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【くちコミ情報】
人間はそこまで合理的ではない
ノーベル経済学賞をカーネマンとトヴァースキが受賞したので行動経済学への注目が一気に集まった。 その中で、行動経済学をきちんと学ぼうとする人のための入門書が本書である。 経済学では、人は完全に合理的に動くものとされてきた。 だが、実験によると、どうも人間は経済学が想定するような完全合理的には動いていない。 そういったことを心理学とからめて明らかにしていくのが行動経済学だ。 本書では、経済学の想定と、それへの反証がいろいろ書かれている。 小数の法則やフレーミング、プロスペクト理論など、行動経済学でおなじみの内容は本書で一通り学ぶことが出来る。 だが、この手の本はいつもそうなのだが、どうも行動経済学の紹介本は「人間心理って面白いよね」で止まってしまう感が否めない。 本書では数式を必要ならば持ち出すなど、出来る限りそういう事態を避けようとしているのはわかるが、やはり一般向けということもあって、もう一歩へは踏み込めていないように感じた。 数理的にきっちり学ぶならば実験経済学の行動ゲームの部分などを読むべきだろう。 だが、経済学をそこまで本格的にやるのでないならば、本書で十分である。 最後に行動経済学の限界や意義の範囲をきちんと書いているのにも好感がもてた。
「新しい経済学」の格好な入門書
行動経済学(Behavio al Economics)あるいは経済心理学(Economic Psychology)については、内外にそれなりの入門(解説)書があるわけだけれども、私としては多田洋介氏の手によるこの『行動経済学入門』が判り易かったと思われる。ノーベル経済学賞を02年に受賞したプリンストン大学の心理学者、ダニエル・カーネマン教授の研究等をベースとする、行動経済学という「『新しい』経済学の分野」(本書)に関心と興味のある方は、当書で或る程度、「つまみ食い」(同)的にその輪郭を掴むことが出来るのではないだろうか。 それはそうと、メインストリームの経済学は、「ホモ・エコノミカス(homo economicus)」(直訳すれば、まさに“経済人”)という、「超合理的」「超自制的」「超利己的」な、「感情」を抜きにしたロボットのごとき人間を前提として組み立てられている。ただ半面、こうした経済主体は、規範として、また実証分析の基本概念やその手続き・方法論の面などから、一定の“有用性”があったことは否定出来なかったし(公文俊平『社会システム論』)、それは事実、「経済学に組み込める限りでの人間像」(塩沢由典『市場の秩序学』)でもあった。 さて、上述の極限的な人間像が現実において妥当か、本書にある「最後通牒(最終提案)ゲーム」(ultimatum game)を考えてみよう―無作為に選ばれたあなたと、同じ方法で選ばれた私(Bとする)を前にして、或る人物があなたに「この1000円を君にあげるから、1回でBと分けなさい。ただし、君の一方的に言う金額をBが呑まなかったら、二人に1000円はあげないよ」と告げた。あなたは私に、いくらオファーするだろうか―。このゲームの標準的経済学における均衡結果は、あなたは(999,1)という配分案を示し、私はこれを受諾するというものだが…。
経済の持つ心理的側面の可能性
面白いですねぇ〜。 従来の経済学は、人々が「無尽蔵な合理性」「完璧な自制心」「極端な利己主義」という特徴を持つことを前提に、人々の行動を分析していることに対して、それで現実の経済現象のすべてを説明することが出来ないとし、心理的なファクターを人々の行動分析で考慮入れることが必要ではないか?というのが本書の主旨です。 心理的ファクターとは、合理性の限界、損失を嫌う、自律能力の限界、相手の態度に応じて自分の態度を決定するといった行動原理です。 確かに自分のことを考えると、やるべきことを先延ばすなんて日常茶飯事だしに、自分に都合の良い情報の優先順位を高めるなどのことは、普通に行っていることです。これらのことが経済活動の行動原理に考慮されるのが普通な感じがしますし、逆にこれらのことが加味されていないことの方が不思議に思えます。 このような心理学的なアプローチに基づく行動経済分析は、人々の現実の行動との整合性が今までよりも高まる印象で、今後の理論的な発展に期待が持てます。とはいえ、今までの経済学の理論が否定されているわけではなく、どのように融合していくかというのも今後の課題とのこと。 文中に出てくる数式はとっつきにくいところがありますが、概念としては非常に分かりやすい本ですので、この新しい学問の入門としては良い本だと思います。
他分野との関連も
わたしは法学部卒ですが、法律をもっと別の角度から捉えたいと考えている方にも読む価値のある本であると思います。 本来法律学や経済学、心理学、政治学、哲学といったものは相互に分離し得ないものであって、特定の分野だけに傾注しすぎると本質を見誤ることが往々にしてあります。 行動経済学とは経済学と認知心理学を融合した学問です。 人間の非合理的行動モデルが今後法律学へ応用されていくことはまず間違いないでしょう。 とはいっても現在、日本においては行動経済学の研究がそれほど進んでいるわけではありません。 この本を読んで興味を持った方は海外の文献を読んでみることをお勧めします。
現実経済の説明能力が上がる
経済学が想定する、人間像つまり超合理的・超自制的・超利己的といった前提を現実的に緩めることによって現実を説明しようとすることが本書(行動経済学)の目的です。 p 内容は、①現実の人間には完全な最適化行動を選択できるほどの計算能力や認知能力はなく、限定合理性を持つ。限定合理性はそれ自体の影響に加えて合理的な人々の行動も変化させることを通じ市場全体にインバクトを与える。 ②限定合理性は不確実性を評価する問題認識の局面で生じる。一般に人は複雑な事象をある程度合理的な行動(近道選び)で対応しようとする。近道選びには、代表性・利用可能性・係留効果(本質と関係ない情報にこだわってしまうこと)が知られている。また、他にも自身過剰や認知不協和といった性向も問題認識プロセスをゆがめる。 ③更に期待効用仮説に反するものとして、損失回避・得する局面での危険志向性・確率ウェート関数といったプロスペクト理論で説明されるものがある。プロスペクト理論や「心の家計簿」といった考え方で現実の人々の経済的行動は説明可能となる。また、超利己性への批判として、相互応報性は特に注目に値する。労働契約や賃金の硬直性などの説明に現実的な応用範囲を持つ p 著者も述べていますが、こうした研究は現実に対する説明能力を高める一方、(本書を理解すれば、間違いなく高まります)ではその成果をどう生かしていくのかが、読んだ人の課題になるのでしょう。
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【くちコミ情報】
「初めの一歩!!」
手に取った時点では、図表、イラストが多くいて取っつきやすい印象。 が、読み始めると、縦書き・横書き・図表・イラスト・・1ページの構成が 騒がしく慣れないと目線が落ち着かない・・そんな一面もあるにはある。 読み手が簡単だと感じる内容は、書き手側にとって非常に難しい・・・ ことを考えるとコンテンツ、解説の範囲と深度、トピックの選択、に は相当苦労したのではないだろうか? 確かに知識ゼロでも楽しめる・・・そんな一冊であることに間違いない。
とにかく簡単でわかりやすい本
ちょっとした興味で購入したが、予想外の良書だった。 図が多く内容もまとまっており、飽きることなく読み進められる。 入門書として適切な一冊。
教科書のような一冊
タイトルの通り、知識ゼロから経済について学ぶことができる本です。 内容は非常に平易で、図を使いわかりやすくなっています。 小中学生の社会の教科書の内容を最近の状態にアップデートしたような感じなので そういえばこんなことを学校で勉強したなと思い起こしながら、学べます。 若いうちにぱらぱらと見ておくといい本だと思いますが、 大人になってから読むにはちょっと物足りない内容かもしれないです。
まさに知識ゼロの私にも理解ができた
経済学を学んだ方には当たり前の内容かもしれない。しかし、マクロ経済、ミクロ経済、昨年来、世間を騒がせているサブプライムローンや12年ぶりの円高、インフレと失業率が同時に起こるというスタグフレーションって何?と思うレベルの私にはぴったりの入門書となった。 入門書の必須条件は「もっと専門的なことを学ぼう」と思う動機をかきたてられる内容であること、そして、目次が専門的な分野をしっかり表現していることだと思っている。 その意味では、次にどのような書物がいいのか自分が判断できる材料が満遍なく揃っている本書は、経済的基礎知識ゼロの私にとって、よい水先案内人を果たしてくれた。 特に「島耕作」になじみのある方には、挿入してある画と内容が絶妙で、親しみやすいものと感じられるのでは? 経済=難しそうをも払拭してくれた良書。
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【くちコミ情報】
経済を理解する視点がわかる良書
会計と経済学に関する基本知識は持っていると思う。 個別の企業や経済事象についても少しは知識が増えてきた。 でも、現実の経済全体、社会のことはいまいちよくわからない。 日本の経済がどうなっているのかざっくり学びなおしたい!と いろんな本を読んでいるうちにこの本に出会いました。 日本経済そのものや、個別の経済事象に関する解説はほとんどありません。 でも、社会全体の動きに関して断片的に提供される情報を、 どのように捉えたらよいかという視点のヒントを与えてくれます。 この視点を持つことで、いわば木の幹が自分の中にできた感じです。 今まで1枚1枚の葉っぱでしかなかった知識が、 軸とする幹をもてたことで整理され、関連を意識して理解しやすくなりました。 日経新聞の読み方というよりは、 一般的な経済の見方について視点や引き出しが欲しい、 理解のためのフレームワークを持ちたい、 と考えている方にお勧めの1冊だと思います。
ただの広告塔?
この本はだめだと思う。 日経新聞社出版の書物。だから当然のことながら日経の悪いことは書いてない。 新聞なら日経! のような感じだろう。 なぜ渋井真帆がこの本の書き手なのはホームページをみればなんとなくわかるだろう。 実はこの本は同じ出版社からしかもほぼ同じ内容・趣旨の本が前に出ている。(本の装丁も似ている) 著書も新聞のように内容の使いまわしでいいのか〜とか思う。
日経新聞が驚くほどおもしろくなります
この本と出合ってから日経新聞の読み方をトレーニング中の一人です。 最近、「経済的伝達力」を意識しながら上司と会話をすると相手の反応が全然違うということに気が付き、あらためて渋井真帆さんはすごい、と感服しました。 私が毎日実践しているのは、自分でひととおり日経新聞を読んでから、渋井真帆さんの公式サイトの「今日の気になる記事」をチェックすること。 「へぇ達人の目のつけどころはここだったのか」と毎日勉強になっておすすめです。
自分の日経新聞読みこなしのとっかかりはこれ
日経新聞に悪戦苦闘していた私を、いっぱしのビジネスパーソンばりに読みこなせるようになったきっかけがこの本である。 要は、皆何とかして豊かになりたいだけ。そんな思いの表れが経済活動である。それを書き出したのが日経新聞である。 この考え方は、経済を必要以上に難しく考えてしまっていた自分の意識を根本的に覆してくれた。 また、具体的な読みこなしのプロセスも素晴らしい。以下は私が特に感動した箇所である。 ------------------------------------- 経済活動には、大きく分けて個人、企業、国という3プレイヤー(本書ではこれを"3つのマル"と呼称)が存在し、皆それぞれの立場で豊かになることを考えている。 従って、それぞれの記事を読む際にはそれがどのプレイヤーによって起こされた行動で、どのような"豊かになりたい"という意図があるのかを読み取ろうとすることで、飛躍的に記事の理解ができるようになる。 ------------------------------------- それ以外にも、一部記事を音読して読む、等のちょっとしたスキルの紹介もあるが、これも「ビジネスの用語の話し方が身につきやすい」「頭に入りやすい」等の理由で非常に有効と感じ、毎朝実践している。私は社説を音読することにしている。 日経新聞の読み方に迷いのある方に、絶対オススメしたい一冊である。
ぜひ、講義を受けてみたい。
「日経新聞を、もっと活用したい!」と思われていませんか。 この本は、日々の記事(=断片的で表面的な事実)を「流し読み」して分かった気になるのではなく、 関連するいくつかの記事を、つなげることで、 世の中の大きな流れや、企業の動き、私たち個人への影響などを、図式化して理解できるよう導いてくれます。 いまでは、この本をベースとして、日々の記事を分析しているので、 仕事や資産運用で、「先見の明」をもてるようになりました。
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証アナ対策にも!テキストジプシーから脱した1冊
正直なところ、文系学部出身で、 専門用語や数式を伴った「経済学」になじみが無かった私。 独学で証券アナリスト1次試験を目指しましたが、 この試験用の市販テキストは詳細な説明を省略した要点暗記スタイルのものが 多いので困っていました。。。。 しかし! 本書の、丁寧で、生活感に近い表現で説き起こそうとする記述で、 暗記してこなそうとしていた知識が、「腹に落ちる」感覚に近づいて ほっと、救われた気になりました。 Live講義が売りで、確かに説明をくどく感じる向きもありますが、 ざっと読み飛ばしても理解不足にはならない。 本書の親切な点は、冒頭についている、 目標とする試験別(公務員、外交官、中小企業診断士、アナリスト別に) (姉妹書を中心に、ミクロ経済・マクロ経済、計算、上級論点)をどの順番で・ 力の入れ具合で、学習すればいいかフローにして書いてくれているところ。 危うく、受験にありがちな「テキストジプシー」になりそうなところ、 このテキストで救われました。
誤植の多さが
初版版を買ったせいか、マクロ編・上級マクロ編・ミクロ編・上級ミクロ編のどれも間違いが散見される。とくに計算式の分母と分子の入力ミス、グラフの縦軸と横軸の間違いなど、初学者を対象としている本としては致命的である。 私も散々文章やグラフを眺めながら理解しようと努めたが、どうしても理解できない箇所が数箇所あった。 後日、著者のHPに修正箇所の記載があってどうにか間違えずに学習できたが…。 切り口等定評があり、期待していたが、一商品として間違いの多さはどうだろうか…。 決して安い本ではないので…。
「経済ニュース」ではなく「経済学」の超入門書 2色刷りに進化
経済学の入門書というと、書店に行けばそれこそ「入門」「わかりやすい」と銘打つ表紙が百花繚乱の如く並んでいるものの、経済学を平易に平易に語ろうとするあまり、気がついたら単なる「経済ニュースの解説書」と化している事例は枚挙に暇がない(細野某のシリーズとか)。これを「実学でござい」とうそぶくのは勝手だが、学問としての経済理論を学ばんとする向きにとっては、紛らわしい上に不愉快千万。 そんな欲求不満に正面から応えてくれるのがこの「経済学入門塾」シリーズ。サブタイトルこそ「試験攻略」と一見表層的だが、初学者が陥りがちな論点をことごとく押さえた構成はむしろ本質的ですらある。まさに入門書の名に偽り無し。経済学を一から学ぶ大学生、経済学から永らく遠ざかっていた社会人にとっては、第1冊目として文句無くオススメ。新版では、2色刷りとなり読み易さが向上したほか、演習問題も新たに追加された。なお本書攻略後は、速やかに他の定評ある基本書に移るが賢明。
これで苦手科目を克服!
どうも、IS-LM分析がすっきりせず、マクロ経済の点も伸び悩んでいたが、この本で視界が開け、得意科目になった。ぼくは国税専門官に合格しましたが、他の公務員試験の人にも非常におすすめです!
この本で苦手経済を克服し、公務員試験に受かりました
入門塾は、説明のうまい先輩がマンツーマンで教えてくれるという感じです。本なのですが、こちらのわからないところがわかっていて、そういう部分は説明を繰り返してくれます。おかげで、苦手経済が得意科目となり、得点源となり、公務員試験も自信を持って望んで、希望とおりの結果を出すことができました。経済で苦労している方、苦労しそうな方にはお勧めです。
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経済を勉強し直したい人向けかも。
大学とかで使われることを想定した教材のようだけど、中身がわかりやすい上にWe での補足教材も揃っているので、独学にも対応できると思います。 とは言え、内容は専門的なので、いくら解説がわかりやすいと言っても。学生時代に経済学をかじっていないと、純粋に独学だけっていうのは厳しいかもしれません・・・ また、本のサイズは大きめなので、現実的には自宅での勉強にしか使えないと思います。
アメリカの事例ベースでも気にせずに読める良質な教科書
はっきり言って、分厚いし高い。 学校の教材にするには持ち運びに不便で高いので、おそらく経済学を勉強する学生の副読本となるだろうけど、中身の充実度からすると副読本としておくには惜しいほど。 分量が多く心理的なハードルが高くなりがちだけど、文章が平易で身近な事例などをベースに説明が進むので退屈しないし、理解も進むのははっきりと断言できる(例題なども充実!)。 「ヤバい経済学」を読んで、経済「理論」をそれなりに学んでみたいと思った人には値段が高いけど価値は高いと思う。 大学時代に読んだ、日本の学者が書いた経済学の教科書はなんなんだ?と突っ込みをついつい入れてしまいたくなるほどよくできている(ほめ過ぎ?)。 We での学習もできるものの、一部のコンテンツは指導教官のアドレスを入れないとアクセスできないという不便があるため減点したい気持ちはやまやまだけど、中身が本当にいいので星5つ。 事例がアメリカのものだとしても個人的にはまったく気にならず、どうしても気になるのならニューヨークを東京に置き換えてイメージすればなんら支障はないと思う。
知的刺激に富む本格派テキスト
本書はクルーグマン教授によるミクロ経済学を体系的に総括したテキストです。 アメリカの大学でも使われています。 まず本書の極めて特徴的な点は 各章の最初に読者の興味を引き付けるトピックスを紹介していき、 その事柄からその章の経済の知識を吸収できるように配慮されています。 次に経済的トピックスを簡単な数式とグラフを用いて解説しています。 そして読者がその項目を理解できたかを確認するための理解度チェックを 解く事によって確認できます。 カラクリとしてはこれだけですが、非常に興味深いトピックス、日常に 頻繁に使われるトピックスを紹介していて誰にでも興味をもてる内容になっています。 数式は簡単な四則演算のみです。 一例を挙げると「弾力性」という章にはまず最初に現在注目されている 「石油とその価格」の需要曲線を用いて解説しています。 そして食品の価格上昇と需要との関係を示すトピックスへと引き続いていきます。 次の章は「消費余剰と生産余剰」。 まさにこのサイトで行なっている中古商品の売買は売り手と買い手の利益を 需要曲線と供給曲線だけを用いて説明しています。 実際新品を購入するよりも中古商品をお互い売買する方が利益を得る、 それを数式とグラフを使い、説明するわけです。 私はレビューを170件以上書いていますが、これだけ内容と コストパフォーマンスの優れたものは初めてです。 滅多にこの類の本には出合えないことでしょう。
高価な本ですが、コストパフォーマンスはよいです
他の方も書いておられますが、原著はアメリカ国内の読者を想定した本なのでそれなりの不便はあります。(例えば本書で紹介されるWEBサイトはほとんど海外の英語サイトであるなど。)しかし、一般常識として経済学を知ろうとした研究者でも学生でもない私にとって、実は最高の入門書でした。高価ですしやたら情報量が多いですが、中身の薄い自称入門書を100冊購入するより余程コストパフォーマンスが高いです。
非常に丁寧に書かれたテキスト
ミクロ経済学の教科書にこんな書き方があるのかと新鮮な思いで読んでいます。あくまで具体例に基づいて理論が展開されるので、非常に分かりやすいです。また、本書をサポートするウェブページも使いやすく非常に満足しています。(英語ですが・・)まあ、一つ難点を挙げるなら、少々くどい所でしょうか?まあ、これも話を具体的に丁寧に展開する為には仕方の無いところだと思います。訳者の方も原著の雰囲気を失わないような訳し方をされているので非常に読みやすく、毎日少しずつ読んでいます。
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胸をもう張ってます
愛日家と称する人々がいることは日本人として非常に嬉しい。記述には彼の強い思いが綴られていて、読む人を熱くさせる。ただ実際の台湾には日本教育を受けていない台湾老人も少なくなく、かれが代表でないことを引き算して読む方がいい。 とはいえこの本で元日本人に激励され自信を持つのも少々情けないと思うが・・・。
日本人よ胸を張ろう! そして…
台湾人よ立ち上がれ! 戦争に関しては、 立場や心情、思想などによってとらえ方が異なると思います。 当事者でなければ、 戦争に関する情報が正しいのかという判断は難しいでしょう。 (当事者であっても難しいのかも知れませんが…) この本を読んで私が感じたのは、 「戦後の日本は、良い面や悪い面も含めて歴史を正しく認識する“努力”が必要だ!」 ということです。 単純に「日本が悪い!」と言って、他の情報をシャットアウトするのではなく、 良い面にも目を向け、その上で取捨選択する必要があると思います。 書かれている内容が100%正しいのかどうかは、私にはわかりません。 ですが、この本は色々なことを考えさせてくれます。 日本という国に自信が持てます。 ぜひ読んで、日本と台湾について考えてみてください! 最後に… 「金美麗さん…かっこよすぎです!」 「日本人よ、最も大切にすべき隣国は台湾だ!」 「台湾人よ、立ち上がれ!」 個人的な評価は、文句なしの星5つです。
中国人と台湾人の気質の違いのルーツ
心に残った言葉 p.56 一流の人材を次々と台湾に送り込む →日本政府が台湾を単なる植民地として搾取するつもりではなく、自国の領土として 扱っていたことが分かります。企業の海外進出についても、一線級の人材を送り込む 会社は本気で海外に市場を拡大しようとしています。一部の会社は、なんとなく時代 の流れで社員を駐在させて、成果について厳格でないため、特に董事長・総経理クラ スの人間の天国になっています。トップとしての責任感や自覚を持ってもらいたいと 思います。 p.64 後藤氏は、「金を残す人生は下、事業を残す人生は中、人を残す人生こそが 上なり」後藤新平の座右の銘 p.70 欧米列強諸国の植民地経営は、愚民化政策の下に一方的な搾取を行うばかりで、 現地民の民度向上、教育など考えの及ばぬところであった。 日本の台湾統治は、「同化政策」の下に、外地(台湾)も内地と同じように教育系統を整 備し、その民度を向上させるべく諸制度改革などあらゆる努力が払われたのである。 p.78 台湾人にとって「墓」をまもることは、子孫の大事な務めであり、これを怠るもの は親不孝者としてみなされ、周囲からの信用を失うことにもなりかねない。 p.164 「公」に身をおくものはいかなることがあろうとも高潔であり続け、社会の模範 たるをしっかり認識していたので、日本統治時代には贈賄・収賄などというものは存在 しなかった。 p.218 戦後、台湾では、日本精神なるものが薄れてゆき、自分さえ良ければよいとい う中国式に染まりつつある現状を憂いています。 p.225 中国社会は全てが「金」と「権力」の社会なのだ。 →確かに中国は自己中心的な人が多いです。「内」と「外」の垣根が非常に高い。身内 や友人に対しては非常に親切な人が、ひとたび「外」の人に対して信じられない態度を する。中国の共産主義の時代に、特権階級だけが得をしている姿を見てきた影響かもし れません。 ルールが無ければ、人が見ていなければ何をしてもいいという超合理的な国民が中国人 だと思います。「徳」「倫理」という概念を勉強すべきでしょう。もとは儒教の国なの ですから。
そんなに崇高だった日本人は、今いずこ...。
最近仕事の関係で知り合ったTさんという台湾人の若者がいます。30代前半の彼は大変な日本ファンで、中でも日本のTVドラマに対しては自ら認める「中毒」ぶりです。これまで見た日本製ドラマは数知れず、主演俳優の名前やあらすじなど、私の半端な知識など到底及びもつきません。そして、驚く私を前に微笑みながら彼曰く、「自分のまわりはそんな台湾人だらけです」と。 なぜなんだろう。日本は戦争中に台湾に対しても酷いことをしたのではなかったか!?それがこの本を手にしたきっかけでした。そして自分の考えが根本的に改められました。そうなのか、かつては日本はそうだったのか、と。 Tさんは日本による統治時代を直接知る世代ではありません。むしろ、中国による反日教育に晒された世代のはずです。しかし、かつての統治時代を知る台湾人たちの日本への想いは、そうたやすく中国の偏狭な政策で捻じ曲げられるものではなく、後の世代へ脈々と受け継がれていったのでしょう。 台湾が戦後、中国によって変わっていったように、日本も米国との関わり合いの中で多くのものを失っていったと思います。この本は、他国からの干渉に翻弄される前の純粋な日本と台湾が、戦争という大混乱期にあっても互いに敬い慈しみ合った貴重で驚くべき記録です。また、かつて存在したそのような崇高な日本人は一体どこに行ってしまったのか、大いに考えさせられる本です。
私達は自信を持ってもいいのかも知れない。
私も小林よしのり著「台湾論」とともに読むことをお勧めする。 この二つの本は兄弟である。 内容に関して言えば、非常に簡潔でわかりやすく衝撃的である。 そして圧倒的に面白い。 (面白いという言葉は適切ではないかもしれないが) 映像として映画にでもならないかと期待している。
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2002年構造改革路線への異議申し立て/人間回復の日本
サッチャー、レーガン、中曽根そしてその亜流に引き継がれた「新自由主義」経済路線に根本的な対案として提示された20002年の財政学者神野直彦の著作です。 本書において神野が展開するのは、財政社会学の始祖ゴルトシャイトの思想を継承するものとして、アメリカ主流経済学とその俗流理解による「合理的経済人仮説」の限界を、ドイツ財政学やフランス社会経済学の潮流を援用し、その人間理解の限界と底の浅さを指摘し、人間の信頼と自己実現に基礎を置く社会観・人間観の上に立つ『人間回復の経済学』を構想する。 日本においては、小泉・竹中政権によって、この『人間回復の経済学』とは真反対の構造改革路線が有権者の熱狂的な支持と、当時の野党民主党執行部の「小泉政権との改革競争」路線のもと、推し進められた。 2008年現在、あからさまな格差社会の出現と日本社会からの希望消滅が露になってきている。しかし、世論調査によれば今だ小泉待望論が存在するという。 ホモサピエンスとして立ち止まり、2002年時点を振り返り、今後のアプローチを考える際に貴重な示唆を与える一冊といえる。
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東大教授で財政学を専門とされる神野先生といえば、岩波書店のシンポジウム『経済危機と学問の危機』における発言くらいしか念頭になかったので(とはいえ彼の発言は実に示唆に富んでいた)、読む前から少しワクワクした気分であった。著者の問題意識は、第1章の「経済のための人間か、人間のための経済か」を通じて明快に論じられている。私の不勉強のせいか、財政社会学という学問分野については全くその内容を知らなかったが、「財政学に社会経済学を取り入れようとした財政社会学は、1980年代頃から息を吹き返す」(16頁)と記されてあった。社会総体を構成する3つのサブシステムである「経済システム」・「政治システム」・「社会システム」の安定的な相互依存関係を重要視するアプローチを財政社会学においては堅持するようであるが、著者が言うように、こうした視点そのものが、主流派の新古典派経済学では欠落している。人間は合理的経済人=ホモ・エコノミクスではなく、知恵を有したホモ・サピエンスであるという一貫した人間観に基づく諸考察に、学ぶべきことは多かった。「失われた10年」の内実や「ケインズ的福祉国家破綻」の総括も多面的な角度から説得的な議論が展開されている。個人的に最も印象に残った箇所は、第5章「ワークフェア国家へ」だ。それは、ワーク(仕事)とウェルフェア(福祉)との造語らしいが、著者が想定する知識社会においては、個人的な知的能力と知識を自由に与えあう人間のきずな(相互信頼、共同価値、連帯などの「社会資本」)を兼ね備えた「知識資本」こそ決定的な要因となる。こうした主張を補強するべく紹介された、スウェーデンにおけるさまざまな改革例・実践例も興味深かった。残念ながら、「人間回復」の経済学がいかなるものであるかは必ずしもよく分からなかったが、本書を契機に一人一人が検討すべき課題なのだと思い直し、今はレビューを終えたい。
変な理想→広い視野
読後感としては、筆者の変な理想の羅列、というものでした。ただ、ちゃんと考えるとそれは自分の勘違いでもある、と考えるようになりましたが。 なぜ自分が最初そう考えたかというと、筆者は「日本のやり方はダメで、サッチャーの真似したけどサッチャーのやり方はマズいし、そんなん真似してもダメやろ。あと日本人はスウェーデンをもうちょっと真似て、知識社会にしていかないとヤバイよ。」と言ってるとしか思えなかったからです。 経済学をろくに勉強してない自分がこんな風に批判するのはまずかったです。筆者が伝えたいのは広い視野だったのではないでしょうか。経済などではもっとも大切なことですよね。それに気づかせてくれるものではありました。まあ、経済学について学んだ人も学んでない人も、いろいろと考えさせられるものだと思うので、読んでみてください。
個人的な感想のみ
20年以上前に外書講読の授業をこの著者から受けたことがある。 今にして想えば随分不真面目な学生であったと後悔もするが それでもそれなりに財政学の本質に触れた気がしたものだった。 ここにある経済論は今こそ広く読まれるべき要素がふんだんに 織り込まれている。与件としての人間の存在定義に言及し、人間本来 の姿を前提として経済を捉え直すという視点は今更ながら温故知新的 であり、今の右に振れ過ぎている世相への強力なアンチテーゼ足り得ると 思う。それにしても、かかる論説が一般メディアでは殆ど取り上げ られないことにこの国の病巣の深さを感じずにはいられない。 現状の高失業・高自殺率・高鬱病者率等々は決して已む無いことではなく 本来人間の為であったはずの社会システムによる人間疎外という矛盾に 起因すると言う指摘だけでも傾聴に値すると思うのだが、果たして 日本は、否、世界はいつそのことに気付くのだろう?
バラ色の未来、でも鵜呑みにはできない
一気に読ませる文章力に1点、経済学の難しい知識を必要としない点に1点、主張に共感できる点に2点で4点とします。しかし、この本の問題点は、具体的な政策提言がないことです。例えば、景気をどう回復するのか、財政赤字をどう解消するのか、といった点です。また、スウェーデンをここまで持ち上げられると、はたしてそこまで理想の国家なのか、疑問が出てきます。本来であれば、現在のスウェーデンの負の側面も取り上げられるべきでしょう。イギリスにおけるサッチャー改革の失敗についても触れられていますが、ではその後10年を経てイギリスはどう変わったのか、という点も知らなければ、公平に評価したことにはならないでしょう。より知りたいことは増えました。
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 「バブルの創出も崩壊も日銀の『日本改造10年計画』の中に組み込まれていた」というのが本書の主題である。著者のリチャード・A・ヴェルナーは日本銀行の客員研究員時代の調査をもとに、権力が集中し、コントロールを失った日銀の内部事情を明らかにし、その金融政策がバブルの創出、崩壊にいかなる影響を及ぼしたのかについて厳しい指摘をしている。 経済政策は旧大蔵省が行う財政政策と中央銀行(日本銀行)が行う金融政策に大きく分けられる。だが、戦後の日本においては、大蔵省の財政政策ばかりに注目が集まり、日本銀行の経済に対する影響力は見過ごされていた。著者によれば、財政政策の効果は日銀が貨幣をコントロールすることで変えられるし、実際に日本銀行はそうすることによって日本の構造改革を進めようとした、というのだ。 本書を読めば、国民によって選ばれた人間ではなく、「プリンス」と呼ばれる一部のエリートが日本経済を動かしているという事実に、恐れを抱かずにはいられなくなる。論議をかもすこと間違いなしの衝撃的著作である。(土井英司)
【くちコミ情報】
単なる陰謀論ではない
おもしろかったですね。単なる陰謀論だとは思いませんよ。 論理的で説得力があると思いました。 経済学の本はいくつも読んだし、大学での講義も受けたけど、 この本は、現実を分析する手法が斬新で 今までにない発想で、素晴らしいと思いました。 戦中の経済体制の延長で戦後の高度経済成長が達成されたいう視点は 説得力があります。 日銀エリートについての辛辣な評価に不快感を感じる人は多いと思いますが、 不愉快な現実にきちんと立ち向かうことも必要では? 「陰謀論」の一言で片づけてしまうのはもったいない。 データも論理も明快ですし、一般国民の利益を重視した研究だと思います。 逆に、「失業率は8%まで上がるべきで、倒産件数はもっと増えるべき」と 発言するような日銀エリートには不愉快な本でしょう。 日銀の「独立性」は抑止すべきで、国会議員(国民の代表)の監視が 生き届くようにしてもらいたいものです。 通貨の発行管理権は国家の主権に属するべきもので、 国民の代表による監視や調査から逃れるべきものではありません。
恐ろしい本
出版当時、この本の「バブル経済 バブル崩壊は日銀が画策したものである」という点から、トンデモ本と呼ばれることが多かったようである。 この本に対する批判で必ず言われていたのが、「マネーサプライを増やしたくらいで経済が回復するわけがない」ということである。 しかし、この本の予言どおり福井俊彦が日銀総裁に就任、小泉内閣が構造改革を行い、福井総裁の量的緩和で経済が回復している現在、この本読みと、その先見の分析の正しさには戦慄させられる。 ただし、「バブル経済 バブル崩壊は日銀が画策したものである」という主張は、未だに信じられないが、そこを除けば今こそ読むべき本である。
本当なのかなあ?
10年間に及ぶ研究の集大成とのこと。景気の調整は従来のマクロ経済学の議論のように金利の上げ下げや財政出動ではなく、信用創造、つまりマネーサプライに左右されるという主張である。従来の経済学では、マネーサプライは市場の需要にあわせて決まるものであるとされてきたが、マネーサプライは、供給側(中央銀行)の市中銀行に対するいわゆる窓口規制(指導)で調整できるものであり、バブルの創出も崩壊も、全部、日銀の地位を高め、日銀のシナリオどおりに国を動かすための日銀エリートの自作自演であるという内容。たしかに従来のマクロ経済学は生産効率が最大化された、完全雇用の経済を前提としているので、生産性の向上を伴わないマネーサプライの増加はすなわちインフレを意味したが、彼の主張によれば、実際の経済は生産効率が最大でもなければ、完全雇用でもないのだから、マネーサプライを増やしたところですぐにインフレになるわけではないとのことである。この本の真偽を判断する能力は僕にはないが、充分な研究を背景に、従来のマクロ経済学では説明のつかない日本経済の動きを論理的に書かれていることは事実であり、ある程度経済学をかじったことのある人なら面白く読めると思う。
投資家、金融関係者の必読書!
マネーの流れを知りたくば、マネーを流している存在を理解するべし!つまり、「カネの流れを知りたければ、それを流している者の意図を知ること」 この本にはそのヒントがあると思う。
すごいんだけど、予言が外れてるのよね
実に新鮮。銀行業の成り立ち、役割、平成不況の根本原因など斬新な発想で解説してくれている。 でも、結論で日銀が本気で不況克服に動き出したから好況に転じる、という部分が大外れなんで、評価は4です。
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