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¥ 1,050(税込)
通常24時間以内に発送
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カスタマーレビュー数:13
【くちコミ情報】
「そうだよね」という共感と「まさか」という驚き
アメリカに長期滞在したことがある人なら「ああ、わかる…アメリカの人ってこういうとこあるよね」と苦笑してしまうところが多々あると思う。 それにしてもヒドすぎる、という驚きもあって、共感と驚きのある本だった。 つまり面白かった。 この手の苦笑と驚きは、どこの国にもあることだと思うが(もちろん日本にも)、それを知っておくのはお互いを理解するうえで大事だと思う。
アメリカを知るにはこの1冊で十分です
週刊現代で連載していた「アメリカで味噌汁」、TBSラジオ「ストリーム コラムの花道」で語っていたモノに沿った内容で執筆されていますが、ブッシュ政権の無軌道・無策ぶりには怒りを通り越してあきれ果てるものがありますが、それに付随している御用メディア・ロビイストもまた然り。 そんな中、今回読んで一番の関心は町山さんが今回の大統領選で敗北したマケイン候補に触れている点で、詳しくは述べませんが、もしブッシュとペイリンの失態がなければオバマ次期大統領とは最後まで勝敗がわからないくらいになっていたかもしれません。また現在のアメリカが抱える問題点にも余すことなく追求していてここでも町山節が冴えています。 ぜひお読みください。
面白い読み物
この本、面白いです。本当にこの本に書かれているようなやり取りがある場面があったりするのでしょうか? でも、アメリカならばありうるのかなと思えてしまうのは確かです。確かに「アメリカ」はちょっと違いますよ。 アメリカという国に関してはさておき、読んで面白い本であることは確かです。お気楽な読書にはうってつけの本です。
変な映画が見たくなります
タイトルはほんとのこと。アメリカ人の半分は、ニューヨーク(州)の場所を知らないんだって。いやー(申し訳ないが)アイダホ州とかなら分かるけどね、ニューヨーク州の場所って日本でも中学くらいで出てくるでしょ。んで、アメリカ人の8割はパスポートを持っていない。イラクの場所を知らない(戦争相手だよ)人がいる。ベトナム戦争に勝ったと思っている人がいる。等々、アメリカ人の実態についての示唆に富むコラム集。 ネタ元は、TV、新聞、映画が中心だが、特に町山さんは映画評論家であるからして、映画からとってきたネタが豊富でおもしろい。というか、宗教、社会、戦争、格差、文化、なんでも映画になる国なので、アメリカ映画を語ることはアメリカを語ることになる。『Sicko』、『スーパーサイズ・ミー』なんかは日本でも有名だが、アメリカでは驚くような映画が作られて公開されていて感心する。あほ映画、過激社会批判映画、キリスト教原理主義宣伝映画まで。町山さんの映画読解力というか、背景を含めた解説に対しても感心するが、やっぱり玉石混交のいろいろな映画が作られて公開されるっていう表現の自由の徹底にも感心する。こういう懐の深さは好きだ。日本では最近、『靖国』が右翼の妨害でいろんなところで上映中止になったってね。これは残念な事件でした。
あえて疑問点を
みんながこの本を褒めているんで、今さら賞賛レビューを一つ加えてもツマンナイから、少し疑問に感じる点について書いてみたい。 マイケル・ムーアもツッコミ入れてたことだけど、町山は本書中で何度も、米国の指導者たちが自分の親族を戦場に送っていない事実に言及する。典型的なのが第2章「デタラメな戦争」の中の「戦争を知らないタカが戦争を起す」(p81〜)で、56年のプリンストンの卒業生750人の内400人が軍に志願したのに、04年度では卒業生1100人中、わずか10人という数字の紹介から始まる。上下院議員中、軍隊経験者は5%、自分の子供を軍隊に入れている議員はわずか7人。ブッシュは徴兵逃れで州兵になったし、チェイニーは結婚などを理由に5回も徴兵回避。こういうチキン・ホーク(臆病なタカ派)どもが戦争を主導している、と。さらに08年の米大統領選をめぐる文章を集めた第6章でも、民主党の候補8名で行った公開ディベートに触れて、「候補者のなかに肉親を戦場に送っている人はいますか?」という質問に誰もまともに答えられなかった、と皮肉る。 著者が権力者たちの偽善性に苛立つ気持ちは分かる。逃げたヤツが権力の座に就き、戦争をおっぱじめ、貧乏人どもを前線に送り込んでいるなんて! でもその苛立ちから、戦争の現実を知るパウエルやマケインに対して好意的に言及し、ノブレス・オブリージュを持ち出し、「国民皆兵制度とは戦争に勝つためだけでなく、身分や肌の色が違う若者たちが寝食はおろか生死をも共にする経験を経るための教育システムなのだ」(p83)と踏み込み、翻って日本は…と含みを持たせるに至っては、単なる苛立ちの表明として笑って見過ごすというのは躊躇われる。それって向こうの思う壺じゃん、と私は思うぞ。 井筒和幸監督『パッチギ!LOVE&PEACE』のキョンジャの演説がもう一度聞きたくなった。
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¥ 620(税込)
通常3~5週間以内に発送
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【くちコミ情報】
心の琴線にやさしく触れる言葉の魔法
ニューヨーク=大都会、というイメージを 柔らかな感性で覆す、珠玉のエッセイ集。 人には目に見えないオーラのようなものがあって 作者がまとっているそれは、自然に人を惹きつけるようだ。 老若男女が静かに彼女に歩み寄って そしてゆっくりとふれあってまた離れていく。 心が疲れたとき、人間関係に迷ったとき、 気持ちをそっとニュートラルにしてくれるような、 優しさに満ちあふれた日本語と英語の言葉たち。 ベッドの脇に置いて眠ったら、いい夢が見られそうな そんな素敵な一冊です。
とても魅力的な街、そして同様の筆者に心ときめく想いがする…。
「ダコタハウスの大晦日」から読み始めた読了日、電車内にいるにも関わらず、いつの間にか溢れてきた涙で一杯になった。私もかつてわずか半年ほどではあるが、秋から冬を越え、春先に至る季節をこのNYで過ごしたことがある。だからこの文章の底にあるミッツィの想いにより共感できたのかと思う。NYには不思議なパワーが集積しており(作者の言う「魔法」の源にいなっている…)、常に活き活きと生きることができる街なのだ。そうした街の魅力が彼女の身の周りを描いたこのエッセイの中にも溢れており、様々なエピソードが幾重にも重なりながら彼女がまるで私に話しかけてくれているような錯覚に陥る。「ニューヨークは”子どもの魅力”を色濃く残した」街であり、「だから私は今また、飛行機に飛び乗り…私の中の子どもを取り戻すために」行くのである。とても魅力的な街、そして同様の筆者に心ときめく想いがする…。
注意事項として載せて欲しかった・・
ソフトカバー「ニューヨークが紡いだことば」の文庫化でした。それを知らずに購入・・・。残念でした。でも「ニューヨークが紡いだことば」が面白かったからこの人の別の本も読みたいと思いました。店などの情報は半年ですぐ古くなるので、このようなNYで感じたことなどのエッセイはその人の世界観なので、共感できなければ読まなければいいだけ。私は共感出来ました。またNYへ行きたくなりました。
面白くもあり、違和感も覚えた
色々なニューヨークの人の生活を知ることができるという点では面白い試みだと思った一方、一つ一つの文章の仕上げがいまいちな感じがした。あと、アパートの上の階の移民の話しには違和感を覚えた。ある人種の特定の人が問題を起こしていて、それに対してその人種全体を悪く決め付けて笑っている隣人に同意している作者の様子は悪い方向にアメリカナイズされた雰囲気が出ている。また、ホットドック屋台のおじさんの話しの部分で、(本当ではないかもしれない)作者が感じたことを決め付けのように書かれている点にも違和感を覚える。編集の方は読んでいて違和感を感じなかったのだろうか。
読み終わったあとは気分がスッキリしました。
作者がニューヨークで出逢った様々な人々とのエピソードがひとつひとつ短くまとめてあり、とても読みやすかったです。この本を読んで、「知らない人にもどんどん話しかける前向きなお節介?」って素晴らしいなぁと思いました。私自身、ニューヨークに半年ほど住んでいたことがありましたが、もっと前にこの本を読んでいれば、私のニューヨーク生活もより楽しかったかも・・・と思いました。
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池田 香代子(翻訳)
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名著の新訳には、つねに大きな期待と幾分かの不安がつきまとう。訳者や版元の重圧も察するにあまりあるが、その緊張感と真摯さのためか、多くの場合成功を収めているように思われる。本書もまた、その列に加わるものであろう。 ユダヤ人精神分析学者がみずからのナチス強制収容所体験をつづった本書は、わが国でも1956年の初版以来、すでに古典として読みつがれている。著者は悪名高いアウシュビッツとその支所に収容されるが、想像も及ばぬ苛酷な環境を生き抜き、ついに解放される。家族は収容所で命を落とし、たった1人残されての生還だったという。 このような経験は、残念ながらあの時代と地域ではけっして珍しいものではない。収容所の体験記も、大戦後には数多く発表されている。その中にあって、なぜ本書が半世紀以上を経て、なお生命を保っているのだろうか。今回はじめて手にした読者は、深い詠嘆とともにその理由を感得するはずである。 著者は学者らしい観察眼で、極限におかれた人々の心理状態を分析する。なぜ監督官たちは人間を虫けらのように扱って平気でいられるのか、被収容者たちはどうやって精神の平衡を保ち、または崩壊させてゆくのか。こうした問いを突きつめてゆくうち、著者の思索は人間存在そのものにまで及ぶ。というよりも、むしろ人間を解き明かすために収容所という舞台を借りているとさえ思えるほど、その洞察は深遠にして哲学的である。「生きることからなにを期待するかではなく、……生きることがわたしたちからなにを期待しているかが問題」というような忘れがたい一節が、新しくみずみずしい日本語となって、随所に光をおびている。本書の読後感は一手記のそれではなく、すぐれた文学や哲学書のものであろう。 今回の底本には、旧版に比べてさまざまな変更点や相違が見られるという。それには1人の哲学者と彼を取り巻く世界の変化が反映されている。一度、双方を読み比べてみることをすすめたい。それだけの価値ある書物である。 (大滝浩太郎)
【くちコミ情報】
生きるを自らに問う
あらかじめお断りしておきますが、私は旧版を読んでいません。 ですので比較はできません。 強制収容所については多くの著書や映画がある。 しかし、この著作はそれらとは視点がことなるものである。 心理学者という目でみた人間への最大の問いかけとそして生きる姿がここに記されている。 人間の生きることに心理がどのように影響しているのか、極限で生きる人の心はどのような状態に陥るのか。 しかし、決して心理学をうったえて問うているものではない。 およそ、強制収容所での生活など微塵も想像できない、人間にも人間の心とは何かを著者はうったえている。 人間が人間である限りに著者が私たちにうったえるものは普遍的である。 一度、手にとって読んでいただきたい。 戦争や惨事を扱ったものを悲しすぎて読めない、という気持ちはわかる。しかし読んでみてはじめてわかることもある。彼らがうったえることをなかったことにしてしまうことは非情なことでもある。 自らのこれからの生き方を誰でもなく、自らに問うて必死に生きていきたい。
生きる意味は自分で見つける
医師国家試験に合格した親友にお祝いを贈ったところ、返礼としてもらった大切な本。 極限状態でも人生の意味を見出すことはできる。翻って現代の日本を見てみると、自分自身の人生の意味を見いだせずに自分や他人の生命を奪う若者が多いことに気づく。 本書の内容や著者フランクルをはじめとした実存主義思想は今の日本にこそ有用ではないだろうか。
自分の人生を変えた1冊
ナチスの強制収容所に収容されたユダヤ人精神科医である著者が強制収容所内における人々の心理や行動について医学の見地から考察し、「生きる」ということの本質をシンプルな言葉で語りかけてくれる名作。 本書の中にでてくる「生きる意味とは外に求めるものではなくて、生きる意味が逆にこちらに生きる意味を問いかけてくる、そして我々はその生きる意味に答えを提示しなければいけない。それも具体的な行動によって。」という部分は生きがいを外部に求め続けていた私の考えを改めさせてくれた。
人間を知るには、この本。
極限状態で人はどうなるのか。私たちは(少なくとも私は)、生きるか死ぬかの極限状態に今まで追い込まれたことがありません。 人間の本性が一番表れるのは、ピンチのときです。人間は、悪なのか、善なのか。 もし私が今日食べるものも困っていたら、それでも人にパンを分けてあげられるだろうか。おそらく無理でしょう。自分が極限状態に追い込まれたら、人を気づかうことはできなくなると思います。 私には、無理ですが、自らが極限状態にいるのに、他者にパンを分けてあげられる人が実際にいたと言います。そういう話を聞くと、人間って素晴らしいと感じます。まとまらない文章ですみません。とにかくおすすめです。
過酷な状況のなかでどう生きるか
心理学者であり、医師であるフランクルが、ユダヤ人強制収容所で過ごした日々の体験記。読んでいて、涙が止まらなかった。被収容者は、モノ同然に扱われ、毎日過酷な労働を強制される。少しでも監視兵の目にとまるようなことをすれば、酷い暴力をふるわれる。「弱々しく」見える者は、労働力として価値がないものとみなされ、ガス室送りになる。一日に食べることが出来るものといえば、ほんのひとかけらのパンと、水のようなスープだけ。その食事を、どれだけ待ち望んで一日の労働に耐えることか。食物を手に入れるために、人を欺いたり駆け引きしたり、時には盗みを働く。収容所に連れてこられた当初は、楽観的に構えていた仲間たちも、次第に何も感じる事ができなくなり、人間らしさを失っていく。一番重要に考えることといったら、どうやって与えられたパンを、長持ちさせて食べることができるか、、、。 だが、このような劣悪な環境に置かれていても、精神的に益々研ぎ澄まされていく人たちもいた。彼らは、愛する人のことを心に思い浮かべる事で、心が揺さぶられ、満たされ、至福を感じた。美しい夕日を目にすることがあれば、感動し涙を流した。あまりにも自分達が置かれている状況とはかけ離れたところにある、生命力に満ちた自然を感じることで、生きているという感覚が呼び覚まされたのだ。 どのような状況下にあっても、人間は人間らしく生きることができる。どんな人間になるのか決める事ができるのは、自分自身だ。たとえ、抑圧を受け、尊厳や自由を奪われたとしても、精神の自由は誰にも奪う事が出来ない。ドフトエフスキーの「わたしが恐れるのはただひとつ、わたしがわたしの苦悩に値しない人間になることだ。」という引用が、印象に残った。
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【くちコミ情報】
都電網、東京地下鉄、国電の歴史が地図でわかる
東京に在住することもあって 「東京編」で本シリーズを始めて購入したが、 廃線を含む都電路線やトロリーバス路線、 山手線近辺の私鉄の廃駅の位置もわかった。 都営含む地下鉄や国電の延伸の一覧表や 地下鉄駅の高度(深さ)の図もある。 詳しい説明も無く、ただ地図と路線図、 路線一覧表だけの内容ではあるが 昔はどうだったのか、今はどうなっているのかと 色鮮やかな地図を観賞するだけで想像を掻き立てられる。 構想線・夢想線の地図もこりゃあったら便利だなとか、 ここの乗り換えはどうなるんじゃ?と面白い。 ただ廃線と現存線の色区別が少々わかりにくかったのが残念。 良く使う丸の内線の池袋駅が現在よりも 少し東側で開業したのはこの本で始めて知った。 私鉄を知りたい人には関東1&2が良いようである。
正縮尺地図の東京
正縮尺の恩恵はこの地図で海沿いを走っていれば実際乗車しても海が見えるって事だ、今までの地図は他の表記に押されて路線が微妙にディフォルメされてて、海沿いを地図で走る路線なのに海が見えない乗車風景だったりしましたからね。本当の贅沢旅行とはゆっくり時間をかけて旅をすること、貧乏暇なしとは言いますが、お金のかからない贅沢なら今時代歓迎されるもの、このシリーズの購入者が女性が3割というのが鉄オタだけの専門誌ではなく、旅行のお供としても有用なことを示している。なお、発刊を促したのは鉄オタ、色んなジャンルのあるオタだがその一部にも全体にもお勧めの一冊。だって写真を撮るにも周りの風景が地図で正確に読める。時刻表系の人にも地図の正確性は今までの地図との比較やリアルなカーブに酔える。廃線を歩くのにも、乗りながら風景を眺めるのも、まさに用途は無限大、正確な地図にここまで需要があるのは鉄オタのおかげ、日本独自の文化を誇りたい。ちなみに私はガンダムオタク、しかし最古の鉄オタ無しにガンオタも存在し得なかったはず。ありがとう。
鉄道ファンの編集者が作成
正確な縮尺の地形図の上に、すべての路線、駅がトレース。鉄道ファンの編集者らが作成も、3人に1人が女性購入者。地域別で1冊分が軽く、地図を広げれば、車窓に流れる山や川、海などの名称がすぐにわかるし、距離感もつかめるらしい。 今後北信越、東海、関西…とリリースし全12号で完結。 日本鉄道旅行地図帳 6 北信越 2008 10 18発売
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¥ 670(税込)
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【Amazon.co.jp】
同じ松山で生まれ育った正岡子規と、日露戦争で活躍した秋山兄弟。子規は病と闘いながら俳諧の革新に挑み、秋山兄弟はそれぞれ日本の騎兵、海軍の技術向上に尽力した。当時最強とうたわれたロシアのコサック騎兵を打ち破るべく、ひたすら仕事に打ち込む兄好古と、文学の世界に未練を残しながらも海軍に入隊し、海軍戦術を研究し続けた弟真之。2人のまじめな努力の成果は、歴史が証明している。誰もが立身出世を目指した時代に、彼らがどうやって自分の人生の意義を見出したのか。そんな視点から読んでみるのもおもしろい。 司馬遼太郎の大河小説の中でも、本書は特に評価が高く、ビジネスパーソンをはじめ、多くの人々に読まれている。改革の時代にこそひも解きたい、そんな1冊である。(土井英司)
【くちコミ情報】
若々しい国の香気のようなものを感じる
タイトルを付けて思ったのですが、秋山兄弟や正岡子規をはじめとする登場人物のすがすがしさにとどまらず、彼らを通じて、新しく作られた国の持っている若々しさを感じます。 この作品が作られた昭和の時代ではなく、今読むことで特にその雰囲気を感じることができるのではないかと思います。モノが満ち溢れているのに何故か閉塞感漂う現代。これに比べて、小説の中の日本はほんの小さな国だけれども、何と悠々として晴れやかなことか。伊予弁の持つのんびりとした雰囲気も捨てがたいけれども、それだけではないと思います。これから日清戦争、日露戦争へと突入するのでしょう。これからが楽しみです。
活力がでます
明治維新直後の新しい世界にたくましく生きていく3人の男の姿に 素直に心惹かれます。 秋山兄弟に正岡子規。後からみればまったく性格の異なる3人ですが、 世に出るきっかけは、現状を改善したい、自立したい、できれば名を成したいという 同じような動機だったというのがおもしろいです。
ほのぼのとした幼少時代
司馬遼太郎さんの作品を初めて読み始めてますが、まずは一巻ということで、主人公たちの幼少時代から入ります。明治初期の幼い主人公達が立身主義の日本で学問を学ぶ姿が 克明に書き記されており、非常に情景を思い浮かべやすいです。 日本の歴史書としては、非情に勉強になります。 ただまだ一巻ということでこれといって、読み入る部分はまだ出てこないため、次巻に期待。
乾坤一擲の勝負
ギリギリの生死を賭けた男たちの生き様を描いた小説です。 大筋は史実に基づいていますので(刊行後に明らかになった新事実 もありますが)、旅順攻略の部分など読むのが辛い記述もあります。 海戦で勝つ部分など、やはり日本人として気分が高揚しながら 読めますが、ロシア軍は多大な死傷者が出ている訳ですから 勝ったからいい、という単純なものではないと感じました。 また、乃木のような無能なリーダーの下で死んでいった無名の兵士 たちが哀れです。明治期は薩長でありさえすれば、このような無能者 でも大将になれたんですから。ちなみに乃木は士官学校に数ヶ月間 居ただけなのに、長州という事だけで軍人のスタートからいきなり 中佐になっています。無能なリーダーは罪深いです。これは現代 にも通じます。 元トリンプ社長の著書で「仕事ができない奴はいい人になるしかない。 それしか会社で存在価値を表現できないから」というような記述が ありますが、軍事的才能がなかった乃木の精神面の高さにも通じる のかもしれません。 東郷と乃木のリーダーとしてのあり方、海軍の戦略性と陸軍の無策等、 (殊更、意識的に対比させている面もありますが)現代のビジネスの 場面でもとても参考になる気がします。 日本存続のために必死で戦った人たちの物語、未読の方にはやはり 読んでおいて欲しいです。得るものがあると思います。
問答無用で。
司馬遼太郎の作品はこれが初。まだ、6巻ですが ココまで一気に読めてしまいました。 日本の近代、鎖国が終わり、外国との接触が始まり 日本が先進国になろうとしていたこの時代。 熱いです。ワクワクします。自分の小ささが恥ずかしく なるくらいのスケールの大きさ。 学生は言うに及ばず、ビジネス書に飽きてきた 方にも。新鮮な感動と、熱い世界があります。 問答無用でおすすめします。
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¥ 660(税込)
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極上のストーリー
名前は何度も聞いたことあるけれども、読んだことがなかったのでまとめ買いしてみました。 読み物としてとても面白いだけではなく、生き方やものごとの本質の見極め方まで教えてくれる本であると感じました。 この本は歴史小説の名を借りた自己啓発本、ビジネス書であると思います。 もっと早く読めば良かったと後悔しています。
藤兵衛とのやりとりが面白い
坂本竜馬の物語、全8巻の1冊目である 1冊目が描くのは 故郷土佐から江戸へ剣術修行に旅立つシーンから 桂小五郎と剣道の他流試合をするシーンまで 冒頭は 家族とのふれあいや家のしきたりに重ね合わせ 竜馬の人物が ゆっくりと穏やかに語られる 時間の流れは遅く 竜馬の心もやんわりとしていて 旅立つその3月半ばの季節に 何もかもが溶け込んでしまいそうな雰囲気だ 江戸への道中では 身分違いの女、老舵取り、辻斬り、泥棒らと出会い、そして別れる まだ無名で無力 しかし迷いながらの行動が、少しずつ竜馬の考え方を形作っていく 江戸に移ったあとでは 剣の修行で徐々に頭角をあらわしていく 同時代の改革者が、物語に登場しはじめるが まだ竜馬は改革者として目覚めていない そんな中、剣の達人でもある桂小五郎と 剣をあわせることになるのだが.. 竜馬と藤兵衛とのやりとりが面白い 表商人/裏泥棒という人物と 触れ合わせることにより 竜馬の清濁併せ呑む人間の大きさをうまく伝えている
幕末のファンになりました
父や弟が呑むと、「読め!!絶対読め!!!」としつこく、しらふの時には「これを読んだらほかのものが読めなくなるからまだ読むな」というので、どっちやねん!と気になりながらも読むタイミングを計って30年。 竜馬の亡くなった年齢と同じ年になったのを機に、解禁しました。 ほんとうに面白くて、連休中に、どこへも行かず、TVもつけず、全巻一気に読破しました。 いつの間にか、私も呑むと、以前の父や弟と同じことを言ってしまっていたのには思わず笑ってしまいましたが。
この時代の志士達は男の見本だ
命や愛がなによりも大切と刷り込む現在の風潮がどれだけつまらないかが本書を読むとよくわかる。 命なんぞくれてやるわ、と思える何かがあることの猛々しさ凛々しさは他の何をも寄せ付けない強烈な魅力がある。 司馬さんの作品の素晴らしいところは、人物が登場する場所柄や時代背景の小噺雑学を随所に織り交ぜ人物を登場させた頃にはしっかりとした背景が出来上がり何を元にそれぞれの人物が思考しているかがよくわかるように作ってあることだ。 今回のキーは土佐藩山内家というのがいかに成り立ったか、いかに郷士と上士では扱いが違うか、またなぜ長州藩と薩摩藩がここまで反幕なのかというおおつかみなところからの説明がいちいち面白くグイグイと物語りに引き込まれる。 そしてなにより坂本竜馬。彼の幸運は富豪の家に生まれたことだ。 金に困らないがゆえにチマチマした思考にはまらなくて済む。 諸氏乱立し尊皇攘夷に燃える中、頭が悪いという劣等感に雁字搦めになっていた竜馬は駄馬のごとくスローなスタートを切る。一巻ではまさに青春時代そのもの江戸剣術修行時代。 ボヤッとしている竜馬を横目に後々歴史の教科書を彩る志士たちがそこらじゅうのページから登場する。 「行動はわしにまかせ、うわさは人の口に任せる。わしゃその式でいきます」の一言が好きだ。 己の優しすぎる性格を律するように、厳しい言葉を日記に綴っている様子が可愛らしい。 「義理などは夢にも思うなかれ、身を縛るるものなり」 「衆人がみな善をするなら己一人は悪をしろ。逆もまたしかり。英雄とは自分だけの道を歩く奴のことだ」 大器は感じさせつつもまだまだ剣術のほうが楽しい竜馬の姿がどう変わっていくのか・・・ 心底面白い。
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現代人は、活字離れがめだっているという話を良く聞きます・・・。僕個人的には、そういう風潮に対しては、「そうかぁ・・仕方ないなぁ・・・。」位にしか感じませんが、ただ!! この作品だけは、「絶対」がつく位読んで欲しいです。 できれば十代のうちに! 他の本は、読まなくても、「竜馬がゆく」だけは、読んで欲しい・・・! 僕にとっての永遠の青春がここにあります。 さぁ!あなたも、竜馬と一緒に、幕末を旅してみようじゃないですか!!
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【くちコミ情報】
姉弟の絆の強さに、心惹かれる
坂本竜馬の物語、全8巻の2冊目である 2冊目が描くのは 江戸での残り少ない剣修行の日々から 土佐に戻り、考えた末脱藩するシーンまで 冒頭竜馬は、無二の友である武市半平太と、堅物の中岡慎太郎と酒を飲む 無用な一言で、竜馬と中岡が一発触発の事態となるが 素朴な思いと実直な行動で丸くおさめ 凡人にはとらえることができない 一人の魅力的な男を際立たせる 土佐までの旅は、やっかいな人物を抱えてしまい 追手と対峙したり 憧れの人と出会い、料亭で落ち合ったりする 若さゆえに巻き込まれてしまうその場面に 竜馬は竜馬らしくふるまおうと もがきあがいている 脱藩は自分だけでなく身内も巻き込む違法行為 自分、身内、友、将来との関係に、どうケリをつけるのか 離れていた竜馬の心と行動が やがて一つになっていく 風雲急を告げている 弟のために決意する姉の行動に、心打たれる 姉弟の絆の強さに、心惹かれる
猛進する武市 脱藩する竜馬
北辰一刀流千葉桶町道場塾頭にまでなった竜馬も土佐へ・・・普通は安穏と自分の道場を開き町の尊敬を集め、というのが成り上がりコースな訳だが竜馬の頭にそんなコースは細すぎた。 軟弱だと思い込んでいた公家の、平然と命を張った密書運びに巻き込まれた竜馬は「男とはあれだ」と目をむく。が、いまだ己の道が見えない。 かたや土佐藩きっての大物武市半平太は勤王党をつくり参政吉田東洋を暗殺するまでにいたる。幼馴染として歩んできた二人の道が徐々にずれ始める。 「現実的」という一点が竜馬の関心事だ。 武市の暗殺計画にも「それで何か変わると思ったら大間違いじゃ」と袖を分かつ。 この本が面白いのは後の明治政府で政治家としての顔しか私が知らなかった名士たち歴然とした武士としてそれぞれの藩に存在する妙を感じることが出来ることだ。 板垣退助が土佐藩はじまって以来の手に負えない喧嘩武士だったことも知らなかったし、後の日露戦争総司令官大山巌が弥助として登場してくるのも驚かされる。そう考えるとこの時代と言うのは本当に濃密過ぎるほどの時代だ。 竜馬脱藩 ようやく日本人として歩みだす。
脱藩
続く第二巻。主に故郷土佐での話が描かれています。 面白いのは、多くの人との出会いが描かれているところ。 四国行脚の旅に出て情勢を自分の目で確認する竜馬。時に剣を用いて、時に言葉を用いて人々の心を捉え、その人間の大きさに惹き付けられていく人々。有名無名関わらず、幕末に生きた多くの人々が竜馬の目を通して描かれています。 と、同時に激動の時代背景。『桜田門外の変』、『安政の大獄』といった歴史の世界が遠く土佐にいる竜馬の視点から見れます。「生涯、これほど血のわいた瞬間はない」とは桜田門外の変での竜馬の心境。 激動の時代がいよいよ始まる、そんな幕開けを感じさせる心高ぶる第二巻でした。 いよいよ竜馬も脱藩。 しかし、日本の未来を作った竜馬の脱藩の陰には悲しい犠牲があったことを知る切ない二巻の終わり。第三巻は果たしてどうなるのか、期待が高まりました。
壮大なストーリー。
幕末に活躍した主要人物が次々と頭角を現してきた第2巻。 佐幕派と攘夷派のせめぎあいの中、とうとう竜馬もその渦の中へ。ついに脱藩。 サイは投げられた。もう後戻りはできない。 竜馬がどう活躍していくのか、薩長土がどのような動きをみせるのか3巻が楽しみです。
竜馬がゆく 第二巻
司馬遼太郎の名作『竜馬がゆく』の第二巻。この巻では、剣術修行を終え北辰一刀流小千葉の塾頭にまで成り上がった竜馬の土佐帰郷から、土佐藩脱藩に至るまでの竜馬の動向が描かれている。この巻では、比較的ゆっくりとした時の流れの中で、竜馬の気持ちの変化や世論の変化、維新志士達の変遷が繊細に描かれており、全巻で劣等感を否めなかった竜馬が藩を捨てて、いよいよ日本全国へと旅立つまでを辿っている。その間、起こった史実は数知れず、安政の大獄から桜田門外の変など、誰もが知る日本を揺るがす大事件の中で、一人揺れる竜馬の心境は多くの読者の心を動かすに違いない。 p その歴史の中で竜馬が出逢う人物は、必ずしも維新後の明治で卓越した功績を残した者ばかりではない。寧ろ、土佐藩の厳格な身分社会にあっては、多くが尊王倒幕運動の中でその命を散らせたり、或いは佐幕派として惜しむべきその才能を失ってしまった人物も多い。そうした動乱の世の中で、結局は彼等と同じく尊い命を犠牲にしてしまう竜馬が残した数々の偉業の基盤がこの一冊に凝縮されているように思う。時は動いて、この後様々な奇跡を起こす竜馬の、真の第一歩は世を見つめ悩んだ末の脱藩がそれに等しいわけで、その脱藩に至るまでの竜馬の由無し事さえも、今後の日本を揺るがす重大な要素の1つとして描かれている。
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| 竜馬がゆく〈3〉 (文春文庫)
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【くちコミ情報】
勝海舟
この3巻の幕開けは岩崎弥太郎が飾る。後に三菱帝国を築き上げていく男だ。 が、彼の若い頃は悲惨と言わざるをえない貧困暮らし。それを時代が拾い上げた。 竜馬以外で倒幕後の算盤勘定をしていたのは彼だけではあるまいか・・・ 大名行列を見て「こんな愚劣なことをしていて喜んでいるようでは幕府も潰れるぞ」と直感したのは彼が一番早かったのではないか・・・と本書にある。異質の男だ。 人斬り以蔵を使い暗殺に躍起になる武市とその限界を見つつ勝海舟との出会いでわが道をハッキリと認識する竜馬。 「議論などはよほど重要なことでないかぎりしてはならぬと自分に言い聞かせている。議論に勝ったところで相手の名誉を奪うだけである」という一文には我が身を振りかえざるをなくもなる。 元々船好きの竜馬が勝に見込まれ己の道を猛進し始める。 勝と作る私塾の海軍学校を作るため松平春獄に金を借りにいくくだりが痛快だ。 「金くらいは集めてやる」という気概がたまらない。なにせただの浪人が殿様に金を無心に行くのだ。「世に生を得るは事を成すにあり」という竜馬の座右の銘が登場する。「たとえ目的が成就できなくてもその目的への道中で死ぬべきだ。生死は自然現象だからこれを計算に入れてはいけない。」う〜んその通りですな。 そしておりょうの登場。竜馬を彩る女性も面白いがなかでもおりょうは面白く、竜馬はまずはともあれ面食いだというのが共感できて嬉しい。
勝海舟そして、おりょう
読む速度が俄然速くなった第三巻。 重要な出会いが二つ。 一つは勝海舟と。竜馬と同じく器の大きい勝海舟。その勝海舟をして面白い奴と言われる竜馬、その二人のやりとりはとにかく面白く、また彼との出会いで竜馬の夢が大きく大きく膨らんでいきます。「人間好きな道によって、世界を切り開いていく」そんな言葉を残した竜馬が出会った、勝海舟と船への夢。それが一つ。 そして、もう一つは、最も重要な人、おりょうと。 その出会いは、意外な出会い、意外な展開。でも竜馬らしい。寺田屋で働き始めたおりょうとの今後の展開も興味深い! この二つの出会いが目玉になっている三巻。しかし、より印象的なのは「人きり以蔵」こと岡田以蔵とのやり取りや武市半平太との決別。 そして、寺田屋騒動。 『維新の陽は、やがてこういう連中の屍の向こうに昇るのであろう』とは、作者の言葉。 さて、四巻。どう時代が動くのか・・・。
やっと竜馬始動!
他の幕末関連の司馬作品に比べると、日常生活のほのぼのとした描写も多く、時間がゆっくりで3巻でもまだ主人公が29歳です。 2巻では竜馬の脱藩以外は大きな動きはなく、1巻の延長のようなものでしたが、この巻では攘夷か佐幕かという世論から攘夷派=尊王 開国派=佐幕といった政治思想にもなっていく経緯も書かれていて、薩摩藩 長州藩 土佐藩のそれぞれの人格 歴史 現在の政治状況 重要人物や維新後はどのような余生を過ごしたかも書かれていてかなり濃い内容になっています。 竜馬が脱藩したことによって自由に様々な人物と場所を行き来することができるようになった為、人物や出来事もついていくのが大変(笑)でしたが、作者が随所に同じような説明を丁寧に解説してくれているので読んでいくうちにこの人物はこの藩でこんな性格とかわかってきます。 1巻からの竜馬の成長や立場の変化はもちろんですが、同じ土佐出身の藩も手がつけられない無頼漢で牢獄に何回も葬られていた岩崎弥太郎が明治には商社・三菱商事を設立することになること、竜馬とは対極ではあったが親友であった美丈夫で文武両道な武市半平太が、朝廷工作を急ぐあまり、邪魔な幕府の重要人物を次々に暗殺し、政治改革というより暗殺の黒幕者になりはててしまい、竜馬とはもはや同志ではなくなったこと等、竜馬の周りにいた人物の思想 状況の変化も描かれています。 乱世であるゆえに、安定した収入・仕事・結婚することができなくても、強い意志・精神力、タイミングを見て行動すること、きちんとした対人関係を築くことで、自分が気づかないうちに自分自身が変わることができる。自分が変わると人間関係も変化し、環境も変わる。私も現在と将来を悲観するのではなく、自分改革して人生を切り開いていかなきゃ!という気持ちにさせられた3巻です。
竜馬、海への第一歩。
勝との出会いで竜馬は自分の進むべき道がはっきりと見えたのだろう。 これまでゆっくりマイペースに構えていたのに、目標がはっきりした途端、日夜問わず東奔西走しているあたり竜馬らしいと思った。 竜馬がはじめて江戸への剣術修行をした頃から10年くらいでここまで変化するのかと幕末の時代の流れに驚いた。
司馬遼太郎を初めて読む若い世代の人達に
小学校卒業後に海外へ移住してしまった私には日本の硬い歴史小説を読むのは少し辛い気がいつもしていました。でもいつか司馬遼太郎の作品は読みたいと思っていた。そんな私が最初に選んだのは「竜馬がゆく」でした。なぜって竜馬のことはあまりにも有名すぎたし、幼い頃はアニメ「お~い!竜馬」なども見ていたので、わりと良く知っている人物が主人公の小説から始めてみうようと思ったわけです。 p 結果は大成功、面白くて面白くてだーーっと一息に読んでしまいました。 このレビューは初めて司馬遼太郎の本を読もうとする若い世代にむけて書いてるつもりですが、「竜馬がゆく」は竜馬が主人公ながら所々竜馬から話しがずれて他の武士の話がつけ足たされたりしています。 もしも最初にそういった箇所を読むのが辛かったらそういったページは抜いて読んでもいいと思います。後々に読み返した時にそういった箇所もだんだん読むようになりより深く楽しめるようになると思います。 本を読む忍耐も時間もない、歴史もあまりくわしくない、そんな私がどうやって最後まで読めたかっていうとそうやって読みました。 p その後は一息をついて短編集にしぼりました。それも幕末の話や維新後の話にしぼりました。「あ~、そういえばこの登場人物は竜馬がゆくにでていたなー」とか「竜馬の死後にこうなったのかー」などと思い、自分で段々と作品と作品の間にある繋がりを意識するようになり、そうやって司馬遼太郎の世界が広がっていきました。 p 直接「竜馬がゆく」に関するレビューではなく、どうやって司馬遼太郎の本を読み始めるかみたいなレビューになってしまってすみません。これから司馬遼太郎の本を読みたいけど難しそうと躊躇している方々に役立ちますように。
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おすすめ度
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¥ 660(税込)
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ジャンル内ランキング:882位
カスタマーレビュー数:10
【くちコミ情報】
竜馬飛躍の前と盟友武市の死
それにしてもこの時代の志士達は尋常な神経ではやっていけない。 真剣で斬られる局面を幾度も切り抜けてきたものだけが幕末後の明治という世を見ることが出来た。 竜馬も例外でなく結局は斬られてしまうのだが、それまでに何度斬りすてにされそうになったか、両手でも足りないほどだ。 そりゃ胆力もつくわな。 土佐では、京都での長州失脚すなわち勤王派の勢力ダウンという時勢に変わった瞬間、山内容堂による土佐勤王党の弾圧が始まる。 そして竜馬の盟友、武市半平太は切腹させられる。 観念的な思想にもとづいて動いた武市と、現実的視点のみで動く竜馬との差が結局ここまでひらいてしまった恰好になる。 その点勝海舟という幕僚と竜馬は恐ろしいほどの共通点があった。耳を信じず己の目で見たものから思考する。 4巻でも思わずほろりと来る場面がたくさんあるが中でも、法螺と馬鹿にされても軍艦を手に入れるといい続けた竜馬がやっと本当に軍艦を一隻手にしたときの描写は笑いながら泣かせられる。陸奥とのやりとりも漫才のようで面白い。 「俺には仕事があって、生死などはない」は素晴らしい一言。 司馬さんの竜馬評も楽しい。 「竜馬ほどおしゃれな男はまずすくない。ただおしゃれの才能が皆無なだけで、その気分は満々とあるのである」思わず声をあげて笑ってしまった。
新撰組登場!
「あの男は斬れませんよ。」 とは新撰組の沖田総司が土方歳三に言った言葉。 竜馬が新撰組と狭い露地で対面した時のこと。 「死なぬような生き方をしたい」と言った竜馬を、時代が必要としていることを感じたひとコマでした。 まるでマジックのように一日で長州が京から追われ、いよいよきな臭さが漂い始めた第四巻。 幕末へ。 読み応えがあった。 「天が血の犠牲を求めている」と、竜馬。 その犠牲になった竜馬の親友、武市半平太。 彼が生き続けていた明治を見てみたかったと思った。 そしてこの巻の特徴は、作者司馬遼太郎さんの私的意見が随所に見られるところ。 武士とは。切腹とは。そして明治維新とは。 とかく、読み応えがあった。
竜馬の恋。
お田鶴さま、さな子、おりょうと三人の女性を意識する竜馬。 武士の世界ではこのように何人も好きかもしれないと思うこと自体珍しかっただろう。 たとえ一瞬思ったとしても、武士たるもの・・・という姿勢になるだろうが、これもまた竜馬らしいエピソードだと微笑ましく感じた。 恋の行方も気になるところだが、メインストーリーの幕末の変動の時期、長州、薩摩の立場が情勢とともに変化していく。 この目まぐるしく変化する中で竜馬がどのような活躍をしていくのか5巻も楽しみです。
より大きな目標
「おれも大仕事をやる身だ。それもいま緒についたばかりで、命が惜しいね。こういっちゃなんだが、 ゆくゆく日本中がおれを頼りにするときが来るだろう」 文明は前進させねばならぬ。おなじ命を捨てる気なら、そのほうで死ぬ 事をなす人というのは 事をなそうと考えているんですよね。 その思いが大きくなると大きいことをなせるのですよね。 三巻を読んだ後、この本のことをすっかり忘れてました。 先日、この「知りたい人」の購読者様からメールを頂きました。 以前、竜馬がゆく(三)を紹介したときにメールを頂いた方です。 彼は、大学で就職活動中の学生の支援をボランティアでやっています。 「自分の行きたい会社、行きたい業界に自分で気づき合格してもらえるよう支援している」 そうです。 彼に竜馬がゆく(三)で志の大切さを教えられてました。 今回は(四)を読んでみて、改めて志の大切さを感じさせられました。 私もこのメルマガの発行を通して 自分自身の志を高め、強めているんです。 気づきをありがとうございました。 みなさんに わたしが「お届けしているもの」は実は「私が一番必要としているもの」だったのかもしれませんね^^
竜馬がゆく 第四巻
司馬遼太郎の名作『竜馬がゆく』の第四巻。展開は歴史の大舞台へ。京都に於ける長州の勢力は衰え、土佐勤王党は山内容堂の台頭によって没落。目まぐるしく変わる情勢は悉く尊攘派に不利な展開、その最中独りわが道を突き進む竜馬はとうとう軍艦観光丸を手に入れた。観光丸を率いて、江戸に神戸に大阪に。果ては勝海舟に連れられて長崎へも赴く。一方、没落した長州の攘夷砲撃は日に日に激化し、外国の長州砲撃の緊迫がいよいよ高まる中、幕府は長州征伐に踏み切り始める。 p 流れゆく時代と、それと独立に進む竜馬の脚。その流れを対比しつつ、読者を惹き入れる司馬遼太郎の世界観は健在だ。竜馬に焦点が当てられない章が目立つのは否めない事実だが、それはこの巻が描く高々1年という期間に巻き起こる時代の変化の多さを物語る証拠だろう。又、注意深い読者には以前に為された解説が繰り返される箇所が多いのも気になる所だが、物語全体の中では大切な視点を重ね重ね与えてくれていると思う事にしよう。時代は薩長の対立へ向けて大きく揺れる。幕府はその波に乗って勢いを付け始め、その影で京都には新撰組が登場。朝廷か、幕府か、その政調を大きく変換させる英雄がとうとう海に身を乗り出した。竜馬と勝海舟が織り成す歴史の大舞台はとうとう山場を迎えようとしている。
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