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【くちコミ情報】
反論好きのエセ学者(笑)
帯に「徹底検証」なんて書いてありますが、何の実験もせず、「ありえないでしょ?」で片付けてるだけの本。結局、空想論で終わっている。著者は現代社会学部の教授ってことで、知識も設備もないでしょうから仕方ないのでしょうが、素人を相手に洗脳しようとしているのは、著者も変わらない。反論好きのエセ学者の主張である事に気付かないような読者にはなりたくないですね。
流行りモノ批判本
スピリチュアルな本で「水は答を知っている」が紹介されていたので、気になって調べていたら、この本を見つけました。「水は答を知っている」は本屋でパラパラと見たことがあったので、まずは「水はなんにも知らないよ」を読んでみようと思い、読みました。著者には失礼ですが、斜め読みで言いたい事は理解できました。素人的には詳細な専門的なことよりも結局、水で何が出来て何ができないの?という事が分かれば充分なので180ページというのはちょうど良いボリュームだと思います。内容は「水は答を知っている」のウソ、パイウォーターや波動水のインチキをメッタ斬りしています。書き方はUFOを批判する専門家みたいな感じです。結論としては水に過度な期待をしてはいけない。飲まなくてもいけない。飲みすぎてもいけない。水飲んで汗かいてもダイエットにはならない。といったところでしょうか。著者は教育者なので、「水に話しかけたらキレイな結晶になる」というオカルト的な話が子供達に真実であるかのように教えられることに危機感を感じているようです。教育現場で「水は答を知っている」の理論が採用されていることを、初めて知ったのでビックリしました。これからの子供達はウソと真実を見分ける能力も身につけないとダメなんですね。 「水は答を知っている」は読まない事にしました。
家にも来ました訪問販売水ビジネス
我が家にこられた訪問販売員が進める商品は約30万円タンク式浄水装置でした。水道水を入れたビーカーに薬剤を入れて色が変わったのを見せてくれ、今考えれば脅し文句としか言いようのない恐怖を煽る説明のオンパレードだったな。と、懐かしい思い出のノスタルジーに溺れながらやっぱり買わなくてよかったという安堵を感じながら読んでしまいました。 「感謝の言葉をかければ水の結晶が美しくなる。日ごろ感謝の気持ちを忘れずに生きよう。」なんて素敵なファンタジー。これが事実ならいいのになと思ってしまう。理工学や物理の世界の学生も信じてしまうなんてと著者はお嘆きだが夢と希望があるのは宗教だけなのかもしれない。 そして昨今は治療にほとんど役立たずな抗がん剤や放射線治療、実は地球を痛めつけているかもしれないエコロジー政策など人の妄信させる巧妙な仕掛けが施されている「常識」が水の世界以外にもたくさんある。 私たちは世界を変える力なんかないかもしれないけど賢い消費者になるくらいはできる。無知でいると骨の髄まで喰われかねない世の中。少しでも正しい世の中にしていくには間違ったものは支持してはいけない。この市場経済の世の中では価値を認めず買わずにいるだけで淘汰されていくなら良いものだけを買う、本当に役に立つものだけ買うのが大切なのだろうう。 自分が「美味しい!!」と思う水だけ買いましょう!水道浄水機の選び方の章が一番のオススメ!熟読すべしである。
江本勝をはじめ「水商売」に引導をわたす好著。
いわゆる「水伝」の著者にして、エセ科学者、トンデモ写真家、偽波動理論者の江本勝を、科学という視点から一刀両断にするところから本書は始まる。 “水が言葉を理解する”などというデタラメは、デタラメすぎてまともな反論がし辛いのだが、この本では丁寧に江本の妄論を笑い飛ばしつつ、なぜそういえるのかを科学的に説明している。 『水は答えを知っている』を軽くいなした後は、クラスターの小さな水、パイ・ウォーター、マイナスイオン等々、おなじみの「水商売」をどんどん斬っていく。 さらに「水」に関する常識(水道水とミネラルウォーター、浄水器)などの紹介で締めている。 “人間はほとんど水でできているから、綺麗な言葉をかけてあげると良い子になる”というアホな説は、初等教育の現場に入り込んでいる。これは科学リテラシーの醸成どころか、子供たちがエセ科学を刷り込まれるという悲劇を生んでいる社会的問題といえよう。 江本らの狙いは、本を売ることというよりも、その本で騙した相手に高価な機械や「水」を売って荒稼ぎをすることにある。彼らは批判にたいしてまともにとりあわない。この本が出た後も、性懲りもなく新作を出す(批判に対する回答はもちろんない)厚顔無恥ぶりだ。 そして、そういう駄本に星5つをつける、科学リテラシーのない読者がまだたくさん居る。その意味で本書の意義は大きい。 これは「水商売」へ引導を渡す好著だが、さらに望むべきことがあるとすれば、江本が写真というインパクトを利用して騙すのに対抗して、図解やイラストなどを積極的に利用すればもっとよかったかもしれない。 ともかく、「水」で世迷言を言っている人がいたら、是非紹介して欲しい一書である。
情報としていろいろ得るところがあった
普段、精神世界系の本をよく読むので、江本勝氏の本については本屋で平積みになっていることは知っていました、しかし、学校教育を担う先生たちにこんな形で影響を及ぼしていたとはびっくり。(人間が人の言葉に影響されることを、なんで水で説明しなけりゃならないの!?) 水といえば、私の身近ではホメオパシーやフラワーエッセンスがあり、私はそこらへんを叩いているのかなと予想していたが、それとは別の、もっと純粋な水に関するビジネスについて、「へぇ世の中にはこんなに水ビジネスがあるのねぇ」と現在までブームになったものについての内容、その誕生したいきさつ、元になっている理論(科学的には立証されていないがビジネスで使われて一人歩きしている様子)等を並べてくれていて、楽しんで読めました。 薬事法の縛りをかいくぐるためのバイブル商法というのがどんなものか、とか、アルカリイオン製水器自体は旧厚生省の認可を得ているものであるということとか、一つの理論や薬などが科学的に効果が実証されるにはどのようなステップを踏む必要があるのか、というところなどが特に今まで知らなかったので「へぇ〜〜そうなんだ〜」と独り言言いながら読んでしまいました。 ただ、実際に人々にとっては「科学的か」という視点は非常に重要ですが、科学的に実験などがなされていたとしても、その薬なりが「私に」効くかどうか?となると別問題でしょうね。 単なる水の範囲からは飛躍しますが、科学的に実証されていない代替医療などについては、「科学」の手法とは離れたところで考えて、それに対して手間隙かけるか個人個人が決めていかなくてはならないことも多いと思います。βカロチンのがん予防効果についての調査・実験の下りを読んで思いましたが、科学的に実証するにはお金も時間も手間もかかり、すべての物事を必要だからといって実証する、というわけにはいかないのが実情だと思います。そこからすると、科学的でないから採用しない、というよりは、これは科学的ではないが、これだけ効いた事例はある、この療法にはいくらかかる、そこであなたはこの方法にお金を出しますか?というところを明確にやっていくしかない場面というのもあるだろうと思います。
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【くちコミ情報】
井の中の蛙が見る世界
我々が見ている景色は犬、ハエ、カタツムリにも同じように見えているのか。我々は単純にそう思いこんでいるが、実はそうではない。カタツムリには家の屋根も、看板も、車も見えていない。ただ平面的な大まかな形の輪郭が見えるだけである。人が見ているシャンデリアとハエが見ているシャンデリアは形が違う。コクマルガラスはキリギリスが動いたときだけしか、それが見えない。またある種の闘魚が映画を見ると静止した絵が次々に出てくるだけで、1秒間に50枚フィルム送りしないと動く映像としては見えない。実際に軟体動物には景色がこのように見えるという図を見せられると、目からウロコが落ちるどころか「えーっ!」と驚くばかりである。この書ではそれぞれの動物が知覚する世界を環世界(日高氏の訳語)と名づけ、その環世界によって行動が規定されることを説明している。 翻って人間は皆同じように世界を見ているのか。実際には子供と大人では遠近感が異なる。レストランのレジでお札を折って立てて置いたら店員には全然見えなかったという例も紹介されている。これから飛躍すると、同じ境遇の中でもAという人とBという人では環世界が違うことを示唆している。我々はそれぞれが井の中の蛙になって世界を見ているのではないだろうか。自分の観察眼や世界観は本当に客観的なのか。自分を物差しにして他人を測るということをしてはいないか。一度疑ってみる必要があるのではないだろうか。我々がいかに先入観にとらわれているかを考えさせる本であった。
古臭いが面白い
1933年の出版ということもあって、エーテルの考え方等が背景にあり、結構古臭いと思われるが、内容的にはなかなか面白い。 いろいろな生物から見た世界と我々人間社会から見た世界が、どのように異なるか。 イヌとか猫の目線では、この世が、この世間がどのように見えるのかということは、ペットを買う我々人間としては従来から興味のあったことだ。 この目線を哺乳動物以外の下等動物まで押し下げて、ダニ、ミツバチ、ツタノハガイ、ハエ、軟体動物、闘魚のベタ、ウニ、クラゲ、ゾウリムシ、カタツムリ、ガ、ジャノメヤママユ、キリギリス、コオロギ、コクマルガラス、イタヤガイ、ヒトデ、ミミズ、エンドウゾウリムシ、まだまだあるよ、ホンムクドリ、モグラ、カササギ、犬チャン・ネコちゃんと熊ちゃん、そしてヒキガエル、彼らはどのように考えて行動しているのかを考えて見ましょうという生き物生態学、これを良かれ悪しかれ「環世界」と認識しているのだ。 輪廻転生のこの社会、この平成の極楽浄土・平和バカ社会をうまく生き抜くためにも、今度生まれ変わった時のことを考えて次世代には、ウニになっているかもしれないし、コクマルガラスになっているかもしれないので、彼らの生態系を今から考えておくのもそれなりに意味があることかもしれない。
生物理性批判
誰しもが一度ならず耳にしたことがあるであろう童謡「手のひらを太陽に」。 太陽の下、「おけらだって、みみずだって、あめんぼだって」、そしてヒトだって、みんな みんな同じ世界を共に生き、そして同時に各々が全く別の世界を見出す。 全く別の世界、つまり各々の生物に固有の知覚と作用に基づいて構築される、各々の生物の 「環世界Umwelt」の多様性を開示すること、そしてすべての生物は一様に主観を免れえない、 との主張からして必然的に、客観的な自然とやらの認識の可能性は否定されねばならない、 それこそがこの『生物から見た世界』の主題。 この本の新しさの一つは、単に種の差異を遺伝的要因のみによって説明するのではなく、 その「環世界」の差異によって特徴づけようとする点にあるように思う。 実に驚くべきアプローチだ。 無論、こうしたユクスキュルの議論の背景にあるのは、かのエマニュエル・カント。 要は、「現象と物自体」や「コペルニクス的転回」の議論を、生物学の観察や実験の成果に 従って再構築したら、こうなりました、という話、と言って言えないこともない。 このテキストを読むにあたって『純粋理性批判』を参照するのは極めて正統な手法である ように思う。ただし、その整合性については私の知る限りではない。
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一つの事に対して、多面的に見るように、 と言われて実際どういう事か、説明するなら。 この本を読んでみればいい。 昆虫と機械との違いから、感覚からえる情報、状態による反応の違い。 そして、多面的に客体を見る。人間の興味からも一つの物事から受ける反応は、 人様々。地球は混沌としている。 その中を人間がばっこし、環境をいいように改良していくことが、果たしていいことか?と、あとがきは書かれている。 それを考えると、有りとあらゆる物は環境で非情の運命を持っている。口の中の細菌は、歯を磨くたび除去される。便として出て行く無数の死骸。人間の中の環世界もあるのである。そう考えると、一人の人間の生きる重さも感じずにはいられない。
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いや、もう蛇足ですが、 共著者の、クリサートくんの図版のキモタノシイ感がすばらしい。 五月女ケイ子か吉田戦車か、って感じ。 いや、ユクスキュルさんもとうぜんおもしろいですが。 遠洋性クラゲの絵を見せると多くの子供は爆笑するか泣き出します。
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【くちコミ情報】
あなたはこの本を読んで、何か理解するものがありましたか?
不思議な容貌の人物が何か深遠な真理について語っている…といった 持ち上げられ方をしているが、私はどうもこの著者を好きになれない。 本書に関しては細部にわたって苦情を述べたいけど、大きくまとめて三点。 問題1、物質であるにすぎない脳から、我々の持つ生き生きとした質感(クオリア)が、 いかにして生じてくるのかという主題については何一つ解決していないということ。 難問を難問と認定して終わっている。小冊子で扱うにはあまりにも大きい問題であるとはいえ、 著者の文体が「今にも解明できますよ」と言わんばかりなので、 最後まで付き合って肩透かしを食らった読者は多いだろう。 問題2、学説の紹介の仕方があまりに下手であること。たとえば「supe venience」(重生起)というデヴィドソンの概念について、 【二つの属性(脳の状態とクオリア)が「ぴったり寄り添った」ものとして、関連性を持っている感じがある】 という説明を与えているが、「感じがある」というあいまいな言い方ではそれが 学説固有の主張なのか茂木の単なる妄想でしかないのかわからない。 そもそも当該箇所を読んでも、「supe venience」とその対概念である「対応関係」説との 致命的な差異がはっきりしない。万事がこの調子で進むのである。 問題3、『クオリア入門』という、あからさまにミスリーディングを誘うタイトル。 タイトルだけ見てこれは入門書であると思った人が多いだろう(私もです)。 実際には茂木自身がクオリア問題に入門したことの宣言に過ぎない。 他のレビュアーが指摘しているとおり、明確な定義すらないまま論述が始まる本書は、 入門書としては不適切です。 そもそもクオリアは哲学の分野で論じ始められた問題なので、 初心者はまずそちらで文献を探したほうがいいだろう。その上で科学的アプローチもあるのかな、 と思ったらこちらにも手を伸ばしてみるといいかもしれない。
・・・クオリアってニセ科学なの!?
いや、たぶん、ニセ科学ではないんでしょうけど。 ただ全般にわたって胡散臭い記述が多すぎるんですね。 ちょっとこれはいろんな意味で誤解を招く本なのではないでしょうか。 特徴としては (1)専門用語を多用して難しいことを言っているようだが、実際には当たり前のことを回りくどく説明しているだけ。 (2)当たり前ではない部分(つまり茂木さんのオリジナルな部分;特に「クオリア」というものについて)は説明がほとんど無いので、雰囲気は分かるが「理解」することができない。 (3)個々の文章を取り出すと科学的に正しいことを述べているが、それらをつなぐ論理が不十分であるために全体としての正しさが保証されていない。 となっており、見事にニセ科学的な構造を成しているんですね。 私は脳科学の専門家ではないので、クオリアという概念の正当性も正統性もよく分かりませんが、本書の印象はかなり悪いです。 もちろん「心」を科学的に扱うというのは非常に難しいことでしょうし、真っ当な科学とニセ科学の境界ギリギリに位置せざるを得ない学問領域である、という点はしょうがないと思いますが。 ただ、それでもやはりこの本における記述内容はいかがなものかと思いました。
脳のちょっと進んだ現象論
クオリアが何かわからなくて読んでみた。 クオリア研究者は、基本的には、今までの科学者と同じように「唯物論」に 軸足を置いて研究している。だから、脳の働きが、ちゃんと科学の法則に従って起こっている ことも認識している。 しかし、分子生物学者や、医学生理学者、物理学者と研究のアプローチが違うのである。 上記科学者たちは、脳の素過程をミクロに知ろうと研究している。 しかし、クオリア研究者は、そういうアプローチに否定的である。むしろ、心の現象論的 アプローチを取ろうとしている。外界からの脳への刺激に対して、脳が反応し、質感を える。それがどういうミクロな素過程の集合化はおいておいて、とにかく「クオリア」 と名づけて研究してみようということらしい。 基礎心理学に近いかもしれないが、ちゃんと、脳の活動を、唯物論的に捉えた上での 現象論であるから、クオリアも科学であるのだろう。
科学者の思索エッセイ?
クオリアという言葉の意味が知りたかったので、そのまんまタイトルの本書を購入した。 氏は脳科学者という認識で読み始めたのだが、果たしてこれは科学なのか!? 科学者の思索を書き留めたエッセイなのかもしれない。といっても、倦まず読ませるほど文章は巧みではないが。 心象=クオリア、主観性=志向性(ポインタ) という2つの言葉のラベル付けをしたことはわかる。あとの大部分は氏のメモ書き、思索の反芻に近く、科学的論説に入る前の段階だろう。それを検証、実証してこその科学と思うが、その期待に応える部分は残念ながらなかった。 先のレビューにあったように、序章(と加えて結びの「心の見取り図」)がほぼ要旨で、途中は先人の実験や説を引いて、なぜそういう思索に至ったかの過程がつらつらと書いてあるだけである。 物理学の理論を「考え方が似ている」だけで、脳科学に当てはめるのもすんなり腑に落ちない。相互作用同時性をニューロン伝達の時間を無にする説明に、またツイスター理論を複数の発火クラスターを1点に集約する説明に援用している。単なるアナロジーでなく、方法論として脳科学に援用する理由がわからないのだ。 感覚的に似ているだけでうまくいく可能性があるなら、錬金術とどこが違うのだろうか。もっとも錬金術が化学に貢献したことを考えると、研究のとっかかりとして決して否定的に評価されるばかりではないことはわかる。まだまだ緒についたばかりということはよくわかった。あとは、この耳あたりのいい言葉を、誰かが情熱的に実証してくれることを願いたい。
脳学からの現象学の読み直し?
気の利いた読者なら、途中まで読んで「ポインタ」あたりで、 おいおいこれはフッサールじゃないのか?ときづくはず。 そのとおりです。著者も主観性を説明するキーワードとして、 「ポインタ」をブレンターノの「志向性」に近いものとして 再発見しています。 「クオリア」という概念には、まだ幾分かつての「不変のセ ンスデータ」の香りがのこっている気がする。 冒頭あっさりウォーフの仮説を否定するあたりは、まだ意味 に対しての本格的な視点はないように思える。 「マッハの原理」も脳の範囲に限られ、「感じ」といった内 臓感覚的なものに対する視点がなく、脳自身が重層的な身体 システムの1レイアであることが捨象されている。 そのうちメルロポンティあたりを再発見するのでしょうか。 ゴールドシュタインとともに。
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東大教官の研究エッセンスとものの見方。 本書には、後半に発表の技術的なことが書かれている。 研究という場のエッセンスは、十分味わえ、 研究の入り口を知るにはとてもよい読み物だと思う。 教官ごとに温度差のある文章ではあるが、 大学の初学年には程よい本になっている。 本書を教科書として読む東大生には気の毒だが、 一般の読者には十分楽しめる。
「認識の技術」とは
当時話題になった、東京大学教養学部の「基礎演習」で使用されていた(されている?)テキスト。「知」の作法を学ぶための本。 私の読んだ時期が悪いせいかもしれないが(既卒)、各要素の連関性がわからず結論として何を指摘したかったのかがつかめなかった。ものごとには「このような理解の仕方もあるよ」ということを雑多に紹介しているように感じる。 とはいえ、大学1年生にとってはそれでも面白い発見があるのかもしれない。特に本書の中核である第U部では様々な「認識の技術」が紹介されているが、「フィールドワーク」による私たちの常識の打破や、たった数行の文章から本文全体のテーマを読み取る「解釈」は、学問の奥深さを私たちに教えてくれる。 それだけに、第U部の各項目の整合性に編者はもっと気を払ってもらいたかった。例えば、「構造」「比較」「関係」は、明らかに部分的な内容の一致を含んでいるが、これらは包含関係にあるのか、それとも独立したものとして捉えられるのか。また「統計」による分析と「モデル」による分析は並列して良いものか。できうることならば、ここで挙げられた「認識の技術」の実践的な活用方法について、もう一歩踏み込んで欲しい。 「知」の技術・作法を学ぶという姿勢に疑問を感じないわけではない。そこには「知」の矮小化が潜んでいないかという危惧がある。しかし、そのような問題をひとまず脇に置いておけば、大学で学ぶべき『知』とは何かについて知るための手頃な入門書であることは疑いない。「『賞味期限』がせいぜい数年」であると筆者が断っているが、現在でもまだまだ利用価値のある一冊である。(新版が出ているようであるが、評者はまだ読んでいないためコメントは差し控えたい)
息の長い本
出版された当時は「10年もすれば全く時代遅れになって使命を終えることを目指した?」はずの本書が十年以上現役でいることにまずうれしくも驚いた。 時間がたっても知的刺激は衰えていない(と私は思う)。歳をとって読み返したらとてもつまらなかった,という感想を持つ人は,成長した人だと思います。学校というのはそれほど変化にとんだ場ではありません。箱は同じで,毎年フレッシュな人が入り,それで若さをかろうじて保っているような,そんな微妙な場なのです。新たにこの本を手にする人が刺激を受けられるならそれでいいではありませんか。
肩のこらないよい本です。
社会人入試を目指しているときに求めた本でした。 モノゴトを考えるにはさまざまな方法があることがわかりました。 講師から講義を受けているような印象を受けました。 自分とはまったく違う価値観をもっているひとがいることを知ること。 表面だけではわからない細部にこめられた意味をさぐることで絵の見方が変わること。 史実を伝えていくうちに、現実とは違うものが付加されてしまう怖さなど。 確かにほかのレビューにもあるように、統一したものはありませんが、 それでいいのだと思います。さまざまな技法を現したものなのですから。
どうしようもない愚著
高校の頃は面白いと思ったのだが、学問を学べば誰もがその記述にあきれ果てる愚著。 それぞれの学問に相互通約性などないし、そもそも駒場にも存在しない(笑) 最近は越境という言葉も流行りだがまず恐ろしく遠い駒場と本郷を越境させてみたらどうか。 確かにいくつか面白い論考があってもエッセイ程度に味わうのがよいだろう。 他のシリーズは良書が多いのに残念。 現在はテキストとして使用されていないことを心から祈るものである。
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「宇宙船地球号(spaceship earth)」はもはや普通の言葉(household word)!
エコロジーの基礎は閉じた生態系としての地球という考え方ですが、このことを端的に表すのが「宇宙船地球号」という言葉です。バックミンスター・フラーの言葉ですが、彼のことを知らなくても「宇宙船地球号」という言葉はどこかで聞いたことがあると思います。何も知らなくても、すぐに理解できる言葉ですね。うまいネーミングです。 本書はエコロジーがブームになる数十年前にかかれたものです。今読むと著者の個性とともにちょっと時代を感じさせますが、読んでおく価値はあるかもしれません。 バックミンスター・フラーって多才な人で、さまざまな発明があります。もっとも実用化されたものは少ないです。ダイマキシオン・カーは今見るとほとんどレトロ・フューチャーですし、今も身近にあるものとしてはジオデシック・ドームぐらいですかね。これは三角形で構成されたドーム状の構造体のことですが、建築のみならずノース・フェース等のアウトドア用のテントにも応用されています。マーシャル・マクルーハンはフラーのことを現代のレオナルド・ダ・ヴィンチと言っていますが、そういえばダ・ヴィンチも実用化されたものよりアイデアスケッチの方が有名ですね。
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