。弱い人間としての一個人への温かい目線、視点も感じます。 難しいけれどまた読みたくなる茂木先生の本の魅力はここかもしれません。 印象深い言葉として、 「自分が生きるという文脈をいったん離れて世界を見なければ、科学の最良 の部分に到達することはできないのです。」奥深いいい言葉ですねえ。
概念をどう解釈するか?がテーマ。かなり難解な文章。
「脳」整理法というタイトルはふさわしくないです。整理術に関心のあるひとが手に取るべき本ではありません。人がどうやって「概念を理解していくのか」ということに焦点をあてて、宗教的、哲学的な側面からアプローチしたものと感じました。 脳科学者としてのアプローチはどこに?という疑問が多少残ります。本書を難解と感じる理由には「エラン・ヴィタール」とか「セレンディピティ」とかなじみの無い言葉が多数出てくることにあります。それらはその都度理解していけば、わかるのですが、言葉の定義がたくさん出てくるので読むのに苦労しました。 良かった点としては、「整理法」というタイトルを忘れて、人がどう概念を解釈していくのか?あるいは、どう解釈すれば前向きに生きられるのか?といった内容としてはとても価値あるものと感じます。 脳科学者の言葉としてインパクトがあったものは「偶然素敵な恋人に出会う能力と、偉大な科学的発見をする能力は同じ」というところです。セレンディプティとは偶然を必然にする能力(行動、気づき、受容)と説明がありますが、この能力があってこそ、素敵な恋人に出会い、偉大な科学的発見を起こせるとあります。ただし、それらは「行動」なくしては得られないもの。 意外な組み合わせの言葉ですが、さすが納得させられる根拠です。偶然の出会いは向こうからやってくるものではなく、自ら行動し、獲得するものなのだ。という新たな解釈を学びました。
「絶対的なもの」は存在しない
この本で一気に茂木氏を好きになってしまった。 今まで 不明瞭な形でしか説明できなかった「人や出来事との出会いによる成長」、「その人にしかできなかった体験で磨かれる人間性とそれによって豊かになる人生」、それらが茂木氏の理論で明確に証明された感じがある。 脳は『世界知』と『生活知』を身につけて、様々な体験の中で偶有性を整理し世界に適応する。そしてその偶有性が脳を鍛えていくのだ、と。 この本は様々な思考の場に連れて行ってくれる。 自分とは、他者とは何か、人間らしさとは何か、言葉とは何か、世界とは何か、戦争とは何か、宗教や神とは何か、社会と人の関係などなど。 そして、大きな概念に惑わされて『世界知』に偶有性がないと考えてはいけないと教えてくれた。固まった概念が危険であることを教えてくれた。世の中に絶対なものなど存在しないと改めて強く認識させてくれた。 様々な偶有性に出会い、成長していきたい。そして世の偶有性に逆に働きかけていくというのも面白いのかもしれない。
内容とは全く関係ありませんが
帯には最近の著者の顔がのっています。テレビでみるように年より若々しい感じです。 カバーの裏面にB Wの著者の写真がのっていますが野口英世似なみょーな髪型をして中国人風の鬚を生やしています。如何にも学者然とした風貌です。 この二つの画像を見比べるだけでもなんだか人間の売り込み方がみえてきます。
脳を考えることは、ワタクシを考えること、生きることを考えること。
〜「私」とは、偶有的な存在であること。 これほど大切な自己認識は、この世に存在しません。(p.188) 無から新たなものを生み出したり、「発見」することより、 既に在るものを「整理」することが大事だ という出発点のもと、そのための視点が紹介されている。 その中の一番のキーワードが冒頭にも引用した「偶有性」。 それは 「必然と偶然の間」 「完全な規則性に支配されているわけではないが、完全なランダムでもない」、 グレーゾーン。 この概念が自分の中に加わったことで、 未来や将来のことについて考える時に幅が出るかなと思う。 必ずうまくいくことなんてないけど、絶対失敗するわけでもない。 結局は、全てをコントロールすることはできない不確実性を どれだけ受容できるかが、果敢なチャレンジにつながる。 また、「セレンディピティ」=偶然の幸運に出会う能力 という概念も新鮮だった。 具体的な行動、気づき、受容が条件だそうだ。 全体を通して、語彙の難しさや抽象的な話もあり、 若干とっつきにくいところもあるが「科学」に裏付けられた 著者の語り口はとても説得力があった。 「偶有性に満ちた私」としっかり向き合っていこう。
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書いてはいない
「やわらか脳」がとても面白かったので、 こちらも読んでみた。 著者の話をまとめたもので、ご自身が書かれたブログが もとになっている「やわらか脳」とは温度が違う。 怒ってばっかり、辛口批判のオンパレードだったけれども、 私はあちらの方が面白かった。 この本で面白かったのは 自己啓発系の本で 「成功者になりたければそのフリをしろ」 「やる気がでない時はやる気のある自分を演じてみろ」というのが 脳科学的に正解だ、ということ。
脳には感動というトレーニングが必要です。
NHK「プロフェッショナルー仕事の流儀」の司会者としてもご活躍の著者ですが、やはり、本という媒体は改めて良いな、と思いました。TVで拝聴するよりも、わかりやすく多くの情報が提供されていると思います。この本は、脳は感動することによって無限大に成長してゆくことが書かれています。創造には教養や論理的思考が欠かせないこと。脳を成長させる意欲という感情の形成。イメージトレーニングの効用。そしてネガティブ脳についての記述も印象的でした。ネガティブに物事を考え始めると、グルグルと思考回路から出られなくなる状態に陥るのは脳科学でも説明が付くそうです。そうなってくるとネガティブ因子よりも大きなポジティブ因子を脳に送り込むようにするのが解決策につながるそうです。また、脳には共感回路というものが備わっていて、人間は元来優しい生き物なのだそうです。最近の陰惨な事件などには、環境によってこの共感回路が損なわれているということが考えられます。非常に多くの示唆に富んだ内容で、大変勉強になりました。脳には感動というトレーニングが必要なことが良く理解できました。
「感動」という高次元の脳の活動で、脳を活性化させ人生をかえよう!
筆者がPHP研究所でした話を、一冊の本にまとめた本だそうだ。 話しから立ち上げた本なので、優しい内容、理論展開なのかもしれない。読みやすい。ひとつのお題に3−4ページという構成も飽きがこない。 意欲を持ち、本物にふれ、感情を使い、感動する。 その繰り返しが、スポーツでいうところのトレーニングのようなものになり、脳の能力を高め、人生までも変える力があるのだそうだ。 人間の感情や、考え方を脳生理学の見地からわかりやすく説明してくれていて、納得が出来る。 帯に書いてある「感動することをやめた人は、生きていないのと同じことである」というアインシュタインの言葉と、「明日が今日と同じはずがない」というテーゼが心に残った。 星がひとつ少ないのは、エッセイとして読みやすい反面、すごく集中してドキドキしながら読書するというレベルのものでは無かったからです。
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脳科学者の茂木健一郎が書いた脳に関する本です。 脳は感動することで発達、変化していくといった内容です。 イギリスでは高校卒業時に1年間くらい「ギップイヤー」という人生における空白の期間をとる週間があるんだそうです。 それ以外でも、会社を辞めたりして空白の期間をとって、旅行したり人生見直したりする習慣があるのだという話はなるぼとなあ、とか思ったりしました。 実際に会社辞めたりして、実社会から離れた目で見ないと見えてこないことも沢山ありますしね…
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ニ セ
空想科学読本は根っからのファンで、私の家には第一刊等宝島社刊から棚に収まっている。 長い間親しんだこのシリーズに遂に新刊が! 然し内容を観て愕然、私が待ち望んだ科学読本では無かった! 私的に言うと、もっと柳田流の素朴で「よく考えれば!」的な意表を突かれる疑問が好きだったのだ。その点ではやはり同時発売の「空想科学読本6.5」の方が好きだ。 今回は計41項目、読者の質問に答える形式で掲載為れている。其れなりに笑えた質問を挙げてみよう。「マリオは茸を食べて大きく為りますが、有り得ますか?」「アニメでキャラが空に消え去るときにキラーンと光りますが、何が光っているのですか?」「スパイダーマンのパンプキンボム」「おしりかじり虫が尻をかじる理由」等々、笑わせてもらったが、期待したウルトラマンネタも大したこと無かった…。 後は和書史上最高に笑えた前書き&後書き、近藤ゆたかさんのイラストだ。イラストは目玉親父の項とウルトラマンの輝きの項だ、笑えるぞ! 断っておくが、此方も面白かったが正統派を求めるのであれば6.5をお薦めする。
第一回配本から干支一巡したみたいですね!
第一巻が出版されてからもう10年以上経つんですね…。 今回は全国の高校(生徒&先生)から寄せられた質問に 答える形式です。 今回は全部で41個の質問に対する回答が掲載されていますが、 以下に簡単にその質問を紹介いたします。回答は…購入して 読んでみてくださいね…。 1ジャイアンはどれだけ音痴なのか? 2目玉おやじは目玉だけで生きていけるのか? 3なぜマリオはキノコででかくなるのか? 4あしゅら男爵の謎 5空に飛び去ったヒーローがキラーンと光るのはなぜ? 6湯婆婆は顔が大き過ぎないか? 7影分身の術は実現可能か? 8サザエさんの小屋はなぜ伸び縮みするのか? 9ガチャピンはなぜスポーツ万能なのか? 10ウルトラマンの100万Wの輝きは眩しくない? 11マスタング大佐の指パッチンで本当に火が付く? 12「こち亀」の日暮巡査は4年も本当に眠れる? 13「009ノ1」の女性サイボーグはなぜ胸がマシンガン? 14超巨大な車で公道を走ったら? 15一反木綿はなぜ飛べる? 16ゾイドって乗り心地はいいの? 17ブラック・ジャックのメスはダーツのように刺さる? 18ナウシカともののけ姫はどちらが運動能力が優れている? 19新幹線がロボットに変身。乗客は大丈夫? 20坂田銀時の木刀はなぜあんなに頑丈? 21お色気の術を見たイルカ先生は鼻血で吹き飛びました。可能? 22ピサの斜塔を頭突きで垂直に出来る? 23緑川蘭子は壁打ちでボールを割っていました。ラケットは壊れない? 24クリリンの気円斬の原理を教えて下さい。 25ドラキュラの血液型は? 26「テニスの王子様」白鯨は実現可能? 27ゾロは刀を口にくわえて戦います。可能? 以下………となっています。あんまり長いとアマゾンに掲載して もらえないので、この辺で止めておきます(苦笑)
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空想科学読本シリーズは一番最初からのファンですが、 だんだんと書きたいものと書かされているものとの差が開いてきているように感じます。 もちろん、文体はそんなことはみじんも感じさせない見事な柳田節炸裂なんですが、 全国の高校からの投稿ということでアニメ作品にも最近のものが増え、 柳田氏がリアルタイムで感じてきた作品が影を潜めた感じで、 やはり「書かされている感」は否めません。 その点、同時刊行された6.5の方が意欲的で幾分か好意的に書いている様子が伝わってきます。 各作品の考察が今まで刊行されたシリーズ中最も短いことも影響しているかと思いますが、 やはりどこか「物足りなさ」を感じてしまいます。 ぜひ次巻では、深いところまで掘り下げた1の頃のような柳田節を披露していただきたいところです。
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苫米地さんの著書『残り97%の脳の使い方』の付属CDを聞いていて、 ルータイスという人の名前が出てきました。 ルータイスさんに期待していたせいか分かりませんが ルータイスさんも良かったけど、村上和雄さんの内容がすこぶる良かったです。 人の意志でDNAを変えられる。 同じ両親から生まれてくる子供のパターンは60兆通り。 全ての細胞は同じDNAを持っているけど役割分担をしている。 体重1キロ当たり1兆個の細胞でできている。 人間が存在すること自体が宇宙の神秘。 などなど目からウロコが落ちまくりました。 生きていることの素晴らしさに目覚めさせてくれる1冊でした。
人生は宿命か運命か
昔から問題の人生は変えられない宿命か意志の力で変えられる運命かという議論を遺伝子やDNAの視点から述べている。村上和雄先生の世界観はおなじ遺伝子やDNAを研究しているリチャードドーキンスとまったく反対である。村上先生に賛成するかドーキンスに賛成するかは科学ではなく、世界観の問題なのかもしれない。ルータイスは有名なコーチであるが、コーチングでは精神分析的に原因を探るより問題の解決に焦点を合わせることが大切だといっている。この種の本でよく「成功」という言葉が使われるがなにをもって「成功」なのかは定義されていないのでマイナス1点とした。
お徳です
DNA解明の世界的権威で、筑波大学名誉教授の村上和雄先生と1971年に設立され現在では50カ国毎年200万人以上が受講しているといわれるTPIの代表であるルー・タイスの共著。1冊で2度おいしい、そういう感じです。それぞれが、ご自分の著作で言っていることを分かりやすく平易にまとめています。入門書として読むのも良いかと思います。
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