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【くちコミ情報】
熱力学がこんなに面白かったなんて…
本書の主な対象は、熱力学を一通りやったけれど、「使われてる言葉はよくわかんないし、結局なんだったんだろ?」という思いをもっている人たちです。 特に「エントロピーって、なんとなくわかるけどなんとなくわからん」みたいな人。 ちょうど私もそんな感じでした。 数式はあまりないですが、さすがに文系の方にはけっこうキツイでしょう。 内容はエントロピーで始まり、エントロピーで終わります。 いきなりマクスウェルの悪魔という思わずワクワクしてしまう話題から入り、 そこから興味深い話がドンドン出てきて、一気に読むことができました。 しかしその内容は決して低次元のものではなく、最終的にはブラックホールだの毛のない定理だのと宇宙論の話になります。 ……正直に言うと、最後はちょっとついていけませんでした……。 しかし、主題である熱、エントロピーについてはよく理解できますし、 なんといっても、あの無味乾燥でわけのわからんと思っていたことを理解すると、こんなことまでわかってしまうのか… とそれまでの自分の無知に嘆息。 読了後はもっともっと勉強したいと思うこと受け合い。好奇心を刺激する良著です。
ちょっとムズイが、エントロピーの入門に最適
熱力学の三法則を簡単な図解と数式でひも解きながら、いわゆる「エントロピー」の概念を 分かりやすく提示しつつ、結局は「マックスウェルの悪魔」の非在から「ブラックホール」 さらには「超ひも理論」までにも話題を拡張し、概説している熱力学の入門書である。 複数コインの裏表の状態をマクロ、ミクロの両面から比較して重複度を算出し、ここから エントロピーの概念を大まかに掴んで行いくという解説が分かりやすく、直感的に理解で きる。さらに、「マックスウェルの悪魔」問題の提起からベネットの最終解決に至る111年 間の学説史を織り込んだ説明も面白かったし、「情報エントロピー」と「熱エントロピー」 とが同じという考えも新鮮だった。 しかし、「ブラックホール」のあたりから、私の頭の中に靄がかかりはじめ、「超ひも理論」 のところではお手上げ状態となってしまった。頭の中に「マックスウェルの悪魔」がうろつ いていてくれたらもっと理解が進んだかもしれないが、残念である。 いずれにしろ、大昔「エントロピー」という言葉を聞いたことはあるが、イマイチよく分 からんという私にとって貴重な入門書といえる。
文系には無理
レビューを見る限り、本の内容はすばらしいのだろう。ただ、物理の素養のない文系人間には何がなにやら全くわからなかった。「うーんわからんな」とパラパラやっていたら15分ぐらいで終わってしまった。
熱から始まって、いつのまにか超ひも理論まで
熱からはじまって、物理学的・科学的に重要な概念を解説してくれている本です。 本文中で作者が、「学者は同僚の目が怖いから間違いをおそれて分かりやすく正確に書くことができず、正確に分かりにくく書くかお茶を濁すかしかできないが、筆者は学者ではなく作家(元学者?)なので、学者の目をおそれずになるべく正確さを損なわずに分かりやすく説明する」というようなことを書いていますが、それはあながち嘘ではないと思います。 前半は熱力学的概念の説明、マクスウェルの悪魔、統計力学との関係などの話が進み、後半になると、じゃあブラックホールではエントロピーはどうなるの、など、他の熱力学入門書ではなかなか無いような事例の解説がされています。そこからさらに発展して、量子力学とニュートン力学の両方が説明できる超ひも理論はすごい!という話しで終わります。最後まで読むと、超ひも理論まで分かった気になります。
最高だよね・・・
この本は…最高。 竹内薫さんて、もの書きとしては独りよがり過ぎて、ときどき最低だなぁ、と思わせるんだけど…、というかほとんどそう思うんだけど、この本は珍しく最高。「熱」なんて普段よく使う言葉の奥に、幾重もの感動を紐解いてしまう物理学って本と最高なんだよね。て、いうか竹内薫にこんないい本書かせる物理学って本と最高なんだな、て思いました。言い過ぎ?
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対称性から捉える世界の姿
物質(原子)の生成から初め、ガリレオ、ニュートンらに見る巨視的な物理学と進み、相対性理論で時間とエネルギーの関係、時空の対称性を述べた後、量子力学からクォーク理論へと話は最新の物理理論まで流れるように話が進められる。 タイトルになっている「対称性」が本書の大きなテーマであり、筆者の論点の中に貫かれているのだが、初めのうちはあまり主題が見えてこないかもしれない。むしろ、後半の量子力学や素粒子論に入ってからが物理学における対称性の美しさ(或いは理論としての堅牢性)を感じることができる。次々と発見・予想される素粒子の振る舞いを正確に捉えるためには、エネルギー保存という対称性に加え、群論などの数学的な意味での対称性の概念が極めて強力な威力を発揮する。いついかなる時空においても(しかしながら鏡面世界を引き合いに出したパリティ非保存の話もちゃんと出てくる)、物理法則は不変であり、だからこそ実験だけでは到達し得ない世界を予測することが可能である、とする筆者の議論は当たり前のようであるが、それだけに意義深いものであることを再認識させられる。 後半は最新の素粒子論、そして超ひも理論を絡めた統一理論の話へと展開していく。しかしかなり専門的な事項を絡めて書かれるので、前知識がないと少し退屈に感じてしまうかもしれない。ただ、付録の群論に基づく対象性の数学の解説は非常にわかりやすいので、ここだけでも読む価値がある。
保存則と対称性は一如である
近代物理学では保存則なしに何事も進まないが、その走りとなるのはKeple の第2法則で、面積速度一定の法則として知られている。現代的な用語で言えば、角運動量保存の法則に当たる。これに対して、一般に保存則があれば、それに対応する対称性があり、逆に何らかの対称性があれば、それに対応した保存則があるという認識は20世紀に入ってからのもので、ドイツの女性数学者Noethe に帰されるべきものである。空間のすべての点が同等であるという対称性が、運動量保存則に対応するし、時間について特別な時点は存在しないという対称性が、エネルギー保存の法則に対応する。特殊相対論まできて、時空が一体化すると、運動量保存則とエネルギー保存則は一本化して、時空に特別な点は存在しないという対称性を反映して、4次元運動量保存則となる。彼女が見出したいわゆるNoethe の定理はこれ程までに基本的なもので、彼女の仕事はNewtonやEinsteinにも比されるべきであるが、残念ながら、彼女の名前は数学と物理学に生息する人間にしか知られていない。このあたりのことが、著者にこの本をお茶の間のために書かせた原動力になっている。著者のLede manと言えば、その共同研究者達とともに弱い力に関するpa ityの破れを実験的に検証したことで有名である。1950年代半ばまで、物理学者達は鏡に映った世界も鏡のこちら側の世界と同じ物理法則に従っていると信じていたのであるが、これに疑念を表したのが、李政道と楊振寧であった。Lede man達の仕事はこの疑念を実験的に検証したもので、当時の物理学界に大変な衝撃を与えている。そのLede manがこの本で、お茶の間の皆さんのために、対称性について自由奔放に語ってくれる。これを読まない手はない。
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面白くない
この本はあまり面白くありません。少なくとも物理が好きになるきっかけにはならないと思います。物理は、短期間で理解しようとせず、じっくりと自分のペースで考えていくことで好きになる学問だと思います。難解すぎる本でも挫折してしまいますが、ある程度の数学的証明や、物理現象の解説が載っている本(学部で指定される本など)で勉強することが一番だと思います。この本は、とりあえず問題を解く上での公式を確認できる程度のものです。全然よくありません。
単位取得を度外視すれば・・・?
私は高校時代は物理を履修しておりました。この本を読んで高校時代の物理とは違った考え方が少し身に付いたかなと思います。今後の私の物理の勉強に多少は影響が出てくることを期待 しています。その意味では評価4、弾性体、流体を掲載してない事で評価1下げで評価3と致しました。他の評価者が言われる様にこの本だけでは単位取得は難しいと思われます。 取れた方もおられるかと思いますので・・・「過大広告」とは言えないのかもしれませんが 単位をとるだけの目的であれば、演習書を購入して演習を繰り返した方が効率が良いと考えます。それと、少し紙質を落としても良いので値段を落として欲しい。 著者もこの本を出発点として更に上を目指して欲しいと望んでいますので、この書籍を永久に自己手元に置くことを望んではいらっしゃらないと思います。そのような意味で訂装 の質を落としてもいいので、購読者がもっと増える事の方が著者の真意に叶っているかと 評価致しました。
力学のガイドマップ
大学で比較的詳しく物理を勉強して数年が経ち、改めて物理を復習しようと思って本書を購入しました。 p 筆者も述べていますが、高校と大学の物理の違いは、定理・公式の導出の過程に重きを置いている点だと思います。そのため、ほとんどの物理入門書は、この伝統に従って、多くの式を用いて比較的厳密な理論を展開します。もちろん、このような厳密さによって養われる物理的な感性は、将来物理を勉強していく上で必要不可欠なものですが、一つ一つの式の意味に固執するあまり、物理の全体像が見えにくくなるという欠点があります。 p 本書は比較的平易に書かれており、それほど時間をかけずとも読み切ることができ、大学の力学ではどのようなことを学んでいくのか、という大略が分かるようになります。厳密さをはしょっているので枝葉に惑わされることもなく、といって、その厳密さは筆者が強調する「イメージすること」で定性的に理解させることに成功していると思います。 p 本書のもう一つのお薦めは、大学物理に必須な基礎概念が、問題という形でそこここにまぶされているところです。平易だからといって、決して一般の入門書と比べてレベルが下がっているというわけではなく、エッセンスがしっかり凝集されています。また例えば「万有引力の逆二乗則は、それが遠隔力ではなく近接力であるであることを想像させる」といった多面的な見方も載せています。ただ単位をとらせるだけの本であれば、絶対不必要なこれらの記述から、筆者が読者に物理の面白さを説きたいという意欲を痛感します。 p 本書を物理を勉強する上のガイドマップとして、必要であれば、他の成書で厳密な理論に入っていくのがいいと思います。 p 唯一、本書で欠点を挙げるとすれば、タイトルに偽りを感じる点です。本書だけでは、恐らく単位は取れないでしょう。ただ本書を読んだ後に改めて成書を学ばずとも、演習問題を数題解けば、必ず単位が取れると思います。
単位なんかとれんわ!
僕は高校のとき物理履修していなかったんですが、 大学で物理の授業があるんでこの本を買いました。 p はっきり言ってこの内容で単位なんか取れないですよ。 p 本の内容自体はわかりやすく、理解できたんですが、 大学の定期試験の問題を解くのにはなんも役に立ちませんでした。
十分良いでしょう
受験用の勉強と違って、大学での勉強は定義を導いたり、概念を持って 解く問題が多くなるので、力学の演習書を解く前に、あるいは基本的な 概念をつかむのに、良いテキストだと思います。
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魅力的、ただし途中から失速
タイトルにもなっているダイナミクスこそが生きているということの本質であるという主張には全面的に賛同する。冒頭で語られる中間層の必要性も痛感する。と、すこぶる共鳴して読み進んだが、中盤以降、明らかに文章の質が落ちてしまい、当然、読後感をも損なっている。それでも行間から匂いたつ知の香りは豊かであり、著者の主張を理解したいと心の底から思うのだが、正直、ぼくには理解し尽くせなかった。一読後に著者の論文を渉猟して、理解を進めることができたが、それを要求する書物を「一般向け」とは呼べない。序盤が非常に平易かつ魅力的であるだけに、中盤以降明らかに失速してしまった原因は、筆者の力不足というよりは、執筆や推敲に充分に時間を割くことなく出版してしまったプロセスにあるように思われる。十全に力を注いだ、次の1冊に期待したい。
刺激とチャレンジのある本です
人工生命、認知の数理モデルの分野を精力的に牽引してきた研究者による待望の単著。生命(≒認知)に対面したとき、自律性を抜きには語れない。それを、主体性と呼んだり、自由と呼んだり、いくつか言い方はあるだろうが、これらの語は一体どのような様相を意味しているのだろうか。本書は、身体性と時間の中に展開される運動を通奏低音にして、自律性という捉えずらい概念を、ひも解いていこうという試みである。 【おすすめの理由】 ◆多数の具体的な認知実験にもとづいている ◆そこから引き出される認知の諸側面を明確にし、それぞれについて定性的な数理モデルを提示している ◆文理をまたぐ深い教養に裏打ちされている
学問、思想もまた爆発である。
この本の中身は岡本太郎の作品のように爆発している。 筆者の魂は、物理学を出発点とし、計算論、複雑系、心理学、現象学からはたまた芸術のかなたまでと、縦横無尽に駆け巡ぐる。 しかしながら、筆者の志向性は常に生命と意識の起源を自律運動性という一つの概念から理解しようとする試み一点に向けられており、その独自の考え方は問題の本質に鋭く切り込んでいる。 筆者の使う言葉は聴きなれない言葉ばかりかもしれない。一見、読みにくいかもしれないが、それらは彼自身が文中に書いているようにジャーゴンであって、その一つ一つの言葉にはあまり意味はない。読者はそのジャーゴンの嵐にただ身をおいて、それらの使われ方を身をもって感じ入れば、筆者の思想は深く潜在意識に刻まれるはずである。 文章と同様、またはそれ以上に素晴らしいのは、筆者の生み出した多様な人工生命が織り成す活動のプロット図である。無理にそれらの数理的な意味を理解しようとしなくてもよいかもしれない。そこにたち現れる、濁流のように渦巻くカオス、きめの細かいフラクタルから、生命、意識のもつ混沌とした暴力性、同時にそこに息づく美しいまでに緻密な構造性を読者は直に感じ入ることができるはずである。 この傑出した天才の作品に、世界はどう反応するのだろう? いまから楽しみである。
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入門にぜひ
光学の基礎という意味では、なかなかわかりやすくてよいと思います。 身近な機器を例に仕組みや幾何光学の基本的な考え方がわかりやすく示されていますので、 これまで文字と数式だらけの入門書で挫折した人でも理解が進むのではないでしょうか? もちろん、本格的な光学設計や学問に携わるには内容は不足ですが、これから光学の世界に 足を踏み入れる人には格好の入門書になるでしょう。 少々回りくどい解説もありますが、このくらいのほうが入門には適していると思います。
わかりやすい光学の入門書
光の性質から、レンズの光学性能を評価する計算式まで、レンズを使った光学製品全般について、ある程度自分で評価できるだけの基礎知識を一通り授けてくれる。 計算式とは言っても、ほとんどが分数や三角関数程度のもので、電卓片手に式へ数値を代入することで、レンズの作る像の大きさや倍率、解像度、それにピントの合う範囲などを自分で算出できるようになる。 顕微鏡,望遠鏡,双眼鏡などの仕組みも簡単に説明しているが、こちらはほんのさわりだけ。これら光学機器を使いこなすためには、もう少し専門の本が必要だろう。 おそらく、この本の知識が一番役立つのは、写真やカメラに興味を持っている人たちではないだろうか。写真レンズのスペックを理解するためには、この本に書いてあるようなレンズの知識が必要になるからだ。 「図解入門」とはいっても、よく見られるイラストやイメージの図解ではなく、幾何光学をまじめに図解している点が評価できる。
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とても面白い
元素記号といえば、「スイヘイリーベ・・・」と意味も無く諳んじたのが懐かしいところですが、高校時代にこの本を読んでいたら、もっと楽しく化学を勉強できたのではないかと思います。元素のそれぞれの特徴や用途が簡潔にまとめられていて、身近ところに様々な元素がどんな風に使われているかを知ることができます。挿入されている逸話も興味深い。
手元にこっそり置いておきたい本ですね!
市民科学者として原子力問題を中心に活躍して、先日無くなった高木仁三郎さんの作。こんな便利な本があったのか、という気持ちです。元素(学校で習いましたが・・・)一つ一つについて、名前の由来や特性などが見開き2ページずつでコンパクトにまとめてあります。根っからの文系の私。化学なんてまったく苦手でしたが、この本を読むと内容が体に染み込んでくるようで、手元に置いてこっそり活用しています。知人には教えたくない一冊ですね。(同じシリーズの「単位の小事典」もおすすめ!)
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解説がちょっと荒っぽい。
本書は元駿台の鎌田先生が書いた「化学をひととおり学習したことがある人向け」の問題集である。あくまで既習者向けの問題集であることを強調しておきたい。 本書の解説は、石川正明先生の流儀に則った解説スタイルをとっている。そのため、次元解析も丁寧に行っているし、問題の解説に於いても「何故この解法を使うのか(解法の必然性)」や「問題で扱われている化学的な原理」についても触れられている(ただし、本当に触れる程度)。しかし、その割には全体的に解説が荒っぽい。言い換えれば、本書は「入試問題を解けるようになるための必要最低限の事柄」しか扱っていないのだ。そのため、結果的に本書は、化学の初学者が手を出しづらいものになってしまっている。 まず、厳密には本書は理論化学全体を網羅し切れている訳ではない。あくまで、入試頻出のポイントを絞った上での解法の解説だけに徹している。また、基礎概念の解説も分野によってはかなり言葉が足りない部分がある。同じ学習者層をターゲットとした『化学基礎問題精講』に比べると、顕著にそれが表れる。例えば、『基礎問題精講』では解説されている「単位変換」は、本書では扱われていない。また、化学2の平衡(主に気体平衡や電離平衡)が絡む部分についても、説明不足な点が多く見受けられる。だから、苦手意識がある学習者が使う問題集としては、かなり敷居の高いものになってしまっているのだ。つまり、化学が伸び悩んでいる人が使う用途としては、本書は全く向いていない。むしろ、本書は『基礎問題精講』と『標準問題精講』との橋渡し的存在なのだと個人的には思う。ただし、完全に橋渡しが出来るという訳ではなく、あくまで足りない知識を補充する程度と考えた方が良い。 しかし、本書は、基礎がある程度仕上がっている人間が解法の確認や知識の補充に使うのであれば、充分有効活用できる。ヘンリーの法則、易溶性塩の溶解平衡、炭酸ナトリウムと水酸化ナトリウムの混合溶液の滴定、などの市販の問題集では意外と詳しく扱われていない部分が丁寧に取り上げられているからだ。これらの部分に触れられるのは、類書との兼合いを考えても有益である。ただ、あくまで抜けていた知識の補充が出来るだけあって「応用問題が解けるようになるための基礎」が身に付く訳ではない。つまり、似たような類題は確実に解けるようになるが、残念ながら「問題文の読み方・考え方」が身に付く訳ではないのである。 鎌田先生は同じくDoシリーズから『鎌田真彰の化学理論化学 必修知識編』という書籍を出しているが、どうせなら『必修知識編』で扱うような内容も、本書でも扱えば良かったと思う。そうすれば、本書の敷居も下げられたのではないか。そして、さらに石川先生の『化学の計算』のように、もっと化学の基礎概念や解法を用いる必然性に関しての情報を増やしても良かったと思う。そうすれば、本書は星5つでは足りないぐらいの参考書に「化け」る。
理論化学の参考書ではトップかと。
内容は化学Uがメインなので本当に2次向けの参考書です。 問題の解き方だけではなくその解き方に至る過程が書いてあるのが良いところですね
DOシリーズ待望の新課程改訂版
この本の長所は、 単元ごとキチンと分けて非常にコンパクトなのに丁寧な説明で大学受験で必要な計算問題を解く手法のほとんどが網羅されていることと、 著者の経験から受験生が間違いやすいところがキチンと指摘されていることです。 特に学生が間違いやすい点が指摘されている本というのは意外に少ないと思います。 「こうやれ!」ばかりの参考書には感心こそしても試験の得点に結びつかないのは、それが自分の勘違いを気づかせるものではないからだと思います。 いまは必修知識編が出ているのでこれと合わせれば大学受験の理論化学で必要なことは計算問題以外でも全部そろいます。 最初から読んでも良し、理解不十分な分野や苦手な分野だけ読んでもいいと思います。 ただし「はじめに」も書いてあるように、この本は計算問題を解くための攻略本的要素が強いので、自分のレベルにあった問題集と併用してやったほうが効果が上がります。 化学に関しては、 高校の授業+Doシリーズ+気に入った問題集+過去問をちゃんとやれば、 どの大学を受けるにせよ塾に通わなくても合格者の平均点以上は十分にとれると思います。
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とにかく一冊やってみようと思い、最初に購入した統計力学の本がこれです。高レベルのものを求める人には会わないかもしれませんが、いまいち統計力学に自信がないと言う(私)人や、専門ではないけれどもとりあえず一冊自分でもっていたいと言う人にはぴったりくるのではないでしょうか。式のはしょってあるところも、少し考えれば出てくるので良く分かると思います。入門書としての評価は高くつけたいです。
一読してわかった気になれる本
大学院の入試で物理の復習をしようと思ってこの本を買いました。 p 説明が丁寧で、統計力学を勉強しようとする人が最初の一冊にするのにも使えると思います。 p 長岡先生は多くの物理の教科書を出版されてますが、どの本もとてもわかり易く書かれていてお勧めです。
普通の統計力学の本じゃん
みなさんが星5つをつけてるからどれほどいい内容かと思いきや、いざ読んでみたら普通の統計力学の本だと感じました。 キッテルの熱物理学も、この程度のことは書いてあります。 それにしても、どうしてこのばかりみんな星5つなんだろう。 不思議に思います。
統計力学ことはじめ。
わたしはこの本のおかげで統計力学が好きになりました。 他の本に比べて、とてもわかりやすいです。 これから統計力学をはじめるひとにおすすめ。 ただ量子統計などほとんど触れられていないので だんだんと物足りなくなってくるかもしれません。 しかし、基本に立ち返りたいときなど、わたしは今でも愛用しています。
いい本です
日本は統計力学,統計物理学が盛んなのか,いい本が沢山あるように思います.中でもこの本は比較的新しく,初学者向きのいい本です.分量はそう多くないですが,基本的なことはちゃんと入っています.相転移やくりこみなどの新しい話題にも触れられています.内容はオーソドックスなのですが,著者の人柄なのか熱意なのか,うまく言えないのですが,魅力ある教科書に仕上がっています.演習問題も良く練られていて,回答も比較的詳しいです.巻末にはさらに学びたい人向けに色々な本が紹介されています.
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マクスウェルの方程式
場という考え方は、電気と磁気を知ることによって理解できると思っていました。 本書のようにばねで説明するのは、力学との連続性の上で理解するには必須だと感じました。こういう説明をすれば、分かりやすいかもしれません。 量子力学では、素粒子のそれぞれは自己同一性を持たない。 というのが最初の難関かもしれません。 理解にはあきらめも必要だということを感じました。 理解できないことは、あきらめて先に進むと納得できることがあるかもしれません。 無理に正解を理解するのではなく、考え方を覚えておくことも大切かもしれません。
面白いけど、ちょっと難しかったです
電磁場・重力場・量子場について解説した本です。しかし、「場」とは何かがこの本を読むとわかるかというとそうでもありません。「場」にまつわる様々な面白いエピソードを紹介することによって、「場」についてきちんと勉強してみようという気にさせる本というような感じです。個人的にはアインシュタインの空間が曲がっているとの主張の説明が一番面白かったです。 この本の中心的な主題は「くりこみ理論」なのですが、私にはそもそも“くりこみ”という日本語の意味がわからず、この部分を理解するのに骨が折れました。We 検索で“くりこみ”が“繰り込む”という動詞の名詞形だということを知ってやっと理解できたのですが、物理学の前に国語の勉強をしなきゃいかんってことですね。
竹内薫氏は、物理学のソクラテス
この本を読んで、私は、自分が、「場」と言ふ物をいかに理解してゐなかったかを知った。--無知の知である。--「場(field)」は、近代物理学の中心と成る概念の一つである。しかし、「場」を理解するのは難しい。読めば読むほど分からなく成る、と言ふのが、私の実感である。そうした中で、この本は、門外漢である私の様な人間にも、「場」とは何かを分かりやすく説明してくれる名著である。一例だが、点滅するネオンサインの文字上で、灯りの付いた電球が交替して行くと、まるで、灯りのついた電球が、移動して居る様に見える。しかし、それは錯覚で、実は、電球が動いてゐる訳ではない、と言った例えで、粒子を区別する事の意味を解説する下りなど、実に分かり易い記述であった。しかし、この本を読んで、私は、ますます「場」とは何かが分からなく成った。(笑)それは、最初に述べた通り、この本を読むまで、私は、「場」と言ふ物を理解してゐなかったが、この本を読んでからは、少なくとも、「場」について、自分がいかに無知であるかには気が付いたからである。その様にして、私に、自分の無知に気付かせてくれたこの本の著者、竹内薫氏に、私は、深く感謝して居る。--竹内薫氏は、物理学のソクラテスである。
入門的内容ではないと思います
電磁場とマックスウェルの方程式の説明は分かりやすくて理解できましたが、それ以降は全滅でした。「高校生でも納得できるように解説」というコピーに惹かれて買いましたが、物理に詳しくない素人が、単純な動機で「場」という概念に興味を持って読むような本ではないと思います。説明のために使われている比喩も分かりやすいとは思えなかったのが残念。
ほんとにわかりやすい?
電磁場とマックスウェルの方程式、電磁場の量子化、重力場としての曲がった空間の解説は、 とてもわかりやすくてためになった。 が、”くりこみ”の話あたりになると、私のみたいな素人には全然ついていけない。 カバーに「高校生でも納得できるように解説します。」あるが、最近の高校生は優秀なんだなあ。 p ところで、著者としては、読者の親しみやすい本にしようという意図があるのだろうが、 冗長な文、脱線が少々すぎるように感じた。(私は「銀河鉄道の夜」の解説を10ページも読むためにこの本を買ったのではない。) また、細かな間違いが散見される。(例えば、図53-2。私は自分の考え方がおかしいのかといたずらに悩んでしまった。) p 結局のところ、さらに勉強していきたいと思った。
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