
おすすめ度
【関連のオススメ商品】
| アダム・スミス―『道徳感情論』と『国富論』の世界 (中公新書)
¥ 924(税込)
¥ 1,500(税込)
ジャンル内ランキング:6430位
カスタマーレビュー数:9
【くちコミ情報】
2008年度の優秀経済書
アダム・スミスの「道徳感情論」によれば、人間の歩む道には二種類の道があるらしい。 「弱い人」が選ぶ「財産への道」と「賢人」が選ぶ「徳への道」である。「弱い人」は、つねに世間の評価を気にする人、称賛を欲し、非難を恐れる人であり、「賢人」は胸中の観察者の評価を重視する人、称賛に値することを欲し、非難に値することを恐れる人である。 「弱い人」は、財産への道を貧困・低い地位から這い上がり、富・高い地位へと昇る。一方、「賢人」は、徳への道を進み、悪徳・愚考を克服し、徳と英知の頂に達する。 「財産への道」を追求すれば、野心が目覚めてくるであろう。しかし、スミスが容認している野心は、「徳への道」を同時に歩む「財産への道」の追求だけである。(厳しい!) アダム・スミスといえば、「国富論」であり「見えざる手」ということに大方の議論が決まっているようであるが、この「見えざる手」、本書に依れば「道徳感情論」「国富論」にそれぞれ唯一、一回きりしか出てこないようなのだ。 「国富論」は、分業による労働生産性の上昇と資本の蓄積が、国民の豊かさを増進することになるとするが、一般的な「投資」の順序からすれば、農業への投資⇒製造業への投資⇒外国貿易への投資、ということになるが、ヨーロッパが重商主義政策により発展し、その後おかしくあったのは、まず外国貿易に投資し、海外の金・銀略奪合戦に各国が突き進んだからだという見解を示している。(なるほど!) 経済学の「超」古典となったアダム・スミスの「国富論」。大学院等で専門的に研究する者でないと、まず読む機会のない一般読者に対して、実に懇切丁寧に読みやすい日本語で解説してくれている。「道徳感情論」も同様。 本書を読むことにより、2008年秋からの米国発の金融危機を考えると、リーマン・ブラザースをはじめとするインベストバンク等のCEOの行動について、多いに考えさせられるのである。 「経済成長は人間の真の幸福につながるか」という腰巻の言葉に対し、「真の幸福は心が平静であること」とスミスは考えているのだ。
現代の混乱しつつある世界経済において、このスミスの著した書物は、再び輝きを取り戻しつつあるのではないか。 本書は、そういう役割を十分に果たしたといっていい。
ここのところ進行している世界同時不況の中、市場原理主義と呼ばれる考え方に対する風当たりは尋常ではない。 この市場原理主義をたどれば、アダム・スミスであり、われわれから見れば「見えざる手」を主張した自由放任主義の古典派経済学の創始者という印象である。 ところが、本書によれば、まるで異なる姿が見えてくる。 本書は、スミスの著作「道徳感情論」と「国富論」について、当時の社会的背景を描きながら、解説している。 ここにあるスミスは、意外なほど禁欲的である。「富や地位や名誉は求められてよい。個人が富や地位や名誉を求めることによって社会は繁栄する。しかし、富や地位は手近にある幸福の手段を犠牲にしてまで追求される価値はない。多くの人間が陥る不幸は真の幸福を実現するための手段が手近にあることを忘れ、遠くにある富や地位や名誉に心を奪われ、時として社会の平和を乱すことにある。」とある。 現代の混乱しつつある世界経済において、このスミスの著した書物は、再び輝きを取り戻しつつあるのではないか。 本書は、そういう役割を十分に果たしたといっていい。
アダムスミスが語っているものを 2009年に聴くことの意義
アダムスミスというと「見えざる手」という言葉しか知らなかった。そうして その「見えざる手」とは 市場原理主義であるというのが僕の乏しい知識であった。 2008年という年が 将来どのように歴史的評価を受けるのかは分からないが 現段階では 新自由主義の大きな後退が始まった年 と言われる可能性はかなりあると思う。2008年以前において「見えざる手」とは 規制緩和であり 小さな政府ということだったのではないか? 規制緩和自体に問題があったかどうかは議論の余地が 今後とも十分あると思うが 僕としては そもそも「人間とはどういう動物か?」という洞察が どれほど この2−30年の間に深まったのかに疑問を感じる。「強欲資本主義」とすら言われた 最近の金融界の跋扈ぶりと その凋落ぶりを見ていると 「自由を得た人間たちがやること」に対する基本的な疑問を覚える。 そんな中で 「見えざる手」という言葉を使ったアダムスミスを見直すことは実に時代性に富んだ研究だと考える。 本書で描かれるアダムスミスは 単に 規制緩和を主張した経済学者ではない。人間の道徳と幸せの在りかを探究した哲学者である。いや そもそも 経済学とは人間の欲と行動を分析する点で 優れて哲学的な学問であったことが この本を読むと身に染みてくるのだ。 僕は これからの10年間は 経済学が本当に試される時代だと考える。そうして もろもろある諸学の中で もっとも人間を取り扱えるものだと確信している。もちろん それは高度な金融工学や経済理論ではなく 心理学、哲学、歴史学を包括しうる極めて統一的な領域を扱うべきだ。本書は18世紀のアダムスミスを描くことで そんな経済学の可能性を語っていると判断した。
「利己心」では語りきれないスミスの思想
今年サントリー学芸賞を受賞した本だが、なるほどスミスの思想がコンパクトにまとまっている。 スミスというと「見えざる手」=利己心万歳の自由放任、という短絡的な印象を抱きがちだが、本書ではそういうイメージに真っ向から挑んでいる。 もっとも、スミスは『道徳感情論』も記しているわけで、利己心だけでよいなどと簡単に考えているはずもないのだが(この辺は昔から言われていることだろう) 本書では、道徳感情論と国富論を、人間の性向と社会の仕組みを軸にして共通する枠組みで切っている。 スミスは、弱さと強さ、利己性と正義心など、人間の矛盾し合う側面をきちんとおさえ、それが社会をどう成り立たせているかを分析しているのだ 両著書のわかりやすい解説本にもなっており、スミスを簡単に知りたい人にはおすすめの一冊である。 なお、本書で「見えざる手」については「ここでいう「見えざる手」は、市場の価格調整メカニズムを意味する。スミスは、個人の利己心は、市場の価格調整メカニズムを通じて、公共の利益を促進するー互恵の質を高め量を拡大するーと考えた」(p171)とあるように、「見えざる手」の帰結として、利己心から公益が導かれることは本書でもきちんと書かれていると思うのだが。 大体国富論でも「見えざる手に導かれて、自分の意図の中にはまったくなかった目的を推進する」(p170における『国富論』引用)とあるように、「見えざる手」そのものが「利己心による社会利益の増進」ではなく、「見えざる手」が導くものが「利己心による社会利益の増進」なのである。だから利己心と社会利益の間に入る価格調整メカニズムを「見えざる手」と解釈する点に不自然はないだろう。
理解不足のトンデモ本
「スミスの『見えざる手』は『市場機構』のことである」とこの本で断言されている。この人は、経済学を知らない人? 見えざる手は、「自分の利益を追求すると、社会的利益を増進する」ということで、「ミクロ」と「マクロ」をつなぐ手の事。 「市場機構により、最適価格(スミスの自由価格)と最適な量が調整される」のだが、ブランド化による、規制なき独占や、外部経済(養蜂業者と花卉業者)が立派に成立しており、見えざる手=市場機構の事ではない。 たとえば、リカードの「貿易はすべての国を利する」とか、スミスの「自己の利益を考えて自分の仕事を特化する」と、いつのまにか社会全体の富が増す(自給自足<社会的分業)ということが「見えざる手」である。まあ、「市場機構」を見えざる手に入れてやってもよいが、けして「市場機構」がすべてではない。まあ、10%くらいは占めるが。 このことについて、大阪大学、本人あてに質問しても、明確に答えられない人です。完全敗北ですな。
|
|

おすすめ度
【関連のオススメ商品】
| 雇用、利子および貨幣の一般理論〈下〉 (岩波文庫)
John Maynard keynes(原著)
間宮 陽介(翻訳)
¥ 735(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:2522位
カスタマーレビュー数:4
【くちコミ情報】
「教科書通り?」に失敗した日本
一回目に読んだ時にはチンプンカンプン。巻末の解説、さらに他のケインズの解説本を読んだ後、再度読み返してみてほぼ納得したものの、まだ解らない箇所あり。それほど難解ですが、読み込む価値は十二分にある本です。 古典と言うよりは今明らかに通用する提言がなされており、今回の世界金融危機でケインズが見直されることは間違いないでしょう。下巻では貨幣賃金の切り下げがどんな弊害をもたらすか、詳しく論じられています。日本の失敗ぶりなんてまさに「教科書通り」で、「お見事!」と呆れるしかありません。。。
間宮さんの大胆な”意訳”によって画期的に読みやすくなった「一般理論」。 決して訓詁学的には読まないでほしい。,
下巻ではケインズが批判の対象にしたピグーの「失業の理論」を取り上げています。最後はケインズの社会哲学触れていますが、これを読むと、ケインズがこの本を書くまでに、過去の多くの経済学者の考えを学んだ上で自ら消化していることが感じられるでしょう。巻末の宇沢弘文氏の解題は非常に価値のあるものです。この上下巻を読む前に、この解題を読んでおいた方が、より理解が深まるかもしれません。 この本は「一般理論」となっていますが、ケインズが大恐慌下と言う状況で書いた「必ずしも一般的とは言えない」書物であると言うことは意識しておく必要があるでしょう。 最後に、ケインズの本を読むにあたっては、決して訓詁学的に読んでほしくないと思います。 官庁エコノミストの大物の金森さんの回想によると「一般理論」を何度も読み込んでいた宮沢喜一さんが経済企画庁長官の時、「金森君 こういう場合、ケインズだったらどうするだろうね」と何度もおっしゃったそうです。これこそ、「一般理論」を訓詁学的に読むのではなく、そこからケインズ的考えを学んだ素晴らしい例だと思います。
これぞ、名著!
ケインズ「一般理論」の新訳という今回のはらはらどきどきの企画、結果的に大正解であった。特に、この(下)巻であの宇沢弘文が解説を書いているのだ。この解説が実にいい。この解説と訳者間宮による「若干の覚書」、これで「一般理論」が現代に通ずる道を開いてくれている。 (上)巻の間宮による序文に「・・・・・彼の理論もまた決して死んでいない。時代環境に適応できずに自然死したわけではなく、もしも死んでいるように見えるとするならば、それは「殺意」をもって、「殺された」のである。ケインズ理論は、新しい理論によって棄却されたのではなく、新自由主義的世界とそのイデオロギーにとって不都合だから葬り去られたのである・・・・・」という一文に間宮の並々ならぬこの翻訳にかける意気込みが感じられる。 そして、宇沢の「解題」、決してケインズ賛美ではないところがいい。「イギリスによるインド植民地支配は、人類の長い歴史の中でも、もっとも残忍、冷酷で陰惨をきわめたものの一つであった」と述べ、このことを不問にしてポンドとルピーの為替レートの研究に情熱を注ぐケインズに対して、「つよい違和感を覚える」といっているのだ。 肝心の本文であるが、「一般理論」を読破した事がない者でも、他の一般的なマクロ経済学の教科書でケインズをそこそこ勉強したことがある者にとっては、本書は目からウロコがぼろぼろ落ちる。おくればせながら「ああ、そうだったのか」と納得できる箇所を多々発見することができる。 そして、なるほど名著とはこういう本のことを言うのだと納得させられる一冊である。
原著を対比させたら間宮訳になる
「一般理論」の下巻です。後半部分ではケインズが批判の的にしたピグーの「失業の理論」を取り上げています。最後はケインズの社会哲学で纏めて、巻末の宇澤氏の解説で締めくくっています。その解説も非常に丁寧です。塩野谷訳も良いのですが、原典と訳がしっくり来ない部分がありましたが、間宮訳ではこれらが解決されています。間宮氏が上巻で述べているとおり平明な訳文にしたことには大きな意義があります。初学者が手にとっても読みこなせるように配慮されているところが間宮訳の素晴らしいです。残念ながら東洋経済の塩野谷訳ではそうはいきませんでした。塩野谷訳にも親子で手がけた自負があるでしょうが、時代と共に訳は進みます。塩野谷、間宮と2つの訳文が併売されることになります。翻訳が時代と共に良くなるのは明かです。「資本論」も高畠訳、長谷部訳、向坂訳、岡崎訳があり順を追うごとに訳が洗練されています。この「一般理論」もこの様な物と考えれば良いことなのです。東洋経済版と岩波文庫版選ぶのは個人の自由ですが、訳文の正確さ、丁寧さ読みやすさを総合すると間宮訳を強く推薦します。 今度は「価値と資本」あたりが改訳版が出ると嬉しいのですけど。 一般理論を上下巻読み込んで、ケインズの意図、思想などをこの文庫で十二分に味わって下さい。
|
|

おすすめ度
【関連のオススメ商品】
| フラット化する世界 [増補改訂版] (上)
伏見 威蕃(翻訳)
¥ 2,100(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:2217位
カスタマーレビュー数:10
【くちコミ情報】
ページをめくった喜び
インターネットの発展に伴って今まで知的産業とされてきた弁護士、税理士、会計士の簡単な諸手続きや、医者が患者を診察するために使われる高度な解析は国境を超えて発展途上国にある各会社で行われ、今後先進国ではこのようなことはますます海外でも任せられるようになる。これが現実になれば知的な職業とされてきた仕事が先進国ではいらなくなり、失業者の増加が数年後に数字で正確に表せること、また現実化する約20年前にすでに世界企業が準備を始めていることなど世界経済のスピードの速さがこの本からうかがえました。 この本を初めて読んだ時は「恐ろしさ」がこみ上げましたが、それよりも「ページをめくって知った喜び」の方が大きいと思います。
ITが生み出したフラット化の現実を納得させられる本
IT機器の技術革新とインターネットの普及が、ITバブル期に光ファイバーのグローバルな通信網敷設を促進し、バブル崩壊後に光ファイバー網の低コスト利用を可能にした。それにより、インドや中国が、アメリカのすぐ隣に存在するような身近なものとなった。 世界の水平分業が飛躍的にスピードアップされ、インドや中国をはじめ多くの国々がサプライチェーンに組み込まれ、企業が事業活動を展開している。その実体がこれでもかこれでもかと具体的事例で積み上げられて行く。この本はアメリカの視点からの膨大な事例を織りなしたレポートである。初版を読んだ読者の反響をさらにとりこんでいるようだ。 現代世界の経済・社会と企業の関わりは、時差を逆にうまく活用しながら、あたかもフラットな空間領域で行動しているかの状態で営まれているというのが著者の主張だ。具体的なレベルでフラット化の意味を体感的に理解するのに役立つ本である。日本もまさにアメリカと同じベクトル上にあると思う。世界のサプライチェーンにうまく組み込まれる上で、教育水準とインフラ基盤の成熟が如何に戦略的要因となったかがよく分かる。 インターネットのマイナス局面も冷静に理論化し、レポートされている。現代世界の構造を知るための必読書だと思う。
驚きの、世界のつながりかた
世界はフラット(平ら)化している、 人々は人種、住まい、階層などの社会的枠組みを超えて すばやく、簡便に、かつ安上がりにつながりを持ち 協力しあうことができる道具と能力を得た、という論旨が 具体的な多くの例で展開されています。 この上巻では インターネットの普及やアウトソーシングの広まりなど フラット化の要因となった10の要因についてや、 さまざまな側面から検討したフラット化について、 フラット化が進む世界で暮らす我々の身の処し方などが 書かれています。 アメリカのアウトソーシングを担っているインドを初めとして 中国や日本など、幅広く具体例があげられています。 アメリカからの電話を受けるインドのコールセンター、 アメリカの病院のCTスキャンの読み取りをするインド放射線医など 驚くようなグローバリゼーションが、 世界では当然のように行われているそうです。 著者は世界のフラット化におおむね好意的ですが 子どもたちの未来を考えると、不安もあります。 これからのために著者が提言することは 勉強をし続けること。 。。。大変で、わくわくするような世界の形がしめされています。
盛りだくさんな21世紀史
まだ始まったばかりの21世紀ではあるけど、盛りだくさんな21世紀史です。ベルリンの壁の崩壊からコンピュータ、ウインドウズ、インターネット、ブログ等の発明があって、中国、インド等を含めた世界が密接に関わりを持った新しい世界が出現している・・・って内容。 基本的には、知っている内容だし、テレビや新聞でもよく見かける話。でも、これだけまとまった形で見せ付けられると圧倒されます。特に、ふんだんに語られる例が面白い。なんとなく、知っていたことや感じていたことが質感をともなって実感されます。 全然知らないことを伝えるのもメディアの力だけれど、知っていることに形を与えるのもメディアの力として大きいだなって改めて感じました。 この本、面白いです。知ってた話なのに、読む前と読んだ後の自分は違うような気がします。
地球規模で比較優位が展開されていく
アメリカ人ジャーナリストが書くグローバル化の本 著者の定義のフラット化とは色々な経済活動が国境や それまでに認識されていた各種制約を越えて展開 されていくことを言うそうです. 上巻は主にフラット化の現象をとりあげ, その現象が起こった要因を挙げています. ジャーナリストが捕らえているグローバル化とは どうしても現象にとらわれがちで,その底辺に流れている 背景を見落としがちですが,著者はその要因として ITの進化を中心に原因を探ろうとしています. またそれらの要因を3重の収束,つまり,従来からの 機能が変わってゆくこと,従来からの風習から 変わってゆくこと,そして従来からの 制約からどんどん解き放たれて自由になってゆくことが まるで竜巻のようにそれぞれがそれぞれをどんどん 変えてゆく現象がおきていくと述べている. 内容としてはそんなに難しくは無く,また比較優位で 表現できる内容なのでそんなに新発見などは私にはなかった. また,グローバリズムできないものとの対比などは 残念ながらなかったので一方的な視点(とは言い切れないものの) な本の可能性は否定できないように考える.
|
|

おすすめ度
【関連のオススメ商品】
| 不況のメカニズム―ケインズ『一般理論』から新たな「不況動学」へ (中公新書)
¥ 819(税込)
間もなく入荷します。ご注文はお早めに。商品はご注文いただいた順番にお届けします。
ジャンル内ランキング:2617位
カスタマーレビュー数:11
【くちコミ情報】
ケインズ理論にもとづく理解可能な動学をめざしつつ失敗している
ケインズの「一般理論」は難解だが,この本はそれをできるだけ平易に解説しようとしている.単に解説するのでなく,その「あやまり」をただして,著者独自の「不況動学」をきずこうとしている.小島寛之は Wi ed Vision の「環境と経済と幸福の関係」のなかでこの本をベタぼめしているし,Amazon の書評などでも評価はたかい. しかし,ケインズにあやまりがあったとしたら,それは動学的な経済理論のむずかしさゆえであり,おなじような道具でそれにたちむかっている著者がケインズにくらべてとくに有利なところがあるとはおもえない.というわけで,この本にも疑問な点は多々ある.そもそも出発点となっている,ケインズが流動性の罠から投資の限界だけがきまるとしているのに対して「不況動学」ではそれが (投資の限界とは独立に (?)) 消費の限界もきめるとしていることからして理解できない.また,現在の不況との関係を把握したいが,さっぱりわからない. この理論が「動学」だと主張するためには単に経済の均衡点をしめすだけでなくそこにいたる軌跡まできめられなければならないはずだが,それにはまったくふれていない.金融工学のような精密な論理がなければ,ひとを納得させることはできないのではないだろうか.
ケインズを詳しく知らなくてもこれはよく理解できます
歴史に残る世界恐慌の時代にケインズが発表した『雇用・利子および貨幣の一般理論』当時の経済学では説明出来なかった不況のメカニズムを世に示した ただ不況のメカニズム「不況動学」は不況を経過し好況のサイクルに進むと人間は都合よく忘れ批判の的にすらなる 先進国には投資機会がなく「豊富のなかの貧困」が起こる 総需要を増やす目的の投資はその場しのぎ 生産性向上の効率化ではなく需要創出のための効率化が重要 貨幣保有の願望(貯蓄)がデフレを引き起こし貨幣の存在が需要不足の理由とも言える 不況のなか政策の方向性として「構造改革」か「財政出動」は必ずテーマとして上がるが日本最大の資源とは労働力である そしてリストラによってスリム化させる効率化では失業手当が増えてしまう つまりは不況期においては財政出動して仕事を与えることこそが効率化である 資本の縮小化・リストラ・構造改革・・・これら残された者だけを救うノアの箱舟ならばはじかれた者は・・?失業手当の費用が増すだけである さらに失業手当を支払われても不況期には所得から貯蓄へのマインドが高いから穴を掘って埋めるだけの仕事でもマシになる 100投資して30の便益が残せなくても便益がゼロになるまで財政出動したほうが良い (この部分が公共事業のすすめとなり誤解されケインズの批判に繋がる) これは民間企業だと100投資したら100以上の利益がないと実行されないのと違い国でしか出来ないことなのだろう この本では自分なりに常識としていつの間にか覚えてきたものがガラガラと崩れ落ちた いままで100冊以上の数えきれないほどの本を読んできたけれど超オススメの一冊 これは一読するべきです ケインズの一般理論は読んだことないし難解なパズルとも言われるが小野教授のこれは理解しやすい そして不況動学とは不況というサンプルがないと研究が進まないし未だ完成されていない学問だろう だからこそ今回の歴史的な不況が不況動学の発展となり今後の政策に活かされることを心の底から望む ただ不況期を乗り越えた頃には相変わらずな人類は高リスクな行動に向かい 同じような過ちを犯すのだろうけれど。
固定為替時代の話だったなー
ケインズは固定為替を前提している。 変動制の下ではおのずから事情は異なる。 そうした指摘はもっともだ。 それと、われわれは 新古典派とケインズのモデルをごっちゃにして 現実を見ているのかなあ、とも思った。 ケインズ理論についての解説は 学部時代の講義を聴いているみたいで 少々退屈だ。
失われた15年唯一の果実
「失われた15年」で唯一の果実は小野理論の誕生・進化。 平成不況のメカニズムは消費が伸びない需要不足にあることを述べ ニューケインジアン、新古典派の前提条件を吟味し、対立・齟齬を超え ケインズの「間違い」を解き明かしながら、 新しい理論「不況動学」で不況のメカニズムを説明する。 ちなみにリフレ政策には否定的スタンスの持ち主だ。 明快な説明には軽やかさと説得力があるが、これまでは 小野義康はいつも、語る相手が経済学者だけなのかと感じる部分もあった。 小野は「失業者は無駄」と各著書で語ってきた。 「無駄を生まないのが経済の効率性の追求」 それは経済学者へ向けるべき物言いで、新書で書くなら、理論ではなく表現を 失業者の生まれる社会の一般読者は受け容れるのだろうか?と感じてきた。 本書は小野の自殺率増加への問題意識や、格差社会へのフェアな視線、 政策にある利益誘導を超えた生産性の追求への情熱が記述されていて 強い表現の対象は政策担当者と誰もが了解できる。 「メカニズムの理解」のために、かなりの良書に仕上がっている。
ケインズ経済学の限界を鋭く指摘。
昨今流行りの海外の経済学者(ドラ○○ーなど)の言説は何の理論的裏づけもないまま言いたい放題といった感じだが、この本での小野氏の指摘は「なるほど」と納得させられるものがある。すでにケインズ経済学には綻びがあり、多くの論理的矛盾があることが言われている。なので新しい経済理論の支柱となるものが求められているが、この本で述べられていることはその一端となりうるのではないか。ケインズ経済学を深くは学んでいない私でも理解できるように、できるだけ平易な言葉で説明されているところも有難い。
|
|

おすすめ度
【関連のオススメ商品】
| 日本経済を襲う二つの波―サブプライム危機とグローバリゼーションの行方
¥ 1,785(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:4501位
カスタマーレビュー数:18
【くちコミ情報】
このまま財政出動が続くことの不安
さまざまなエコノミストがバブル崩壊後の日本経済の分析を行っているが、クー氏が著した全ての本を読み、講演会にも行くほどの彼のファンということもあり、私の知る限り彼の分析が一番私のお気に入りだ。自分にとって一番説得力があると感じるということ。 ここでバブル崩壊のプロセスを彼の著書から引用してみると下記のようになる。 ○バブル崩壊直後は、誰しも資産の下落は一時的なものと判断。 ○企業・個人の所有資産価格の暴落に直面すると、バランスシート修復のため、債務圧縮に走る。 ○マクロのレベルで債務圧縮(借金返済及び銀行等の不良債権処理)が進むとこれによって更に資産価格の暴落や内需の落ち込みを加速させ「合成の誤謬」が発生。 ○民間資金需要が不足し、中央銀行の金融緩和策が無力化。 ○政府は、民間需要不足を、財源又は借金で固定資産投資することで埋め合わせし、経済成長を維持し、社会的混乱を防止。 ○更に金融機関に公的資金を注入して、不良債権処理のための引当資金を提供。 ○資産価格の下落が落ち付き、企業・個人の借金が減少あるいは債権者の潤沢な引当資金が準備される。⇒今の日本はこの状態で、バブル崩壊後のバランスシート不況から脱出しつつある段階。 ○企業・個人が再度、借金して投資に向かう。 この状態になって初めて、国の借金返済・公的資金の回収が始まる。 小泉元首相も小さい政府を標榜しながら、国債発行30兆円枠を守れなかったことからしても、実質的に財政出動によって景気を下支えしていたことになる。無意識とはいえ、言う事(国民に宣伝していること)とやっている事は違っていたということではないだろうか? さて、本書では、クー氏が現状のサブプライムローンに端を発する世界経済に暗雲をもたらしている状況について、日本のバブル崩壊にともなうバランスシート不況の状況が世界に蔓延したというのは、至極納得できる論である。 しかしながら、私が彼の本を読んでいつも感じるのは、彼の言う「陽」の状態が今後世界経済に本当に訪れるのだろうかという不安である。 このまま陰の状態が続き、国をはじめとした公的機関の借金は塩漬け状態になり、持つもの(国債・公債保有者)が、持たざるもの(国債・公債非保有者)から金利を享受するという階級の固定化が始まりつつあるのではないか。そしてそのまま資本主義社会は衰退の方向に向かうのではないか? 前著『「陰」と「陽」の経済学』の「陽」の経済学への転換の可能性・実現性について、今後のクー氏の著作を期待したい。
本をちゃんと読んでから投稿しよう!
まともに本を読んでもいないのに投稿してる輩がいかに多いかこの本でよくわかりました。 クー氏が言っているのはバランスシート不況下で金を使えるのは行政だけだと言ってるんです。金の流れを言ってるんです。箱物行政とかを推奨している訳ではないのです。
食いつきやすく引き込まれた。
2000年末のITバブル崩壊の打開策として、グリーンスパンFRB議長の金融政策が住宅バブルを生み出し、その流れの中で、サブプライム問題が発生した。 p34 アメリカは、ITバブルを住宅バブルに置き換えたわけだが、そのことは住宅バブルという、今にして思えばもっと恐ろしい“怪獣”を生むことになってしまった。 p171 (FRB議長)バーナンキは自身の面子(メンツ)にかけてでもドル安で米国を回復させたいのである。 リチャード・クー氏の解説で、ドル安がアメリカ経済と世界市場に及ぼす影響を理解することができた。 アメリカ経済の失速が鮮明になって、日本の企業は中国への市場拡大を余儀なくされている。 このサブプライムローンに端を発した同時世界不況後の視野に立てば、企業内の語学研修を、中国語に力を入れているのが分かる。 政治家たちの動きよりも、経済界は生き残りをかけて、一歩も二歩も先を動き出しているのかも知れない。 p276 日本にとってのグローバリゼーションとは「中国の台頭」のこと 21世紀の日本経済を読み解く、優れた1冊である。
机上の空論ではない
私は経済学部や商学部の出身ではありませんので、皆さんのような経済理論は知りません。 ただ、過去の日本や世界の歴史を調べ、バブルの頃、実際に不動産に携わってきた人間からみると、マスコミに出てくる「学者先生」が一番わかっていないなぁ、と思います。 クー氏はニューヨーク連銀でアルゼンチンのデフォルトの処理をされていたとのことですが、やはり、机の上で数字を弄ぶ事しかできない「学者先生」とは違います。 会社経営者で株、為替の取引を大手証券会社と狐と狸の化かしあいで、実際に取引している大切な友人が、 「橋本首相の経済政策の大失敗を、当時からきちんと言っていたのはクー氏だけだ。いまだに日本人の大半はそんなことさえ知らない。」と言っています。 一昨年、昨年と実際にその友人は「サブプライムでえらいことになる。ドルとユーロは暴落するぞ。」と言っていましたが(当時は私も信じていませんでした。)、 友人にこの本を読ませたところ、「さすがだ。」と言っていました。 今になって「私は以前からこうなると言っていた。」という経済評論家や経済学者がわらわらと出てきたのは、爆笑してしまいます。 私が学んだ(とても学者とは思えない海千山千の)教授が言っていました。 「学者の言うことが一番あてにならん。」(笑)
ページ数がもったいない。読むべきところは第2章まで!
この本がなぜこんなに売れているのだろう。 確かに、第一章の「サブプライム問題は戦後最悪の金融危機」と第二章の「住宅バブル崩壊のアメリカはバランスシート不況」はそれなりにうまく書けているし、説得的である。勉強になるところも多い。但し、日経新聞の解説を超えるような内容でもない。 しかし、第三章の「ドル危機に世界はどう対処すべきか」や、第四章の「日本はバランスシート不況を克服できたか」、および第五章の「日本に襲いかかるグローバライゼーションの大波」の部分は、新鮮味がなく付け足しのように感じた。従来、著者が述べてきたことの焼き直しに過ぎない。ページ数を稼ぐための書きなぐりのような印象さえもった。 これなら、本の分量を前半だけの半分にして、値段も半分の800円程度で売り出すのが良識的だろう。 「サブプライム問題、ドル危機、食料資源の高騰など今世界が直面している危機は、従来の経済学ではまったく対応できない!」等とぎょうぎょうしく宣伝しているのもいかがなものか。 バブルの生成とその崩壊、スタグフレーション等の問題は、従来の経済学を応用することで十分に理解できるし、対応可能だ。 また、バランスシート、すなわち資産価格や純資産の変動が経済を不安定にし易いことは経済学の常識であるし、リチャード・クー氏の独自の見解でもない。 ところで、現在の日本と世界経済の主たる問題を、筆者がスタグフレーションと必ずしもとらえていない点は理解しがたい。 しかし、筆者が日本経済や国際金融市場の安定と発展を願い、研究していることは事実であろう。 今後の活躍に期待したい。
|
|

おすすめ度
【関連のオススメ商品】
| 日経1年生! (祥伝社黄金文庫)
¥ 600(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:1822位
カスタマーレビュー数:2
【くちコミ情報】
本もいいけどPodcastもいいです
仕事の忙しさから経済関係についてわかったようなつもりでニュースを 見聞きしていたのですが、この本で初心に帰り、基礎の基礎から勉強 しています。 若いタレントの長谷部さんがわからないことを素直に質問する姿勢が とても良いですね。 本を買ってからPodcastを聴き始めたのですが、音声の方が彼女の反応の 様子がとてもよくわかり、難しいテーマもすごく身近に感じさせられます。 この辺の番組の作り方はさすが放送局(ラジオnikkei)ですね。 手馴れた感じです。また、解説者の日経の西川さんもいい感じです。 就職活動の方だけでなく、幅広い人にお奨めできます。
わかりやすい経済をQ&A方式で解説
人気ポッドキャストを文庫化したもので、解かり易い経済の番組です。 なぜ解かり易い経済学なのか? この番組の柱となるのは長谷部さんとリスナーの質問を西川氏が解答する Q&A方式です。 主にリスナーの解かり辛い経済出来事や経済用語の疑問を西川氏が噛み砕いて 解説していきます。 ポッドキャストと文庫はどう違うのか? ポッドキャストの番組だから音声の情報のみです。 それに対して本書は説明文章の他に重要なグラフや表も盛り込んで、 視覚的にも解かり易く説明しています。 だからさらにQ&Aを理解できる。 基本的にはポッドキャストの番組を聴いてから本書を読むという順序が 経済をよりよく理解できると思います。
|
|

おすすめ度
【関連のオススメ商品】
| クルマは家電量販店で買え!―価格と生活の経済学
¥ 1,680(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:4394位
カスタマーレビュー数:3
【くちコミ情報】
日常生活でも数字を意識したくなる一冊
身近なネタをテーマに、数字に隠された真実を説く一冊。 ついお得だと思い込んでしまう価格の裏に潜んだ絶対的な価値。 本当の数字とはなにかを知り、考えるきっかけになる一冊です。
脇が甘いのでは?
「スタバではグランデを買え」より全体に繁雑になったように感じました。 筆者は、守備範囲を広げようとしているのは良く分かりますが、その分「?」と思うことが 多くなっています。ネタ切れなのでしょうか。 例えば、1000円札のオークションゲームで過当競争を説明していますが(P155) 落札できなかった人もお金を払うというルールなど、あまりに現実無視でしょう。 二酸化炭素の排出権について「日銀が1トンにつき1000円で買うと宣言すればよい」 と言っていますが、(P272)二酸化炭素の排出権は先物オプション取引なので、 目標達成しない企業がなければ何の値打もなく、価格は0円になり買った日銀は大損します。 なお、経済学部の1年生にも原稿を読んでもらいコメントをもらった(P10)とのこと ですが、いくらなんでも1年生に読んでもらっても仕方がないと思いました。 本を作成するに当たって少し脇が甘いと感じました。
色んな気付きを与えてくれます
「スタバではグランデを買え」に続く第二弾ですが、前作よりかなり内容が濃く、話題も豊富で著者の色んな視点から新たな気付きを与えてくれます。 前作より難しい点もありますが、理解しながら読む進めると本当に面白く、良書だと思います。著者の意見が明確に書かれており、賛成できる点と「いやそれはどうかな?」という点がありますが、読む人自身の価値と照らし合わせながら読み進められるのが本書の良い点ではないでしょうか。
|
|

おすすめ度
【関連のオススメ商品】
| 「中国が目論む世界支配」の正体
¥ 1,365(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:8109位
カスタマーレビュー数:3
【くちコミ情報】
中国が目指す大東亜共栄圏構築を正しく導くことが日本の歴史的課題
著者の本は「さらば小泉グッバイゾンビーズ」以来ですが、船井幸雄さんの推薦の通り、いくつかの驚愕の真実を知ることが出来、世界の成り立ちや動向を自身で見極める上で大変勉強になりました。 フォーブス誌のアジア太平洋支局長も務めた親日の著者は、中国の四川大地震が米国の地震兵器だとする等の米国の悪行の数々と中国の台頭と米中の戦いの遍歴を紹介し、いくつかの自説を展開されていますが、個人的には信じるに足る内容だと思います。 そして本書の総括として、中国が強欲思想の米国との資源・金融・軍事闘争で勝ち続ける一方で、解決の糸口が見えない「環境汚染」「国内格差」「人口問題」を抱える中、かつて日本が夢見た大東亜共栄圏を目指し、日本の協力を必要としており、数々の文化の良い所を吸収し発展した日本には文化的にもまた世界一の対外債権国として金融資本的にも、中国に義を説いて彼らの大東亜共栄圏を正の方向へ昇華させる実力があり、それが現代日本人に課せられた使命だと説きます。 つい先日南京の出身の同僚が、(少なくとも彼の周りの)南京の人は日本人を憎んでいないですよ。本当に信じられるのは日本人の友達ぐらいですと語ったのが印象に残っていますが、著者が説くように、日中が共同で今のお金中心の世界から義や信中心の新しい世界思想を生み、21世紀が素晴らしいアジアの時代になることを願って止みません。
なかなか
この作者の本は初めて読みました、まず一番最初の注意を引かれたのは、表紙 清朝の皇帝の肖像画の美しさ、中の文章、こんな書き方も有るんですね、 現実と、虚構?フィクション?のスムーズな行き来、もしかすると本当のこと かも知れませんが、これはこれ、情報としての、切り口は素晴らしい、 そっから先は、誰にも証明できない。 でも、本当にも感じる腕はなかなか 中国と米国愛憎混じるラブストーリー なのかも、日本もこんな戦略的な動き、早くできるようになって欲しいな、 掃除大臣様
世界経済の将来が分かる!!
本書はほぼ同時期に刊行された『リアル経済学』より内容も充実しており、非常に興味深く世界経済について学ばせてくれる著作。ベンジャミン・フルフォードさんが陰謀論とジャーナリズムの曖昧な境界線の中で紡ぎだした本書は地球の覇権を巡って現在壮大な戦いがアメリカと中国で起っており、没落しつつある大国アメリカが悉く中国に負けている事が示唆される。ほんのちょっとした事件や事故も背後には巨大な謀略の文脈が横たわっていること、また、常に西洋文明によって虎視眈々と狙われているナイーブな日本の存在が、実は世界を救済する可能性を秘めていることを教えてくれる。タイトルだけでは中国一国についてのルポに見えるが、実際は中国を枕詞に世界の行く末を描いた作品。公にされていないがおそらく存在するであろう地震兵器、民族をより分けて殺戮する細菌兵器の恐怖と謀略をものともしないBRICSの勃興等など興味は尽きない一作。
|
|

おすすめ度
【関連のオススメ商品】
| 景気ってなんだろう (ちくまプリマー新書)
¥ 798(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:4914位
カスタマーレビュー数:3
【くちコミ情報】
リフレ派の主張を紹介する章がキモ
設備投資、住宅投資サイクルによる基本的な景気循環の仕組みを説明し、外需による影響(アメリカの景気+最近重要性が高まってきているアジア新興国の景気の影響)を説明する。そこまでは普通の教科書通りで(ただ、図・データは普通より親切で分かりやすい)、そのあとに続く、景気を安定させるには、インフレを抑えるにはどうするか、という二章がキモである。リフレ派の領袖と呼ばれることもある著者だけあって、リフレの理論と歴史を非常にコンパクトに説明している。リフレ派の考えを知りたい人には読む価値ありで、この箇所も図が親切で分かりやすい。インフレ目標を採用した諸国が、目標採用の前後でどのような成長率を記録したか。劇的な改善が見られた。この手 |