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くちコミ情報
非常に楽しい本です
不成功に終わった1930〜1950年頃のマイナーな軍用機を岡部氏がイラストを交えながら1機ずつ紹介していくというスタイルの本です。 著者のマニアックな知識に基づく詳細な説明がなされつつも、アイロニカルでライトな文章と豊富なイラストのおかげで非常に楽しく読み進めることができます。 ただし技術史的な批判や航空力学に基づく考証などはほとんどなく、あくまでエッセー的な作品です。 特異な飛行機の形状やそのエピソードを楽しみたい方にはおすすめ。
昔の人って
トンでもない飛行機を作ってたんだなぁ・・・って思いました 速さではなく、遅さを重点に置いた飛行機とか 中には、こんなんで飛ぶんですか!!?みたいな飛行機もあったり 世界の名戦闘機に飽きてしまった人なんかには面白いのでは?
いいねぇ☆
試行錯誤して失敗していった日の目を見ない飛行機ばかり!! ドイツと日本が少ないので今後に期待だけど,買って損無しだよ 夢が有っていいよ☆
これは面白い
よほどのマニアでも知っている人が少ないだろう飛行機について、それがいかにダメだったかを書いている本ですが、メチャクチャ面白い。 p 著者の博識ぶりには、本当に関心させられます。この種の本は、えてして知ったかぶりの人間が書いたトンデモ本になってしまっているものが多いのですが、この本は違います。正確な知識を持った人が、丹念に資料を調べて書いているという信頼感に満ち溢れています。 p それでいて、語り口がとても軽妙で、堅苦しいとこらが全くないなのが、この本の1番の特徴かもしれません。本当に読んでいて楽しい本です。
駄作にも相応の理がある
人々の記憶に残ることなく消えていった「駄作航空機」を取り上げてその駄作ぶりを楽しもうという本。しかし、著者のようなスタンスには好感が持てません。駄作を作ろうと思って航空機を作る人がいるはずもなく、駄作には駄作なりの理由があります。そこにまで踏み込んで調べてやろうという意気込みなくしては、駄作を研究する意味は全くないと思います。「単なる娯楽なんだから、そんなに厳しいこというなよ」とおっしゃる向きもあろうかと思いますが、だとしたら、ただ他人の失敗のネタに読者の笑いをとろうとしていることになり、ますます憂鬱になってしまいます。それからもう一つ。駄作航空機が生まれるのは設計者の技術が足りないからではなく、何らかの理由で「適切な判断を下すことができなかったら(又は許されなかったから)」という場合が大多数です。そのあたりを説明してあったら、全く違う価値のある本になったと思うのですが・・・



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Amazon.co.jp
   宇宙の謎とそれをめぐる難解な理論を、いつも一般の読者にもわかるレベルにかみくだいて説明してくれる佐藤勝彦。本書でも、「宇宙に果てはあるのか」「宇宙はどのように生まれたのか」「宇宙はどれくらい膨張しているのか」といった素朴な疑問を切り口に、宇宙論に関する諸理論がそれをどう解明しているのかを、平明な語り口で伝えてくれている。

   たとえば、宇宙の「果て」や「始まり」の疑問について。著者はまず『旧約聖書』の世界創生神話やカントの宇宙論などの「思弁の学問」に触れつつ、その疑問が時間と空間の問題に行きつくことを指摘。アインシュタインの一番の成果は、その時間と空間、つまり宇宙そのものを初めて物理学の対象として扱ったことだ、と説明する。宇宙そのものがわかれば「果て」もわかるはずだと言う。

   さらに著者は「アインシュタインにも解けない問題が一つありました」と続ける。アインシュタインの相対論によって宇宙のモデルは示せたが、その「始まり」は謎のままである。そこで「無」から「有」を生む「トンネル効果」の解説をはじめている。

   量子論、相対論はもちろん、統一理論、ビッグバン理論、インフレーション理論、ホーキングの理論など、諸理論の位置づけや成果が興味深い展開のなかで説き明かされている。とくに、宇宙には「子宇宙」や「孫宇宙」が無数に存在するという理論は驚嘆に値する。「観測時代」に入った宇宙論の動向も論じられるなど、宇宙論・宇宙研究の歴史と現在をつかむのに最適の入門書だ。(棚上 勉)


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この世は泡沫である
 宇宙の無限の大きさを思う時、地球などは一つの塵のようであることがわかる。この宇宙には他の星にも生物がいるだろうし、地球が消滅したとしても、それは他の数兆の星が生まれては消えていくように、自然なことである。ましてや地球上に棲む人類が生きようが死のうが、宇宙全体にとっては限りなく小さなことなのだ。  この宇宙だけでも、このように大きすぎるのだ。しかし、宇宙は無数に存在するのだという。親宇宙から子宇宙、孫宇宙、曾孫宇宙……と限りなく生まれていくと。つまり、この地球がある宇宙もその一つに過ぎず、砂浜の砂粒の一つなのだ。  本書にも、「沸騰するお湯のように宇宙にボコボコ泡ができる」とあるが、そして泡の隙間で新宇宙が生まれるそうだが、私は「この世は泡沫のようなものだ」というブッダの言葉を思い出すのである。
難しいのは承知の上
宇宙に関してある程度(ほんのちょっとだけでも)知識があれば、すごく入りやすい内容だと思いますね。文章が口語体なのもいい。 どうしても「無」から宇宙ができたというのを理解できなかったのですが、あー、なるほどなー、と理論的には分かった感じがします。もちろん(幾何学的な)イメージとしてはなかなか頭に浮かんでこないのですが、それはもともとそういうものとして研究されてきたものだからと思えば納得できるかな、と。著者もこの本に関してはそれでいいと思ってるようにみえる。 相対論と量子力学が大きなポイントになってくるわけですが、どっちもはっきり言って難しい問題。ただ、読む前はチンプンカンプンだったタイトル「宇宙はわれわれの宇宙だけではない」の意味が、なんとなく分かっただけでもヨシとできるのではないでしょうか。 それ以降を深く追究しようとするかは読み手の問題で、本書はその導入に過ぎないわけですから。
興味のある人にはおすすめ!
この本はずばり「宇宙物理学史」入門書です。 興味がある人にとっては頼もしい教科書になるでしょう。 ただひとつ気になるのは、この本の著者佐藤勝彦さんの「最新宇宙論と天文学を楽しむ本」と内容が若干かぶっているということです。 p その一点を除けば、世界の様々な物理学者の難解な理論が手に取るように分かるこの本は「読まずにはいられない」ものであるといえます。
わかりやすいが、他の著作を先に読んだ読んだほうがいいです
ほかの宇宙がわれわれの150億年前にできた宇宙とは別にあるという、今までの宇宙論とは全く違った話であり、非常に面白い本である。しかし、量子論や相対性理論の話が概略のみ記載されており、このあたりの知識がないと、非常に分かりにくいと感じるかもしれない。そのためには、佐藤先生の他の著作である量子論と相対性理論の本を読んでから、この本を読むといいと思う。
なんか、さっくりいき過ぎていて、人物紹介の本みたいです。
古事記の記述から本ははじまり、アインシュタインからインフレーション理論まで、人類が宇宙に目を向けてからどのように理論を発展させていったのかをみることができる。 p どのような人が、どのようにしてその理論のインスピレーションを得たかなどが記述されているので、ちょっとした小話(おそらく聞いてくれる人は稀でしょうが)のネタを仕入れるのにはいいかも。 p 個人的には難しい概念を一つ一つイラスト化した「ホーキング、未来を語る」の方が好きです。でも佐藤先生の「相対性理論を楽しむ本」から宇宙が好きになったので星3つです。




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情景が豊かに浮かんでくる旧暦の言葉
旧暦とともに生きていた昔は、季節感があり、もっと豊かに生きていたのではないだろうかと感じました。 二十四節気や七十二候の言葉をすべて紹介しているのですが、これを読んでいるだけでも季節を感じられます。 例えば旧暦二月の正節である「啓蟄」。 秋に巣ごもった虫が、地上の暖かさを感じて顔を出し始めるという意味だそう。 また啓蟄の七十二候に「奈虫化蝶」。 菜虫(青虫)が成長して、天女のような紋白蝶となるという。 情景が豊かに浮かんでくる言葉で、季節を大切にしていたことがよくわかります。
暦について面白い内容が盛りだくさん
旧暦にここ最近興味があって購入しました。 この本ははじめて知ることばかりでした。 「二十四節気と七十二候のちがい」「干支と暦註の関係」「時刻制度と潮汐現象」など今まで知らなかったものの、とても面白い内容が盛りだくさんです。 著者は「暦の会」代表で、暦に関する著作も多く、暦についての知識はたいそう豊富です。 12章に分かれていますが、それぞれ内容的に独立しているので、どこから読んでも楽しめるでしょう。 文体もやさしく、図や資料、表も多いので、わかりやすく読み進めることができます。



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曇りのない光が照らし出す天体。
目を覆う空の図。 見開きなら 60cm×30cm 近いサイズ。 そして、ズッシリとした重さを感じます。 NASAからの提供画像も素晴らしく、太陽系の高解像度画像が一覧して観られることに、この書籍の凄みがあります。
宇宙と誰かのコラボレーションを感じた
 最先端技術を駆使した望遠鏡や探査衛星でNASAが60年代から昨2004年にかけて撮影してきた太陽系内の星々の写真集です。その美しさに息を呑みます。 p  この写真集で目にする惑星や衛星を眺めながら私はポロックの絵を想い出していました。  アメリカの画家ジャクソン・ポロッックはアクション・ペインティングという手法を使って偶然が織りなす計算されない美を表現しました。太陽系の星々の表面は多くがクレーターや氷によって覆われ、無秩序と混沌が支配しています。しかしその無秩序の中に、ポロックの絵同様、確かに美が存在しているのです。  ボイジャー1号が捉えた木星の赤道地帯(197~211頁)。渦巻く大赤斑は巨大な水溜りに誰かが―― 人間を超越した誰かが ――絵の具を一滴たらしたかのようです。何者かの手と宇宙とのコラボレーションを感じないではいられません。 p  一方で土星の環はこれとは対照的に、およそ偶然では成立しないほどの整然とした美しさをたたえています。コンパスを使って思い切り良く一気に描きあげたような円(260~261頁)。自然が設計した幾何学模様を眺めながら私はここにも、こうした美を太陽系の端に置く力をもつ超越した存在を強く感じたのです。 p  また火星に降り立った探査車スピリットが昨年地球へ送って寄越した火星の地平線写真(172~173頁)を眺めながら、人間の技術力のとどまることのない躍進を思いました。アメリカ中西部にありそうな渇いた褐色の明るい地表は、いつまで眺めていても倦むことがありません。 p  自然が見せる超越的な美しさ。それを天空にまで手を伸ばして撮ってしまう人間の果てしない可能性。  官能的とすらいえる、美しい写真集です。
知識がなくても写真集として
木星のその表面の模様の怪しさに息をのみます。 衛星イオの不気味さに時間を忘れて魅入ってしまいます。 もっと蔵出しをして欲しいと思わずにはいられない写真集です。 関連商品が出たらきっとまた迷わずに買うと思います。 知識はありませんが、写真集として楽しむことができました。 いつかは人類が宇宙旅行できるようになると、その時にはこういう風景が見れるんだろうと想像がふくらみます。
地上の芸術家は誰もこの作品にはかなわない
自然が織り成す芸術の数々。 それが地球以外にも垣間見ることができます。 NASAに保管されている惑星探査機からの写真の多くが、 大判の写真集によって出版されました。 カラーとモノクロ併せて295枚。 一枚一枚に畏敬の念を感じせずに入られません。 1966年8月25日にルナ・オービターから撮影された『地球の出』から、 (私の生まれる一年前) 2004年5月2、3日の火星探査機オポチュニティまでの40年に及ぶ集大成。 人間にとっては一生に近い時間も、宇宙にとっては一瞬の出来事です。 人類が成し得た遺産のひとつといっても過言ではないでしょうか。
ワオ!
地動説を唱えたガリレオを300年ぶりに異端から解除した故ヨハネ・パウロ2世は、1997年1月に「ガリレオ計画」の科学者達に謁見し た。そのときに科学者たちが持参した木星の写真について御覧になったとき、法王はしばし眺めいり、黙考したあと、一言こう発せられた。「ワオ!」P196 p これ以外にこの本に載っている写真について述べることができる言葉は他にあるまい。



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携帯に便利、理科の補助教材として最適。
小学生の補助の教材として使用しています。 都市部の子供はなかなか星座、宇宙に接する機会は少ないです。 春、夏、秋、冬の星座を時間があるときに 閲覧して知識を深めています。 小型、軽量でカバンにいれても場所をとりません。



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衝撃に次ぐ衝撃の書!
本文200ページ、論文160ページという構成の、工学博士早坂秀雄氏による、正真正銘反重力技術の解説書。 ジャイロの右回転(上から見て)では重力効果が減少することを実験で確認し、1999年にNASAで論文発表している。それに対してNASAや空軍や航空機メーカーが「共同研究に入れてくれ」と言ってきたが、日本人だけでやりたいと言って断ったそうだ。 こういった研究の噂は昔からあり、アメリカやソ連では行われているはずだが、日本でこれだけしっかりとした研究が行われており、それが論文発表もされているというのには心底驚いた。 また、ステルスB2爆撃機には厳密に言うと反重力ではないが強電界の場の推進理論を用いた新しい動力が使われていること(1992年にアメリカの航空専門誌にスクープされている)、アダムスキー型UFOの構造が日本の特許庁に申請され、昭和37年に承認(登録)されているというのも驚きである。 理論は難解なので理解はできないかもしれないが、反重力を発生させる仕組みがここに書かれていることは間違いなく、「ついにこのような本が出版される時代になったか!」と感慨深い気分にさせられる、UFOを追い求めてきた人には必見の書である。
感慨無量
はるか30年前の小学生時代、小生は当時ありがちなUFO好き少年で、父親に頼んで、清家新一氏著の「実験円盤浮上せり」などの書物を、驚きをもって読んでいました。そして、いつか清家先生のこの著書に出ている難解な数式の意味が分かるようになりたいと思い理科系の大学に進みました。いつしか時は流れて、反重力機関はあやしい絵空事だと信じる普通の中年男になっていました。ところが、早坂氏のこの本に出会い失われた情熱が蘇りました。なぜ右回りスピンが反重力を生み出すかを、論文まで詳細に添付して、ハミルトニアン記号などが踊る理論式がちりばめられ詳細に論証され、なおかつ、著者は東北大学で教鞭をとられてきた碩学とくれば、その主張を信じない人は少ないでしょう。膨大な参考文献の中に清家新一先生の著書も挙げられ、言及も数度にわたります。また、「皇帝の新しい心」で「意識」は脳内の量子重力作用で生成されていると主張する有名な天才科学者ロジャー・ペンローズ氏のspino 、twisto にも言及があり、まさに最先端科学の凝縮された「宇宙的」著書です。
面白かったですよ。
内容が面白いので2日間で読みました。 反重力のエネルギーがもしかしたら人類を救うかもしれませんね。 今信じられている科学が正しいとは限らないことは歴史が証明しています。 国も少しはこういう夢のある事に金を掛けて欲しいですね。 ただ口述筆記なのか、ちょっと読みにくい文でしたね。
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 以前「天才」と言われていた科学者に、本書と同類の実験の説明をし、閉じた系でも推力が生じることを説明したことがある。はじめは「確かにその通りだ」と言っていたその科学者が、私の「運動量保存の法則に反しますよね?」との問いかけに、「では間違ってるはずだ」と、前説をあっさり翻したことがあった。  現在の科学体系は完全ではあるはずが無く、まだまだ解明されていないことだらけなのに、かなりの科学者が「信じる」「信じない」などという宗教者みたいなことを言う。  著者は、その科学大系を、理論と実験両面から破壊しつつある。UFOを信じると、官房長官が言う今の政権なら、科研費からこの研究に巨額の予算を割くべきだ。  回転に対して宇宙は非対称であり、そこに何か本質的な真理があると思う。正物質と反物質が何故等量存在しないか、何故自然界の生物は左手系と右手系が均衡していないのか・・・・色々な非対称の問題に答えを見つける端緒となると思います。  知的好奇心をくすぐる内容でした。



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うまく実感はできないが、それでも
量子物理学の難しい詳細はよくわからない。けれども、「メタヴァースのなかで進化がどんどん前進し……生命は循環的な前進のなかで出現しては消滅するが、次々と新たな宇宙のなかで継続し、ますます高度に進化してゆく」次第を読み、やがて来る自分の死の捉え方が少し変わり、なんだかほっとした。死後は無に帰するのみと思っていたのだ。また、「意識と情報が浸透し、相互関連し、包括的に進化している宇宙」がどういうものであるのかを知って、なるほどと思った。万物の基盤をなし、万物の記憶と情報の場であり、万物を結びつけるアカシック・フィールド。波。一貫性。全一性。非局在性。煌々と照る月や舞い落ちる雪をじっと見つめていると意識だけになって中空に浮遊しているような気持ちになる理由、真っ青な空を見上げているだけであれ程までに満たされた気持ちになる理由を説明してもらったような気がする。



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生命はなぜこの宇宙に宿ったのだろうか。 これは昔からの科学、哲学、神学あげての大問題だ。 科学的にみると、もしほんの少しでも物理定数や法則が違っていただけで、生命は宇宙に生まれることがなかったのだという。 だとすると、そんな奇跡みたいな物理定数・法則になぜなったのだろうか。 科学では、大まかに分けて2つの立場がある。 一つは超ひもに代表される統一理論の立場で、これによると、宇宙のすべてはただ一つの理論からすべて導かれ、その振る舞いも数値も決定される。言い換えれば、これ以外に宇宙はあり得なかった(統一理論に反してしまうので)。 もう一つは宇宙は無数にあり、そのうちの一つが我々のいる宇宙だというものだ。生命がいなければ観察のされようもないので、観察された宇宙が生命に適しているというのは自明な事実になる。 だがそれぞれの論には難点がある。一つのキーは、「観察されたもの/存在するが観察されてないもの/存在可能だったが存在しないもの」という3区分だ。 統一理論は、1他の統一理論ではなくなぜその統一理論であるか説明できない、2現実の統一理論が生命が生まれるようなのであった理由が偶然としか言えない、という難点がある 多宇宙理論は、1存在する宇宙と存在しない宇宙を区別する論拠がない、2多宇宙を認めると、ほとんどの宇宙は現実ではないシュミレーション宇宙になってしまう、という難点がある。 そして結局これらの議論では、どこかで「事実として受け入れるしかない何か」が出てきてしまう。 そこで筆者は、このどちらでもない第三の道を考える。 細かくは本書を読んでいただきたいが、大まかに話すと、量子論では時間における因果律の逆転が発生する。つまり、未来の出来事が過去の原因になれるのだ。これを拡張して、まさに生命が生まれて宇宙が観察され理解されたということが、生命を生み出すような宇宙にした原因にもなっているという風にも考えられる。 奇抜だが非常に斬新な論で、読んでいて面白い。 哲学チックな面も強く、文系でも読めると思う。
こんな説明を待っていた!
さすがはボール・デイヴィス! いやー、今まで読んだ宇宙論の本の中で、ダントツわかりやすいですね。 ビッグバン宇宙論を聞いた時、素人が思う疑問に次から次へと答えてくれていて嬉しかった。 ◆例えば、よく(?)百数十億光年離れた銀河が見つかった、というニュースを聞きますが、 それは過去の距離なのか、今の距離なのか。 やはり過去の距離でよかったです。 ちなみに、現在、ハッブル宇宙望遠鏡を使って、私たちが見ることができる一番遠い銀河は 「現在」地球から約四六〇億光年離れてるのだそうですね。 この距離もちょっと変で、マックス百三十七億光年の2倍では?という疑問にも、 遠方にある銀河は、実質、私たちから光より速い速度で遠ざかっている場合もあるそうです。 ◆もう一つ、宇宙の形について。 宇宙の形は、「球面」を三次元に拡張した「超球」と呼ばれる形状に似たものらしいようで。 これは、これまでの知識による予想と一致してるのですが、ハッキリ言ってもらえてわかりやすかったです。 しかし、これってどういうことなのか、イメージがわきませんでした。 そんな私に 「思い描くことができなくても気に病むことはない」 と素晴らしいアドバイスをしてくれています。 さらにだめ押しで、 「超球のイメージを把握しようとするときにひっかかることのひとつが 「超球の中には何があるのか」という問題だ」 そうなんですよ。 でも、今までこれを問題化してくれる人すらいませんでした。 それについて、これが、いかに無意味な、考える必要のない問題であるか、懇切丁寧に解説してくれていて、またまた感激でした。 ◆その他にも、粒子に質量を与えると言われる「ヒッグス場」とか、 「対象性の破れ」(または「自発的対象性の破れ」)って何のことか、ピンとこなかったのですが、本書を読んで意味がわかりました。 嬉しいですね〜^^ 宇宙論について、素人向けの1冊として決定版でしょう!
すっきりとまったりと二つの面から宇宙を解説
この本は、いまの宇宙の像に対して宇宙物理の面から諸説をすっきりと説明し、後半ではなぜこのような宇宙になっているか、神学あるいは哲学的にまったりと解説しています。「日経サイエンス」2008年2月号の特集になっている地球外生命の可能性についての本著者の議論は、本書に基づいているので、その理解を助けることにもなるでしょう。それでは、著者は諸説のどれが正しいと思うか、それを書いてしまうとネタバレになるので避けますが、本書の最後の章でいくつか正しそうだと考える説を選んでいます。自説を中心にした学者の本もよいのですが、考えを整理した本で、軽妙な話を読むのもよいのではないでしょうか。

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