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 電磁気学のまとめ。
どうも。kapu aです。 本書は、電磁気学初心者が取り組むべき参考書ではありません。 というのも、 余裕を持って取り組みたいなら、ある程度は電磁気学に手をつけていることが必要です。 なぜなら、 数式を追うことで精一杯になり、物理的な側面に注意を払えなくなるかもしれないからです。 具体的には 「 ベクトル解析 (理工系の数学入門コース) 戸田 盛和」 「 キーポイント多変数の微分積分 小形 正男」 を読んでからの方が、数学的な面に惑わされずに済むんじゃないんでしょうか。 「電磁気学の考え方 砂川 重信」と 「電磁気学1・2 長岡洋介」 をその後で試してみると物理的な内容がみえてくると思います。 以上は私個人の意見なので、実際に手にとって見て下さい。
定評ある電磁気学の教科書
本書は昔から定評のある電磁気学の教科書である。しかし本書の前段階である初等電磁気学の勉強もおろそかにしてはならないと思う。少なくともマクスウェル方程式の導出までの基礎をしっかり固めてから本書を読めばいいのだろう。学部上級の電磁気学の教科書である。
懇切丁寧
先ず、入門として同じ著者の「電磁気学の考え方」を読んでおくと良いと思う。 その本でざっと理解できたのちにこの本に進むと良いだろう。 砂川先生の著書はどれも独特の味があって好きだが、この本は特に「読者に疑問を残さない」 ことに留意されてお書きになったような感じさえ受ける。 p 最初に挙げた入門書が読みこなせたら本書は必ず読破できるものと思う。
名著として有名ですが。
ã"の本が多くの数学è€...に影響ã‚'与えたのは有名な話で、倉ç"°ä»¤äºŒéƒŽã®åè'-『数学と物理学との交流』にも引ç"¨ã•れていますã-、有馬・æµ...枝の『ベクトルå 'と電磁å '』はã"の本に触発されて誕ç"Ÿã-たものです。 p 砂川å...ˆç"Ÿè‡ªèº«åºæ-‡ã§è¿°ã¹ã¦ã„るように、工学的応ç"¨ã¯å¿µé ­ã«ãªãã€ãƒžãƒƒã‚¯ã‚¹ã‚¦ã‚§ãƒ«æ-¹ç¨‹å¼ã®æ§‹é€ ã‚'執æ‹-に展é-‹ã-ています。その意å'³ã§ã¯ç'"然たる理è«-物理学の本です。なお、ã"の本が書かれたå½"時、ã"のレベルの邦書は存在ã-なかったのです。 p æ­'史的意義のある名è'-であるã"とはé-"違いないのですが、読みやすい本ではありませã‚"。最初読ã‚"だ時に「磁荷についてクーロンの法則が成り立つ」とã-つつ、ç›'後で「ã-かã-磁荷は存在ã-ない」とã-てdivB=0ã‚'導くとã"ろなど、かなり苦ã-ã‚"だのã‚'記憶ã-ています。ã-かã-、è!ª­ã¿ã‚„すã'れば名è'-というものでもないでã-ょう? 『å '古å...¸ã€ãŒèª­ã¿ã‚„すいでã-ょうか? ディラックが読みやすいでã-ょうか? 電æ°-工学にç›'結ã-ていないとか、読み難いとかというã"とは、ã"の本の意義ã‚'理解ã-ていないコメントだと思うのです。 もっとも、驚嘆すべき太ç"°æµ©ä¸€å...ˆç"Ÿã®æœ¬ãªã©ãŒç™»å 'ã-ている今æ-¥ã€ã"の本の存在理ç"±ã¯è-„れているのかもã-れませã‚"。30å¹'前の本ですから、è‡'ã-æ-¹ãªã„ã"とかもã-れませã‚"。 p 末筆ながら砂川å...ˆç"Ÿã®ã"冥福ã‚'お祈りè‡'ã-ます。
内容は高度なのだが、、、。 
この本は一通り電磁気学を学んだ学生が読む本、中、上級者向けといった感じである。とはいえ、そこまで難しいという訳ではない。おそらく日本人が書いた本では一番有名なのではないだろうか。しかし、著者は考えている関数がなんの変数なのかということを常に明記したいらしく、電場でも何でも変数をかくため、逆に数式がやたら見にくい。また、導体は導体で、誘電体は誘電体で扱えばいいのだが、所々にそれらが入り混じるため、全体の見とおしがあまりよくない。内容は量子電磁気学の導入部分までと、かなり高度なのにもったいない。



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 ブラケットの量子力学
どうも、kapu aです。 これを選んだ理由は、ブラケットを使った量子力学の計算法を知りたかったから。 そう意味では、5つ★なんです。 正直に言えば、 初めてブラケットによる計算法を分かりやすく見せてもらえたので満足。 ここを出発点にして、さらに先のブラケットの量子力学へいけばいいんじゃないでしょうか。 これは私の個人的な意見なので、1回御覧になることをオススメします。
数学が得意な人には最適
下の方が書いておられるように、初学者向けではない。 レベルが高く感じられる理由として、線形代数(内積、計量空間、正規直交系、エルミート、 ユニタリー、固有値)と関数空間の初歩(関数の直交基底による展開とベクトル空間の対応関係。 ブラケットは関数空間での内積に相当)を理解しているのが望ましい。 その他では、解析力学で無限小変換の母関数(高橋 康先生の本で十分)あたりの知識があれば、 頭から100ページほどでシュレディンガの方程式に到達できる。 自分自身十分理解出来たとは言い切れないが、他の本を何冊も巡り歩くよりは、 本著を根気強くがんばった方が深い洞察を得ることができるように思う。 (追加)さらっと読みで、下巻まで到達したが、上下巻通して言えることだが、 分かりづらい理論をごまかし無くかつ丁寧に説明されており、論理に飛躍はない。 説明の一つ一つに含蓄があるため、十分理解するのに時間がかかるものの、 本当によんで良かったと思う本。ぜひとも上下巻を通して読んで欲しい。 上巻の頭から100ページほど読める力があれば下巻も読めると思う。 下巻の躍動感は物理の楽しさを教えてくれるものです。
シンボリックに表現した量子力学のテキスト
量子力学を演算子形式でシンボリックに表現している教科書のひとつ。 用いる基底ベクトルによって表現が変わるので、 展開してゆく理論構成に一般性はあるが、 典型的な一次元井戸・障壁などの問題に触れる機会はないので 併せて波動形式の量子力学(メシアの本など)も学ぶことをお勧めする。 p 摂動理論と角運動量理論の解説が特に詳しい。 個人的には、はじめのシュテルン・ゲルラッハの実験が、 量子力学の一側面をわかりやすく説明していて、 初めて量子論を学ぶ人には良い刺激になると思う。 p レベルは学部生で十分読みこなせるし、演習問題の解答編が 日本語で出版されている。
程度が高いので
まず本書は程度の高い教科書です。しかも日本語訳があります。そのため実力にあまり自信のないうちは基礎レベルを惜しまずきちんとやることを進めます。程度の高い教科書もいいですがいきなりやるとなかなか手ごわいのでその辺を考えて買いましょう。
初学者向ではないかもしれないが、最良の教科書の一つ
ほとんどの量子力学の教科書はメシアやシッフのような標準的なものを要約しているだけのような、でなければ噛み砕いているだけのようなものばかりだが、本書では著者が独自に量子力学全体を考えなおして論理を再構築しようとした様子が分かる。著者の深い考察によって量子力学の本質がえぐり出されており、その論理は非常に明確で力強い。著者がいかに量子力学をよく理解し、奇才だったかがうかがい知れる。第一章の整理された基本原理を中心にして、全ての章は有機的に結びついている。演習問題も単なるかき集めではなく、本文から派生する重要な応用が意図的に並べられている。この教科書はファインマンや朝永振一郎の教科書に並ぶ強烈な個性を放っている。しかも、この2冊が読み物的な傾向が強いのに比べて、本書は実用的である。後半部が本人の手でまとめられなかったのは本当に惜しまれる。



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賛嘆に値する個性的な人選と旅の記録
著者は歴史,文学,音楽,絵画などに関する厖大な知識を基に,自らの個性と多分は都合に合せて,海外に旅する毎に一連の人物たちの住んだ街,死んだ場所をも旅した.ここでの人選は全く意表を衝くもので,シュレーディンガーが現れるまでは驚きの連続だった.Louis de B oglie 公爵の家柄も初めて判った.そうして特に印象的なのは大戦に出て25才で自殺しなくてはならなかったWolfgang Do linの仕事で,まさに著者が序文でMoza tの弦五重奏ト短調に触れて述べた走る悲しみ,つまり一瞬にして永遠の闇に呑まれる光芒のきらめきと言えるだろう.全部で17名のこうした輝きは,とにかくこのようにして日本語で記された.まずは停年のお喜びと,この本の執筆の御礼を申し上げる.但し,私の経験からも止むを得ないことなのだが,写真の解像度が時に低過ぎて,殊に銘板などの文字が読めないのが残念.このため減点.しかし物理に興味ある人達には推薦.



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教科書の新秩序
物理化学は偏微分方程式など難しい数式を扱う学問である。そのため、ギブスエネルギーの意味や簡単なシュレディンガー方程式の解法すら身につけずに勉強を終えてしまう初学者も多いだろう。 しかし、この教科書は歴史的流れを考慮して記述している部分があるため、式が記憶に残りやすい。そして、式の導出も丁寧である。よって、「超入門」などと謳ってほとんど何も身に付かない入門書や、難しい問題を扱っているにもかかわらず記述が不十分で楽しむことのできない教科書が溢れている今、貴重な本であるといえる。その上、タイトル通りアプローチが現代的である。現代の教科書のお手本だ 章末には多過ぎるほどのの練習問題が用意されている。自力で解くことを薦めたい。演習をやって初めて最高の教科書となると考えるべきだ。
仇討ち
 物理化学の教科書というと、どうにも幕の内弁当的な要素が大きい。何でも載っている代わりに、個々の子細は不十分である。入門書と考えれば適切なものもしれないが、不満は残る。  一方、本書は量子化学的観点からの物理化学という筋をしっかり貫いており、また量子化学自体の内容も専門書に負けないくらいしっかりしているから、非常に頼もしく感じる良書である。バーローやアトキンスにはない安定感である。  私は高校時代にボーア軌道を信じ切っていた。大学に入学して量子化学の電子雲、電子の存在確率を知って、理解できずに入学早々いきなりコケた苦い過去があるので、量子化学には借りが大きい。その仇討ちを助けてくれる一冊である。
よい!
 物理化学の教科書は、アトキンス、バーローなど色々出ていますが、私はこの本が一番のお薦めです。  この本は、分子論的アプローチという副題が付いているように、「分子」という視点を非常に明確にしているところが特徴です。通常の物理化学の本は、マクロなエネルギーのやり取りを扱う熱力学を軸としており、その解説から入って行きます。それに対し、この本では量子力学から入り、量子力学の応用、統計力学(分配関数など)と続いていきます。まず「分子」を理解し、マクロな性質はその構成要素である「分子」の集団の性質として理解するという姿勢は、現代的であり非常にわかりやすいです。  全体に記述が丁寧であり理解しやすいです。特に量子力学については、他の物理化学の教科書の記述が貧弱なのに対し、マッカーリの上巻は「量子力学入門」として売り出せるほどの充実振りです。
化学を専攻する学生にお勧め。(物理化学なので当然ですが)
 化学を専攻する学生にとって、物理化学は非常にイメージしづらい学問であると思います。その原因は、数式と物理現象を頭の中でリンク出来ない、ということにあると思います。  しかしながら一般的な物理化学の教科書は、私たちが最も知りたい、各式の導出が省略されてしまっていることが多く、結局丸暗記してその場をしのぎ、その後はすぐ忘れてしまうのが現状です。  一方このテキストは数学的な基礎からしっかりと記述されており、各式の意味づけも、くどいほど丁寧に説明されています。    一所懸命この本に取り組めば、きっと物理化学を理解できる日が来ると思います。
ベスト
少なくとも自分にとっては最高レベルのわかりやすさでした。 出てくる式が1つ1つ丁寧に展開されるので、納得しながら 読み進めることができます。市販されている他の教科書では 新しい数式が当たり前のように突然出てきて、戸惑いを感じ ながら先に進んでしまいがちでしたが、この本はほとんどそ のような部分はありませんでした。アトキンスやバーローな p どに違和感を感じる人には特におすすめします。



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★概要把握にはよさそう★
●このシリーズの特徴は、厳密さよりもイメージをつかめるようにされていることである。 ●本書も難しい数式などはほとんど使用せず、平易な記載となっている。 ・最終理論への歩み ・量子力学と相対性理論 ・物質粒子と4つの力 ・力の統一と対称性 ・物質と力を統合する超対称性 ・標準論理から超ひも論理へ ●高校レベルの物理学と大学レベルの量子力学のイメージを持っている人によさそう。
オタク向けかな?
この本の解説を理解するには前もって相対論と量子論(出来れば素粒子物理も)を熟知しておく必要があるだろう。 本の中には難しい数式は出てこないが、素人には理解できない所が沢山ある。 相対論と量子論の物理オタクの皆さんなら読破できると思う。



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近代天文学の扉をこじあけたケプラーの評伝
ドイツの天文物理学者ケプラー(1571-1630)の評伝。本書の原題は「分水嶺」。これは知性の分水嶺を意味し、古代・中世の思考を近代の観測科学の精神から分かつ地点に天才ケプラーがたっていたことを意味している。ケストラーの『夢遊病者たち』(1959年)からケプラーについて書かれた1章を取り出して独立の本にしたもの。ケプラーは「ケプラーの3つの法則」で知られる。すなわち、惑星は、太陽をひとつの焦点とする楕円軌道上を動く(第1法則 )、惑星と太陽とを結ぶ線分が単位時間に描く面積は、一定である(面積速度一定)(第2法則)、惑星の公転周期の2乗は、軌道の半長径の3乗に比例する(第3法則)である。第1法則および第2法則は1609年に発表され、第3法則は1619年に発表された。この本を読むとケプラーはもともとは占星術などにこっていた人物のようで、あらゆることで奇行の目立つ人だったようである。ケプラーの業績は惑星の軌道を楕円と考えたことである。それまでは天動説のプトレマイオスはもちろん地動説のコペルニクスも惑星の運動は円軌道として考えていた。また、ケプラーは太陽と惑星はその距離の二乗に反比例する力によって引かれていると考えた。その力の証明はニュートンの万有引力の発見につながった。ケプラーは数を宇宙の秩序の中心と考え、天体音楽論を提唱するなどピタゴラスの信奉者であり、法則の予想は専ら幾何学的の発想からスタートして物理学の要素を取り入れることで成しえたようである。またチコ・ブラーエは独自に膨大な観測を行ってデータをもっていたが、そのデータの解析からもケプラーの予想は実証された。ケプラー自身は法則の発見者ということにあまり頓着がなく、上記3法則の意義はニュートンが認めたのが大きかった。本書はケプラーの著者『宇宙の神秘』『新天文学』『世界の調和』『ヨハネス・ケプラー全集』などから多くの引用を行いながら、ケプラーの業績と人となりを論じている。その宗教的立場、人格形成、職業的不安定、チコ、ガリレオとの交流、2度の結婚の顛末、母親が魔女と攻撃されたことなどについても詳しい。ケプラーは今から考えると恐ろしく非合理的で、難しい社会、人間関係のなかを生きるなかで、宇宙と天体にたいする驚異的な粘着力と執着心が近代科学の扉をこじあけたということになるのだろうか? 全編で421ページ。あまり読みやすくはないが、読後感は充実。
信念と観測が混交する時代の紆余曲折
中世世界観から近代科学への過渡的時代を文字通り体現した ケプラーの伝記。 中世的な固定観念にとらわれつつ、望遠鏡等観測手段の発達や 観測データの蓄積が同時になされつつあった時代の中。 ケプラーが自身の固定観念と客観的観測を前に、思考を迷走させ るさまや、ブラーエ後継を工作するさまが(ケプラーが記録魔だ ったこともあり)赤裸々に描かれている。 世界は因果律以外の共鳴的な規則でもって関連している、とい う占星術に典型的な観念。多面体の組み合わせによる、惑星運動 模型の作成という妄想。占星術と信仰と客観的観測の奇妙な折衷 関係がこの時代にはあったということだ。 ニュートンでなく、コペルニクスでもなく、ケプラーが体現して いた奇妙な橋渡しのポジションにテーマを絞って展開した名著。



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導入に最適
中学入試の理科を勉強するに当たり、導入には最適な本であるといえる。 これ1冊で、力と電気を乗り越えるには無理があるが、 理科が苦手な子、特に女の子にはぴったりだろう。 「マンガで学ぶ」という本の中には、マンガとは名ばかりで、文章中心の本が多いが、 本書は、マンガと文字のバランスがよく、まさしくマンガで学べる。 また、「重要ポイントのまとめ」の挿入のタイミングが実によい。



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   一般読者向けの科学解説書である。著者の都筑卓司は、わかりやすさと厳密さのバランスを工夫しながら、多くの縦書きの科学書を出版してきた。本書は1969年に書かれたものを、その後の進展も含めて全面改訂した新装版である。ルネ・マグリットが描いた乗馬のだまし絵のカバーが印象的な1冊。

   内容は、副題の示すとおり、4次元空間から相対性理論まで、近代物理学を概観することである。まず4次元空間の説明から始まり、リーマンの球面幾何やロバチェフスキーの凹面幾何など、いわゆる非ユークリッド幾何の話題に触れている。数学者なら、さらに4次元空間の話を続けるところだが、著者は物理学者である。光の速度が一定という話や、それを裏付けるマイケルソン・モーリーの実験の話から、アインシュタインの相対性理論へ説明が及ぶ。それから4次元空間の話題に戻り、ミンコフスキー空間や光円錐の話になり、最後は重力波や宇宙の構造に触れて締めくくる。

   さすがに記号や数式をまったく使わずに説明することはできず、わずかではあるが、数学の記法を併用している。したがって、本書を完全に理解するには、高校程度の数学と物理の予備知識が必要だ。しかし、数式などを読みとばしても、全体の8割程度が理解できれば、十分楽しむことができるだろう。

   こうした本のわかりやすさは、どんな図解をするかによるところが大きい。本書では、著者自身が説明用に描いたと思われる図と、イラスト担当者が言葉による説明の理解を助けるために描いた図とを併用している。前者は問題ないが、後者のできばえには満点をつけられない。かえってわかりにくくしてしまうものも、少し含まれている。また、たとえ一般読者向けの科学書でも、より詳しく学びたい人に向けた文献リストと索引とを添えておく方が親切だろう。(有澤 誠)


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数学と物理学の程良いバランス
 時空間とか相対性理論の話になると、いきなり物理学から始まってしまう本が多いが、この本では数学的な説明から始まって基礎付けがなされているので、単に知るだけでなくちゃんと理解する事ができる。こういう本こそ、ただ飲み込むのではなく咀嚼する読み方をしたいものである。門外漢だからと言って気後れせず、背伸びして読みたい。  最近ではリサ・ランドール博士が五次元宇宙の存在を説いたり、超弦理論では11次元にまで話が膨らんでいる。四次元までなら想像力でなんとか補えても11次元になったら想像力では如何ともし難い。「次元」という概念の数学的な説明に触れておかないと、今後の物理学の動きにはついて行くどころか目で追う事もできないだろう。
文系の人に是非
すべての人に読んで欲しい本だ。確かに、ちょっと難しい部分もある。ただ、よく読めば、絶対に理解できるはずだ。物理と聞いて、本を開く気にもならない人も居るかもしれない。そんな人でも、この本を読めば、物理に興味を持てるはず。
人間の思考の偉大さを実感
ドラえもんの「四次元ポケット」やSF諸作品でおなじみ(?)の四次元。ただ、「その正体は?」と問われると想像もつかないのが本書を読むまでの実感でした。 p 本書を読めば四次元とはなにか、ということが手に取るように分かる、訳ではありませんが、その幾何学的な性質や実在する四次元時空間の性質について考えが深まります。 p 光が曲がる。時間は延びたり縮んだりする。卵を割らずに中身を取り出せる。奇想天外に思えるこれらの事象について、本書では文系の僕でも(完全ではないにしても)理解できるように書かれています。 p 世界を広げる意味でも、相対性理論の入門書としても、ちょっとした頭の体操としても、特に文系の人にお勧めしたい良書です。
中学生は、この本を読みなさい。--面白い。本当に面白い。
 私は、「ゆとり教育」を始めた人々を絶対許さない。彼らは、日本の子供と若者から、学ぶ喜びを奪ってしまったからである。この愚劣な政策によって、多くの若者たちが、学ぶ事の喜びを知らずに青春を送らなければならなく成る事を、私は、本当に心配して居る。だが、とにかく、この愚劣な教育政策が続く間、私たちは、学校授業以外の場で、子供たちに、学ぶ事の喜びを、考える事の楽しみを、教えなければ成らないのである。そんな状況の中で、私は、自分が、この本を読んだ時の事を思ひ出す。私が、この本を読んだのは、私が中学1年生だった1969年の暮れか1970年の初めの、この本の初版が出版された直後の事であった。同級生の一人が、「面白いよ。」と言って薦めてくれたので、読んだ処、この本の面白さにとりつかれた事を、今も良く覚えて居る。当時、私は、関数と言う言葉を知ったばかりの中学生だったが、その私にも、この本の半分以上は理解出来たし、理解出来ただけでなく、面白くてしょうがなかったのである。(以来、私は、都筑卓司氏の著作の大ファンに成った。)あの興奮を、私は、「ゆとり教育」の犠牲者と成りつつある、今の中学生や高校生にも、味わって欲しいと思うのである。中学生は、この本を読みなさい。青春は、恋とスポーツだけではない。こう言う本を読んで、数学の面白さに目覚める事、学ぶ事の喜び、考える事の楽しみを知る事も、青春の大切な瞬間なのである。 (西岡昌紀・内科医)
一気に読んでしまいました。
歴史学専攻の私にとって、時折出てくる数式など、幾分理解しにくい部分もありましたが、「なぜ四つ目は時間軸なのか」や「次元とは何か」といった根本的な疑問点まですっきり解決してもらえた気がします。 文体、章組みも読みやすくなっており、一日で読破してしまいました。 p 専門的な知識が無いけど、なんとなく興味があるんだよな~という人でも十分楽しめる内容だと思います。



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快音化技術に注目して読むべし
 前半は音とは何か、音の分析と評価、音を聞かずに見る、という章題で、物理現象である音波を簡潔に説明している。見開きで右に説明、左が図解なのだが、説明図だけでなくグラフやシミュレーション結果も示されるので類書よりもわかりやすい。  後半は音の利用技術、快適な音環境の実現、快音化技術、シミュレーションによる快音化と続く。音波が暮らしの中でどのような形で利用されているか、意外な具体例を知ることができる。本書の特徴はこの後半で快音化についての説明があることだ。最近は機器の「低騒音化」というネガティブな捉え方から見方を変えて、「快音化」というポジティブな騒音対策が注目されているのだが、その取り組みを一端を知ることができる。  快音化とそれを実現する基礎技術であるシミュレーションにページを割いていることで、非常に有用な入門書だ。



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タイトルに惹かれて購入したけども、正解でした!、かなりおもしろい!!歴史上の物理学者(科学者)たちの神への『挑戦』は特に深く楽しむことができた。16,17世紀のAge of Reasonがmode nityを賞賛してからの、科学の地位の向上と、論理的に説明のつかぬ神への挑戦。二つのバランスの記述は楽しめます。そして、神と悪魔のパラドックス、神のサイコロ遊びなど、とにかくおもしろい。神の存在をなんとかして方程式の中に入れようとした物理学者の苦労は少し滑稽でもあるし、神は賭博士であるといったユーモアあふれる著者の文章は、物理学が高校時代に嫌いだった私でえ、楽しめたので、かなりお勧めの一冊。
物理学の面白さを伝える
物理学の膨大な課題と発見から主要なエッセンスを抽出して、簡潔な通史 としてまとめるとき、そこには「そのトピックを選んだ理由」が必要にな るのでしょう。それを「物理学史に現れてきた神の諸相」というテーマに 求めたのがこの本、という言い方が相応しいように感じました。 アリストテレス自然学、コペルニクス革命、永久機関への挑戦、錬金術、 ニュートンの発見、オルバースのパラドクス、ラプラスの悪魔、量子論に おけるアインシュタインの功績と限界、「神はサイコロを振らない」、不 確定性原理、カオス・複雑系、フラクタルな世界…等々、物理学の面白い 話題を、上記のようなテーマを軸に、分かりやすく解説しています。 この本に不満があるとすれば、下のレビュアーの方と同意見で、「神」と いうものに対する思索が浅いことです。思想的アプローチも含め、「物理 学と神」というテーマに正面から取り組んだ本ではないと思います。著者 自身が「いささか揶揄的に」と書いていますが、物理学のトピックを説明 するついでに「神」という言葉を出しただけと感じた部分もありました。 そこまでは深めていないからこそ、分かりやすく読みやすいのかも知れま せん。物理学の入門書としてユニークで、優れていると思います。
いまひとつ
 物理学発展の歴史のなかで物理学者が「神」をどうとらえてきたかを概説する。  非常に切り口が斬新なので期待して読んだが、思ったほどではなかった。その一つは筆者が「神」について詳しくないからである。 例えばアインシュタインが「神はさいころを振らない」という有名な言葉を残しているが、その背景には「わたしはスピノザの神を信じる」という言葉がある。それについての言及はない。スピノザの神がどのようなものであるかがはっきりしなければこの言葉の意味ははっきりしてこないのではないだろうか。  それから,相対論、量子論はごくあっさりとしか解説されていない。これらについての予備知識がなければ問題点はわかってこないと思う。 佐藤勝彦氏の「量子論を楽しむ本」などを予め呼んでおかれることをお勧めする。
無知と知の境界線
哲学や宗教学は好きだし、SFも好きだけれども、物理学は大の苦手。にもかかわらず、苦痛にならずに、興味を持って、最後まで読むことができた良書だった。 神仏を対照させることで、とっつきやすく、わかりやすく、解説することに成功しただけではない。 著者は人間を超越している存在を引き合いに出すことで、物理学者のみならず科学者が、無知の領域、未知の領域があることを忘れないよう、謙虚な姿勢を保つことを謳っている。そこに深く共感した。 フラクタルや複雑系など、難しげな専門用語をそれなりに理解できたような気がするし、物理学の姿勢や目的がなんとなくわかった気がする。これで、少しは私も21世紀の常識に近づけただろうか……。
入門書としては優れもの。
 池内教授は、これまでにも一般の人々には理解しがたい物理学の領域をわかりやすく紹介した書物を数多く執筆してこられた。本書もその流れに連なるものであり、物理学とりわけ理論物理学の「入門書」としては、なかなかに優れものである。何より、新書ということで誰にも手に取りやすい上、各章ごとに比較的入手しやすい参考文献があがっている。  内容的にも、一般によく知られている例や言葉を使うなどして、著者なりの配慮が施されている。確かに、一部、難解な部分もあるが全体としては、物理の非専門家にも興味を抱かせる内容となっている。

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