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気象の読み物としては面白い
僕が気象を勉強するとき、はじめて買った本がこの本でした。 目から鱗の連続で、とても気象の勉強になりましたが、この本が 気象予報士対策本になるかと言われればNOです。 もともとこの本は気象予報士対策本として書かれているわけで はなく、広く気象というものを知ってもらおうというねらいで 書かれています。だから「百万人の・・」と書かれているので しょう。対策本として使うには、気象予報士の初歩を勉強する にしても穴が多すぎるし、気象予報士試験のほうをスタンダー ドとしたときに、いくつかの部分で食い違いも見られます。 また、試験は一般気象学に書かれている章を基準にしているの ですが、この本の章立ては、それとの対応も悪く、けっきょく 勉強が二度手間になる可能性があります。
とてもおすすめです
天気100のひみつの次に読みました. 気象予報士試験の初学者には必見で, 一般気象学の前に読んでおくととても 良いと思います.
気象予報士の入門書としては最適
この本は気象予報士試験に出る範囲は法律以外だいたいおさえてあります。 気象の各種現象についてほとんど知識のない人はこの本をまず読んで全体像を掴むと良いでしょう。 ただこれ1冊で受験するには詳しさが少し足りないので、この本で簡単な用語などは覚えた上でもう少し詳しい本を読むと良いと思います
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【くちコミ情報】
グーグルアースが可能にした地球46億年の歴史
何かと話題のグーグルアース。これを使って地球の悠久の歴史をビジュアル的に体感させてくれるオールカラーの一冊。 我々人類が誕生する前から存在し、そしておそらくいなくなった後も存在し続けるであろう雄大な自然の数々が楽しめる。実際に行くのは難しいにしても、高いところから眺めることが可能になる。アマゾン、シベリア、南太平洋、地球は広い。 そしてまた同時に、インド洋大津波、三陸地震などの生々しい爪痕も収めている。大自然は同時に恐ろしいものでもある。 グーグルアースの使い方も親切に載っている。「エピローグ」で述べられているように、月や火星への同様の「探検」のできる日の来ることが楽しみである。
空から見る地球の歴史
地質学者である著者による「新しい地図」としての グーグルアースの使い方・見方の例を示した本。 自然をみる、災害をみる、地球史をみるの3章にわけられ 地球科学的なアプローチから興味深い場所や 観光地などを中心に解説されています。 1番興味深かったのは、「自然をみる」の章。 上から見下ろしたナイル川の形や ホワイトサンズのグーグルアースの写真の美しさと それを選択した著者に感服。 1箇所につき、解説1ページ、写真1ページの読みやすいレイアウトも よかったです。 「災害をみる」「地球史をみる」の章では、 グーグルアースの写真はさほど目をひくものではないですが 地味目の写真につけられた解説を読むと、驚かされました。 自分では検索しないような場所が多くとりあげられ、 それらが意外な興味深さをもっていたので、おもしろかったです。
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池田信夫blogで取り上げられていた。
有名ブログの池田信夫 logのコメント覧で取り上げられていたので、手に取った。 が、もちろん環境問題の専門領域の本なので文系には難しい。 本書内容については、他のレビュアーの方の記事をご参照いただきたい。 ただ、いまちまたをにぎわす温暖化問題が、実は根拠なく疑わしいとの説もある今、著書のような考え方に触れるのは大切と思う。
バランス感覚が素晴らしい
知らなかったなあ、こんな人がいるなんて。不勉強だった。本書は退官記念講演の内容や、あちらこちらに書いたもののまとまりで、構成は雑駁であるが、そのおかげで読みやすい読物になっている。彼女が昔取り組んだ下水道問題から、最近のダイオキシン、環境ホルモン、BSE、遺伝子組換え、電磁波、など、生きて行く上でのリスクをどう考えるかが明快に、しかも細かいところまで配慮しながら、書かれている。要約してしまえば、世の中すべてはリスクのバランスなので、あるリスクだけを100%避けることは得策ではなく、それぞれのリスクに配慮して、トータルとしてリスクが最小になるように、行動しましょうということなのだが、それぞれの事例できちんとしたデータが示されているので、大変説得力がある。彼女は初め下水道問題を扱った時は官僚や学会から弾圧されて、後に、ダイオキシンや環境ホルモンのリスク評価をした時には、市民運動家から糾弾された。全体を理解してきちんと評価するとそうなるのだろう。その両側の人々が彼女の研究を理解して、利用するようにならないものだろうか。特に、メディアの人々には、少なくともこの本ぐらいは読んでほしい。
「化学物質」リスク学
まずは,我々の常識を変えなければならない. 我々の常識はTVや新聞などのマスコミから流れ込んでくるものだが,その関係者はほとんど科学的知識がないことをこの本を読んで思い出した. もちろん,大学や各種研究機関の学者もかなり怪しいものだし,政治家・各省のお役人となれば,お寒いかぎりだ. いろいろ問題はあるにしろ,各種リスクを明解な形で提示する方法を編みだしたのは,興味深い方法である.ただし,著者は「化学者」なので,原発や自動車,航空機あるいはふつうに道を歩いていることの「損失余命」を算出しているわけではない.科学読み物ではあるが,「不安の海の羅針盤」は言い過ぎ.我々は化学物質だけで生きているわけではないのだから. 「損失余命」という単純化も(この本を読んだお陰だが)危険性が理解できる. “科学者”は数限りない間違いを繰り返しているのだ.著者があるいは著者の弟子たちが計算した「損失余命」も間違いがあるかも知れない.この本の著者は,それまで常識だったたくさんの「先輩たちの間違い」を指摘しているのだ. もう一ついえば,たとえ1 100万の確率で,国家レベルでは受容しなければならないリスクだとしても,個人的には,それが1 1千万だとしても,未来があるのにボロボロの脳ミソになって死ぬのはいやだ.私は数値ではなく,生きている一人の人間だから. とまあ,いろいろ問題はあるけれども,この「リスク学」という考え方は面白い. これをきっかけに,もう少し「リスク学」を勉強してみよう. そういえば,アスベストはリスクランキングには入っていなかったなあ.(実質)無害?
よりよいやり方を指し示している。
サブタイトルにも「羅針盤」とあるのですね。 とかく水掛け論に陥りがちな「環境問題」。著者は化学物質の危険性について研究・発言を続けてきて、「リスク評価」という本書で示される方法に到達しておられます。まだまだ問題含みではありながら、方法論としてはかなりフェアなものになりうるのではと感じました。 専門家向けのがちな本ではありませんので、門外漢の方も「ちょっと勉強」くらいの気持ちで手にとって見てはいかがでしょう?。各論の結論はともかく(個人的にはおおむね同意できるものになってます)、「どうしたらいいの?」について考えを深められること請け合いです。
数字と現場に立つ環境論
一般に、環境問題を語る際には主に(1)「(事実に基づいた)数字(統計)」により語る(2)「現場(の人と物)」に関する知識により語る(3)「形容詞」に基づいて語る、という3つのタイプがあると思います。 そして、現在日本で流通している環境問題に対する語りの多くは実は本質的に「形容詞」に基づいているのではないかと私は思っています。例えば、本屋においてある「環境本」には「優しい」「美しい」「恐ろしい」「危機」等の形容詞が踊り、さらに「事態とは関係ない数値」「極端な事例の一般化」「日常感覚の拡大解釈」などの禁じ手が形容動詞的に使われ「比類なく恐ろしい環境危機からかけがえのない美しい地球を守るために地球に優しく」なることがしばしば推奨されていたりします。 「比類なく恐ろしい環境危機からかけがえのない美しい地球を守るために地球に優しく」と唱えることは気分が良く、正義と言えますし、形容詞や形容動詞は論破されることがないですから、身も安全です。 しかし(例えば)「美しい国」と唱えれば自動的に美しい国が達成されるわけではなく、その達成を実効的な形で追い求めるためにはその「形容詞が意味するところの内実」を「数字」や「現場」に落とし込んでいかなければなりません。 そして、本書(の前半)は、中西準子が「数字」と「現場」に立脚し環境問題に対して切り込んできた人生の一代記なのです。 中西準子は「地球に優しく」などとは決して言いません。「形容詞」ではなく「現場」と「数字」の威力をもって圧倒的不利な状況を次々にひっくり返していきます。その姿は、女性が圧倒的マイノリティであった医学と政治の世界において「現場」と「統計」を武器に切り込んでいったナイチンゲールを彷彿とさせます(ちなみにナイチンゲールも(看護に「感傷的イメージ」を一切持ち込まない)徹底したリアリストかつ一流の統計学者だったのです)。 本書の後半は「数字」に基づいたリスク学の考え方が理解できるお勧めの内容です。「耳に心地よい形容詞」は存在しないため、嫌悪感を感じる読者もいるかもしれませんが、少なくともリスクを数値的に定量化することの功罪について自分なり思考を巡らせてみる良いきっかけになるのではないかと思います。
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最新の日本の森林事情を知る好著
日本の森林問題は「一概に言えない」ということがよくわかる好著。 森林問題に興味をもつ者には、内容のほとんどは周知の事実ばかり。しかし、最新の知見も盛り込まれており、現状を概観するにはとても役立つ本であるだろう。 多くの方に本書を読んでいただくことで、日本の複雑な森林事情が理解され、よくある「思い込み」が少しでも排されることを期待したい。 著者も述べているのだが、何十年も前から指摘されてきた我が国の森林問題は、一向に改善されていない。日本の森林の構造的な問題は、これ以上どうにもならないものなのかと改めて考えさせられた。
日本の森や林業を知る入門書
これまでの田中氏の林業および森林関係調査の一応の集大成的な著作なのであろう。田中氏の著作を読んで来た者にとってはそれほど多くの新規な情報は無いかもしれない。 ただし、初めての読者にとっては、現在の日本が直面している林業問題やそれに付随する山村の過疎問題が短時間で認識出来る事は間違いないであろう。 個人的に思う事は、せっかく巻末で参考文献を示しているのだから、本文中のデータの出典を示していただければ有りがたい。たとえば生物の多様性に関しての人工林と天然林の比較の記述や、人工林の保水力(おそらく蔵冶さんのデータだと思うが)に若干の疑問がある。 バイオマス関連でのバイオエタノールの記述でE3を書かれるのであれば、ETBEにも言及しても良かったと思う。 ホタルの話では、相変わらず、「ちょっと汚い水」の方がホタルに適しているという科学的にあいまいな表現をされている。 また、これまでの国策としての林野行政等への言及はない。良いか悪いかは別にしても若干の記載があっても良いと思う。また天野礼子氏などが盛んに宣伝する「新生産システム」へのコメントも欲しいところだ。 新しい情報としては、中国での植林事業による急激な森林面積の拡大などは興味ある点であった。 そしておそらく田中氏の訴えは、次の文章であろう 現在山村に住んでいる人々は、もしかしたら困っていないかもしれない。静かな暮らしを楽しんでいるのかもしれない。だが、そうした地域、集落に現在はあっても未来はない。今の世代がいなくなるとともに、ゆっくりと尊厳死を迎えるような終末を迎えるだろう。そにに人々が生きた歴史も消えてしまう。本当にそれでいいのか? と
日本の森林の常識を覆す好著
「森林」「林業」「山村」という3つの主題からなる本書を読んでいて、かつて、メディアで流されていた森林についての言説に、いかに固定化したイメージが多く、誤解が多いかということを感じた。例えば、古来から日本人は森を大切にしてきた印象があったが、さにあらず、江戸時代は禿山ばかりで、実は森林は戦後になって、国土全体で20%増えたのだという。ほかにも人工林は生態系が乏しいというのも、森林は二酸化炭素を吸収するというのも、森林は「緑のダム」であるというのも正確ではない。 林業でも、本書の「木材のうち、実際に使われているのは1割だけ」という指摘には、なるほどと思わされた。枝も葉も樹皮も皆捨てられるが、これらを有効活用してこそ、経済効率に合わないとされてきた日本林業の再生につながるという著者の主張に同意。 森林経営というと、環境、林学、経済学などが入り混じる難しい学問分野のような気がして、とっつきにくかったが、本書はとてもわかりやすく、日本が今直面する森林問題を概観することができた。終わった産業だと思っていた林業だが、他の産業と同様、日々進歩しているのだということを感じた。
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日本人が書いた本とはちがう視点を提供してくれる
武田 邦彦をはじめ,数人の日本人が環境問題に関する主流の議論に異をとなえる本を書いているが,この本はバチカンの大学教授が書いたものだという.そのため「正しいエコロジーとは何か」などの点でキリスト教の影響がつよく,日本人にはうけいれがたい部分もあるとおもわれる.また,論旨に疑問の点も多々ある. しかし,人口増加や優生学と環境保護運動とくにグリーンピースや WWF との関係など,日本人が書いた本とはちがう視点を提供してくれる.地球温暖化の問題はもちろんとりあげられているが,ほかに森林破壊,種の消滅,遺伝子くみかえ,大気汚染などの問題もとりあげられている.環境問題をひろくとらえるためには,参考になる 1 冊である.
環境問題のウソ八百のウソ八百
著書の経歴でも分かる通り、著者は政府筋の人物です。 そのため企業が賄うWWFを批判しつつ、 現在、「最良のエネルギー」として原発を推進、 大気汚染はどんなにひどくなっても健康に問題はない、 等、ヨーロッパ政府に都合の良い論理が繰り広げられます。 原発に対して、太陽エネルギーではどうなのか等、素朴な 疑問には何ら回答も出さないばかりか無視し続けます。 データがあるから正しいといった論理がまかり通らないほどデータは そもそも政策によって改ざんされている事はここ数年良く知られた 事でもあり、データ主義の著者にはそれ以上の裏付けも逆に言えば 何もありません。 信用するしないは別にしても、そもそもその事によって論理を不問に 付すかのような論旨も鼻白みますが、いかにも研究機関という 現実離れした篭城で書かれた本を象徴していると思います。
「産めよ増やせよ地に満ちよ」の反環境論
著者は、現在の環境活動家たちが、人間よりも他の動物や自然環境を優先しており、 その結果、環境論がバースコントロールにつながっていることを指摘しています。 そしてその上で、環境活動家達の理論の誤りを一つずつ論証していく形式となっています。 この本は日本の環境論批判本と表向きは非常に似ていますが、その反論の根拠にはカトリック の影響が色濃く見られ、全く違った価値観に上に成り立っているように思います。 「産めよ増やせよ地に満ちよ。そしてその地を支配せよ。」 これは旧約聖書の中に記された、神がその創造物である人間に対し命じた言葉です。 著者の根本思想は「他の生物や自然を優先するあまり、人間の尊厳を損なってはならない」 だと思います。 日本の環境論批判本との違いを鋭く読み取ってお楽しみください。
環境問題に対するスタンス
私たち日本人がTV等で環境問題に触れる場合、「私たち日本人は自然とともに生き〜」などと、自然を大切にする文化や伝統的な側面から述べ始められることが多いと思います。 しかし本書では「優生学」に基づく人口問題・産児制限への批判から現在の環境政策へ批判を進めていきます。 ここに日本人と欧米人の環境問題に対するスタンスの違いが現れていると思います。 日本人は自然との共生として考えるのに対し、欧米人は(肯定的・否定的の違いはあっても)イデオロギー的な捉え方をする。実際、本書中で環境活動家を批判している筆者も自身のイデオロギーに従った論説を展開している部分が見受けられます。 今後の環境問題について国際的に議論される中で、両者のスタンスの違いが何らかの影響を及ぼすかもしれません。 このようなスタンスの違いに気づくためにも本書は役立つと思います。
いかに環境問題という歴史的な幻想が作られたか
武田邦彦教授の「環境問題はなぜ嘘がまかり通るのか」とは別の切り口で、人間が過去から受けている洗脳(俗に言う環境問題)を暴く。 武田教授は科学・政治的に環境問題対策の不合理さを訴えたが、こちらは歴史・社会的に作り上げられた環境問題の概念を、豊富な文献をもとに否定する。 これを読むと、これまで私達がマスコミや政府からの一面的な恐怖報道によって、「環境問題がある」と思わされてきた情報が、マスコミらも気付いていないと思わせるほど、歴史的・組織的な力に牽引されている可能性に思いを寄せることが出来る。 そして、マスコミらが私たちに植え付けている情報の根拠と、本書や武田教授著作に示された根拠のどちらが論理的か、どちらが説得性に足るのかを考えてしまう。 私は自分で調査も研究もしていないので真偽は分からないとしか言えませんが、より包括的に、巨視的に人間の幻想を指摘する本著は、読み物としても非常に面白いです。
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トロント123
著者の鉱石トレジャー人生が詰まった良本。採掘に関して著者なりの哲学も見え隠れしており、とても参考になりました。 本書は関東近辺が中心ですので、次作は関西、東北、など別地域にも足を伸ばしていただければと!
初心者からマニアまでうならせる内容
この価格で176ページフルカラー、425点もの鉱石がカラーで掲載されているのは驚きだ。一見鉱物図鑑のような体裁だが、実は著者の鉱石探しの冒険談がぎっしり詰まっている。 ド素人から始まった鉱石探しが、やがて貴重な鉱石の発見に至るまで、ドタバタあり、人生訓あり、人との出会いありで読むものを飽きさせない。時には腹を抱えて笑えるような失敗談やゾーとするような体験談など、次々とページを読み進めてしまうことだろう。 カラー画像による鉱石の資料や鉱石発見の手助けとなる地図とともに鉱石採集に必要な入門編も掲載されている。初心者からマニアまで、老若男女を問わず鉱石に興味を持った方なら是非手にとって欲しい一冊だ。
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今読んでも一気に引き込まれる迫真の一冊
環境問題の古典として今でも頻繁に言及される本書は、海洋生物学者でありジャーナリストでもある著者レイチェル・カーソンが農薬や殺虫剤など膨大な量の化学薬品が乱用される傾向に対して警鐘を鳴らすものである。大量に散布される化学薬品の恐ろしさが40年以上も前に書かれたとは思えない衝撃力を伴って迫ってくる。 化学薬品を用いた殺虫剤の乱用に対し、著者は様々な研究や実践を紹介しつつ虫害に対するオルタナティブな処方箋を提示している。その中には海外から害虫の天敵となる生物を移入することを推奨するなど現在からすると疑問に思わざるを得ないものもないわけではない。外部から天敵を移入することもまた当該生態系を撹乱し破壊していることが問題となっている今、本書の提示する処方箋には時代的な限界が孕まれていると言えよう。だが、それでも化学薬品大量散布が当たり前のように自然を汚染し続けていた当時にあって「当たり前」を問題化し、「別の道」を積極的に提唱した本書の意義はやはり大きかっただろう。 本書が1962年に発表されていることは注目に値する。おそらくはキューバ危機を意識してだろうか、化学薬品の恐ろしさを核による放射能汚染の恐ろしさと対比するかのような書き方が随所で見られる。核の恐ろしさは当時から広く認識されていたものの一方で化学薬品の恐ろしさは当時ほとんど知られていなかった。それだけに本書の衝撃は当時の社会にあって核戦争の脅威にも匹敵する汚染が自分たちの日常生活の中で日々進行していることを実感せしめたと思われる。軍事的脅威を想定したかつての安全保障概念はいまや「環境安全保障」や「人間の安全保障」などといった形で「脅威」の対象を拡大・発展させつつあるが、本書の登場は人々が「安全保障」とは何かを問い直す最初の契機となったのではないか。本書に限ったことではないが、歴史を動かした名著というのは当時の時代精神を考える上でもやはり興味深い。
21世紀へ!
本書は既に定評のある環境破壊、薬物被害への警告書です。 レイチェル・カーソン女史は、1955年に本書を書きはじめ1964年に出版しました。 21世紀の今、本書を再読する機会を得られた事は、私にとって非常に貴重な経験でした。 特にこの新装版は、青樹簗一氏の流麗な翻訳もさることながら、魅力溢れる挿絵がふんだんに挿入されてあって、読む者にとって、実に心地よいものになっています。 その後の研究成果を勘案すると、既に陳腐化している議論もあるようですが、女史の思いは変わらずに伝わっていきます。
自然と共に生きる人間の一人として読んでおくべき本。
読みやすい本ではないが最後まで読んだ。知っておくべきことが書かれていると感じたからだ。時の大統領ケネディは、この著作に刺激されて政府は殺虫剤問題の研究を始めたと記者会見で語ったという。この逸話だけでも出版当時のこの本の衝撃度が伝わる。反面、農薬会社等を中心とした批判も相当なものだったらしい。この本の一部が発表されたのは1961年のことで、以来、環境問題のバイブルとして読み継がれているという事実がこの本の信頼性と妥当性を物語っている。温暖化等の問題が顕在化している現在ならまだしも、40年以上も昔にこれだけの内容のものを書いた著者の勇気はすごい。
どうすればいいのかを教えてくれる本
殺虫剤の恐怖が分かりやすく書かれています。くどいくらい繰り返し繰り返し述べられている薬害は規模の大小こそあれ身近にもはっきり現れている現象です。農薬が生き物によくないことは誰でもぼんやりとは分かっているのですが、もう一歩踏み込んで、なぜいけないのか、どういけないのかをはっきりさせてくれる本だと思います。私はたまたまこの本と平行して分子構造と生き物の関係を書いた純粋な科学論文を読んでいたため農薬の恐ろしさがより一層身に染みました。 この本の一番うれしいところは、「では、どうすればいいのか?」をはっきり示してくれているところです。
知らなければならない事実
農薬が生態に及ぼす影響について語られています。 知らぬ間に蓄積されやがて生物や環境をむしばんでゆく化学物質の恐怖は底知れないものがあります。 冷静で客観的な文章の中に、著者の温かい人間性が伺えました。 たいへん勇気付けられる本でした。
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工学の視点から環境問題を考える
「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」で有名になった著者の早い段階の著書である。まだあまり知られていない頃の著作なので政治問題に巻き込まれず、純粋に自己の考えを述べている著書である。以後の著書の出発点となる視座が多く含まれている。 本書では著者の環境問題に対する基本的な立場を知ることができる。 大雑把に著者の主著をまとめるとリサイクルは無理・矛盾があるということである。 いくつかの無理・矛盾をあげているが、個人的に面白く感じたのは「使えば劣化する矛盾」「「下位の用途」がない矛盾」「資源をかえって浪費する矛盾」である。 どんな物質も使えば使うほど劣化する、劣化した材料をリサイクルしなければならない無理・矛盾。リサイクルしなければならないのでその劣化したリサイクル製品があふれる。使う用途がないので無理矢理ようとを考え出さなければならない無理・矛盾。そしてリサイクルすることによって新しく作り出すよりもより多くの資源を無駄遣いしてしまう現状のリサイクル産業。 著者の主張を見ると環境問題は政治問題であることがよくわかる。 著者の環境問題を語る上での立脚点は工学である。 もともと資源材料工学が専門の著者はリサイクルを工学の視点で眺めている。そしてリサイクルは資源の無駄遣いという結論に達したようだ。 特に「分離の科学」についての説明は興味深い。「捨てればゴミ、分ければ資源」というが、濃度が低ければ価値がなさないという視点、分離するための労力がかえって資源の無駄遣いになっているという状況はリサイクルの現状を考える上で貴重な意見である。 以後の著書では今ひとつ怪しいデータの扱いや論証の進め方も見られる著者であるが、本書は自分のホームグラウンドである工学の話題に絞られているため、納得して最後まで読み通せるものであった。最近の著者は完全に政治問題としての環境問題に取り込まれている観もある(意図的かもしれないが)。誰もが政治的になってしまうのが環境問題の怖さでもあるということを改めて実感する機会にもなった。
国内のリサイクル事情は分かったものの、将来世代が不安です・・・
世界の主要都市ではリサイクルによって、資源の有効利用に半ば成功していると言われています。 特にデンマークやスウェーデンでは、ガラスや紙包装といった国内の完全リサイクルに成功しており、 更には廃棄物を輸入してリサイクルをしているため、100%の率を超えていることが、 2008年1月号の「ナショナル ジオグラフィック」に記されています。 環境面を優先するので経済的には採算が取れないケースが多いようですが、商品に使われる原料の発掘や調達から製造のコスト、 また消費や廃棄までの流れ全体からすれば、環境負荷の削減に大いに役立っているそうです。 新しい原材料からではなく、廃棄物から作るのがリサイクルですから、天然資源の浪費を防ぐだけではなく、 ゴミの埋め立てや焼却の量を減らすのにも有効ですし、その分大気汚染を防ぐことができます。 しかし何にもまして解決への一番の近道は、私たちが無駄な買い物を控える事だと痛感させられました。
武田先生の原点
武田先生の原点というべき本です。今、読み返してみると 「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」及び「その2」よりも リサイクル問題については、遙かに丁寧に論じられていることに気がつきます。 リサイクルの矛盾については 使えば劣化する矛盾 「下位の用途」がない矛盾 国際分業を否定する矛盾 「月給」でなく「遺産」を使う矛盾 資源をかえって浪費する矛盾 正反対の価値観が両立する矛盾 毒物が混入する矛盾 等、7つに分け説明しています。すべてが完全に正しいというよりは、全体として リサイクルには大いに疑問あり。という姿勢は充分納得でます。 私は基本的に、武田先生の細かいミスをあげつらうのではなく、疑問について学識者の方々 メデイアの方々等に良く研究して頂き、議論を深めて欲しい。という立場から支持しています。
マスコミ批判の本?
激しくマスコミ批判をしているのに、書き方はマスコミ的だと思いました。 衝撃的なことが沢山載っていますが根拠が薄いです。 ページ数の問題で詳しく書けなかったのかもしれませんが 都合の良いデータを一つ出して「こういうのがあるから当然こう考えられます」じゃ テレビとやってることは変わらないかと。 データの信憑性についても検証が足りないように思えたので 本当のことなのかウソや勘違いが並んでいるのかも判断しかねます。 インパクトの強いことを並べて もっと深刻な問題や他の観点をボカしてしまっている気もします。 この本だけ読んで環境問題を分かった気になるのは非常に危ないと思います。 マスコミを鵜呑みにできないことは自明ですが、 マスコミ批判も鵜呑みにできないと感じました。 環境問題・温暖化問題により目を向けるキッカケになったという点では読んで良かったです。
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すごい本です!すごすぎです・・
たった今、読み終わりました。 今まで断片的な知識であった ノアの大洪水の伝説から、海底遺跡やバミューダ海峡の謎まで、 ひとつにつながっていく道筋が図解入りで詳しく解説してあり 2回読むと深い理解ができました。 とても意識がすっきりとしました。 すごいロマンがある本でもあり、 今後の地球の変化に今、わくわくしています。
地球空洞=地底社会ではないですが
本の前半は、地球が空洞であることを図解入りで説明した理論の紹介で、中丸氏のオリジナルではなく、海外の研究者の説で、近いうちに完全な日本語版も出版されるとのことです。後半は、地球空洞説を唱える本からの引用で、主にオレリアさんのチャネリングメッセージが紹介されています。地球が空洞であることが、そのまま地底社会の存在にはつながらないのですが、中丸氏はチャネリング情報というものを大変重視なさっていて、ご自身も地底世界の人とチャネリングをなさっているとのことで、そういう情報を軽視するのは問題だということです。地球空洞説は考察すべきことで、地底人の存在は信じるか信じないかの選択になるようです。
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