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¥ 777(税込)
通常2~4週間以内に発送
ジャンル内ランキング:914位  
カスタマーレビュー数:3

くちコミ情報
金融緩和派の主張をサッと読める本
このたびの世界的な不況に際し、欧米の政府・中央銀行は大胆な金融緩和に乗り出しています。一方、日本では大胆な金融緩和のメリットに悲観的な意見が強く、逆に様々なデメリットを主張する声が大きいため、日本銀行は大胆な金融緩和に踏み出していません。本書は「金利を上げて景気回復」といった主張が選挙で通用してしまう日本の現状を憂う高橋洋一さんが、金融緩和派の主張をサッと読める形でまとめたものです。 「世界一簡単な金融政策の入門書」と謳っていますが、例えば「円高」「円安」「中央銀行」「財政政策」「金融引き締め」といった言葉を説明なしに登場させていますので、金利を上げることが金融引き締めなのか金融緩和なのかわからない、1ドル100円と1ドル80円で円高はどちらかわからない、といった一般人にはちんぷんかんぷんの本です。初心者の方は、少し古い本ですが、「細野真宏の経済のニュースがよくわかる本」シリーズをまずお読みになることを勧めます。 本書の内容を簡単にご紹介します。 【プロローグ】 金融政策は遅れて効くので、効果が出た頃には忘れられている。日本の現下の不況は、急激な落ち込みはサブプライムローン問題に端を発した世界金融危機の影響だけれども、じつは2006年以降の金融引き締めにより2007年中頃から様々な経済指標が不況入りを示していた。 【第一章 金融政策とは】 金融政策は物価の安定を目標とし、金利の上げ下げによるお金の量の調節を手段とする。重要なのは名目金利ではなく実質金利。名目金利はマイナスにできないが、実質金利はマイナスにできるので、デフレ下でも金融政策は有意義。また開放体系ではマンデル・フレミング理論により金融緩和を伴わない財政政策は無効。財金一体となった通貨発行益の活用が有効だ。 【第二章 金融政策の理論的根拠】 1930年代の大恐慌に関する1990年代の研究により、金本位制を放棄して大胆な金融緩和に踏み出した国から順に需要不足による不況を脱していったことがわかり、金融緩和の重要性が確認された。為替の安定、貿易・資本移動の自由、金融政策の独立性の3つを同時に達成することはできない。為替の安定を諦め、経済厚生の損失を最小化する金融政策を行うことが重要。 【第三章 物価とは】 個別物価と一般物価は異なり、景気の好不況に強く影響するのは後者。指標となるのは消費者物価指数(CPI)、単位労働コスト、GDPデフレーター。金融政策を考える際は、CPIは(家計の感覚とは異なるが)生鮮食品とエネルギーを除いたコアコアCPIに注目し、物価の上方バイアスに留意することが必要。すると日本は今もデフレであり、企業活動を支える経済環境が整っておらず、金融緩和が必要だとわかる。 【第四章 インフレ目標】 日本銀行は長年、CPIがゼロ%を超えるや金融引き締めを行うという金融政策の失敗を続けている。適切な物価水準の目標を設定し、PDCAサイクルを回して、デフレを脱するべきだ。インフレ目標には多くの批判があるが、いずれも対策があり、目標の設定自体を否定する根拠とはならない。 【第五章 金融政策と株価の関係】 2000年代の日本の金融政策と株価の関係を見比べると、早過ぎる金融引き締めが景気を阻害してきたことが推察される。バブル予防の金融引き締めでよい結果を得ることは難しく、事後の対応に十全を尽くすことが大切だ。 【第六章 金融政策と為替】 金融緩和を伴わない為替介入は効果がない。為替は金融政策による緩やかなコントロールが望ましく、外国為替資金特別会計は手仕舞いして超過積立金(いわゆる埋蔵金)を国民のために用いるべき。 【エピローグ】 需要の急速な減退により深刻な不況が生じている現在、欧米と同様、大胆な金融緩和を行う必要がある。また財政再建は増税ではなく景気回復による増収を考えるべき。量的緩和と政府通貨の発行を行ってほしい。 私は高橋さんの主張に概ね賛成するのですが、本書には気になる点もあります。これは多くの一般向けの経済書に共通する欠点ですが、異論の持ち主(日銀など)に対して「無能だから」「無責任だから」「私的な利害を優先しているから」といった類の説明をしているのはいただけません。 そのように考えなければ納得できない、としても、実際に彼らが発言し、著書で主張されている内容を素直に読めば、ようするに「議論の前提が異なっているから結論も違っている」のだとわかります。例えば国際金融のトリレンマについて、固定的な為替相場を志向し、金融政策の自由度を軽視する、といった具合です。 やはり批判するなら、批判対象の議論の前提をていねいに論破していくべきです。その紙幅がないならば、異論が前提とする事柄を列挙した上で、シンプルに「同意できません」とだけ書けばよいと思うのです。
今すぐ、なるべく多くの人が読むべき本
内容を正確に言い表しているのは、オビの下に小さくある「国民のための正しい金融政策入門」でしょうか。中央銀行の役割とは? インフレとは? デフレとは? という本当に初歩的な部分から、懇切丁寧にロジカルに金融政策の役割とその有用性、必要性を説いています。それに加えて、現在の世界同時不況において、日本政府がやるべきことも、具体的に書かれています。たしかにこの内容なら、プロローグにあるように、高校生でも十分理解できるように思います。とはいえ、決して浅い内容ではなく、バーナンキFRB議長の大恐慌研究の紹介など、普通の教科書にはない内容が、さらっと書かれています。要は、一般的に難しいと思われがちな内容を、ものすごく簡単な言葉に置き換えて説明しているわけです。なんといいますか、目からウロコが3枚も4枚も落ちました。 本書を読んだ人は、現在の日本が陥っている不況が、人災であることを知るでしょう。 そして、こう叫びたくなるはずです。「日銀! いい加減にしろ!!」
世界規模で進行する経済学“実験”のシナリオ
現在の米連邦準備制度のトップであるベン・バーナンキの経済学理論のエッセンスを解説した入門書。重要なのは、このバーナンキ理論の実証は、未だ実際の経済が行われていないということである。 バーナンキの理論は簡単である。「今はデフレである。継続的なデフレに陥らぬよう、インフレに成るかもね、という期待を一般人や金融・実業家の間に起こして、皆が市場に行き渡るようなイメージを作り出せばいいでしょ」というもの。きわめて単純だが、実際、経済学、就中、中央銀行の金融政策とは、不況下では「人々のインフレ期待感を高める」、過剰な好況下では、「人々のインフレ期待を弱める」ということということらしい。 日銀も米連銀(FRB)も、ゼロ金利政策に2008年暮れに打って出た。著者の高橋洋一によれば、これは必ずしも悲観することではないという。ゼロ金利、量的緩和の政策は、市場に直接マネーを供給する、すなわち、「場合によっては、ケチャップでも買えばいい」ということらしい。現在、FRBは、大企業や中堅企業が資金調達のために発行する手形(CP)を買い取ることで、資金を供給している。これを、最終的には、不良資産である住宅ローン債権を担保にして組成された、CDOやRMBSなどに拡げろ、というのである。これでなりふり構わずドル札を刷って、どんな担保でも受け入れろというわけだ。 しかし、これで「インフレ期待」が高まるかどうかは、まだ実験の結果が出ていない。何しろ、実際の経済をネタに自分の理論を実験するのだから、バーナンキも経済学者として本望だろう。 バーナンキや高橋の理論についての批判は、「債券買い取り政策」の形を取る量的緩和が、債券バブルを有無のではないか、仮にインフレ期待が高まったとき、こんどはその債券バブルが崩壊する懸念がある、というものである。この懸念はFT紙などで提起されている。 バーナンキはミルトン・フリードマンの理論を元に、自らの「量的緩和」政策を形成させたのだが、フリードマン自身が、その中央銀行の怠慢を述べている一方で、中央銀行出現前には、商業銀行が「預金の引き出し停止」を打ち出して、早期に金融恐慌を終結させたという。(『選択の自由』など)バーナンキは、セントラル・バンカーだから、中央銀行のアクティヴィズムを所与のものとして論じている。バーナンキの忠実な弟子としての高橋洋一も同様である。 しかし、中央銀行がそもそもは低金利政策を維持してバブルを形成させたのであり、健全な市場の形成を阻害したのは、統制的な中央銀行システムである、という視点を持つ経済学者もいる。(オーストリア経済学派のフォン・ハイエクなど) そう考えると、高橋が「最新の金融政策理論だ」と掲げているバーナンキの理論も、多少相対化されるべきものであると理解できるであろう。 なお、FT紙(12月18日)で、金融評論家のナイアール・ファーガソンは、金融危機の克服のために、「民間負債のレヴァレッジから好況セクターの負債のレヴァレッジに移行しただけではないか」と疑問を提示している。バーナンキ理論では、政府やFRBの抱え込む負債が増える。増えた財政上の債務の解決を誤らないようにしないと、大変なことになると述べているわけだ。「インフレによる解決」、「デフォルト宣言」、「住宅ローン債券を長期固定の政府への債務に借り換える」(マーティン・フェルドシュタイン)などの解決策があるという。 高橋もバーナンキも、中央銀行には民間銀行と同様の意味での「倒産」はあり得ない、と強気で断言する。しかし、米財務省の発行する債券の価値毀損がそれに相当するはずである。バーナンキの行動は、あくまでデフレ退治のものであり、その後に訪れる「債券バブル崩壊」への対応を想定していないのではないか、と思う。 以上により、本書の提示する理論は興味深いが、いまだサイエンスとして確立したものではないだろう。読む側が、さまざまな理論を念頭にいれておかないと、この本そのものが、価値中立なものではなく、「人々にインフレ期待を起こすという目的で書かれた、PR本である」という事に気が付かないのではないだろうか。



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通常24時間以内に発送
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カスタマーレビュー数:2

くちコミ情報
経済学の考え方で日常生活にあふれる様々な疑問を解き明かす
副題の「経済学で日常生活を読み解く」のとおり、日常生活に関する様々な疑問を経済学の観点で、その理由を説明しようという内容です。 例えば、アメリカでオーラル・セックスをする高校生が増えていること、都市部の空洞化現象や、人種差別がなかなかなくならない問題などについて、どういう合理的な決断があって、今の世界の出来事をが起こっているのか解き明かして行きます。 経済学というと、価格決定のメカニズムなど経済と直接結びつく話題が多いのだと思っていましたが、経済学が扱う考え方は人の日常生活のあらゆることに応用できるのだと理解できました(もともと経済学は人間の意思決定の仕組みを探る学問でもあるのでしょうね)。 本書を読んだ後は、政府の政策やニュースに関しても、「人々にどういう意思決定を促そうとしているのか?」という視点で見ることができそうです。 # ちょっと文章が読みづらく、くどいので点数下げました。内容は非常に良いんですが。。。
“意外に”面白い本でした。
はっきり言って「読みにくい本だな〜」というのが第一印象でした。 でも、気になったところを再読すると、意外と鋭い意見が満載でいい意味でびっくりしました。 特に、離婚について述べられた章では、それまで「時代が荒んでいるから離婚が増える」とか、「黒人だから離婚率が高い」「貧しいから離婚する」といった思い込みの意見を覆す“合理的”な理由が分かりやすく述べられていて目からうろこでした。 具体的には、 女性は離婚を恐れて手に職をつけたり、学歴を得たりする結果、経済的にも自立してしまい、結局離婚が増えてしまう。 などなど、いろいろ興味深い意見がそこかしこに述べられています。 全体的な感想を述べるのは紙幅の関係で難しいですが、私の個人的な意見でしたら、 http: ame lo.jp zeikan ent y-10179165297.html に書いてありますので、参考にしてみてください。



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¥ 1,470(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:366位  
カスタマーレビュー数:31

くちコミ情報
世界経済を読み取る上での基礎力がしっかり身につく!
発売日はとても古く登場する事例は新鮮さにかけますが 世界経済を分析する基礎の力がしっかりと身につく内容となっています。 歴史は繰り返されるといいますが、この本に登場する過去の事例などは昨今の金融危機などの因果に非常に応用して考えることが出来ます そしてなによりも経済の動きの説明がとっても分かりやすい! 著者の本のほとんどが可愛らしい動物との対話形式で進行していくものですが この動物が疑問に思い著者に尋ねる疑問が素直でとても的を得ているところです。 対話形式の入門書は多いですが、著者に対する疑問が「そんな事誰も不思議に思わないんだよ!」というのも少なくありませんよね;; 細野さんのフォローはその点非常に初心者の目線にたった的確なものだと思っています。 日本経済編は更に初心者向けになっており、銀行・郵貯・生命保険編は更に初心者向け(というより小学生向け)の内容となっているので、これから経済を深く勉強してみたいという学生・大人の方はこの世界経済編から読むのがしっくり来ると思います。
ハイレベルな最先端の世界経済の話を小学生にでもわかるように解説した、革命的な最強の経済本!!!
この本は一言で言うと、革命的です!! いまの世界経済の話が知りたかったので、一番有名なこの本を読んでみましたが とても高度な内容のはずなのに本当に分かりやすいです!! 重要な話の後には必ずPOINTとしてまとめてあり、自分の頭が整理しやすいので とてもありがたいです。 しかも、全体のストーリーが整理できるように「これまでのまとめ」という フローチャートがついているところも、本当に丁寧に分かりやすく説明してくれます。 これは、いま読んでいる細野さんの『数学的思考力』の本の実践版のようで、 とても実用的でありがたいです! 対話式で進んでいくので、『数学的思考力』の本で出てくる「思考の歩幅」が 読者目線で、“わかったつもり”にならなくて済むのです! 空売りやデリバティブやスワップやオプションや先物取引やコール・オプションなどの 専門用語は新聞などでよく目にはしていましたが、数学嫌いな私には 絶対に理解できないものだと思い込んでいました。 しかし、この本は、「数学嫌い」な人のために、数式を使わないで ニュースがわかるように経済を丁寧に最高にわかりやすく教えてくれています! 私はこのような本はこれまで見たことがなかったので、革命的な感動を覚えました。 この本の知識をもとにLTCMの本をもう一度チャレンジしてみたいです。 この本は特に私のような「数学嫌い」な人に読んでほしいオススメの本です!!
最新の日経新聞が分かるようになる本!!
現在のアメリカ発の世界同時不況を機に、新ブレトンウッズ体制の模索が 進められていますが、基軸通貨の根本的な流れが分からなくなり、この本を 読み直してみました。 当時はかなり“分かったつもり”になっていたんだな・・・と思い知らされまし た。 IMF、ブレトンウッズ体制、ニクソンショック、ポンド危機、ヘッジファンド 、デリバティブ、アジア通貨危機、ロシア危機、など最近の日経新聞の主要なキ ーワードがズラリ。 これらは、断片的には分かっているつもりであったけど、この本のように 全体像でストーリーをつけながら考えてみると、本当に経済の本質が見えてくる ! あらためて世界経済の本質を鋭く描き出したバイブルだと実感しました。 日経新聞がもっと深く分かるようになりたい人にオススメです。
数学的思考力を駆使して読んでみたい本!未来の予測ができるって実感☆
この本の著者の細野さんの『数学的思考力が飛躍的に身に付く本』を読み、 こちらも即買いしました。 今まで数学や経済と聞くだけで拒否反応を示していましたが、 『数学的思考力・・・』同様に、可愛らしい絵が出てきて、とても読みやすく、 面白い!ってどんどん引き込まれていきました。 この本に書かれていることは、 今・現在の世界で起こっていることを予期していたかのような内容ですが、 実際には2002年に週刊ポストで連載されていたと知りびっくりしました。 恐らく、この本が書けたのは、細野さんが数学的思考力を駆使されているからなのですね! 私も数学的思考力を駆使しながら読んでみると、 頭の中にきちんとフローチャートを描きながら、読むことができ、 未来を予想すると、アメリカ経済のバブル崩壊もイメージできてしまうのです!!! 今まで苦手意識を感じていたジャンルの本をどんどん読めるようになってきたのは、 『数学的・・・』の本との出会いがあったからです。 細野さんの本は本当に革命的な本です!
現在の世界経済の危機の様子が手に取るように予見できる本!
この本は本当に面白い! 経済小説を読むかのように、読み出すと止まらない。 ただ、いま読み返すと怖くもなる。 いまニュースや新聞を賑わしているサブプライムローン関連商品も、結局は この本で解説されている金融工学を駆使したデリバティブによる商品だ。 リーマン・ブラザーズの破綻も、この本で解説されているノーベル経済学賞受賞者たちが やっていたドリームチームのLTCMの破綻と本質的には同じではないか。 この本で解説されているアジア通貨危機やロシア危機などの話を踏まえて、いまの経済状況を 考えると、「結局、世界経済は進歩がないのか?」と思ってしまう。 それくらいこの本が世界経済の本質を突いている構成なのだろう。 あらためて細野氏の「数学的思考力」には脱帽する。 ヘッジファンドやユーロやEU加盟国の危うさ、ロシアや中国などの新興市場国の脆さなど、 いまの世界経済の動きを知る上で欠かせない重要なトピックスが満載。 現在の経済のニュースをもっとわかるようになりたい人は、 是非「日本経済編」のあとに読んでもらいたい。 私はこの本で経済の面白さを体感したのを今でもよく覚えている。



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新たなる産業政策に向けた提言
○タイトル中には「経済政策」とありますが、本書はむしろ新たな「産業政策」を提言するものです。 ○産業政策という言葉は古びた感がありますが、金融政策、財政政策といったマクロ経済政策が通用しなくなった現在こそ、ミクロ的視点に立脚した産業政策が必要というのが本書の主たるメッセージです。 ○グローバルな市場統合によってもたらされた「価格革命」(工業製品のディス・インフレと原燃料のインフレの共存)が現実となった今、日本経済の繁栄のために必要なのは、旧来の輸出立国モデル(加工貿易モデル)からの脱却と資源外交・省エネ投資など環境・エネルギーに根ざした産業政策へのシフトです。著者は、経済産業省の外局である資源エネルギー庁と2002年に廃止された農林水産省の外局である食糧庁とを統合し、「資源省」を設立することが焦眉の急だと主張します。 ○本書を読めば、失われた10年の間に日本が失った戦略的な産業政策が、日本経済が危機にある今まさに再検討されるべきであることがひしひしと伝わってきます。 ○経済産業省は、昨年の9月、新経済成長戦略を改訂しました。その主張の軸である「資源生産性の向上」は、本書が指し示す新たなる産業政策の方向性と一致するものと言えます。 ○本書が政策当局者、エコノミスト、学者など幅広い人々に読まれることにより、深い産業政策論議が巻き起こることを期待します。
製造業にも有益な指摘が多数あります
この本の真の価値は経済政策に関する部分ではないと思います。 数多くのデータから導き出される結論は、施政者のみならず製造業の方々にもぜひ読んで頂きたい。 かくいう私も製造業に勤める若輩者ですが、これからの自分の仕事に大いに役立てることができそうです。
マクロ経済政策の限界とミクロ政策を基礎とした国家戦略の必要性を説く
金融政策の限界を説き、世界の変化に対応した構造政策の必要性を説く。構造政策については小泉政権で進められた”構造改革”の的外れさ加減を指摘し、本当に必要な構造変革について提案する。 本書のポイントをまとめると、 1.マクロ経済政策ではもはや市場をコントロールすることはできない。なぜならグローバル化された市場と、インフレとデフレが共存するような今日の経済構造はマクロ経済学ではとらえることができないからだ。 2.今必要なのは、金融政策ではなく、資源、貿易、金融、製造業などそれぞれの領域でおこっている構造変化に対応したな構造政策である。 3.構造改革は何でも民営化すればよいというものではない。民営化するもの、国が積極的に関与するものを峻別する必要がある。特に、産業の上流に位置する資源エネルギー分野においては国としての競争力を保つために政府が積極的に関与すべきである。 日本が取るべき方向を国家戦略の幅広い観点でとらえた意欲的な書である。
今や、為替相場や株式相場をも動かす榊原さんの最新の主張
本書が指摘する大きなテーマは原材料・穀物などのコモディティーの長期的な需給逼迫化、そして、日本のお得意のハイテク商品のコモディティー化といったパラダイムシフトが現在、進行しつつある、つまり戦後の高成長時代に日本のお家芸としていた安い原材料を用いて ハイテク商品、家電製品を海外へ売り、外需で国を運営するという政策はもう通用しないということである。 円高が進み、この状況は当分続くであろうからから、一時的には苦しみはあっても、日本にとってメリットをもたらす円高によって日本の内需活性化政策に抜本的に転換せよ、つまり、円高が日本の国益になるように人々の考え方を始め、全ての政策を大転換せよということが本書の大きなメッセージである。 旧大蔵省では、エリートの対極の異端児(落ちこぼれ)として傍流を歩みながらも、自分の主義主張を貫いた生き方をしてきた榊原さんのこれからの日本を思う本書での提言は多くの人が耳を傾ける必要があろう。
簡潔にして骨太の政策論議
新書版なので失礼ながらあんまり内容に期待しないで読み進めたが 非常に簡潔にこれまでの小泉・竹中路線といわれている経済政策の 「構造的な」誤りを感情的なトーンではなく冷静に批判している。 ご自身の専門である為替政策についても、03年以降の日本の巨額な 「円売り・ドル買い」介入についても、米国側の担当責任者である テーラー財務次官が許容していた事実や04年3月の介入打ち止めに ついても興味深い裏話を紹介している。 テレビで見る榊原氏は人を小馬鹿にしたような物言いがあるので 嫌いな向きもあるかもしれないが、きちんとした経済・金融市場 への洞察に基づいての発言だと、本書を読めば理解できよう。 いい加減な企画が目立つ最近の新書であるが、これはお買い得本である。



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素直に嬉しい話
「公益資本主義」ネット上で何かを検索している時にこの言葉に引っ掛かり 私は彼=原丈人に辿り着いた。 「会社は株主のもの」ではなく「会社は社会の公器」という考え方が 私が大好きな今は亡き日本におけるコンサルの草分け 浅野喜起氏のものの考え方に共通しており私は著者に興味を持った。 最初に断っておくとこの本は書くために本になったものでは無く、 著者の周りに居る人たちが纏めた物であるという事である。 彼自身はベンチャーキャピタリストであると同時に理想を追い求める人であるが 夢想家ではない。アントレプレナーである。 多くのプロジェクトに関わる彼には本を執筆する暇はないだろう。 それでも共感を誘う彼の言動を周囲が放っておけずに形を欲しがったのだと思う。 「米国に理想のガバナンスは無い」という彼の意見には全く同感で 正しく今年、行き過ぎた資本主義は崩壊しました。 世の中には「新しい資本主義のルール」が必要とされているが まだそれに気付いていない人が余りにも多い。 「アメリカンドリーム」は総ての人々を幸福には出来ず 世界には新しい価値観が必要とされている。 米国のシリコンバレーを拠点に活躍を始めた原丈人が 日本こそが次代のポストコンピューターの時代を担う可能性があると言う。 彼の言う「PUC」については理解し辛いが、 テクノロジーの進歩こそが世界を救うと言う事は理解できる。 「会社は社会の公器」という最も日本人に馴染みやすいものの考え方が 世の中を持続的に幸福へと導くことが出来、 それを実践している人が同じ日本人である事が頼もしく嬉しい。
これぞ経営者のカガミ
自らはベンチャーキャピタリストとして米国で大成功を遂げながらも、米国流企業ガバナンスの失敗と米国経済の弱体化をバブル崩壊前から実に的確に指摘しています。今回の金融恐慌の状況を見ると、まさに筆者の言う通りだった訳で、凄い経営センスです。 その一方で日本の大企業には、今に至っても米国流を信奉し、自らは大量のストックオプションを受け取りつつ「これが株主に対する経営者の使命」と称して自慢げに大規模リストラを宣言しているピテカントロプス並の経営者がまだ生息しているようです。原さんの爪の垢を煎じて飲ませてあげたいくらいです。
素晴らしい
数年間に渡る、氏の講演・レポートの内容がまとまっています。 講演・レポート各々の迫力までは伝わってきませんが、 (本として一冊にまとめるための編集により) それらが一冊にまとまっている利点がそれを遥かに上回りお薦めです。
この先、世界が進むべき道
ベンチャーキャピタリストとして世界中のベンチャー企業の育成に携わっている著者が、世界の主流となっている現在の資本主義のあり方と、今後日本が(あるいは世界が)向かって行く道を提言しています。 著者は、株主価値を高め、短期的に株価を上げることのみに固執している現在の企業経営が、いかに愚かなものか批判しており、企業は国や地域社会に長期的に貢献できる存在でなかればいけないと主張します。 ここ20年で現在の資本主義は崩壊すると著者は予言していますが、奇しくもサブプライムローンを発端とする金融不安でアメリカ主導の資本主義のあり方は崩壊しました。今後数年かけて、世界で今後の資本主義のあり方を模索していくことになると思いますが、筆者の主張する本当に社会に貢献できる企業こそが活躍できる市場が生まれればと思いました。
何が言いたいのかわからない
冒頭から森本卓郎や北畑事務次官が言いそうな世相批判が延々続くので読む気をなくしてしまう。よって何が言いたいのかわからなかった。



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間もなく入荷します。ご注文はお早めに。商品はご注文いただいた順番にお届けします。
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カスタマーレビュー数:5

くちコミ情報
★中央銀行の歴史と意義を考えさせてくれる一冊
非常に読み応えのある大作であった。FRS等の中央銀行制度の歴史的背景を遡り、数々の逸話を盛り込んで推理小説のようなタッチで読者を引き込んでいくあたりは、著者の手腕に感心するところ大である。南北戦争の経緯や第一次世界大戦時の独Uボートの暗躍等、学校の世界史で習った時とは異なったドラマチックな興味を惹かれて熱中して読み進んだ。 本題である連邦準備制度に関する著者の廃止論に関しては、必ずしも100%賛成はできないし、それに代わる将来の提案に関しても現実的な観点からは疑問に感じるところも多い。しかし、2008年の世界的金融危機の対策として今後各国で発生する膨大な財政支出(マネーサプライ)が将来の大インフレに向けた潜在的な燃料となり、納税者に大きなツケとなって返ってくるであろうことは、本書を読むとその仕組みが判り易く理解できる分、大いに懸念させられる。無から生み出すマネーサプライは将来のインフレにより納税者の資産の価値を低減させるという紛れもない事実は、本書の中で繰り返し出てくる主要テーマであり、国民はその本質を十分に理解しなければならない。また、本書は過去から現在まで政治・金融をコントロールしてきた少数の上位階層の人間が、何を考え、どう行動してきたか、その舞台裏を覗かせてくれる。彼らの意図は究極的には全体主義的な世界政府の樹立にあるという著者の主張も、その真偽と是非は別にしても個人的には非常に新鮮であった。さらに、本書中で紹介されるアイアンマウンテン報告(1966年の米国シンクタンクの研究)の主張(体制維持を目的とした戦争や戦争代替の脅威必要論)には驚かされるとともに人間の愚かな一面(性:さが)を痛感させられた。この本も今回の新たな発見として別途入手して読んでみたい。
FRBが実は政府機関ではなく民間銀行によるカルテルであることを本書で知って驚愕される読者も多いであろう。
アメリカの中央銀行であるFRBが実は政府機関ではなく民間銀行によるカルテルであることを本書で知って驚愕される読者も多いであろう。民間の金融資本家が強大な国の通貨発行管理権にいろいろな影響を与えることによって、どれだけの不幸や欺瞞が行われたのだろう。   日本銀行も出資証券をジャスダックに上場している、日銀もFRBと同じなのか、どう違うのかに興味が尽きない。
優秀な金融論
大学の金融論の講義では、このようなことはほとんど教えてくれない。 教科書を見ても、「銀行には信用創造機能がある」、「中央銀行は造幣益を得る」などとそっけなく書いているだけ。 その一言がどれだけ重大なことなのか、社会や歴史に影響を与えてきたのかがよくわかる本です。 アメリカの中央銀行である連邦準備銀行が実は政府機関ではなく民間銀行によるカルテルであり、 民間の金融資本家が強大な国の通貨発行管理権を握っていることによって、どれだけの不幸をまき散らしてきたか!  日本銀行も連銀化しないことを心から望みます。 何回も繰り返し読むことをぜひお勧めします。
【必読です】 マネーの本質・問題が手に取るように分かりました。
全く目から鱗の内容で、「お金」=我々の生活を大きく左右するものの本質を、現在過去未来の様々なエピソードと事例、裏の事情を交えながら教えてくれています。よく言われる「お金と戦争の関係」も、とてもクリアに解説されています。 (いわゆる陰謀が、あまりに明け透けなことが分かり、唖然として戦慄を覚えます) この本の解説で、 ・「お金」を成り立たせている論理はそもそも非常にシンプルなものであること ・その論理が意図的に捻じ曲げられ、現在は金融資本のみを利するシステムとなっていること ・そのお陰で一般市民が、気付かない間に大きな犠牲を強いられていること ・これ以上の犠牲を払わないための考え方とアクション が分かります。 もう何度読み返したでしょうか。 何となく分かったつもりの経済論、経済危機説など、この本を読んでからは理解の深さが全く違いますし、日々の経済ニュースの「裏側」も随分と"透けて"見えてくるようになりました。 「奴隷であることに気付いた人は、もう奴隷ではない。」 すなわち奴隷であることを認識し、その境遇の打開に動く人は、もう奴隷でないという意味ですが、私はこの本を読む前と読んだ後で自分のものの見方が変わりました。 私にとっては、これまでに手に取った本の中で最も秀逸なものです。迷わず入手して読んでもらいたいと思います。
「不換紙幣発行」という一大詐欺を暴く
ところで皆さん。「不換紙幣」って何で流通しているのでしょう? 昔の金兌換銀行券なら分ります。貴方がお店の店主でお客が「金に換金できる」銀行券を持ってきたならば、貴方は貴方のお店の商品を売るでしょう。 ここまではいいんです。 しかし、です。例えば現在流通している紙幣にはこんな裏付けはありませんよね? 誰もが一度は疑問に思ったことがあるであろう、上記の疑問が本書にて解けます。 いや、「解けます」なんて甘いもんじゃない。 中央銀行の役割を知った貴方は気が狂ってしまうかもしれません。 何故なら中央銀行の役割は「不換紙幣」を発行し、「税と呼ばれない税」を国民から収奪する事なのですから。 物凄く面白い本でした。ここ一年間で読んだ経済関連書籍で最高です。 あと、補足ですが、著者の筆力にも注目です。プロが素人にも解る例え話など交えながら、難しい概念を説明してますので親切。経済用語は知らないけど、世の中で何が起こっているのか興味のある人にもお勧めです。



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   企業の使命として株主への利益還元がさけばれて久しい。しかし、ジョンソン・エンド・ジョンソンのように企業が奉仕する優先順位として1に顧客、2に社員、3に地域社会、最後にようやく株主という基本理念を掲げる企業がアメリカの経営者から尊敬を集めているのも事実だ。

   本書は、アメリカの主要企業のCEOから採ったアンケートによって選び出された18社の歴史に対する6年間の調査から生み出されたレポート。企業を組織する人間が企業内に活力を生み出すのは、カネでは計れない動機づけにあるというシンプルな「真理」が、ライバル企業と比較された各社の資料、エピソードから浮き彫りにされる。著者の1人であるコリンズはコンサルティングも手がける大学教授であるためか、随所に抽象化された概念と企業が取るべき方策が図を合わせて示される。しかし、経営指南よりも、世界を代表する大企業の決断の歴史が斜め読みできる魅力の方が大きいだろう。(青木 明)


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経営を考える人にとって必読の書
真に卓越した企業が共通して持つ経営要素とは何か−−この問いを、膨大な調査に基づいて抽出した労作。 この本では、真に卓越した企業のことを「ビジョナリー・カンパニー」と呼んでいる。一般的に「優良企業」と評価されている一流企業の中でも、とりわけ評価の高い企業を「ビジョナリー・カンパニー」として選び出し、その他の優良企業と比較するのである。 例えばGE、IBM、ソニーなどは「ビジョナリー・カンパニー」であり、GM、ウェスティングハウス、ケンウッドなどは普通の「優良企業」として比較対象にされる。比較分析を通して、優良企業について一般的に語られる12の「神話」(例えば、成功企業にはカリスマ的指導者が必要である、など)を否定し、ビジョナリーカンパニーの要件を指摘している。 この本は、多くの点で素晴らしいと思う。 ・豊富な情報収集と深い調査 ・鋭い事例分析 ・示唆に溢れる結論、明確な主張 ・各章で抑えるべきポイントが、読みやすく枠で囲まれていること ・慎重で透明な調査設計 ・使用したデータや出典が親切に提示されていること などである。 ところで、この本の日本版とも言えるのが新原浩朗による『日本の優秀企業研究:企業経営の原点・6つの条件』(日本経済新聞社、2003)である。 これも『ビジョナリー・カンパニー』に劣らず、とても素晴らしい本であり、当然かも知れないが、内容が重なる部分が大きい。 私の印象では、『日本の優秀企業研究』は、優秀企業の条件が6つに絞られていて、明確で記憶に残りやすい一方、分析プロセスがあまり透明でなく、「著者が多くの経営者との対話や調査からずばり見抜いたもの」という感じを受ける。 その点、『ビジョナリー・カンパニー』は手続きが透明で、結果を導く証拠も丁寧に解説されているが、やや冗長で、もう少しコンパクトにポイントを絞ってもらっても良かったかも知れないという印象がある。 いずれにせよ、併せて読むととても有意義と思う。
永続して発展する組織に共通する特徴とは
本書は各業界において長年に亘って最も成功して、かつ尊敬されている会社を18社選んで(その会社を本書ではvisiona y companyと読んでいる)、同じ業界のvisiona y companyには至らないライバル会社と比較することにより、永続して発展し続ける組織に共通する特徴を表すことに成功した労作である。 調査の対象となったvisiona y companyは内17社が北米の企業であり地域的な偏りはあるものの(唯一の例外はSony)、緻密かつ広範囲に亘る調査に基づく分析結果には納得性がある。 結論を簡単に言うとvisiona y companyにおいては、バックボーンとなるco e ideology(企業の存在意義・価値観)を頑なに持ち続ける一方で、そのco e ideologyの範囲内においては絶え間ない改革と時には無謀といえる大胆な挑戦(BHAG)を行うことが従業員に求められる仕掛けが設けられている組織ということだと思う。 この観点から自分が今働いている会社を振り返ってみると残念ながらco e ideologyというものが希薄になっており、利益や成長だけが目標となっており、それがために従業員にとって働き甲斐のある組織にはなっていないと考えさせられた。 但し、それは現在のGlo al企業を見ても同様の傾向が見受けられると思う。近年の特に欧米企業の状況を見ると、ファンドなどの大株主は企業を単にキャッシュフローを生み出す道具としてしか見ておらず、将来の発展を犠牲にして現在のリターンを得ようとする行動様式が一般化している気がする。このような企業は中長期的には活力が衰え競争力を失っていくのであろうと、本書を読んで感じた。 では、その認識を基に自分は今所属している会社・組織において、何ができるかということになるわけだが、大変ではあるもののまずは自分の所属する部署のco e ideologyを改めて考えてみることから始めてみたいと思った。
経営学の先入観を覆した名著
文句なし、素晴らしい名著だ。本書はビジョナリー・カンパニーについての研究書である。ビジョナリー・カンパニーとは、「先見の明のある」会社のこと。単に利益を上げている会社ではない。長きに渡り業界をリードし、革新をもたらす会社であり、同業他社からも多くの尊敬を集めるような会社のことだ。ビジョナリー・カンパニーは、どんな特質を持っているのか。それを同じように出発した、同じくらいの歴史を持つ他の企業と比較し、あぶり出していく。 膨大な資料に基づいた議論。しかも慎重である。例えば、例として挙げられるビジョナリー・カンパニーは、様々な経営者にアンケートを取った結果である。その手法について、慎重な正当化を行う。また、ビジョナリー・カンパニーのある特質を述べるに際しても、比較対象と比べて慎重に浮かび上がらせる。さらにその結果が絶対ではないことに注意を促す。信頼の置ける議論である。 ビジョナリー・カンパニーの研究を通して、本書は「いい会社」に対するありがちな先入観を次々と壊していく。例えば、いい会社はカリスマ的なリーダーに率いられている、何よりも利益を出すことを目指している、誰にとっても働きやすい環境である、等々である。これらを覆していく過程は鮮やかであり、爽快感すら覚える。 本書が注意するように、この本はビジョナリー・カンパニーの作り方を教えるものではない。実際、読み進むにつれ、その困難さが実感される。しかし本書が明らかにするビジョナリー・カンパニーの特質は、どんな企業を観察する際にも役に立つだろう。会社の組織力の重要さ、変化をおそれないこと、基本理念を固持することの必要性、内部で人材を育成して事業を継承していくこと。 本書は、「いい会社とは何か」という疑問に対して、明確な一つの視点を与えてくれる。その疑問を持つ人なら全員が読むべき、不朽の名著である。
個人にも落としこめる成功への法則
 ビジョナリー・カンパニーになるために「基本理念」を維持し、進歩を促す事は 不可欠な要素であるといいます。基本理念とは組織の土台となって企業の可能性 と方向性を理念の沿うものに制限するものといいます。少なくともビジョナリー・ カンパニーになりたいのであれば、基本理念だけは変えてはならないといっています。 ここだけを読むとずいぶんと保守的な印象を受けます。しかしながら基本理念は、 文化、戦略、戦術、計画、方針などの基本理念でない慣行とよく混同されます。 これらは基本理念ではないので時間の経過とともに変化していきます。むしろ著者は 基本理念以外はすべてを変えてもかまわないというメッセージを発しています。 つまり、基本理念さえしっかりしていれば、どんな困難な場面においても柔軟に 迷わず判断する事ができ、大胆な変革も可能であるということだそうです。  このことは個人の生き方にも落とし込むことができる考え方と思いました。 つまり、自分の根本的欲求、仕事をする意味などといった基本理念がしっかりし ていれば、困難時の道標になりますし、時代の変化にも柔軟に対処できるのでは ないでしょうか。何せ基本理念以外のすべてを変える必要に迫られても自分を 見失わないのですから。逆に基本理念が確立していないと変化の激しい世の中で どこに軸足をおいて判断すればいいのか分からなくなり、間違った判断をしてし まう様に思います。  本書を読んで思ったのは、まず自分自身は何のために生きているのか、人生に 何を求めているのかを問い直す事なのでしょう。それに気がつけば(著者は、基 本理念とは内にあり見つけるものだといっています)今以上に進歩を自ら促す事 ができるのでは、という事でした。
永続的に成長する企業の実態に迫る、。
1980年代爆発的な人気を博したトム・ピーターズ氏のエクセレントカンパニーから約二十年、 その間にはかつてサクセスモデルを築いたであろう企業が瞬く間に倒産や吸収合併されていきました、 光が当たれば影ができる・・ずーーっと順風万班にはいかないのが世の常、失礼ですがそこがおもしろいところでもあったりします、 本書は再度別の視点で成長し続ける企業の実態に迫っていくわけですが、正直目からうろこ的な表現は見受けられない、逆にそこがヒントというかキーであったりするわけです。 タイトル的にはこちらが1なのですが、2の方が本書の前段階の説明になってますので、初見の方は気をつけられたほうが良いかもしれません。 本書の表現に螺旋を描いてあがっていくイメージがあり、そこが妙にもやが晴れたかんじがしました。 何度も読み返せる貴重な一冊。



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プラウトとは・・
こんなプラウト世界ができたら、いいなと思うし、