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量子力学―ランダウ=リフシッツ物理学小教程 (ちくま学芸文庫)
L.D. Landau(原著) E.M. Lifshitz(原著) 好村 滋洋(翻訳) 井上 健男(翻訳)  
¥ 1,785(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:96432位  
カスタマーレビュー数:3

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リフシッツをもってしても
大教程の量子力学、相対論的量子力学のエッセンスを、このサイズに まとめることはできなかったのだろう。それが、この本を読んだ私の 第一印象である。 量子力学は、本質的にミクロな物質の理論である。物体の動くイメージを しやすい古典力学と違い、量子力学は原子、分子、原子核といった物質の 物理的性質を具体的に計算をしながら議論を進めないと、何だか抽象的な 一般論になってしまう。この小教程は、まさにそういう内容になって しまっている気がする。 大教程では、この本とは異なり、他のテキストでは見られない、興味深い実例や 数学的手法が数多く紹介されている。残念ながら、この小教程では紙数の制限から、 その多くが削除されてしまっている。相対論的量子力学では、一層深刻である。 それでもリフシッツを責めることはできないだろう。大教程の量子力学、相対論的 量子力学は、いずれも多くの内容を持っており、力学、電磁場の場合とは違うからだ。 話題を絞ることも可能だったかもしれないが、その結果はモノグラフであり、 量子力学のテキストとはなり得ない。力学・場の理論がすばらしかっただけに、 少し残念だった。とはいえ、小著ながら普通の量子力学のテキストに比べればはるかに 多くの内容を持っている。 ちなみに、大教程では古典論と量子論の関係を小教程よりも詳しく興味深く論じている。 また、裳華房の「大学演習量子力学」の第2章では、現在の量子力学のカリキュラムでは 見られなくなった、古典極限に関する議論が行われている。
ランダウだからってベタほめできない、初心者には不親切で、内容にも偏りがある本
ランダウの本が安く買えるようになったのはうれしいけど、本書の読者としてはどのような人が適しているのだろうか。量子力学にたいしてのランダウの実用本位(?)のような印象がなじめなくって読むのをやめたな。最も私の能力では、問題を解きながら読み進める力は無かった。本書よりも、昔も今も、もっとやさしい本や問題解答が丁寧な本がいくらでもあるので、目的に応じていろいろ探すが法が良いでしょう。手に取る機会外ある人は、巻末に江沢洋の解説があるので、それを買う前によく読んだ方がいいと思います。 最近手に入りにくい量子力学の本としては、むしろ、メシアの本(東京図書、英語ならDove 版が安い)がちくま学芸文庫になったら、良いのでは(そのときは全5巻か6巻くらいなるかも)。他に、過去に翻訳のある忘れられている本だと、ライナス−ポーリング(白水社)とか。とーっても古いけど、場の量子論ならマンドルの「場の量子論入門」(東京図書)でも手軽でとっつき安かった記憶があります。
"質実剛健"なランダウ流・量子力学:非相対的量子論から相対的量子論までを俯瞰
ランダウ=リフシッツ物理学小教程の第2巻「量子力学」です。この一冊の文庫本(500頁余)で非相対論的量子論から相対論的量子論までを一気に俯瞰できる名著です。 【内容】 第1部 非相対論的理論(量子力学の基本概念;量子力学における保存則;シュレーディンガー方程式;摂動論;スピン;粒子の同等性;原子;2原子分子;弾性衝突;非弾性衝突) 第2部 相対論的理論(光子;ディラック方程式;粒子と反粒子;外場内の電子;輻射;ファインマン図形) 訳者あとがき、解説(江沢 洋)、索引 ランダウ御大にとっては「入門的内容」であるとしても、大学の物理学の素養がなければ多分難しく感じられる一冊でしょう。(第1巻「力学・場の理論」で触れられていた内容も出てきますので、対応箇所も併せて読むと良いでしょう) しかし量子力学を一通りこなした学生が本書を読むと新たな感動が得られることでしょう。つまり、山登りにおいて、同じ山を全く違う登坂ルートでアタックする時のような気分が味わえます。(本書の"登坂ルート"は急勾配を一気に駆け上がる感あり) 量子力学の理論的枠組みをまとめあげる"手際の良さ"にある種の感動すら覚えます。 他書と併せて読むと更に味わい深い本でもあります。例えば「(量子力学):(古典力学)=(波動光学):(幾何光学)」に関する議論は「量子論の発展史」(高林武彦)の第8章(「(シュレディンガー方程式):(ハミルトン・ヤコービ方程式)=(ヘルムホルツ方程式):(アイコナール方程式)」の記述)を併読すると良いでしょう。こうして「h→0における量子論→古典論の極限」に関する議論を深く理解することが出来ます。余裕があれば朝永振一郎先生の「量子力学」「スピンはめぐる」と比較しながら読むと更に面白いことでしょう。 後は【物理学大教程シリーズ】の全巻復刊を待ち望むばかりです。。。



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人生の意味と量子論
 
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カスタマーレビュー数:2

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早くみんに気づいて欲しい
難しい量子論で語ることなく、なじみやすい文章でとても読みやすかったです。 川又さんのバブルの絶頂期と崩壊後のどん底を実際に経験なされた体験からいろんな本を読み、行き着いた結論で書かれているのでとても現実味がありました。 量子論の知識のない私にはえっ!と驚く事ばかりであっという間に読んでしまった本でした。 何かあった時には読み返し、人間の原点に戻るという意味でずっと持っていたい本です。
書までと匯龍った蕉中から繁伏の吭龍が彌えてあった
難しい量子論が論じられていると思ったが、読んでみるとうなづけることが多く、親しみを感じるようになった。そして、ついみんなに薦めたくなった。たとえば「そのつどの体験はそれぞれに必ず意味があり、それが将来につながっている」、「苦しい時には本を読む」などである。 



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カスタマーレビュー数:8

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非常に分かりやすく筋の通った本
熱力学を中心に,その本質を確実に捉えながら且つ,非常に分かりやすく書かれています。 内容的には中高校生を対象にしていると思います。「永久機関は存在しえるのか」「空気がなぜ降り積もらないか」など,物理な苦手な方でも,より興味を持ったり理解を深めることができるものばかりです。 物理の抽象的な概念がイメージで理解できる,お勧めの入門書です。 春休み中にレポートを書けといわれれば,少し重たい気もしますが。
人生の価値観を変える
私は高校生くらいまで絶対的な価値基準というものの存在を否定してきました。価値観は人それぞれであり、誰もが納得できる基準などというものは存在しないと考えてました。しかし、大学時代この本に出会うことによって自分の中に新しい価値観が生まれてきました。この本は物理の解説本というだけでなく、哲学的なものを考えさせてくれる良書だと思います。
学問する面白さを知りました
綿密に計算された論理展開に思わず夢中になりました。 特に、「エントロピー」ということばが物理学だけではなく社会学にまで広げる 展開は大変読み応えがありました。 学問を「物理学」とか「社会学」とかといったふうに分けてしまうと、とっつきやすいし、 勉強はしやすいのだが、そもそも学問とは簡単にはわけられないグレーの部分があるのだと 思います。 マックスウェルの悪魔はそのグレーゾーンの住人のひとり、というのが本書のテーマです。 どんな学問(あるいは社会)においても、多勢の中に埋没しがちな反エントロピー (本書ではマクスウェルの悪魔)を知ることが、学問(あるいは社会)の本質であると同時に、 面白さであると実感しました。
名著の中の名著
「分子や原子などの粒子の集団としての振る舞いを統計的に記述する物理」に統計力学という分野がある。統計力学は、現代物理の根幹的な役割を果たしているにも関らず、量子論や相対論などと比べると陰が薄い。したがって、統計力学について一般向けに書かれた本は少ない。 本書はそんな若干陰の薄い統計力学について、一般向けに書かれた数少ない本である。著者は、一般向けに面白く物理を解説する本を数多く書かれている都築卓司先生である。都築先生の専門は統計力学ということで、本書は結構深いところまで触れる。しかし、大変分かりやすく、しかも面白く書かれているので心配はいらない。 内容はマックスウェルの悪魔という「エネルギー保存の法則、エントロピー増大の法則」を打ち破る能力を持った悪魔の話から始まり、永久機関の話、エルゴード仮説の話…続く。そして、最後の章、カタストロフィー(悲劇的な結末)で、地球のエントロピーがこのまま増大したらどうなるかということについて書かれている。この最後の章はかなり考えさせられます。 本書は間違いなく「名著の中の名著」といって良いと思います。統計力学という学問を知るだけでなく、現代社会が抱える問題も見えてくるような本です。こんな素晴らしい本を後世に残してくれた著者に心から感謝したいと思います。
「物理苦手!」な方にこそ読んで欲しい
熱力学の法則(特に第2法則である「エントロピー」)について、非常に分かりやすく書かれた本。 p 永久機関はあり得るのか?なぜ、水に落としたインクは混ざり合うのか?なぜ空気はつもらないのか? 当たり前と思っていても説明しようと思うと意外に難しいこれらの疑問も、本書を読めば「なるほど!」と納得できます。学生のころ、物理が大の苦手だった僕でも、十分に理解できました。 p そして衝撃的なのが本書の終章。情報化社会が引き金となり「人類はあと200年で滅亡する!」という驚くべき予言が。滅亡を防ぐことができる「マックスウェルの悪魔」の正体とは?現状を見たときに予言の的確さに驚くとともに、人類の未来について深く考えさせられます。 p 僕のように物理学から遠ざかっていた方、これから物理学を学ぶ中・高生、日々忙しくなる毎日に疑問を覚える方、すべての方におすすめ。 p なお、学生の方には「教科書を読む前に都築さんの本を読みなさい」といいたいです。そうすれば僕みたいな物理嫌いが少なくなることでしょう。



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非線形という非決定論の中の秩序
(シンプルな)部分の集合として(複雑な)全体を理解しようとする要素還元的考え方が「従来の科学」の根底にあります。部分を統括する「法則」という鍵さえ手に入れれば、自然の謎はおのずと解ける・・・カオスはこのような世界観を壊しました。カオスは、単純なルールが無限のパターン(無秩序)を生み出し、しかしそれが統一感(秩序)を形成する事象であり、要素還元しても、そこにあるのは空洞にすぎません。ご神体を覗いてみたら、なにもなかった、という異様な中空感覚。 本文p424のクラッチフィールドの言葉が、カオスの意義をいちばんあらわしているように見えますので、引用します。 「とにかく現在通用している枠組には、どうしても当てはまらない、物理的経験の広い領域があるんだという発見ですよ。いったいなぜ僕らの教わったことの中にそれが入っていないのか?ここで僕らは自分の住んでいる世界を、改めて見直す機会を与えられたわけです。ありふれすぎていて、しかもすばらしいこの世界を見て、何かを理解するという機会をね」
第三の目
   数学が死ぬ程苦手な僕にはコレを読んで人に説明することは難しい。 が、沢山の発見がある本。僕は、この本を読むまで 海岸線を正確に測る方法がないなどと考えもしなかった。 フラクタルとよばれる構造が自然の各所に散見され、それどころか、 それがもしかしたら「世界」の基本構造を理解するヒントになっているということも 驚き、興味深かった。  「全ての科学は突き詰めると哲学になる」という。 各分野の科学者が70年代に一斉に「カオス」と総称される理論に近づいたことは示唆的で 実に面白い。そしてカオスは実に哲学や禅の思想に通じるところが有る。  語りすぎてニューエイジ系というゴミ箱に放り込まれたくはないが、 つい誇大妄想を語りたくなるような知的好奇心を刺激するのにとてもいい本書。 「ジュラシックパーク」(カオス理論が出てきます)の次がコレでした。 そして複雑系への旅が始まったのでございます。  世界の新しい見方、「第三の目」が開くかも!(ニューエイジ的でなく)
カオスって混沌かなあ?
「相対論」「量子論」につづく今世紀最大の発見、と背表紙に書いてありますが、そうだったんですね。これはむずかしい本です。完全にわかるには数学的予備知識が必要でしょう。しかし、数学的知識のない私ですらカオス理論の概念が「そういうもんかあ」とまでは理解でき、とてもおもしろく読めました(理解不能でとばしちゃったところもありますが)例えば、構造物の強度計算でも、方程式はありますし、実際の設計でもヤング率やら引っぱり強度やら計算しますが、最後は「安全率」をかけて、現実の設計値とします。計算値ちょうどで構造物をつくりません。なぜかというと、計算通りには強度が確保できないからです。もっとも身近な住宅であっても、柱や土台や梁にかかる力それぞれの部分で正確に計算できるかどうかというと、それはできません。カオス理論はコンピュータシュミレーションの考えに近い考えで、膨大な反復計算ができるという環境があってこそなりたちます。住宅の強度でいうと、人がここを踏んだ場合、まず、床板に力がかかって、柱につたわって、土台を押し込める力になって、という具合に想像はしますが、柱が弱くてつぶれるか、それとも倒れるか、さらにそれともねじ曲がっておれるのか?計算できませんが、カオス的シュミレーションなら解析できる可能性があります。(簡単に説明しようと努力してますが、なかなか難しいですね) 予備知識がなくてもなんとなくわかる、かもしれません。わかると感動しますので、トライしてみてはいかがでしょうか?
カオスは、ホワイトノイズではなかったのですね
 第3章でロバートメイの「分岐図」を見たときに、自分の過去20年の不明に気がつきました。カオス、フラクタル・・・といった話題に1980年代には触れる機会があったのに、その学問領域の意味を誤解していました。カオスは、ホワイトノイズではなかったのですね。急増と崩壊を繰り返す野生動物の個体数の変化をシミュレートするのに、単純なロジスティック方程式を使って計算しただけで、カオスの地図が見えてくるのです。ロバートメイの学問境界を越えて行き来する頭脳が描き出したものです。しかも、今から見たらおもちゃのような初期の電子計算機を使って。  読まなければいけなかった本を20年遅れで読み進める罪悪感を吹き飛ばしてくれるような話題が、次々と各章で展開されます。20年眠っていた脳が動き出すのが感じられます。  非線形、フラクタル、ストレンジアトラクタ、マンデルブロ集合、・・・とどの話題も私にとっては目の覚める知識でした。次々と登場する理論物理学者、気象学者、生態学者、数学者・・・といった天才、奇才が織り成す学問の発展状況自体がカオスをなしているように思えます。  複雑系、ネットワークの理論、といったことを考えるベースとしても、カオスは勉強しておかないといけなかったものでした。反省と、死ぬ前に気がついた幸運を感じつつ。
新しい科学の世界をのぞいてみよう!
人は一生のうち、何冊の「人生を左右する本」にめぐり合えるのだろう。私は10年以上前にこの本を読んだが、これは間違いなく私の人生、ものの考え方を変えた。 それまで私は「決定論」という言葉など知らなかったにも関わらず、必要な全ての情報を持っていれば将来は予測できる(それこそが決定論的な考えなのだが)という考えを根拠なく漠然と持っていたように思う。だがこの本を読んで、そもそも原理的に将来を予測するのが不可能なケースが存在するということを知った。しかもその挙動は「非周期的な周期性」を持ったストレンジアトラクターとして図示できるという! この本を読んでからしばらくはカオス理論や周辺の考え方をもっと知りたくて、プリコジンの「混沌からの秩序」に手を出してみたり、株価の変動についてカオス理論やフラクタル理論が応用できないかパソコンで試してみたりもした。 結局めぼしい成果は得られなかったけれど、それでもこの本は私にとって宝物のようなものだ。「新しい科学をつくる」というサブタイトルに魅かれて何気なく手に取った本からあのような感動をもらったのは非常に幸運だったと思う。



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大人の科学リテラシー読本(物理・化学)
 中学理科の教科書に即した計104個の発展コラムが詰まった大人の科学リテラシー読本とでもいうべき良書。内容は中学校で学ぶ理科(第1分野)だが,発展コラムがメインのため,副読本だとしても現役中学生にはやや難しすぎるきらいがある。扱っている題材自体に日常的なものを多く含むため,どちらかといえば学生よりも一般社会人に向いている。  1コラム読みきるのに数分程度あれば充分であり,電車内での暇つぶしとして非常にハイセンスな友となる。本を手にとると相当のボリューム感を感じるが,元ネタが中学理科であるために難解な箇所はほとんどなく,比較的サクサクと読み進めることが可能。また,各章末にある科学英語の部屋(英国中学理科程度のテキストから抜粋)も味があって面白く,そういう意味ではまさしく世界標準の科学リテラシー読本である。この「科学英語の部屋」で紹介される文章の方が,英語であるにもかかわらず,日本の検定教科書に比べてすんなりと頭に入ってくるから不思議。  随所に挿入される「検定教科書をCHECK!」等で,著者の理科教育に対する意気込みが強く感じられ,共感を覚えるところも多いが,結果,高校理科と遜色ないレベルになってしまっている箇所もチラホラあり,本の構成としてはやや欲張りすぎな面も。詰め込み過多な印象を拭えない点で星(★)1つマイナスした。
世界標準か!
 「第2分野 生物・地球・宇宙」ともども「世界標準の科学常識を身につける!」ことを謳っているが「大人のやり直し理科」ということで成功している。    中学の「検定教科書のエッセンス」をネタにしつつ、著者の教科書プラスアルファの知識を「発展コラム」「ミニコラム」で展開している。さらに「高校入試問題を楽しむ部屋」で、著名高校の入試問題を紹介しているの面白い。  このシリーズでいいところは、「読んでみよう!科学英語の部屋」で、イギリスの中学の教科書で記載されているレベルの英文を紹介していることだ。アメリカの教科書ではなく、自然科学の母国イギリスというのがいい。  文系人間が中学理科の再復習を英語でも行う事が出来るというとてもリーズナブルな企画である。少なくとも嘘は書いていない。



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CFDの応用分野を概観できます。
CD-ROM付きで1700円、ブルーバックスでは高額な図書ですが、 一般的な専門書より内容は充実しており、安く感じました。 これからCFD(Computational Fluid Dynamics)をやってみようと いう学生、技術者が真っ先に読むべき本です。 それぞれの分野の第1人者がオムニバス風に執筆しており、 ややまとまりに欠ける感は否めませんが、執筆者間の競争原理が 働いているからでしょうか、良質の講義を受けているような 印象を持ちました。 内容的にはかなり高度です。流体力学の初歩をある程度勉強しないと 本書の価値を理解できない可能性があります。実際、私が本書を 購入したのは2004年ですが、読了できたのはつい最近でした。 (同じブルーバックスの「流れのふしぎ」や東海出版の改訂版 「流れの科学」を先に読むことを勧めます。)
基本が分かるよい本
流体のモデル化、数値計算の考え方などが分かるよい本です。 複数の著者による本で、多少重複した部分もありますが、多面的にとらえて理解を深めるにも役立ちます。 付録のCD-ROMもビジュアライゼーションの実例として興味深いものです。
CFDを支える技術革新に拍手
 現代版『流れのファンタジー―写真がとらえた流体の世界 (ブルーバックス)(講談社)』(絶版)となりうる素材を持った良書。サブタイトルとなっている「数値流体力学」を,もう少し裏方の役目に徹しさせた方が一般ウケしたかもしれない。  第1章で数値流体力学の基本を概説した後,様々な解析対象(正方キャビティ内流れ,マントル対流,地下鉄構内の風,etc…)について,読者自らが計算できるツールや,予め作成された動画を用いて,その物理現象と適用した解析手法(有限要素法,粒子法,格子ボルツマン法,etc…)の特徴を解説するという構成。数値流体力学の初心者にとっては,やや難しいと思われる箇所が若干あるものの,なるべく直感的に分かりやすいよう配慮されている。また,数値流体力学の基本を学びたいと願う学生・技術者諸氏には,基礎概念を簡潔に記述した第1章(約50頁強)が特に参考となるだろう。内容とは無関係だが,付属CDの頁挿入箇所が(巻末ではなく本編途中にあるため)悪く,本の後半が読みづらい点で星(★)1つマイナスした。  付属CD収録の美しいカルマン渦を鑑賞していると,いつのまにか時の経つのを忘れてしまう。ほんの少し昔までは,一部の研究者のみの特権であったCFDが,様々な技術革新に支えられ,こんなにも身近になってきたことに拍手を送りたい。
目で見て楽しむ流体力学
コンピュータを用いたシミュレーション計算で水や空気などの流体現象を解析する「数値流体力学」の成果を概観しようという本。CD-ROMが添付されていて、パソコン上で簡単な計算をして結果を表示したり、スーパーコンピュータで求めた大規模計算の結果を美しいムービーとして見たりすることができます。取り上げられる計算例は、航空機の翼型、地下鉄の駅の空気流、地球の内部のマントル対流など実に多様です。流体力学を本格的に勉強するための本というより、最近のコンピュータは、こんな流体現象も解析できますよ、ということを知るための本と割り切った方が良いと思います。



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エクセルで簡単に流体解析
  差分法の熱流体解析は、表計算ソフト(エクセル)を使えば、出来ます。 計算結果の図は、エクセルのグラフ機能を利用すれば簡単に出来ますし、 差分計算も、BASICやFORTRANでのプログラムよりは、格段に便利です。 しかし、セルに計算式を入力するには、差分法の理論を理解する必要 があります。 本書の特徴は、差分法の理論を知らなくても、セルのコピー&ペーストで 簡単に誰でも出来るようにしたことです。サンプルCD-ROMも添付されてい るので、簡単な2次元の熱流体解析をしたい人には、最適な本だと思います。
サンプルは豊富だが内容薄く,本としてコストパフォーマンス悪し
 Excelによる伝熱解析のサンプル集。類書『Excelで学ぶ流体力学(丸善)』と比べると,サンプルCDが付属している分,取り組みやすい。VBAマクロを最低限に抑え,プログラミング初心者に適した手法。  頁数の約半分がサンプル(計19本)の使用方法となっている。第1,2章で基本的なExcelの操作から説明があるので,あまりExcelに慣れ親しんでない人でもOK。本書のウリは,相対参照・絶対参照・名前定義・外部参照…等を使って差分式を埋め込んだセルを,アイコンのように他シートへコピー&ペーストすることで解析領域を作成する「アイコン化セル」である。良い言い方をすれば,あたかも図形言語的な感覚で解析が可能なのだが,解析領域が単純な形状に限られるのがネック。さらに,非定常問題を時系列につながったシートで解析しようとする発想は,大規模問題まで考慮するとちょっと微妙(=星(★)1つのマイナス要因)。サンプルCD収録の計算シートのフォーマットが編者毎に異なって使いづらい点と,内容の割りに価格が高いというコストパフォーマンスの悪さから,さらに星(★★)2つ減らした。  各個人のモデル化テクニックで,これら適用範囲の狭さを上手に回避できれば,使いやすいツールに化ける可能性もなくはない。解析対象が「Excel」というプラットフォームに適しているかどうかの判断が重要。
手軽にシミュレーションができる!
ほぼパソコンに標準で付属しているエクセルで熱流体の シミュレーションができる点が評価できる。 フォートランでの計算結果をグラフにすることの面倒さを 考えれば、簡単な編微分方程式を解くには最適ではないかと 考える。



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レベルが違いすぎて断念
 この本を読む前に科学史的な本をまとめて読んでいて,その流れで調子に乗って手を出したが,6頁目ぐらいでノックアウト.  読了できず.  “簡明直截かつ美しい一般相対性理論の入門書”らしいが,理数系の大学で数学をちゃんとやっていないとたぶん撃沈します。  簡明ということを理解するには,前提で必要とされるレベルが違いすぎます。  理解できるひとには良い本なのだと思いますが,微積が苦手だった人は手を出してはいけません。
簡潔さは傑出した点だろうか?
この本は簡潔であることがやたら賞賛されているが、 この内容をこの分量にまとめるのは実際大して難しくない(この本を手本にしなくても)。 元々、入門的一般相対論の本の半分近くを占める微分幾何の初歩は、数学の教科書から直接抜き出せばこの程度の分量も無いのである。 むしろ現代的に価値がある点は、他の本ではおざなりにされがちなエネルギー運動量テンソルや正準形式について詳しく論じていることだと思われる。 特に和書でエネルギー運動量テンソルをここまで理論ベースで詳しく解説した書は現在絶版となっていない物の中では本書以外に無い。
後世に影響を与えた教科書
この教科書は70年代に出版されたものだが、入門書としての価値は今日においても変わらない。80年代以降に出版された教科書に、少なからぬ影響を与え続けてきたと思われる。 この本は大きく二つの部分からなる。前半はブラックホールを目標とし、後半は変分から探る重力場方程式の性質と重力波である。説明は簡潔にして要を得ている。計算過程は丁寧であり代数的処理が多い。難しく感じる箇所も、前後をよく読めば必ず自力で解けるようになっている。公式の導出法もちゃんと説明されている。特に、後半部分の擬テンソルや重力波の説明は秀逸である。ただ、星の構造や宇宙論の話題は省かれている。30年前の本という時代の制約もあったであろうが、著者の慧眼も感じさせられるところである。時間の限られた一会社人間にとり、この教科書は本当に得がたい一冊である。過去に、入門書と銘打ちながら専門家用の本が出たことがあったが、天才デイラックの功績は入門書のありかたにも及んでいる。
理論の美しさを余すことなく堪能できます!
Di acの「一般相対性理論」が文庫本になりました! 一般相対論が簡潔に&余すところ無く記述されています。 正に「エレガント」の一言に尽きます。 学生時代にDi acの「The p inciples of quantum mechanics」を読んで、 その数学的美しさに圧倒された記憶まで甦ってきました。 元々数学的美しさに彩られた「一般相対性理論」をDi acが解説するのですから、 美しくないはずがありません。 「The p inciples of quantum mechanics」共々、絶対的にお勧めします!
他の本の文庫化もお願いいたします
言わずと知れた天才ディラックによる一般相対論の教科書です。 手元に置いておきたい本なので、今回文庫化されたその瞬間に買いました。 いざ文庫になってみると、不思議と違和感が無いですよね。この超コンパクトな本を文庫にしようという発想に、天才的なものすら感じました。文庫にするならこの本しかないというか、文庫になるために生まれてきた本というか。 例えば喫茶店で小説でも読んでるようなふりをして、実は一般相対論の本を読んでるとかいうのも乙だなあとか思います。もっともその場合でも、手元に計算用紙は欠かせないでしょうけどね。 筑摩書房さん、この調子でどんどん名著を文庫で復活させていってください。個人的にはランダウが…とはいえ分厚くなりそうなのが難ですが。



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疑問解決
なぜラグランジュ形式以外にハミルトン形式が必要なのか? なぜ正準変換という概念が必要なのか? という疑問を解決できる本です。 また量子力学に無理なくつなげることができるように構成されています。 説明や式変形の行間も比較的詳しく書かれていています。著者の意図なのか章末問題も半分 くらいは関係式の証明や前期量子論を意識した問題ですが解答も詳しく書かれています。 ルジャンドル変換と正準変換との関連については、詳しく書かれていないので、 「量子力学を学ぶための解析力学入門」高橋(講談社) を参考にすればいいのではないでしょうか。
初学者向きかと
 他の本を読んでないので比べられませんが、とにかく丁寧に読めばあっさり通読できる(量子力学の手前までしかまだ読んでません)本だと思います。とりあえず、あるいは表面的に解析力学を学びたい人に良いのではないでしょうか。ただし載っている問題は式の証明だったりすることがほとんどで実際に使うことを目的とするなら他の問題集の併用が必要だと思います。厳密な導出を試みているのかと聞かれれば…一部天下り的な感じがするところもあったりします。    ちなみに私は演習書に“詳解 力学演習 (共立出版)”を選びました。最近の中間で演習量が少ないことを痛感しましたので…
入門書として最適
<特徴> (1)ニュートン方程式とラグランジュの運動方程式は、 物理的に等価である。よって、ラグラジアンLは、 ニュートン方程式を出発点として導くと、この本のように、 ごく自然にL=T-Uと求まり、初心者にもわかりやすい。 また、変分原理からも、しっかりLを求めているので安心。 (2)ハミルトニアンHも、さらりとH=T+Uであると導かれる。 ハミルトンの正準方程式は、独立変数が、q,Q,p,Pの どれであるか意識して勉強すれば、理解できよう。 また、ハミルトニアンHが時間tに「陽に」依存するか否かも重要である。 (3)正準変換においては、母関数wの導入も自然に行われているが、 このときやはり、(2)と同じように独立変数が何であるか、見失わないように 注意する必要がある。また、正準変換のタイプも表になっているのでわかりやすい。 (4)最後に、ハミルトン-ヤコビの偏微分方程式からごく自然に、 シュレーディンガー方程式が導出される。 (5)章末の練習問題の解答も、「略解」ではなく、しっかりと、 詳しい解答が載っているので、ありがたい。 上記のように、川の流れのように理論が展開され、他書にあるような天下り的な記述がない、まさに入門書として相応しい一冊。 入門者は最低2回は読むことをお勧めする。
手際よい解析力学の入門書
本書は解析力学の基本的なことがざっと書いてあり基本を一通り知りたいときに便利です。本書程度の入門的な知識があれば程度の高い教科書につなげるのはそう困難はないと思います。しかし、とりあえず解析力学を勉強しておきたいというなら本書で十分だと思います。
お勧め
解析力学の基礎的な内容から始まり、問題を解きながら気づくと量子力学の入口まで導かれている。川の流れにそうように抵抗なく学習できる良書である。



おすすめ度

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ジャンル内ランキング:120337位  
カスタマーレビュー数:5

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すんごい分かりやすい
別に材料力学を専門にやってる人じゃなくても、何でボコボコした形状は平坦な形状より丈夫なのかとか、 なんでアリさんはあんなに足が細くて大丈夫なのか、とか、鉄塔はあんなチャチな作りで大丈夫なのか、とか疑問を持っている人は沢山いると思います。 そのような、物体形状・建築構造に関する丈夫さについて、身の回りで疑問を持っている人なら読んでみてください。理論的に分かりやすく理解できます。 自分の知識を沢山広げたいっていう人は取り敢えず読んで損しないと思います。 今まで読んだ材料力学入門書の中で一番分かりやすいです。
材料力学入門者にお勧めの一冊
材料力学入門者にお勧めしたい一冊である。 “図解〜”というタイトル通り、図を使いながらの解説は、好感を覚える。また、所々に材料力学の知恵を使った応用例が紹介されているのもよい。例えば、「自転車の車輪に放射状に張られているスポークは、あらかじめ引っ張り荷重を与えることで、荷重に耐えられるようになっている」という応用例は、なかなか興味深かった。 本書で使う数式は、高校数学を理解しておけば十分なレベルである。つまり、微分積分は、本文中に登場しない。したがって、高校物理で習う力学を理解しておけば、本書も十分に理解できるものと思われる。 以下は余談であるが…。 最近は、CADで図面を書ける技術者は多くなったように思う。一方で、材料力学を理解していない技術者が増えているように思う。それが昨今のリコールの増加にも少なからず繋がっているように感じる。機械設計者ならば、本書程度の知識は、持っていてもらいたいものである。
確かに分かりやすく感じるが・・・
ぱっと見、確かに分かりやすく感じますが、 でもよく読むと実はそうでもないです。 練習問題をやってると結構間違いが多いし・・・ 雰囲気はいいけど、使えるかというとそうでもない感じですよ。
私はこの本で単位を取りました
「梁の曲げ」の問題の解き方が全然解らず中間テストが酷い点数でしたが、この本のおかげで単位を取ることができました。購入の決め手は「わかりやすい」ということ。小学生の教科書じゃないかと思わせるような字の大きさ、たくさんの図解説明、例題は図解と細かい途中計算で丁寧に基礎から教えてくれます。本はぶ厚いですが図が大半を占めているので最後まで萎えることなく勉強できます。問題数は少なめです。ただし、この本は内容の濃さにばらつきがあり「梁の曲げ」、「梁のたわみ」にばかり説明が集中していて「ひずみエネルギー」「内圧をうける薄肉円筒」などは軽く説明されているのみです。もっと材料力学を学びたいという方は「図解でやさしい材料力学」(同じ著者です)の本にもっと詳しく載っているのでそちらをオススメします。
まさしく入門書
この本は、まさしく材料力学の入門書となります。 材料力学を学んだ後に見直したのですが、 なんとなくイメージに描いてたことがずばっと書いてあって 参考になりました。 高校生でも読めるのではないでしょうか? ただ、内容はあくまで易しい