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波乱の時代 特別版―サブプライム問題を語る
Alan Greenspan(原著) 山岡 洋一(翻訳)  
¥ 525(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:920位  
カスタマーレビュー数:14

くちコミ情報
評価を落としたマエストロの言い訳
市場から絶大な評価を受けたマエストロだがサブプライム問題で味噌をつけた。 この本はそれに対する反論の本である。 やはり頭がいいので肉を切らせて骨を断つ敵な自己弁護を繰り返している。 自分にも落ち度があったと認めながらも本当の致命的なミスは他社に責任転嫁しているところなど、不良債権処理をミスした大蔵省の官僚や政治家の自己弁護と似ている。 サブプライムを防げなかったことは彼の決定的な評価になるだろう。
金融機関は百年に一度の事態が起これば、破綻するリスクをとることを好んでいる(p.46)
 サブプライムが原因になっていなければ、他の金融商品か市場で問題が発生していたろう、というあたりがキモ。問題は世界的にリスクが割安に振れすぎていて、トリプルCのジャンク債がアメリカの国債の利回りを4%しか上回っていなくなっていた、などであると(02年の段階ではこの差は23ポイントあったそうです)。リスクがここまで割安に振れすぎれば、いずれ、リスクを回避しようとする人間本来の性格と衝突するようになり、危機が起きるのは必然だった、と(p.39)。  ベアー・スターンズの救済に関しては、FRBは金融システムの崩壊か、最終的には政府が債権者を保護してくれるというモラルハザードが崩れるという地獄に通じるふたつの道のうちひとつを選ばざるを得なかったとしていますが、こうした措置はめったに行わないようにしなければならない、と珍しく断定的に語っており、リーマン・ブラザースの破綻が示唆されているように感じます。経営困難に陥っても必ず政府の支援が得られるようになると《本来の信用力だけで判断された場合よりも低い金利で資金を調達できるようになる》(p.46)からダメなのだ、と。  しかし、リーマンショックの後でも、今後十年間はアメリカの長期金利が上昇し、アメリカ国債の利回りが10%をうかがう展開になる、という予想は早くも破綻寸前のように感じます(p.57)。個人的には資産運用にアメリカ国債も考えようとは思いましたが。
★グリーンスパン v.s. ソロスの思想を理解する一冊
本書は2008年春に米国出版された『ソロスは警告する』に対して、その直後にグリーンスパンがこれをかなり意識して反論を含めて出版した、というのが真相ではないだろうか?(『ソロスは警告する』のなかで、ソロスは住宅バブルの責任をグリーンスパンに帰している。また、エコノミストとしてのグリーンスパンは尊敬しながらも、金融当局者としては市場原理主義や自由放任主義に偏っていたと批判している。) 一方、グリーンスパンは本書で本編(上下二巻)同様、市場主義経済や規制緩和による経済の効率性を掲げて基本的な信条は一歩も譲らない姿勢を見せると共に、今回の金融危機に始まる世界的な恐慌の様相に対しては、100年から50年に一度あるかないかの不可避な事態であるとの諦めや、ある種容認とも取れる考えを述べているように思う。また、その原因は市場関係者のリスク管理の甘さや、人間の構造的欠陥とし、極めて稀な事態に通常から備えておくことの経済的不合理性にも言及して過去を弁護している。(最近の米国議会の公聴会では判断の誤りを認めたと伝えられているが、本心なのかどうか?) もっとも、後から結果だけを見て過去のグリーンスパンの行為の責任を追及するのはフェアではない。また、グリーンスパンの主張するようにショックを吸収する柔軟性と流動性を今後の組織に求める点は異論ないし、行き過ぎた規制強化の有害性も同意するが、果たして前代未聞の今回の危機が従来の延長線的な対応策で回避出来得るのかどうかは定かでない。今後はプレーヤーである市場関係者も、規制を行う当局側も、相応の学習効果を発揮すべきと思うが、当面する社会的危機に対しては、激痛を一時的に緩和するモルヒネ療法や、場合によっては緊急大手術が必要となってくる気がする。杞憂に終わることを願う。例、国際的なモラトリアム、住宅の一部国営化、私有権の制限、etc. いずれにせよ、78歳のソロスは今回の危機は『ひとつの時代の終わり』と表現し、82歳のグリーンスパンは『危機解決後の世界は経済面で現在とは大きく違っている』と予想している。少なくとも現状からの大きな変化を予想している点は共通しており、そのような激動の時代をどう乗り切るか、世界の両巨頭の意見に我々は十分に耳を傾ける価値があるだろう。
訳者のフォローが笑える
私は経済に関して無知ですが、この本の執筆後におこったリーマン破綻による大混乱のため、訳者が文中の楽観的なところを無理やりフォローしているのが笑えました。
この小冊子だけでも読む価値があります
はじめにお断りしておきますが、私は先に出版されている「波乱の時代」の上下巻の分厚い方は読んでいません。邪道かもしれませんが、しかし、より新しい情報に基づくこの「特別版」という小冊子だけでも十分読みがいがありました。もちろん、「波乱の時代」の上下巻を読んでからの方が理解は深まるかもしれませんが、そちらを読んでいないとわからないのではないか思ってこちらも敬遠されている方がいるとしたら、そのような心配をされる必要はないということはお伝えできます。 以前は神様のように言われていたグリンスパーンですが、今やあちこちから非難を浴びているのはご存じの通りです。本書も、後半はバブルを招いた責任者という批判に対する反論のように読めます。しかし、それでもやっぱり、グリーンスパンが今の世界経済の混乱をどのように見ているのかについては知る価値があるな、と思いました。しかも、FRB議長時代の発言よりもずっと、わかりやすく語っています。ページ数は少ないけれど、525円。"Newsweek"よりちょっと高く、"東洋経済"よりちょっと安いという価格帯です。 世界経済の混乱の様子が日々変わる状況を考慮すると、このような本は鮮度も非常に重要です。だから、改訂増補部分だけをこのような形で抜き出して追加出版するというのは、良いアイディアだと思います。また、これだけなら、あっという間に読めます。



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通常24時間以内に発送
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カスタマーレビュー数:18

くちコミ情報
自分の経済生活活動を検証する、グッドな観点が役に立ちます
成長期に、大切だけれども、誰もその重要性を 教えてはくれない、欠落している教養、「お金」と「職業人生」。 その「お金」金銭哲学に関わる、まさに教養、キモをピックアップした金銭哲学 エッセイです。これを知らずに、今の時代を生きることはできない。下流転落 のリスクをかかえることになります。そんなお金の「実学」まではいかない けれども、大事な「思想」を平易に。 フローとストック、財務会計(BS,PL)手法、管理会計(損益分岐点、固定費、 変動費)、投資とリスクなど、ファイナンスや金融財政を下敷きにした 観点で、平易に日常「経済」習慣の検証、見直しをするところは、「ふうん。 そういう考え方もあるよね」と関心し、使えます。 最初のほうを読み進める最中は、期待はづれかな?と思っていましたが、 読み進めるうちに、散漫ではありますが、さまざまな視点での金銭哲学 を平易に解説していて、読み終えたときは、けっこう関心しました。 特に、「投資」「消費」「浪費」という観点にたち、 小さなお金(日常、消費に消えてしまうお金)と大きなお金 (家のローン、クルマ、保険など)の管理の手法はすぐに役立ちます。 また、一本のロープ(1つの収入)にぶら下がっていると、ロープの 太さ(収入の多寡)によらず、ロープが切れることのリスクに備える ための、投資活動、お金にお金を稼いでもらうこと(金利を含む)の大切さ なども、あたりまえですが、改めて認識できます。 ただ、尻切れトンボな感じで、アイデアや観点はいいのですが、もう少し 踏み込んだ章もあってもよかったのではないでしょうか? 読みやすさを優先させた、と予想されますが、続編の出版も期待したいです。
少し物足らないが、入門者には最適ではないか?
この本の著者泉氏のプロフィールを見ると、昔は年収200〜400万と書かれています。 普通のサラリーマンもしくはそれ以下だった著者がお金のことを勉強、実践して成功 したノウハウが分かりやすく書かれています。 お金の本を読んだ事ある方には確かに物足らない感じがします。でも、これからお金 のことに真剣に向き合おうとしている方には最適な本だと思います。 親には「お金は貯金しなさい」と言われただけで今まで何のお金の教養もなかった方 これからの時代は、お金の貯め方、使い方、稼ぎ方、増やし方、維持管理を絶対学ぶ べきです。 誰でも「お金持ちになれる」そのきっかけを作ってくれる本です。
目新しいものはない。
「お金の使い方について学ぶ。」 この手の本は他にもたくさんあり、 それらを読んだことのある人に あえて本書をオススメしない。 なぜなら 本書はどこかで見たことのある 内容ばかりであると思うからである。 逆に言うと基本的な本ともいえる。 だから、入門書としてはオススメできると思う。 文章も非常に読みやすいので。 普段のお金の使い方から 自己投資そして資産運用まで 広く言及しているがゆえ内容は非常に浅く 入門書としてはオススメできるが 深く学びたい方には全くオススメできない。
実践の中でこそ見に付くものが「教養」
そんなことわかっていると思っていたことが、 実際には全然わかっていなかった(=実践できていなかった)と 気づかせてくれる良書。 たとえば、どうすれば実行に移せるのかわからないこと  ・将来不安への対処の仕方  ・お金のため方、使い方  ・資産形成の仕方 などなどの「考え方=活きた実践方法」が書かれている。 特に人生にとって大切なお金については、 単に頭で理解していることではなく、 実際に実践できる「教養」=実践に結びつくことが 本当に大切だと思う。 当たり前と思うこんなこと。 ・自分のお金はしっかり管理できているのだろうか? ・計画的に増やせているのだろうか? ・将来への不安はないだろうか?(=対処できているだろうか) 当たり前ではなく、実践するためにの書籍である。 やっぱり「知る」と「活かす」は違うんだな〜と (反省も込めて、、、)改めて実感した。 すべては知ることから始まるが、「そんなこと知ってるよ」ではなく、 改めて実践に活かすという視点でぜひ読んでもらいたい一書。
教養って。
お金の教養の本は、ニーズも高いし有効だと思うが、 本書は、構成が悪い。 お金のつくりかた、つかいかたに重きをおいて、 本当の意味で、お金の考え方を学べる本にしてほしかった。 著者のレベルがこの手の話を語るには、程遠いということでしょう。



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難しいことをやさしく説明
難しいことをやさしく説明してくれるのが本当に上手い著者だと思います。 といって、これで満足せずに、次のレベルに進むべきです。 これで基礎が全部分かるわけではないので。 あくまでごく一部です。
タイトルに偽りなし!
本当に「基礎の基礎」本です。 これから社会人になる学生はこれから始めるといいですよ。 内容だけなら中学生でも十分読めます。公民の教科書とかにも使えばいいのにとすら感じます。 特に株のあたりの記述がいいですね。 世の中には「株はマネーゲームだ」とテレビの言うことを鵜呑みにする人がいますが、こういう認識こそ、中学生レベルでしっかり正しい教育をすべきですね。 「買い物は企業に対する投票だ」という考え方も、そう思うだけで買い物が少し楽しくなりました。
超初心者でも改めて考える経済のこと
タイトルはまさに私のこと?年金問題もわかっているようで実はよくわからないし、なんとなく株に興味を持ち始めたけど上場って何?平均株価って?そんな状態をこの本が解決してくれました。経済の問題は敷居が高いような気がしていましたが、実はみんなの生活に密着していることを改めて考えさせられました。また、単純にわかりやすい言葉で説明するだけでなく、さりげなく込められた著者のメッセージにも好感を持ちました。
読み手に「理解」させようとしている
説明が極めて分かり易いです。特に、ニュースでよく聞くけどいざその意味を聞かれるとうまく答えられない用語、、これの説明は本当にためになります。それでもたまには、ちょっとこの用語の説明は難しいな、と感じる時もあります。そんな時は必ずと言っていいほど単純な数字で具体例を示してくれるので、著者自身が読み手にどんな用語が伝わりづらいかよく分かっているようで感心します。何より「理解してもらいたい」という意思が伝わってくるのが嬉しいです。世間には、聞き手の理解度を無視して説明を進める人が本当に多いように感じますので。
今日から私も経済人?
経済のこと、ほんと、勉強する機会がないままに社会人になって早や13年・・・。欧米では義務教育の課程で経済の基礎的な学習をすると聞きます。一般庶民レベルでは日本は“経済後進国”? でもこの本を読んだら、今までもやもやと煙に巻かれていたような経済の仕組みが、スッと理解できました。池上さんの分かりやすい語り口は「週間こどもニュース」そのまま。経済オンチのためによく噛み砕いて解説してくれています。要所要所に入る図解も分かりやすい! また「経済記事がわかる!やさしい用語解説」も親切です。読んでよかった!



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くちコミ情報
大胆にして緻密
現役の金融機関職員が書いた本としてはかなり大胆で、特に政府系金融機関の職員が中央銀行の金融政策や政府の財政政策について、中立的な記述とはいえ言及しているのは勇気ある行動だと思います。景気変動に政府がどこまでコミットすべきか、もう一歩踏み込んで書いてくれるともっと面白かったのですが、それは立場上できないと自制されたのでしょうか。 証券化やデリバティブはさすが専門家だけあって緻密に書かれています。自分達が日本の証券化市場を牽引してきた自負からでしょうか、「証券化」をスケープゴートにしようとする世論に敢然と反論しています。さすがに理路整然としており、読むと著者らの主張にも首肯すべき点が多々あります。 昨今の風潮としては証券化や金融資本主義は悪の権化で、アメリカ経済の崩壊とともに世界経済は恐慌に突入するといった類の本が売れているようですが、当事者として問題の本質を抉り出して、危機の悪化を防止しようとする姿勢がかえって清々しく感じられます。全体にバランス感覚に優れた著作だと思われます。
オーソドックスな解説
読んで安心感があります。「アメリカ経済は崩壊して、ドルは暴落、世界経済は大恐慌に突入」とショックを煽るのではなく、何が問題の根底にあり、日本がどうすべきなのか、真正面から取り組んでいます。何の客観的なデータもなしに持論を展開する本が多い中で、主張するところはきちんと論拠を示しており、違和感なく読めます。 CDSやカバードボンドのように非常にテクニカルな話題から資本主義の行く末のような壮大なテーマまで扱っているのでページ数はやや多く感じられるものの、難しい話題もかみ砕いてわかりやすく説明しており、非常に参考になりました。こういう説明ができるのは金融の世界を本当に理解しているからこそなのでしょう。 小林氏は今年だけで3冊もサブプライム関連の書籍を出しているようですが、不思議なのは、大類氏も含め、これだけの見識を持った人材がこれまで埋もれていたことです(その筋では有名だったのかも知れませんが、少なくともテレビで見たことはありません)。IMFやBISの論文を多数読破しておられるようですが、これだけの本を書けるのなら、そういう世界の大きな舞台で活躍して、巻末に書かれているように、お子様のためにも日本の地位向上に貢献されることを期待します。
ここまで書くか
グリーンスパン、バーナンキ両氏を真正面から批判している。金融政策万能論者に対する批判はリチャード・クーさながら。グリーンスパン氏が変動金利を推奨したことへの批判は著者が所属する組織が固定金利の商品を扱っている関係もあるのだろう。 片や、サブプライム問題の重大性を著者は昨年夏の時点から警鐘を鳴らしていたようだが、それだけにバーナンキ氏が「大したことない」と言って事態を軽視した状況認識の甘さに対しては繰り返し批判を加えている。「住宅価格の下落がプライム層にまで影響を及ぼした時」のアメリカ人の消費行動はまさに現在進行中の出来事となっている。 住宅問題の専門家ならではの分析が随所に見られ、アメリカ人の行動様式に対する切り口はなるほどと納得させられるものがある。現役の金融機関職員が書いた文章だけに正確性を期する余り、くどい部分もあるが、戦艦大和やキリストの引用など、笑える部分もある。冬休みにもう一度じっくり読みたい本。
実務に精通した中堅ならではの力作
サブプライム問題が世界的な金融危機に発展した経緯を丁寧に解説している。その問題の根源を成長の不均衡に基づく過剰貯蓄と金融機関の不適切なリスク管理に求め、中央銀行が金融政策ではバブルを抑制しようとしない理由も丹念に書いており、特にFRBには痛烈な批判を浴びせている。 突き詰めれば金融は信用が全てであり、そのような信用が市場の至る所で消失したのが今回の金融危機の本質であった。リーマンショックも政策当局に対する信用の失墜が問題を拡大したと分析している。ブッシュ政権の迷走を大統領選挙との関連で解説しているのは興味深い。 証券化やCDS、カバードボンドといった個々の金融テーマからマクロの経済政策、さらには原油や食糧問題、ドル安にまで触れるバイタリティーには感心する。ヨーロッパがどうしてここまで悪くなったのか、ドルが暴落しているのになぜドルの資金調達に行き詰まるのか、この本を読むとよく理解できる。原油問題や為替も簡潔ながらポイントを突いている。 ファニーメイにはよほど思い入れがあるのか、今となってはどうでもよい分析もあるが、さすがに中にいた人間の著述だけあって、歴史的な資料としての価値はあるだろう。事情判決や自己実現予言、囚人のジレンマといった法学部卒だなという引用もあるが、きちんと説明がついているので問題なく読める。総じて濃い内容ながら、グッと引き込まれる文章力があり、これだけ充実した内容にしては読みやすく感じられる。実務に精通した中堅ならではの力作で、薄っぺらい評論と違って説得力がある。
なぜ日本が巻き込まれたのかよくわかりました
今回の金融危機をここまで体系的に書いた本はなかなかないでしょう。リーマンブラザーズの破綻はもちろん、その後の各国の公的資本注入にいたるまでの最近の動向を書き込みながら、全体のストーリーにブレがない構成力には圧倒されます。各国協調による財政出動の必要性を訴えているあたりはG20の動きを先取りしており、著者らの慧眼がうかがえます。 日本は単なる被害者ではなく、低金利により世界に過剰流動性を垂れ流した加害者としての一面もある、という指摘(野口悠紀雄氏の「世界経済危機 日本の罪と罰」と同じ主張ですが、1ヶ月早いですね)には日本経済が今後とるべき方向性が強く示唆されているものの、内需拡大が容易ではないことも指摘しています。人口減少社会の日本との対比、多様性を重んじるアメリカの底力を書いてあるあたりは単なる金融恐慌本とは一線を画しています。 ゴールドマンサックスがシティやメリルリンチと違うところを定量的に分析している部分も非常に参考になりました。専門的な部分もありますが、細部にわたるまで論旨が明瞭なので、一気に読めました。いたずらに危機感を煽るのではなく、事実関係を踏まえて誠実に書こうという著者らの姿勢は評価されます。



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今こそお勧めの一冊です
お金って何か説明できますか? なぜ紙切れをお金と信じてますか? 本当に、今の経済システムが正しいのですか?
お金についてそもそも考えさせられる
食べ物や自動車をお金で買うことは出来る。でも、買った食べ物や自動車は、いずれ古びて使えなくなり、価値を失う。つまり、時間が立てばたつほど、価値は減っていく。 お金はその逆で、持っているとだんだん価値が上がってくる(金利)。 これって、ヘンじゃないか? という非常にシンプルかつ真っ当な疑問点を掘り下げている本である。 会計学やファイナンスを学ぶと、お金が金利を生むことが当たり前のようになってしまうが、エンデのような子供の心をずっと持った人には、その不自然さがすぐに目につくのだろう。 この本を読むと様々な新しい考え方が学べるのはもちろんですが、そもそもそういったことを当たり前に感じていて不思議に思わなかった自分の心のガサガサさを感じ取れることこそ、この本の本当の価値なのかも知れません。 決して読みやすい本ではないのですが、これをきっかけに世の中で当たり前だと思っている仕組みも、子供の素直な目で見てみればそうではないことが沢山あるかも知れないと考えさせてくれるだけでも読む価値があると思います。 ねえパパ、お菓子はずっと持っていると減っちゃうのになんでお金は増えるの? と3歳の娘に聞かれたら、私はきっと答えられないだろうと思いました。
人間が捕われているもの
「モモ」が「お金-経済システム」を「時間」という形に置き換えた物語でもあるとのこと、当時の書評などに出てくる理解は、どれも「現代社会の時間の持てない人間の存在、ストレス、あわただしさ」というような、エンデにとっても、外面的な賛辞、批評が目にされるばかりだったという。 そのなか、ある経済学者が深い理解をしている手紙を送ってきたことをエンデは率直に喜んでいる。 それは「根源からお金を問う、老化するお金--時間とともに価値が減る(お金だけが価値が減らないための弊害)--貨幣価値の問い直し-地域通貨というアイデア」などに繋がっていく。 読んでみれば古くからもあるアイデアであり、部分的に試みられたこともあり、またヨーロッパなどでは多く知られているというのもわかる。 今日、世界のいくつかの地域や、まったく同じではなくても、日本でも地域通貨という形はいくつかの地区で試みられているようだ。 それでちよっと話がずれるんですが、エンデの言葉の中につよく共感する箇所があったので紹介したい。 エンデが 「現代人は大人から子供まで--この本はなにをいいたいのかという質問--にとらわれてしまった」と嘆いているという話があります。 「陳腐な決まり文句や、簡単なメッセージに置き換えることが、一冊の本を理解することだとするのは時代の偏見であり、本を読むことは豊かな体験であって、作者と読者の個別的な関係を築いていく行為だ」と。 「数人の人が同じ本を読んでいるとき、読まれているのは、本当に同じ本でしょうか?」 「あなたが人生の岐路で悩んでいるとき、ちょうどぴったりの瞬間に、ちょうどぴったりの本を手にとり、ちょうどぴったりの箇所をあけ、ちょうどぴったりの答えを見つけるならば、あなたはそれを偶然だと思いますか?」 それは出逢う「映画」でも「音楽」でも置き換えることのできるものだと思った。
「お金」の矛盾に対する鋭い指摘
 エンデの残した取材テープを元につくられた番組のスタップによって作られた本。 自明と思われていることを自明の事と せずに真実と向き合おうとするエンデの真摯な姿勢、 「どう考えてもおかしいのは資本主義体制下の金融システムではないのでしょうか。人間が生きていくことのすべて、つまり 個人の価値観から世界像まで、経済活動と結びつかないものはありません。問題の根源はお金にあるのです。」 「利が利を生むことを持って至上とするマネー」現在の経済システムが抱える矛盾を明らかにしてくれる。  ちょうど資本主義が抱える矛盾が噴出しつつある現在、本書の意義が改めて見直されるときが着ている様に思います。 
マネーゲームに没頭する前に
成長を強制されることでしか成り立たなくなってしまった今の経済システムと、 そのシステムに搾取され、破壊される貴重な自然環境。 その2つが共存する糸口はないのかを探っています。 市場で無限に自己増殖してしまう数字。 そういったいわばヴァーチャルな貨幣を、リアルな貨幣と同じように扱うことが どれくらい危険で、自然環境をボロボロにし、途上国をますます貧困に追いやり、 深刻な格差を招いているか。 昨今の日本でも、やれ株式投資だの、外貨運用だの、投資信託だ、不労所得だ、と過熱気味です。 本来の、本当の意味での投資は悪いとは思いませんが、 お金さえ稼げればいいという風潮が気になります。 企業は成長することを強制され、サラリーマンたちはそれを達成するためノルマに追われ、 身を削って働き、世間は大量生産・大量消費に踊らされ・・・ この狂気じみた社会はどこまで続くのでしょう。 みんな本当はもっと自然と調和した、豊かな社会を望んでいるのではないのでしょうか。 マネーゲームに没頭する前に、地球環境の危機が懸念される今 ぜひ手にとって見て欲しいと思います。



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くちコミ情報
よく整理されているが初心者にはつらいのでは?
よく整理されているが、全くの初心者には、著者もいうように、数回繰り返さないと理解できないでしょう。その意味で初学者の入門書というより、一度勉強した人の整理本として位置づけた方が良いように思います。
経済学が好きになります
経済学はとっつきにくく、多くの受験生が苦手意識を持っています。 この「らくらく」シリーズは語り言葉で平易な解説がされており、 初学者とって最も優しいテキストといえるでしょう。 経済の学習のコツは、とにかく実際に自分でグラフを描くことです。 最初は何を言っているのか分からなくとも、面倒臭がらずにテキストにある グラフをすべて描き写していきましょう。こうすることで、自然に理解が進んでいきます。 ただ、あくまでも導入本であることに注意が必要です。 初学者に理解を促すためには必要な理論であっても、実際に問題を解くにあたっては 不要な知識が多く含まれています。 合格に必要なのは正答を導くための解法をパターン化して覚えることですから、 この本で基礎知識を頭に入れたら計算問題編に移り、演習を積みましょう。 専門論文で経済を選択しない限り、使わない知識は忘れてしまって構いません。
すらすらすすむ
公務員試験4ヶ月前から独学で合格を狙っている社会人です。無謀ながら、難しそうな経済をすてるかどうか迷っていました。そんなときこの本の評価を知り、購入しました。ページをめくると一見、解りにくそうですが、精読するとすらすら進みます。厚さは気になりません。非常に解りやすいです。高得点を狙わない限り、らくらくシリーズと受験する試験区分の過去問を確認する程度でいける気がします。ミクロは内容が連続しているので、横着せず最初から読むべきです。買ってよかったです。
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公務員試験では、切っても切れない経済学の選択。 しかも膨大な過去問をアウトプットとしてやらなければならないと考えると、 分厚い教科書を勉強している暇はない。 しかし、このテキストは一気に読めて、すごい効率が良い。 試験まで数ヶ月しかないという受験生にとっては必読本といえよう。
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くちコミ情報
宗教的意識内容(心理的動機)は、例えば資本主義の発展に対して巨大な影響を与えた。
 プロテスタンティズムの倫理が資本主義の精神を作り上げてきたということを、膨大な資料に基づいて著者独自の社会学的思想により解明した名著。その思想は、唯物論的視点とは対極をなし、いわば人間の実存に力点をおいたもので、社会という対象が、人間にとって客観的な対象である自然とは異なり、従ってその対象化の原理も異なるという基本的認識に基づいているものだと思います。  この解明は、簡単に言うと、資本主義の精神(フランクリンの生活信条でとりあえず代表している)が、古今東西から連綿として行われてきた商業のエートスとは対極にあるような、極端とも思われるような世俗的禁欲主義であるカルヴァン派の予定説(被造物である個人が救済されるか永遠の罰を受けるかは神により予め定められているというキリスト教の一教説)のエートスによって創られたもので、更に、作り上げられた結果としての資本主義社会(鉄の檻)の住人達の心情には、当初の動機や意図は忘れ去られている、というものです。  小生は、この解明には、人間社会に対する一つの本質的な理解が含まれていると思う。それは、「ほんとうのこと」の根拠を超越的実在に求め続けてきた歴史的累積が、現実の社会にもたらした強固な秩序形式は、元々の動機がそこに存在しなくても可能なものであり、元々の期待を全く裏切るものでもありうる、ということである。そのことに気づいて身の回りの社会現象を見渡せば、なるほどと思い当たることが大小沢山ありそうに思えます。  著者が巻末に述べている次の言葉は、ニーチェの思想に通底するものですが、100年後のわれわれに鋭く問いかけるものであると思う。『こうした文化発展の最後に現われる「末人たち」にとっては、次の言葉が真理となるのではなかろうか。「精神のない専門人、心情のない享楽人。この無のものは、人間性のかって達したことのない段階にまで既に上り詰めた、と自惚れるだろう」と。』
最後の人間、同時代への驚愕から生まれた研究
近代資本主義の精神は天職として仕事にはげむことを教えたプロテスタント諸派によって培われたとする長編論文。その出発点は、聖書の翻訳で「天職(Be uf)」という言葉を採用したルター。しかしルター派は生活環境(職業)に対する宿命論的な色彩が強く、職業活動への積極性は薄かった。これを転換したのがカルバンの思想的末裔であるピューリタンたちだ。彼らにとって地上の生活は神を賛美する場だった。それは神に選ばれた者である自己の救済を証明する試みでもあった。その中心点は自己の職業に打ち込むこと。そのため彼らは職業生活を「神の意志」に従い合理化しようとした。カトリックやルター派とは異なり、カルヴァン派では懺悔などの秘蹟が否定される。それは怠惰などの罪悪が最終的に赦される場が払拭されるということだ。そのため彼らの生活の合理化は隅々まで徹底されていく。この神の意志による人間世界の合理化は夫婦の性交渉など家庭生活の裏面にまでおよんだ。そこから素朴で自然な人間性ではなく、イギリス人などに見られる孤独で内面的な厳しさのある人格が形成されたという。ただし脱魔術化(Entzau e ung)の最大の産物は、時間の管理や経済的節制などの資本主義的生活態度だった。このような資本主義の精神は経済社会が巨大な機構として自立するとともに、宗教的背景から歩みだし自立していく。そこからヴェーバーが最後に言及するニーチェの「最後の人間たち」(letzte Menschen)が登場する。それは彼の言葉では「精神のない専門人、心情のない享楽人」である。ヴェーバーをこの宗教社会学的研究に赴かせたのは何だったのだろうか。それは最後の人間たち、つまり同時代への驚愕だったのではないだろうか。
資本主義はどこから来たのか?資本主義とは何ものか?資本主義はどこへ行くのか? 
唐突な例をあげて恐縮ですが、現在映画・映像関係の仕事をしている私には、以前から不思議に思っていることがありました。 日本を始めとするアジア映画、そしてヨーロッパの中でもフランスやイタリア映画には豊かな叙情性、感覚的な(繊細でむしろ女性的−と言ってもいい)表現を盛り込んだ作品が少なくないのに比べて、イギリスや特にアメリカ映画では、情や感覚などよりも、ストーリー展開の速さやプロットの精巧さを追及した作品が多いと思います。 さらにセックス描写に至っては、英語圏の映画は軒並み(デビッド・リーンという例外はあるにせよ)“官能性”などほとんど皆無です。 何故なのか−その答えは、なんとこの本に書いてあります。 お読みになった方には納得いただけるのではないでしょうか? 他の方のレビューには、このヴェーバーの学説はすでに覆された−という一文も見られ、門外漢の私には本当にそうなのかどうか分かりませんが、一応ヴェーバーが正しいと仮定してこれを書きます。 日本はもともとこういったプロテスタンティズム倫理観とは異質の伝統主義的経済活動圏に属していたわけですが、すでにこの資本主義精神の優等生的国家になってしまっています。 おそらく明治以降の西欧化と、戦後の復興という急務が、もう目の色を変えて仕事に従事する初期のプロテスタンティズム天職観と不思議にマッチしていたからなのでしょうが、すでに神に奉仕するための労働精神が本家本元のイギリス・アメリカでも薄れてきている今、日本人はここでどうするべきなのでしょうか?  いわゆるグローバル経済の中に否応なしに巻き込まれていくであろう、これからの我々の行く末を考えるにつけても、出発点として必読の本だと思います。 
社会学とは何ぞや
 マックス・ウェーバーの当時の資本主義に対する認識、そこが知りたいと読書中にしきりに思いました。それは最後におぼろげながら自分なりに掴んだような気がします。とにかく、相当な知識量で迫ってきます。ウェーバーがどの年代あたりを論じているのか、場面が変わるから注意が必要です。キリスト新教諸派の多さとそれぞれの違いは理解できなくても良いぐらいの割り切りが大事だと思います。
すごく面白い本
社会学のマックス・ウェーバーの代表作 本来,この書を軽々しくレビューすべきでは無いとは思いますが,門違いの私には とても面白い本として読めました. 原因は,訳者である,大塚さんの力量でもあるし,この本の趣旨がわかる年代に 私がなったせいなのかもしれません. (私の偏見かもしれませんが)近年のアメリカの「儲ける事が善であり, 正しい行動の結果としてリッチになってゆく」の考え方とこの本は 真反対で,禁欲的なピューリタニズムが実は近代資本主義に大きく貢献した との内容で,且つ,ざっと読む分にはそんなに難しい内容ではないので 読む前の難しいというイメージと違った. 本来は精読すべき本をななめよみで面白いというレビューにしてしまったが 読まず嫌いをするよりも,まずは斜め読みで面白さを感じるのも 良いのかなと思いました.



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くちコミ情報
基本的な経済学を使って身近な経済をみた本
 タイトルの「スタバではグランデを買え!」より「価格と生活の経済学」という副題が本書の内容をよくあらわしている。身の回りの経済が、読みやすく経済学的視点で解説されている。  用いている経済原理は、大学の1年生で学ぶ程度の内容であるが、それを使うと「現実の身近な経済活動がどうみえるか」がわかり、特に、高校生で経済学部を目指そうかと思っていたり、大学で経済学を学び始めたりしている人にとっては、一度読んでみるとよいかもしれない。また、実社会に出た人にとっても、オーソドックスで平易な解説であり、ところどころに「なるほど」と思わせる部分もあるので、読む価値があると思われる。  ただ、経済学的なものの見方の基本はていねいに書かれた本であるが、すぐに実生活に役立つノウハウ(たとえば、こうすれば儲かるとか、家計が節約できるとか)が書かれているわけではないので、そのような内容を求める人には向かない。
「身近な経済学」がブームですが。
うーん。経済に関する記述はわかりやすいんだけど、「読ませる努力」が足りない。 例えば図が次のページにあっていちいちめくりながら読まなきゃいけないとか (しかもその割に図の有用性が低い) 重要でない部分の繰り返しが多いとか、記述がとびとびになっているとか。 章立ての順番もあまり上手でない。 要するに話をわかりやすくする努力はしていても「本」という体裁を有効活用する努力が足りない。 日常的に読書している人には結構なストレスかと思う。 1つ1つの話題に関する掘り下げも浅く物足りない。 タイトルや装丁もキャッチーだし、こんなレベルでいっか。
面白かった!
いまさらながら読んでみました。 面白かった! 普段、普通に買い物をしているけれど、 値段設定がどうしてこうなのか? どうして100円ショップは成り立つのか? どうして家電量販店は近所に林立するのか? など 普段疑問に思っていたことを解き明かしてくれていて、 胸がすぅっとしました。 ケータイの値段設定などを見ても 消費者が賢くならなければ、だまされたり いいように使われてしまう、と少し 肝に銘じました。 そういう意味でもいい本でした。 あまり経済とか分からない、という人でも 特に難しく書いてないので1度読んでみるといいと思います。 オススメです。
なんだかな・・・
タイトルに魅かれて購入したものの期待はずれだった。 まるで大学で講義を受けているみたいだった。 「一人の客が店で使う金額を客単価といいますが・・・」って!!! この手の書籍を読んでいるビジネスマンには物足りない内容だと思う。 理屈でモノをしゃべっている感じ。 一部参考になるところもあったが、全体的に内容が薄い。 タイトルに大学生向けとか付け加えた方がよさそうな本。 やはりタイトルで本の購入を決めるべきではないなと思った。
値段の決まり方が書いてある
この本は、値段の決まり方について詳しく書いている。 どうやって値段ってきまるんだろ?って思ったことがある人には、 おすすめ。 結論としては、 「値段は、商品原価+便利さに対する対価」 ということだと思われるが、 この本では、 ・上記のようにいえる理由 ・上記のようにいえることにより、結果的にいえること が、やさしく書いてある。



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