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サラリーマン政商―宮内義彦の光と影
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闇の系譜 - ヤクザ資本主義の主役たち (講談社+α文庫)
「小泉規制改革」を利権にした男 宮内義彦
 
¥ 1,680(税込)
通常4~6日以内に発送
ジャンル内ランキング:8748位  
カスタマーレビュー数:6

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巨悪は今日も安眠する
 内容は独自調査部分が少なく、小泉の更に奥の本丸にまで追及の手が届いていないので、減点したいところだが、宮内に関してはわかりやすくまとめられており、多くの人に読んで欲しいとの思いを込めて☆5にした。  おんぶに抱っこで育てた村上ファンドが逮捕されなければ、本書のような本すら陽の目を見たであろうか?  誰かが叩かぬかぎり見て見ぬフリをし、叩き出せばいっせいに書きまくるが、それをスケープゴートとして決して本丸には辿りつかないワイドショーメディアは、’95からはじめられた規制緩和によって、いかに庶民が煮え湯を飲まされ、宮内をはじめとする政商やその周囲の者が、恣意的に政策を自らの儲かる方向に進めてきたかを報道すべきなのだが、それは叶えられず、これからも宮内程度の中ボスすら裁かれることなく野放しにされるのであろう。  規制緩和については、早くから警告を行なってきた、内橋克人をお薦めする。
実に不思議な本
宮内氏に対する抵抗勢力のウェットで非論理的な批判の羅列だろうなと思って読むと一驚。実にフェアで事実をよく踏まえ、分析もいいのである。結局は宮内けしからんではないか、矛盾しているではないか、といっているのだが、全体を通して読むと、宮内氏のしていることがスジがとおって効果のあることだということを浮き彫りにしている。この筆者、ひょっとして隠れ宮内シンパではないか?と思えた。とにかく、宮内ビジネスの叙述というだけでも値打ちがある(宮内氏自身の本よりよく書けている)。おすすめ。
規制緩和による我田引水のビジネスモデル
  宮内義彦オリックス会長の光と影を浮かび上がらせた一書です。 彼は、小泉政権終焉まで、政府の「規制改革・民間開放推進会議議長 を兼任していました。本書によると、彼は政府を内側から動かし、規制が 緩和開放された業種にご自身の関連会社の参入を実現させていったと のことです。制緩和に立ち向かう旗頭である宮内氏と、元気のある成長 企業であるオリックス会長・宮内氏が改革利権で結びついていたのだと。 ビジネスに我田引水はつきものですが、時代の寵児・宮内氏にして、あ なたもそうだったとは、、、残念です。
改革インサイダーの裏側
小泉改革と呼ばれる規制改革がどのような意味をもったのか、解説する視点は様々あるだろうが、本書ではそのひとつの側面、すなわち権益の移転としての側面を、宮内義彦という改革のインサイダーを主役として鮮やかに描き出している。 「既得権益」という言葉が「悪」と同義語として扱われるようになって久しいが、規制改革(=「善」)が、自由競争という名の隠れ蓑をまとった、別の新たな「既得権益」を生み出しているという真相は、もはや「格差社会」として誰の目にも明らかになりつつある。 「自由な競争」と「新たな発想」により生み出されたとされる「ニュー・ビジネス」が、もっぱらパチンコ業者のあこぎな節税対策に利用される脱法的リース事業であったりする事実には、心の底から暗澹とした気分にさせられる。どんなことをしてでも儲けることができる「自由」と、金に金を生ませる果てしの無い「競争」。 正視することが辛くとも、国民が広く共有すべき現実ではなかろうか。
過ぎたれば及ばざるがごとし
オリックスは、おそらく日本で一番クリエーティブで元気の良い金融機関であろう。一代でオリックスをここまで発展させた宮内氏は、日本が生んだ最高の金融マンと言ってよい。でもやりすぎはいけません。 ある程度カネができて歳を取ってきたら、公益を考えないと、日本では叩かれます。 「出るくいは打たれる」というより、「過ぎたれば及ばざるがごとし」の方が当たっている気がします。



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相場師一代 (小学館文庫)
 
¥ 630(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:28764位  
カスタマーレビュー数:26

くちコミ情報
破天荒な人だが、その熱さには唸らせるものがある。
序盤を読んでどうしようかと思いました。とにかく、破天荒で超実行型の人間だ。 目的の為なら手段も選ばないし、ルールも守らない奴!正直好きになれんな!と 思ってしまいましたが。だが熱意と勉強の大切さを確かに教わりました。 この人はとにかくガッツファイターです。そして修羅場をくぐったと胸を張って 良い人です。私もうつ病を乗り越えた経験をもっていて、この本を読むまでは相当 な苦労人と思っていました。が、この本を読み上どころかはるか上には上がいる事 を思い知らされました。 また氏の熱さを何より語るエピソード。二毛作の研究の時の氏と水道局課長との やりとり。ハッキリ言って涙目になりましたよ。 もう一つ。彼は猛勉強によって人生を切り開きました。彼の勉強は完全に投資活動 です。本田直之氏の提唱とマッチしています。実力者の主張とは本当に重なってくる ものなのですね。 真似はできないし、したくもない部分がたくさんある人物ですが、同時に学ぶべき 事を多く持っていらっしゃる偉人だと思います。
真似しては駄目よ。
これぞ、ノンフィクションの醍醐味。 ただの株好きの親父と思いきや、その波乱万丈の人生。 十二分に楽しませてくれた。
史実は小説よりもドラマティック
激動の戦前戦後を持ち前のバイタリティと揺るがぬ信念で駆け抜けた傑物の自叙伝。肩肘張らずに、時代小説を読むノリで一気に読了します。ただ、文中記述の微妙な矛盾が気になることとタイトルが投資家に彼の手法や思考のディティールを期待させる可能性を考慮して、星3つ。心の中では4つ。
是銀〜波乱の人生を謳歌した男
二度の世界大戦を経験し、何度も破産しながらも、その度に再起し、とうとう日本の長者番付1位にまでなった『是銀』。何へでも止まらぬ情熱、独学で鍛えた知力と洞察力、そして人脈で相場界を席巻した傑物の自伝。相場に無関係の人へもお勧めの自伝書。
矛盾も多いが名作
他の多くの自叙伝と同じように、本書も7〜8割引きくらいで読んだほうがよい。 健康には誰よりも気を使ってるといいながら煙草を吸ってる写真があったり、邪道な商売はしないといいながら、その直後に警察から目をつけられるような商売をやっている。一番気になったのは、株で儲けることは不可能であることを伝える、という触れ込みで始まりながら、税制への不満を語っているだけで、失敗談が極端に少ない。 税制が投資家に有利な今、これは株の世界への安易な勧誘になるのでは?と思いました。また、実際上の投資の参考になる記述は少ないです。自分で研究しろ、というのが全てであり、また正しいのですが、もう少し、収集してるデータの項目などを明かして欲しかった。 とはいったものの、読み物としては上級の部類に入り、優しい文体ですぐに読めた。最後には何も残らなかったが、是川銀蔵というのは最高の幸せ者で、さぞかし安らかな眠りについたのだろうな、と思います。



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同行二人松下幸之助と歩む旅
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金井 壽宏(監修) 高橋 啓(翻訳)  
¥ 1,890(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:22066位  
カスタマーレビュー数:7

くちコミ情報
本書はいかにして生まれたのか?
大前研一氏の紹介で知りました、 本書が生まれた流れが面白い、ハーバード大学でマーケティングの大家であるコトラー氏の当時の松下に対するあまりの理解不足にショックを受けた大前氏が松下幸之助氏に直接伝えたところ、どうします?という流れになり結果寄付金だということで提案し、向こうから呼んで会社を紹介したところハーバードは認識を改めて幸之助リーダーシップという講座を新しく設けるようになり、非常に重んじるようになったという背景があるようです。半分笑い話ではありますが世の中そんなものか感じました。本書はその講座を担当されている二代目の教授によって書かれたものです。 そういったことから内容的には完全に向こうの方向けなので、日本語訳版の本書は松下幸之助氏の著書がたくさん出版されている現状厚みに欠けるのではというのは少々仕方がない。 松下幸之助氏やパナソニックに興味がある方向けでしょう。
神話となりつつある経営の神様を客観的に描いた一冊
本書は、まず企画からして贅沢です。 既に、神話となりつつある松下幸之助氏を題材に、 8つの企業変革ステップで有名なジョン・P・コッター氏による 丹念なリサーチと分析により、 リーダーシップ×経営視点×客観的(モデル化)の視点で描かれていること。 所謂「和」と言われる日本企業的風土とそれを支える人材教育が何故出来たのか? どうしてそれを行ったのか? 経営視点と、幸之助氏の持論とそこに至る体験からの視点によって描かれています。 ここが読者に再現性を与えるという意味においては 重要、かつ秀逸だと思いました。 個人的に幸之助氏について、一番凄いと思ったことは 事業を起こしてから、重要とするスタンスを変えなかったこと。 それは、 ・素直な心 ・謙虚な態度 一方で、個人的には、残念というか、、、 色々と考えてしまったことは、 幸之助氏には、愛人(達)がいて隠し子が4人もいた、ということ。 公に滅するが故に、公私のバランスを欠いていたのかなぁ、、、なんて 幸之助氏の心の闇を思うと、切なくなりました。 と、本当の意味で幸之助氏を客観的に描いている一冊です。
外国に幸之助を紹介するにはBestなHistoryBook
経営の神様として、日本では多くのビジネスマン・ウーマンが尊敬する幸之助。 ただ、アメリカではMatsushitaは全くと言っていいほど認知されていない。 現本は1997年にアメリカで出版されていて、ちなみに定価は$37.50と案外高い。 (ただ中古では$3.26から取引されている。) また、アメリカサイトでの評価は非常に厳しい、★1つ★2つが全体の50%。 著者がアメリカ人で、どこまで幸之助を深く研究されているか分からないが、 PHP研究所所員の話を、そのまま英語で表現し、それを本書ではさらに日本語に訳しているので なんとも、表面的な表現で、幸之助のHisto yBookとして、外人に紹介するにはベストかも。 (でも本書は日本語訳・・・いったいこの本のターゲットは誰なんだ!) 我々日本人向けには、非常に薄っぺらい内容で残念。 よほど、幸之助著の「道をひらく」シリーズの方が刺激的だ。 期待が大だっただけに★2つとさせていただきました。
成功者に共通するもの
「あきらめない」 そして、自分は天才ではないと固く信じている。 “生涯にわたって学び続ける姿勢は、謙虚さ、素直な心、リスクに挑む意志、人の意見を傾聴する能力、そして誠実な自省と深く結びついている”、と書かれているが、そうではない。 もっと大切なことは、好きなことに一心に打ち込み続けることが成功者の条件なのであろう。 後半になるとコッターと雖も力が弱まっていくが、前半は何度も読み返したくなる翻訳です。
貴重な経営者論
松下幸之助については、沢山の書が世に出ているが、本書は、 ・世界的に著名な米国の経営学者が著した書であり、客観性が担保されていること、 ・単なる伝記ではなく、経営学の視点で書かれており、ビジネスに携わるものにとって示唆に富む整理がされていること、の二点で貴重な経営者論となっている。 幸之助の自著等を読んできた読者にとっては、本書で扱うエピソードは、既知のものが大半ながら、苦難を乗り越えることが即ち成長であるという幸之助の人生観にそれらを当てはめながら掘り下げていく論法には思わず引き込まれてしまう。多くの方にお勧めしたい書である。



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ルネッサンス ― 再生への挑戦
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ターンアラウンド ゴーンは、いかにして日産を救ったのか?
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カルロス・ゴーン経営を語る
 
¥ 1,680(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:35402位  
カスタマーレビュー数:36

Amazon.co.jp
   瀕死の日産を過去最高の黒字へと導いた男、カルロス・ゴーン。本書は、約2年前に刊行された『ルネッサンス─再生への挑戦』の姉妹書ともいうべき内容で、カルロス・ゴーンの青年時代からミシュラン、ルノー、日産までのキャリアの記録がつづられている。『ルネッサンス』と異なるのは、経済ジャーナリスト、フィリップ・リエスが第三者的な視点からゴーンの語りをフォローし、よりつっこんだ内容にまで高めている点。このフォローにより、たとえばルノーの「200億フランのコスト削減計画」発表時の反省が、事前の情報の漏れを防ぎ、一気に再建計画の全容を明らかにした「日産リバイバル・プラン」の表明につながったなどという経験の連鎖が、より鮮明に見えるようになっている。

   また本書には、『ルネッサンス』以降の話もふんだんに盛り込まれている。日本独自の慣習をプラスに評価し、無理に変えなかったことが再生の秘訣だったというゴーン本人の述懐や、フェアレディZの復活に代表される新車の開発、環境問題に関するスタンスなど、前著では触れられなかった内容も数多い。

   しかし、本書の真髄は、ルノーと日産のアライアンスのあり方に代表される、今までのM&A(合併と買収)にはない方法論を明らかにしている点であろう。カルロス・ゴーンに関する類書でも触れられているが、2社の補完的な関係は、20世紀型の企業合併や買収とは視点が異なる。お互いに成功を目指す、ひところ流行った言葉でいうところの“Win-Winの関係”は、ともすれば理想論にも聞こえるかもしれない。しかし、この提携により目指すところをゴーン自らの言葉で明確にしている点が、本書の魅力のひとつだといえよう。

   本書を読むにあたっては、「日産リバイバル・プラン」や「クロス・ファンクション」などといったゴーンの経営に関するキーワードについて、断片的にでも知っていた方が読みやすい。ゴーンの人生そのものに興味がある人だけではなく、報道されてきた、ルノーと日産の提携に関する一連の話題を、ゴーンの視点で改めて総括したいという人におすすめしたい本である。(朝倉真弓)


くちコミ情報
カルロス・ゴーンの経営手法とは
2003年6月までAFP通信社の東京支局長であった、フィリップ・リエエスがカルロス・ゴーンにインタビューしてまとめたCITOYEN DU MONDE(地球市民)の翻訳。インタビューは、2002年から2003年まで行われ、そのあとリエスの原稿にゴーンが補筆する形がとられている。 ゴーンに関連して出版された本を呼んだのは本書が始めてだが、正解だった。いわゆるコストカッターのイメージのゴーンだけでなく、その幼少時代から現在までの経緯を知ることができるからである。それはメディアの一面的な捉え方ではわからないゴーンの経営哲学を理解するのに大きく役立つ。ゴーン自身が補筆していることも大きい。また、過去に関わってきた経営者たちに対するコメントからもゴーンの経営哲学がどのように影響を受け、形成されたのかが垣間見える。 自分自身、マネジメント層の人間ではないため本書の経営に関する内容が直接役立つわけではないが、日産とルノーの提携が産業界において非常に挑戦的な課題であり、またまれに見る成功の過程にあるのだということは理解できた。そして、おそらくは日産とルノーの提携はカルロス・ゴーンにしか成しえなかったのだろうということも。 ゴーンはそれほど特別な経営手法をとっているわけではないと思われるが、本書で述べられている中で特徴と思えることを私なりに選ぶなら以下の3点になる。 1.クロス・マニュファクチャリング/クロス・ファンクション 2.相手の文化(国、会社のアイデンティティー)を尊重しつつ補完しあい、シナジーを生み出す。 3.人間重視 (補) ・クロス・マニュファクチャリング=同一の設備から別名ブランドを販売する手法 ・クロス・ファンクション=エンジニアリング、製造、マーケティング、販売などの異なる部門の責任者たちを一同に集めてひとつの問題をさまざまな角度から検討し、解決を目指す手法。
アイデンティティ
2つの異なる文化を持つ企業同士の対等な提携、それは個々のアイデンティティを尊重しあうということを前提に行われた 1+1>2にする。それこそが改革の価値だと言える 改革を通して体現した「真のグローバル化」のプロセスのロジックを見ることができる 経営指南となるべき書だが、経営だけにとどまらず、 個々のアイデンティティを尊重することや、常に透明性(一貫性)を保つことなど強い個を目指すうえでも良い手本となるだろう
数字だけでなく、にんべん(人)のついた経営というもの
 カルロスゴーンさんの第一印象は、リバイバルプランのプレスリ リースの時に決定しました。経営者の生の言葉で初めて、頭の中に 残りました。今でも覚えています。 p (日本語で)「日産リバイバル・プランを成功させるためには、 どれだけ多くの痛み、犠牲が必要になるか、私にも痛いほど分かっ ています。でも、信じてください。他に選択肢はありません。 (以下略)」p.263 p  それまで、淡々と日産のおかれている現状について分析。それに 対する、対策、スケジュールを述べる。ここまでは、今まで私が描 いていた極めて合理主義的な欧米の経営者のイメージそのものでし た。無駄がなく、簡潔。しかし、人間味がない。最後に、ゴーン社 長は論理だけで人を説得できないことを知っており、あえて日本語 で語りかけるように、リバイバルプランの理解を訴えたと思います。 p  数字だけでなく、にんべん(人)のついた経営というものを垣間 見た気がしました。 p 昔何かの台詞にありました。 p 「強くなければ、生きていけない。優しくなければ、生きていく資 格がない」 p こんな言葉を思い出しました。 p ◇カルロスゴーン社長のキーワード 1.コミットメント 責任 不退転 2.信頼 成果 透明性 3.役割 親しみやすさ リーダーシップ p ●  NHKの「未来への教室」という番組に出演していたのも、鮮明 に覚えています。ひたすら会社の経営改善に取り組んでいるイメ ージとは、別モノでした。もう一つの一面では、子供たちに会社とは、 経営とはというものを易しく教えている先生の姿がありました。後世へ のバトンタッチ。これも、個人や企業の使命ではないでしょうか。
クロスファンクショナリティーによる一段上の国際化
異なる文化を融和させ一丸となる為には想像を絶するエネルギーと細心の配慮が必要である。日本企業同士でさえ合併後の事業運営に呻吟するのだから、日産とルノーのように提携が国際的になればその裏には大変な苦心があった事は想像に難くない。レバノン人にしてブラジル育ち、しかもフランス式の高等教育を受けながら企業経営の実地をアメリカで積んだ類稀な異能の経営者カルロス・ゴーン氏。本書で同氏は、自らの生い立ちと共にその体験に裏打ちされた経営哲学を分かりやすく語っている。 ルノーとの提携を発表した時、日産は追い詰められていた。意中のメルセデスとの交渉は不調に終わり、ルノーに助けてもらう以外には会社更生法しか道がなかった。日産は過去の栄光を知る一般人からは想像もつかないほど病み、死滅への道を進んでいたのだ。この提携を大方のマスコミは「弱者連合」と揶揄したのだった。 そんな逆境でゴーン氏は日産を再生に導いた。二つの巨大企業をクロスファンクショナル(横断的な機能発揮)させることに、明確なビジョンと強固な意志を注ぎ込んで。自らも「何人か分からない」という、クロスファンクショナリティーの体現者ゴーン氏だからこそできた、経営改革の苦難と醍醐味が鮮やかに蘇る。経営指南書としてだけではなく、真の国際化とは何かという視点を提供する優れた書だと思う
同年最高のビジネス書
最近読んだビジネス書の中で間違いなく最高レベルにある。決して教科書ではないので、経営について体系的に書かれているわけではないが、ゴーン氏へのインタビューを元につづられた現実感ある文章を読み取るうちに、自身の頭の中で会社を変えるにはどうすればよいかがはっきりしてくると思う。ゴーン氏が行った改革のプロセスを同じようにたどることが全ての会社にとってベストではないだろうが、近年最高の成功事例として、経営者、コンサルタント、銀行マン、ベンチャーキャピタリストなどは必ず読んでおくべきだと思う。



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主旨が散漫、記述は凡庸。
モルガン系企業を非難するつもりは毛頭ないけれども、 この著者の本書に対する執筆の姿勢に一言言いたい。 あっち行ったりこっち行ったりの迂回に次ぐ迂回で、 本筋の流れが全く見えてこないのは非常に残念で、 行き当たりばったりに資料を参照しては継ぎ足しているような印象を受ける。 歴史を扱ったものにしては、テーマが絞り切れておらず、 人物を扱ったものにしては、散漫な印象が避けられず、 色々なものを一斉に混ぜてしまったことが、 主旨と記述がどうもうまくかみ合っていないように感じる原因ではないか? 個人的には、法制度の規制をテーマに一つの筋を、 人物の略歴をテーマに一つの筋を、 戦争などの大きな事件をテーマに一つの筋を、 といった感じで、コンパクトにまとめてくれたなら、 読みやすさの点では、いいのではないかと思う。 一応上下巻二冊とも読み終えてからの感想です。
近現代史とモルガン家
ルーズベルトからタフトまでの共和党政権で、 モルガンは米銀筆頭として、 アメリカ製品売り込みの先棒を担いだそうな。 ワシントンの連邦政府が相当強引な感じ。 「軍事介入の脅しなどは、 債務返済を急がせるのに 格好の手段だった」 との記述に、 ナニワ金融道みたいやなあと、 あっけにとられた。 貿易に戦争は不可欠と喝破した オランダ東インド会社をも連想した。
歴史からみえるものもある
金融業界への興味から手にとりました。 もちろん、現代とは時代背景が違うわけですが、現代へとつながる考え方や歴史を知ることで、サブプライム問題その他への見方が変わりました。 歴史は繰り返す。 今後の行く末を考える意味でも、参考になる一冊だと思います。
歴史は繰り返す?
金融関係に勤めていない、一般の個人投資家にとって モルガン、ゴールドマン、リーマンと名前は知っていても その実態は漠然としたイメージしかわかないと思います。 本書はそのイメージを鮮明に浮かび上がらせてくれます。 1800年代から話は進んでいきますが、現在の出来事と 根本的なところでは変わっていないのが興味深いです。 アメリカのやり方、それにうまく距離を置くイギリス フランス、ドイツと日本の底力、袖の下を欲しがる中国など。 また、現在の新興国が100年前でも新興国として登場します。 はっきりしていることは、上がったものは下がる 下がったものは上がる、ということでしょうか。 好景気も不景気も、必ず転換する日が来るようです。
手堅い良書
ロスチャイルドやロックフェラーと並ぶ有名なモルガン一族とその金融 帝国について書かれた評伝。 ロン・チャーナウは、鋭さや寸鉄人を撃つような才気はないし、結論も いくらか中庸なところに落ち着くきらいがあるが、記述態度は公平で偏 らず、関連資料も広範に渉猟し、一方的な道徳的裁断を行うことがない という点で信頼度の高い作品を書く。 ただちょっと気になったのが文章の流れ。「タイタン」の時には感じな かったのだが、例えば「AはBである」と書いた後に、Bであることを 表すエピソードが直後に出てく来ず、違う話題を持ち出したり、もしく はAはBじゃないかのようなエピソードを書いたりしているところが何 箇所かあった。



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「人間的豊かさ」と「社会的成功」の両立
ホリエモンや村上ファンドに代表されるように、金儲けが上手な人たちの多くは人間性に欠陥がある場合が多い。 また逆に、素晴らしい人格を持っている人が社会的に成功するとは限らない。むしろ両者には負の相関があるとさえ言えるかもしれない。 ところがこの本は坂口陽史という実在のカリスマ経営者を深く分析することで、「人間的豊かさ」と「社会的成功」は両立し得るし、また本来はそれが当然であることを教えてくれるのである。



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くちコミ情報
序文から事実誤認があるなんて論外
 事実誤認のオンパレード。おまけに完全にピントがずれている。日本語版 序文を読んだ時点で、「iPodに2.5インチハードディスク搭載」とあり、 「えっ」と思ったけれど(正しくは1.8インチ)、翻訳者のチョンボかも知 れないと思い読み進めてみた。  でも、どうやら原著者の問題らしい。著者はこの業界のことはまるで分 かっていないし、この業界をテーマにして何が言いたいのかも不明。特に、 各章末の「第○章の教訓」は噴飯もの。読むだけ時間の無駄。  著者の主張に賛同できるかどうかは別にして、むしろ「スティーブ・ ジョブズの流儀 」の方が取材がしっかりしているだけはるかに読み応えが ある。
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原題はThe Apple Wayであり、特にジョブスの経営術がどうのこうのという本ではないと思った。アップルについて、最近興味を持った人には、歴史や主要人物の様子が簡潔に描かれていて良い入門だと思う。ただし皮肉などを理解できないかもしれない。古くからのアップルファンにとっては、特に目新しい内容があるとは思えなかった。でも、「ああ、そうだったなぁ」とか「そうそう」とうなずきながら昔を思い出せました。各章の終わりに「教訓」が箇条書きで記されているが、この部分は経営者へのアドバイスと言ったところからな。そして、第11章のタイトルが「けっきょくリーダーが会社を決める」と最終章、12章の「プランは、きちんと立てるべし」で終わっています。
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一言で言うと、広報戦略のプロによるアップル社批評。 各章ごとにまとめが書かれているのは好感が持てるが、、、。 特にコンピューター、ITのプロでない為、内容としては全体的に踏み込みが甘い。 広報コンサル兼一経営者として、客観的にアップル社を批評しているに留まっている。 スティーブジョブズ氏と直接のやりとりも特になく、ネットに蔓延している情報以上の リソースはないように思える。



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組織に少しのゆるみは必要では
 自分は元大和ハウス工業の住宅営業の社員であり興味深く見させてもらいました。  本の内容はサラリーマン経営者である著者のサクセスストーリーでもあるのですが、通常サラリーマン経営者はこの手の精神論を中心においたサクセスストーリー本を出すことは滅多にないことから、より一層関心を持って読みました。その「自意識」が成功の元なのでしょうか。このイケイケな企業で叩き上げて成功しているわけなので一見する価値はあるかと思います。企業を立ち上げる際に組織論の一つとして一考してもよい内容かと思います。  但し、この会社の社風は著者がこの本で記載している内容のとおりといってもよく、参考にするとしても、この会社のやり方と、必ずしも仕事本位ではない普通の社員の幸福追求との両立は難しいことは念頭に置くべきでしょう。受注最優先の体質で、営業マンとして受注に追い回され、夜遅くまで勤務し、休日出勤もたびたび、仕事中心の生活を余儀なくされ、生活や家庭は二の次であったこと、また息苦しくギスギスした職場環境だったことが、この本を読んで記憶の底によみがえってきました。  今では自分は転職し、仕事も生活も充実した生活を過ごせています。著者の言っていることはまさに正論ばかりで実践すればすばらしいことですが、個人的には軽量鉄骨工法がそうであるように、組織にもある程度のゆるみ、たわみが必要と思っています。
経営の本質は情熱なのだ
 大和ハウス会長の樋口武雄氏の半生の自叙伝である。 冒頭から読み出してすぐに、著者の仕事にかける人並み ならないパワーに圧倒される。戦後に大和ハウスを一代 で興した石橋信夫オーナーから、大和ハウスのお荷物で あった累積赤字、売上げの2倍の有利子負債を抱えた関 連会社の建て直しを命じられる場面から始まる。そして 最初には知らされなかった連帯保証をめぐる騒動でさら なるピンチにさらされる、それをオーナーに訴えてもそ れはお前の仕事だと一蹴される、その後体をはって関連 会社の建て直しに成功する・・・。    大和ハウスに30代で入社した著者は、石橋オーナー から見込まれて、様々な困難なテストを受けさせられそ れをクリアしていったのである。ほんとうに血反吐を吐 きながら仕事にかけたという半生である。オーナーは早 くから著者に目をつけ、いつかこいつを社長にしようと 思っていたのであろう。著者はそのテストに合格し、本 社の社長として呼び戻され、さらに大和ハウスを発展さ せる。そしてバブルの付けの高額の特損処理を機に、社 長を降りて会長となる。このような超牽引型のリーダー によって今日の大和ハウスがあるのである。本文中に何 度かでてくるのであるが、会社の経営を熱湯経営(実力 主義、働くものに光を当てる経営というような意味で使 われている)にしたら、社風が変わり、業績もあがった というのである。このあたりはぜひ本書をよんでその迫 力に触れてほしい。  著者を育てた石橋オーナーは、さらに大物に描かれて いる。著者が人生の師と仰ぐ人であり、背中で著者に帝 王学を授けた人である。最後は病床から筆者にあれこれ と会社の経営方針に指図をしており、著者はこれに必死 で答えて行っている。超々大物の師にして超大物の著者 があるのである。二人が仕事にかける意気込みにはすさ まじいものがある。  個々人の人権が尊重され、多様な生き方が認められる 現在では、このようなモーレツな人たちはもう絶滅の危 機に瀕する希少動物(失礼)であるように思う。反面、 経営の本質はたぎるような情熱が根底にないと成り立た ないのだという思いも強くした。やわな私にはとてもマ ネできるような生き方ではないけれど、元気がもらえる 本である。願わくは著者が残した大和ハウス経営のDNAが どのように受け継がれていくのか、何年かたった後に続 編が読みたいものである。
気合が入ります
 大和ハウスの社長さんが、熱く、熱く仕事を語った本です。 社長さんの半生、どのように不振の支店や大赤字の会社を建て直したか、 社長さんの師匠にあたる方々から、経営者として、どのような薫陶を受けたか が中心に描かれています。 リーダシップ、部下の指導、企業改革、日々の仕事のやり方、など参考になること多々です。 また、高度な経営理論ではなく、日常の仕事からの改革が中心となっていて、 実践的である印象です。  熱く、熱く仕事に取り組む様子が、熱気となって伝わってきます。 読むと気合の入る本でした。  読みやすさも手伝って、一気に読みきれる本です。
トップに立って欲しい方だが、直属の上司だと困るかな...
本書は元大和ハウス社長の樋口氏の経営論でもあり、自伝でもある。題名の「熱湯経営」は勿論「ぬるま湯経営」の反語である。社会保険庁、「白い恋人」、「赤福」とこうも「ぬるま湯」経営を立て続けに見せ付けられては、本書の内容の清廉さが際立つ。 物語は、著者がいきなり赤字関連会社の社長に左遷させられる所から始まる。普通はクサル所だが、氏は冷静に判断し、縁故採用者を切ったり、若手の有望株を抜擢する等勇断を振るう。赤字なのに採用人数を増やしたり、従来の商慣行を改め意志決定の加速化を図る。全て「ぬるま湯」体質を脱却するためである。7年で復配を果たした樋口氏は親会社から社長として呼び戻される。そこには大和ハウスのオーナー社長石橋氏と樋口氏の固い絆があったのだ。樋口氏は石橋氏を「父」と呼ぶ。それほどの薫陶を受けたのだ。石橋氏が樋口氏を関連会社の社長に左遷したのは、ファイナル・テストだったのだと言う。この辺は、浪花節めいていて、チョット腰が引ける。樋口氏は大和ハウスに戻ってからも、自ら筆頭に立ち、信賞必罰で赤字脱却に成功する。樋口氏のモットーは「うそはつくな、ごまかすな」だそうである。冒頭の組織、会社に聞かせたい。 正直、樋口氏のような方が直属の上司だったら、毎日緊張の連続で息が続かない気がするが、トップとして組織を預かるには相応しい方だと思った。「ぬるま湯」経営が横行する現在、一服の清涼剤となる本。
心があつくなる本です
本社専務から、瀕死のグループ会社(大和団地)へ出て、再生し、本社社長、会長となり、大和ハウス工業株式会社を業界トップへ導いた、樋口 武男の経営論です。 そして、大和ハウス工業の創業者の石橋信夫の哲学もたくさん書かれています。 大組織病脱出した実績が書かれており、組織改革のヒントがつかめる本です。 本当に組織を改革しようとすれば、トップ自らが先頭に立ち実践することが必要であると本書を読み再認識しました。 本書を読むと、昔の経営だと感じる方もいるかと思いますが、業界トップにつくという実績を残しています。 経営の根本はいくら時代が変わったといえ同じだと思います。 そして亡くなるまで、組織を経営し、後継者を育てたあげた石橋信夫とその後継者である樋口武男の“同行二人”日々には感動しました。 本書で徐所に明かされていく、後継者育成のエピソード、そして後継者として育ったお2人には脱帽の思いです。



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サマンサタバサ 世界ブランドをつくる
 
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くちコミ情報
サマンサタバサであるがために
サマンサタバサの名前の由来については秘密のままだけど、 寺田和正の稼業精神に触れることが出来る本。 日本人が海外で外国人からサマンサタンバサのバッグを見て羨ましがれれるブランドにする確固たるポリシーが一番印象的だった。 本は前半が寺田和正がサラリーマン時代を通じてサマンサタバサを起こすまで、何を吸収してきたのかが伝わる。 後半はサマンサタバサに対する思いと、企業としてこれからの方向性が描かれていて、読者としては本当に実現出来るか傍観してしまう。 各章毎に写真が掲載されているので、サマンサタバサの純粋なファンに嬉しいサービスもあり。
軸はぶららす、変化し続けることの必要性。
株価200万!!! 上場したての頃は、そんな株価だった潟Tマンサタバサ そんな株を保有していたオイラ・・・。 今日のレビューは、そんな会社の社長寺田和正氏の著書。 この本は、下記の4つのコンポーネントから成り立っとる。    ◆人    ◆物    ◆宣伝    ◆場所 最初、よくある自叙伝かと思っとってんけど、 目次みたら違ってて、それだけで引き込まれた。 だって、よくあるマーケティング手法の4P戦略を 匂わしとったから。 で、中身はというと、 寺田さんが一番訴えたいことは、なんだったか・・・ それは、    軸をぶらさず、変化していこう ということだとオイラは感じた。 それは、色々なくだりでわかる。  あらゆる立場やかちかんの人が見たときに、必ず形が同じであること。球体はどこから見ても円に見えますよね。見えている景色は本当は違うはずなのに、結果的に見えているのは、同じ円なのです。(p.35)  定番を売りながら、かつ革新的なものをつくっていく。そしてそこからまた新しい定番が生まれていく。さらにその定番が支持される。(p.131)  私たちがどこに向かっていくのか、今後ブランドに必要なものは何なのかということを示せる人物です。 そうだよ! パスタだって、アルデンテと呼ばれるゆで方があるじゃん。昔遊び道具のひとつだった、コマだって、軸があって回ってるじゃん。 人との接し方にておいても、おんなじことで、 話す相手が変わるたびに、雰囲気が変わるのはよくない と個人的には考えとる。 軸がぶれてんだもん さて、軸をぶらさず、タバサの株を持ち続けているのか、どうかは、定かではありません。
パワフル社長
明確な意思と目標がある。 一緒に仕事する人やそれに係る人たちにとっても理解しやすく熱くなれるとおもいました。 サマンサで働いている方々は社長と一緒に大きな夢を絶対叶える目標として追いかけてる気持ちで働けるのでしょうね。 社員個人の夢や目標は別として組織としての目標提示がここまでハッキリしている企業は珍しいのでは。 寺田社長の夢はきっとサマンサが潰れるまで終わらないのでしょう。その姿勢を見習いたいものです。 「働く」金銭を得るための労働だけじゃつまらないじゃない。と書かれていたのが一番印象的でした。
世界ブランドをめざして
若い女性向けの雑誌で、毎号のように数ページの特集を 組まれる、国内バッグメーカーとしては特別な扱いの ブランド、サマンサタバサ。 そんなサマンサの設立者で、代表取締役社長が書いた サマンサの設立、成長についての本です。 ぜったいに世界に通用するブランドをつくる、という 強いビジョンを感じます。 歴代のサマンサのイメージモデルや、有名人デザイナーの方々の 写真いり。 あたらしく参入されるお洋服ブランドの宣伝的なところもありますが、 サマンサフリークなら、一読の価値あり。