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【くちコミ情報】
著者の予想通りの2008年の展開、かも
著者はいずれも財政学あるいは政治経済学を専門とする経済学者であり、また小さな政府を推し進める小泉政権・ブッシュ政権を批判してきた論客である。エネルギーの専門家ではないこの二人が、あえて環境とエネルギーをテーマにした本をなぜ執筆したのか。それは単純に言えば、化石燃料依存を脱却できない化石化した日本の状況に対する警告である、ということになる。決して目新しい内容ではないが、同時に日本が見ようとしなかった現実でもある。 本書はまず、石油をとりまく政治的状況の変化を指摘する。かつてセブンシスターズとよばれたメジャーは凋落し、ロシアのガスプロムやサウジアラビアのアラムコなどの国営企業が新セブンシスターズとして石油を握っている。結果として、イラク戦争の泥沼化が象徴するようにアメリカの覇権力が低下し、世界は多極化、結果として、資源リスクは高まっていると指摘される。 だが、その一方で地球温暖化問題は深刻さを増している。今年発表されたIPCC(気候変動に関する政府間パネル)第4次評価報告書ですら、政治的介入により表現が抑えられているとし、海外では日本以上に深刻な問題として受け止めているという。アメリカも例外ではなく、シュワルツネガー知事を要するカリフォルニア州などでグリーン化の動きが急速に進んでいる。 ではどうすればいいのか。著者たちは、環境コストは決して高くはないこと、環境税などの導入で消費を抑制する一方で、再生可能エネルギーの積極的な導入で新たなエネルギー産業革命を起こすべきであること、などを説く。そして、著者たちの専門分野における主張にそっていくと、産業革命を支えるのは「小さな政府」ではあり得ないし、また大都市一極集中ではないということになる。偏在する再生可能エネルギーの導入を軸に、地方都市で産業を再生させていくことが、日本の長期停滞を脱する道ということだ。その主張はまさに、「分散型エネルギー革命」と言い換えてもいいだろう。
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環境問題を解決する次代のエネルギーシステムと目され、自動車エンジンへの実用化でも話題になっている燃料電池であるが、その注目度に比べ、詳しい内容についてはあまり広く知られてはいない。本書は、そんな燃料電池を基礎から教えてくれるものだ。 取り上げているテーマは、燃料電池の技術進展の経緯、基本的な原理、燃料電池の種類、暮らしのどの場面に生かされるか、自動車の方式にはどんなものがあるか、普及への課題など。これらを70のトピックスに分け、すべて図表入りで解説している。 原理については、水の電気分解の逆、つまり水素から電気エネルギーを取り出すのが燃料電池だと説明している。電気分解や乾電池の図解と比較しているのでわかりやすい。固体高分子形、リン酸形、アルカリ形など各方式の区別も非常に丁寧。また二酸化炭素の排出が抑制でき、高い発電効率をもち、排熱を有効利用できるコージェネレーションシステムであること、安全性やコスト、法整備の面で課題が残ることなど、画期的な部分とネックになっている部分が理解できる。図表はカラーで見やすく、複雑なシステムがまず形として目に飛び込んでくるのがありがたい。 「水素社会」を実現する燃料電池は、社会を根幹から変えるインパクトをもつことが本書からわかる。産業界が経験する今後の変化や、暮らしにどんな恩恵がもたらされるか、手がかりが得られるはずだ。(棚上 勉)
【くちコミ情報】
最新動向のエッセンスが楽しめる
浅く広く、専門外の人でも容易に読めます。 最近の動向などにも触れている点も注目です。
燃料電池の解説書の中で解りやすい一冊
トコトンとまではいきませんが、かなり燃料電池について解りやすく書かれています。この手の本のなかではこれがオススメだと思います。図解も多いのがいいです。 ただ、技術論だけでなく、もう少しマーケティングの視点が欲しいと思いました
わかりやすい簡単な内容
燃料電池とはなに?そんな疑問から解決してくれる本です。 絵がたくさんあり、簡単な内容でまとめられているので 燃料電池の初歩を知りたい方にお勧めだと思います。
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【くちコミ情報】
放射線を初めから学ぶ良書
ページ数がさほどでもない新書版の本の中に、放射線の正体から人体への影響に至るまで、主に医療の視点から見た放射線の情報が十二分にまとめられています。 本書の特徴をいくつかまとめます。 1.歴史的背景を踏まえ解説をしていること 放射線の単位や規制について、現状の説明に留まらず、そこに至るまでの遍歴も解説されており、「なぜ今はこうなっているのか」という疑問に答えてくれます。 2.医療被ばくの問題が簡潔にまとめられていること 著者が放射線医療の専門家であるため、放射線障害と医療に関する内容が充実しています。特に、X線検診の発ガン性や妊婦への影響について、数値を踏まえた解説には強い説得力があります。 3.著者の立ち位置が中立的であること 低量の放射線が人体に与える影響については、研究者の間でも「有害」「無害」「有益」という、素人から見れば全く異なる主張が繰り広げられている状態です。本書は特定の立場に傾倒することなく、それぞれの主張の背景をバランス良く説明してくれます。 本書を読み進む上では、中学理科程度の知識が必要になります。放射線の影響を考える上ではその量が大変重要になりますから、本書でもたくさんの値が出てきます。おそらく入門書としては難しめかもしれません。しかし、放射線を知る上では必要な難しさだと、私には感じられました。 放射線を正しく恐れて、正しく利用するためには、正しく理解する必要があります。その為の入門書として、本書は大変優れていると思います。
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経済学の体系化を計る過程における古典的名著の一つ。 文庫でお値打ちに読めるのはすばらしい。 経済学を勉強するには、最新の理論を3つと、古典の理論を3つ勉強すると、立体的な物の見方ができるかもしれない。 本書は、アダムスミス、マルサス、とともに、古典の3つのうちの一つに数えることができるかもしれない。
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大変参考になりました
自作の水力発電機、水利権の取得など、筆者の経験が細かく著されており、大変参考になりました。同じように自分で水力発電をしてみたいという人には、痒いところに手が届く指南書であると思います。
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