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【くちコミ情報】
最後の種明かしは衝撃的
ストーリーはシンプルですが、最後の種明かしは衝撃的。ミステリーを読んでいて久し振りに「すごい」と思いました。終盤に容疑者石神の恋敵が登場し、冷徹な石神の動揺する心を描いているところがうまい。湯川がトリックに気付く過程は、もう少し丁寧で論理的な展開が欲しいところですが、総合的には十分満足できました。
急転直下の結末に、最後まで疑問は晴れず・・・
なぜ石神は自殺しようとしたのか?自殺を決意するまでの悩みはどのようなものだったのか? その悩みは、誰にも理解できない高度の?異質の?悩みなのか? ひとりの罪のないホームレスの命まで犠牲にして献身に努めた背景となる石神の死の決意は、「自分なんてこの世に存在していても意味がない」などという薄っぺらで、ありきたりでだれもが時に抱くような感情の揺れの描写で片づけられた。 この作品の最も大切な部分だと思うのだが・・・
犯行動機が「献身」ということ
映画から入りました。 映画が(個人的に)あまりにも良かったので、つい買ってしまいました。 読んでみた感想は、人間ドラマとして非常におもしろかったということです。 ミステリとして見て、トリックの追求をするような種類の作品ではないような気がします。 また、ミステリなのに読後感がさっぱりしているのは、石神の犯行動機が「献身」(これは純愛とは違うと思いますが・・・)だったからではないでしょうか。 ミステリで泣けたのは少なくとも初めてです。 あと、原作を読んだからといって、映画を批判する気にはなりませんでした。 映画は映画で2時間で原作のうまみを演出しきっていたと感じています。
うわっ、やられた!
読みながら「これって、なーんか『赤いニシン』っぽいよなぁ・・・」と思いつつ読みすすめ、終盤にいたり、「あの」回答が出て、思わず「うわっ、やられた」と前に戻り、詳しくもう一度読み直すことに。ええ、だまされましたとも。注意深くごまかされてましたよ。 楽しかったのですが、ほんのちょっとだけフェア感を感じられなかったので(私的には)★3つです。
火曜サスペンス劇場+α
天才数学者が考えた殺人トリックということでワクワクと期待して読んでいたが、一つのトリックとしては、それなりに意外性があって良かったと思うものの、その仕掛けに思ったほど驚けなかったというのが正直な感想。 ただ、死体の処理方法に関して、「自分だったらこうするだろうな」と思い描いていたやり方が、真相の一部になっていたので、少し嬉しかった。 トリック以外の部分を見ると、殺人に至る経緯、動機、物語自体の展開、各人物の行動や言動、その心理、会話といった諸要素は、火曜サスペンス劇場並に陳腐で、使い古されたものであるように感じた。 もちろん、それが悪いと言うことではないが、なにせ人物の心の動きが火曜サスペンス劇場並の描写であるために、謎解き以外の部分を読ませられるのが苦痛だった。 上記のような無味乾燥なパーツのためにストーリーが冗長になっている感は否めず、謎解き部だけに絞って書いてほしかったという印象を、読みながら持った。 こうした不必要な諸描写を削いで、ミステリだけに焦点を当て、全体でページを200ページ程度でまとめられていれば、★をもう一つ増やしても良かった(トリックはシンプルで、解明に至るまでに証明しなければならないプロセスも短いので、200ページ以下で十分だと思う)。 普段は海外の小説を読むのが主なため、日本の、しかも推理小説を読むのは久しぶりだったが、十数年前の昔に、ちらっと読んだ赤川次郎を思い出した。 だからどうだと言うことではないのだが、疾走感やわくわく感に関して、もう一声欲しかった…そんな小説だったと思う。 そして、「数学的思考」という単語が出てくるが、この用語に数学科の人たちはどういう反応をするのか、疑問ではある(もちろん、これは単なる語の定義の問題だが)。
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【くちコミ情報】
ドラマ化を意識?
東野圭吾作品ということで、あまり期待しすぎないほうがいいと思います。 事件の伏線もあり、犯人の動機も矛盾はないのですが、全体にうすい内容という印象がします。 三人兄妹の「絆」でストーリーが展開していくのですが、ほろりとさせられるようなエピソードもなく、何より登場人物の少なさが気になります。3ヶ月ごとに始まるテレビドラマのようです。意識して書いたとは思えないのですが。 「手紙」で、運命の過酷さ、切なさに大感動したので、同じ作家の作品とは思えませんでした。
万人向け仕様エンターテイメント
見事なエンターテイメント作品。純愛あり、汚れ仕事あり、サスペンス、ツイストも適度。老若男女を楽しませることのできる一冊。今や東野作品は、小説界の「寅さんシリーズ」の域に達している。 となれば当然、初期からのコアなファンや、ディープな推理小説好きには物足りない部分も出てくる。読み終わって満足したら、さっぱり忘れてしまいそう。そんなひっかかりのなさが、ほんの少し物足りない。
過去最高傑作
これまで放課後、同級生、秘密、白夜行、幻夜、手紙、時生、赤い指、ガリレオシリーズetc…を読みましたがこれらの作品を越えたと思います。 最新作もなかなか良かったです
ドラマを期待してるなら、観る前に読むのは、やめたほうがいい!
板橋区の図書館で予約したら、一年くらい待ちますと言われ、購入することにした。 著者の作品は初めて読んだ。 決して悪く言うつもりではないが、少なくとも赤川次郎よりは内容があって面白い。 500ページあるわりには、あっさり読めてしまう。 日頃、本を読まない人には、うってつけの本だ。 始めの50ページに描かれた伏線から、面白く読み進めていけるのではないか。 しかし如何せん、私がこの小説を知った時、ちょうどテレビドラマの番宣でキャスティングを知ってしまった。 二宮和也、錦戸亮(個人的に全く知らない)、そして戸田恵梨香…… 私は特に、戸田恵梨香の、あの、わざとらしい演技を全く受け入れることができない。 読み進めていくうちに、登場人物と役者が重なってしまい、ちょっと馬鹿馬鹿しくなってしまった。 三兄弟が施設で育った過程が全く描かれていないというコメントがあるが、それはドラマ化を意識して書いたからとしか思えない。 子役のダラダラした演技なんか誰が観たいと思うか? 先ほど、録画しておいたドラマの第一話を観た。 宣伝で「工藤官九郎が大胆に脚色」と聞いていたので、このミスマッチの組み合わせを楽しみにしていた。 しかし、ここまでクドカンカラーに変えられてしまったことを、著者は覚悟していたのだろうか? この物語で描かれた兄弟の絆を、「木更津キャッツアイ」の友情レベルで終わらせてしまったら、このドラマは失敗と考えていい。 他の作品と比べて、どうこういっても仕方ない。 一冊の本として考えれば、通勤のバスや電車、寝る前に読むにはもってこいの作品である。 とりあえず、次は他のレヴュアーの方が推薦する「百夜行」を読むことにしよう。
悪くはないんだけど…
結構長い東野圭吾ファンですが、最近の本はなんとなく物足りなく感じてしまいます。きれいにまとめすぎというか…。これが東野さん以外の方の本なら面白かったで済んでしまうと思いますが、秘密や変身、白夜行や悪意(個人的に分身も好きですけど)などの作品を読んだファンからすればどうしてもハードルを上げてしまう。作風がある程度変わるのは仕方ないと理解できますがやはり初期からのファンほど読み終えた後にすっきりしない感じは残ってしまうような気がします。 もっと人間の深いところまでえぐってその世界に読者を引きずり込んでしまう魅力的な作品、決して書けないわけではないことを知っているからこそ、少し厳しめかも知れませんが☆3です。
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【くちコミ情報】
普通の短編
200Xとかが好きなら楽しめるんじゃないでしょうか。 まあ、そんな内容です。
盲点をつく事件解決の糸口発見はやみつきになる
帝都大学理工学部物理学科助教授湯川学が難解な怪事件に挑む推理ミステリーだ。常に冷静沈着でどんなことにも動揺しない。「論理的に考えて」を口癖にし、物理、化学の学問要素を活かし解決していく。 科学的にトリックを見破っていくため、じっくりと読まなければ理解できないが、盲点をつくような考えで事件解決の糸口を見つけ出していく小説の手法はやみつきになる。
ガリレオシリーズ:第一弾
『容疑者xの献身』が映画化されたのをきっかけに、ガリレオシリーズ3冊を読んでみようと購入しました。 事件の謎をとくにあたり、科学的な面が大きく関わってくるため(だからこそ天才物理学者:湯川が登場するわけですが)、典型的文型な私からすれば全く理解できない言葉も多々出てきますが、それらが理解できなくとも謎解きの面白さは十分に味わえます。 ただし、同じく東野氏の推理短編集である『探偵倶楽部』は、豊富なトリックを屈指し短編ながらその中で読者を巻き込むように二転三転するストーリー展開が大きな魅力でしたが、このガリレオシリーズの場合は、そういった展開の面白さはそれほどありません。推理小説の作りとしては実にシンプル。 その分、物理学者としての専門知識や論理的思考を屈指し謎を解く湯川のキャラクターに惹かれるかどうかで、評価が分かれると思います。 これに続くシリーズである『予知夢』と『容疑者xの献身』も読みました。それぞれ同じシリーズの独立した小説ではあるため、どれから読んでもいいのですが、これと『予知夢』で本来の湯川のキャラクターと、湯川と同級生刑事:草薙の関係性に十分触れたからだったこそ、『容疑者xの献身』がより楽しめたのだと感じました。
物理探偵登場!
説明のつかない難事件に遭遇したとき、警視庁捜査第1課の草薙俊平が必ず訪ねる男、 それは大学時代の友人で、帝都大学理工学部物理学科助教授の湯川学。 湯川はその天才的な頭脳と洞察力で、草薙の持ち込む超常現象とも思える事件を 次々と解決し、捜査第1課内で、「ガリレオ」と称されることとなる… 物理(化学)現象というか作用というか、それらを大胆にトリックに用いていることから、 理系オンチの私としては、当然謎解きはガリレオ先生任せとなり(笑)、 推理の楽しみはさほど味わえなかった。 しかし、そんなことがあり得るのかと感心もし驚きもし、という点でこれまでのミステリー にない魅力があるのも確か。 これを福山雅治が演ずるのは格好良すぎるだろうと思って読んでいたのだが、巻末の解説を 書いている佐野史郎によれば、東野は佐野をイメージして湯川を書いたとのこと。納得。
ドラマ・映画ファン
映画化をきっかけに読了。 なるほどドラマは上手くキャラクターや設定、話を膨らめたものだと感心した。 東野圭吾にしてはまあまあ凡作の部類であろう。 特に人間ドラマとしてはどれも(他作品に比べれば)薄い。 そこを強化・昇華したドラマ版の特に1話と映画には敬意を表する。 しかしミステリを短編で楽しむには充分な作品ではないか。 久々に海外の古典を読んだ様な満足感が得られた。
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【くちコミ情報】
入門書はこれだろう
高校生のときに読んで、ハマッた。三国志ものはいろいろ出回っているが、余計な先入観を持たずに済む入門書としては、これが最適だと思う。文章は言うことなし、一応どこにも偏らずに書かれているとも思う。個人的には「この作品の」曹操のファンである。文句なしにカッコいい。 この後に、何だったかもう忘れたが、とんでもない三国志ものに当たってしまい、辟易して以来、他に手を出すのをやめた。やっぱり正統派から入るにこしたことはないと思う。これを読んでざっと人間関係を把握して、それから他の作品を回るのが正解なんじゃないかな。
三国志。
若い頃は、三国志などを読んでもあまり興味が湧かなかったり、 世の中が十分に理解できていなかったこともあり、それほど面白いとも思わず、 1巻の桃園の巻まで読み切ったところで止まっていたが、 大人になって世の中がよく理解できてきた今読めば、とても理解できるし面白い。 劉備が世の苦しむ民衆を救わんと、義兄弟の契りを結び、張飛と関羽を従え兵を起こす。 ところが、戦功を上げても愚かな人々の前に地位もろくに与えられず、ただ戦場を放浪するのみで、2巻の初めにやっと平原の相(しょう)という地位を得る。 その後、曹操、孫権、と並び、三国(魏、呉、蜀)のトップにまで上り詰める彼と三国の運命とは・・?
読みだすととまりません!
父が持っていたい旧かなづかいの同書を2回読んでから30年近くがたち、今回現代かなづかいのものを購入して読み出しました。 劉備が黄河の流れをみつめているシーンやせっかく母のために手に入れた茶を母が川に投げ捨てるシーンなどは明確に覚えていましたが、都が混乱に陥るストーリーなどはすっかり忘れてしまっていました。 以前読んだのが旧かなづかいのものであったこともあり、今回購入したものが非常に読みやすく感じ、あっという間に1巻を読み終えてしまいました。 とにかく物語の長さを感じさせない最高傑作です!
面白い
この本は安定して面白いね。特に後半の主役は孔明で、孔明の頭の良さがわかる。この本は天命とか天機とか天佑とかやたらと天という言葉を使って、カッコよく物語りを描いてる。読んで損は全くないね。一生に一度は読みたい本。私は劉備元徳のどこまでも誠実でありたいというその性格に感動したね。オススメです。
日本人にとっての原典
自分も一番最初に出会った三国志がこれでした(父が読んでいた)。 あまりの面白さにぐいぐい引き込まれ、一気に三国志ファンになってしまいました。 今思うと、最初に出会ったのがこの吉川三国志で本当に良かったと思います。 『蒼天航路』あたりから三国志に入ってしまうと、あまりに王道すぎる吉川三国志は退屈に感じられたかもしれません。 あと、他の作品で曹操や周瑜ファンになってしまうと、後からこの作品を読むのはしんどいかも。 日本では趙雲がやたら人気あるのも、間違いなく吉川版の影響でしょうね。
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東野圭吾ほど、多彩な作品をおくりだす作家は珍しいだろう。デビュー作は、学園を舞台にした本格推理小説『放課後』(第31回江戸川乱歩賞)。第52回日本推理作家協会賞受賞の『秘密』では、ミステリーの形式を踏みながら家族の美しい情愛をせつなくつづった。クローン技術を題材にした『分身』や大型原子炉が危機に陥る『天空の蜂』などの社会派小説も生みだしている。作品ごとに、まったく違った味わいを読者に与えてくれるのだ。 本書は「探偵ガリレオ」シリーズ2作目。帝都大学理工学部物理学科助教授、探偵ガリレオこと湯川学が、摩訶不思議な事件を論理的に解決していく、本格推理短編集である。 素封家の屋敷に侵入者があった。犯人は27歳の青年。2階で眠っていた娘を襲おうとしたらしい。逮捕された犯人は、17年前、その少女と結婚する夢を見たという。夢に現れた少女が現実に存在するとは? 予知夢はあるのか? ロマンチックにも感じられる第1章「夢想る(ゆめみる)」をはじめ、「霊視る(みえる)」「騒霊ぐ(さわぐ)」「絞殺る(しめる)」「予知る(しる)」の、全5作が収録されている。軽快な文章の中に凝縮された、オカルチックな題材と巧妙なトリック、明晰な推理と確固たる論理。本書はたぐい稀なるストーリーテラーである著者の技を堪能できる作品といえよう。(冷水修子)
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ガリレオシリーズ:第二弾
前作『探偵ガリレオ』に引き続き、読んでみました。 前作よりも湯川の関わり方が、単に「物理学者」ではなくより探偵の目線になっているような感じがします。 『容疑者xの献身』がこれの続編になり、三部作それぞれ同じガリレオシリーズでも独立した話になっていますから、どれから読んでも楽しめますが、『探偵ガリレオ』とこれを読み、湯川と同級生刑事・草薙の関係性を十分に知ってからの方が、『容疑者xの献身』をより楽しめると思います。
オカルトとミステリーをつなぐもの
天才物理学者湯川学が、警視庁捜査第1課草薙俊平から持ち込まれる数々の謎を、 その頭脳で快刀乱麻を断つごとく解決するシリーズ第2弾。 前作と若干趣向が異なるのは、「夢想る(ゆめみる)」や「霊視る(みえる)」のように、 純粋に論理的思考のみで真実を解明するエピソードが含まれていること。 残り3篇は、前作同様、トリックに物理(化学)現象を用いており、物理学者湯川の面目躍如 といったところ。 しかし、前作から引き続き、短編集に、こんなにトリックをふんだんに使ってもったいない と思わないでもない。中には長編の仕掛けに使っても十分いけそうなものもあるのだが、 出し惜しみしないところが、作者の真骨頂か。
短編で読みやすい
ガリレオのドラマを観ていなかったので、この本がガリレオだと知らずに読んだ。 短編で読みやすいが、東野圭吾作品は長編小説の方が好きだ。
是非!シリーズ化を
私はドラマから原作に興味を持ちまして読ませて頂きました。 原作では北村一輝さんが演じてる役が相方になっていますが,作品の面白さに変わりはありません。むしろ,原作の方が面白いと思います。 興味がある方は是非!読むべきですよ。特に十代にオススメします。
読みやすい短編集
TVドラマのDVDを見てから原作を読むことにしました。 こちらは、原作の2冊目になりますが、TVドラマはこの1冊目と2冊目の全10話を元に作られています。 順番が違うのでまずは対比をしておきましょう。 「予知夢」→TVドラマ 1章 霊視る→8章 2章 夢想る→6章 3章 騒霊ぐ→3章 4章 絞殺る→5章 5章 予知る→7章 TVドラマを見た方へのレビューのつもりで書きます。 前作も同じ感想でしたが、そもそもドラマとは湯川の事件への取り組み姿勢が違います。学友だった草薙刑事には協力的に活躍します。 短編ということもあり、無駄な時間がないため、トリックはわりと短時間で解かれることが多くなります。原作だけでは湯川の人物像をきちっと捉えることは難しいでしょう。かと言って、ドラマとは全然違う雰囲気があります。 純粋にトリックを楽しむという読み方が良いのだと思いますが、ドラマと種明かしは同じなので、TVドラマを見た人にはその楽しみが半減します。ただし、人物関係は多少違ったり、動機も変わっていたり、犯人が違っていたりしますので、そういう発見をして楽しめます。 1作目よりも若干薄くなっていますが、こちらの方が読みやすく感じられました。 少々オカルトちっくなネタになっていますが、何故かそういう事件になると草薙は湯川を訪れます。最後には湯川の影響で、オカルトを科学で解明できるというような発言に、湯川も驚かされています。 不思議に思える現象、偶然に思える現象も、それが実は必然的なものだと考えれば、そこに人の意志があり、事件の裏があるということです。小さな疑問から一気に推理を広げていく様が、湯川の本領という感じで面白いです。
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人間の生死
人間が生きることの意味や死ぬことの意味について書かせた場合、重松さんの右に出るものはいないのではないでしょうか?何故人間は死ぬのか?何のために生きているのか?その明確な答えが分からないからこそ人間は生まれた瞬間から死に向かって生きているのかも知れません。若くて死を迎える人もいれば長く生きすぎて苦労する人もいる。その人たちの苦しみや残された人たちの悲しみを重松さんならではのタッチで描かれています。多くの人の生と死についての短編集ですが、最後はそれが一つにまとまっていきます。まさに重松ワールドです。
自信を持って人に薦めたくなる本
2006年 本屋大賞 5位 自分自身や、自分にとって大切な人を失う「その日」。 この作品は、「その日のまえ」から「その日」までの本人や家族を描いた連作短編集である。 言葉にしてしまうとありがちのテーマであるが、読者に「悲しさ」だけではなく、何かを考えさせる、その筆力には感嘆させられた。 私に取って、人に薦めたくなる本は年間1〜2冊だが、この本は、自信を持ってお薦め出来る作品である。特に30代から40代のかたは感情移入しやすい作品と思うのでお薦めである。 なお、この作品に感銘を受けた方は、「流星ワゴン」もお薦め。
じっくり,ひとりになれる場所で読んでください。
告知のあと流した一生分の涙。シャワーを浴びながら。人がはけたあとの仕事場で。そしてもちろん,ベッドで抱きあいながら。その後,新婚生活を送ったアパートへ足を運び,ふたりの日々をていねいにたどる。 予想以上に進む病状に対する拒絶と受容の日々。そのエピソードのひとつひとつが,せつないです。 作品はこのストーリーを主軸とした連作短編集ですが,メインストーリーとほかの短編間の絡みも絶妙。死という悲しい現実を通しながらも,それを「その日」という確実に見えるもので表現し,そこへの準備を通して,逆説的に家族の幸せを表現しています。 つい最近似た状況で奥さんを亡くした同僚がいるのですが,その人の涙を思わずには居られません。
映画0「その日のまえに」の原作として読んでみた
私は映画を観てからこの作品を読みました。Yahooムービーに、原作ファンからの否定的レビューが多かったせいもありますが、大林映画の原作はいつも読むようにしているからです。読んで見て、収穫は多かったです。 まず、映画を酷評する立場もアリかなと理解できました。一方で、うまく映画にしたものだとも思いました。「映画化」ではなく。そう実感できた事が一番の収穫。あとは、この作品世界がそもそも大林世界に近いということがわかりました。福永武彦「草の花」とともに、この小説は大林作品のいい参考書だと思います。 宮沢賢治「永訣の朝」が映画では重要なモチーフになっていますが、この作品の源をよくつかんでいると私は思います。この作品は、賢治の世界にたいへん近い事も確かだと思います。小説として名作ですし、小説と映画の違いもよくわかる、そういう意味で、どちらからはいってもいいような気がするのですが、そうでなかった方にはお気の毒というほかはありません。私には読んでいる時も映画を観ていた時と同じ種類のキュンとした感動が胸にありました。たいへんいい作品でした。
ほっこり三部作
自分の中で「ほっこり三部作」と勝手に名付けている作品がある。 一つ目は、この「その日のまえに」 二つ目は、映画化もされた陰日向に咲く (幻冬舎文庫 け 3-1) そして三つ目は、これも映画化が報じられているエブリ リトル シング この三作は、すべて共通点がある。 一つは、どれも大ベストセラーであること。 一つは、どれも映画化される(された)こと。 一つは、どれも連作短編であること。 そして、なにより、どの作品も心が温かくなり、涙が滲む名作であることだ。 「その日のまえに」「陰日向に咲く」「エブリ リトル シング」 個人的には、すべて読むことをお勧めする。 特に、「陰日向に咲く」「エブリ リトル シング」は、それぞれ2時間で読める。 この3作を読まずに、「ほっこり作品」を語って欲しくないとすら感じる。 3作の中では、やはり文章力は「その日のまえに」が飛びぬけている。 しかし、ユーモアセンスでは「陰日向に咲く (幻冬舎文庫 け 3-1)」が上ではないだろうか(さすが、お笑いタレントだ)。 そして、物語の伏線の巧みさや、直球で(新人作家だから変化球が投げられないのだろう)心にずしりとくるのはエブリ リトル シングだ。 繰り返すが、3作、すべて読んで欲しい。 そうすれば、人生が変わる、なんて奇蹟も十分にありえるだろう。
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大きく動く!
董卓が死に、曹操、孫策がどんどん強くなっていきます。 三国時代につながっていく序章というところでしょうか。 読めば読むほど先が読みたくなります。
呂布は強いなあ
第2巻は黄巾の乱が治まって、その後に実験を握った董卓が暴政を行い、その董卓と他の豪傑たちが戦うという辺りがが描かれています。メインとなっているのは、董卓の家臣である呂布がとんでもなく強いので、董卓と呂布を仲違いさせるべく、貂蝉という美女が二人に色目を使って騙す物語です。この部分は実話ではなく、貂蝉も実在の人物ではないそうなのですが、三国志のひとつのクライマックスと呼んでも良い盛り上がりを見せています。 この巻では玄徳がいまひとつ目立たないのが玉にきずなのですが、曹操、袁術、呂布といったライバルたちの性格が徐々に明らかになって来ていて、今後に対する興味をつなぎます。
勢いに乗る曹操
若かりし曹操が力をつけていく様が力強い文体で描かれていく。途中、いなごの大群が出てきたりして、そういう不確定要素が歴史の舞台に登場してくるのが面白い。
稀代の反逆児呂布の一人舞台
呂布のクーデターにより董卓の暴政に遂に終止符が討たれ、ようやく平安が戻るかと思いきや、戦乱の相がいよいよ深まっていきます。一方で思いがけない好機を掴み、帝を庇護することに成功した曹操が、覇権への第一歩を踏み出します。 劉備たち名優のための舞台が徐々に整いつつあるものの、その本格的な活躍はまだ先。本巻での主人公は呂布をおいて他にないでしょう。この三国志きっての反逆児がいよいよ真価を発揮し、縦横無尽に暴れまわります。並の者ならとっくに死に値する短慮でありながら、天賦の才に守られる彼の本能のままの裏切りと武勇はある意味痛快。傾国の美女貂蝉に初恋の少年の如く恋焦がれる姿は、どこか微笑ましくもあり、関羽などの傑物たちとはまた趣を異にした人間的魅力がたっぷり描かれています。 呂布を目の敵とする張飛もまた面白い。彼の猛進と失態を、劉備と関羽が呆れ、叱り、窘めるところはお約束ともなっており、三国志(特にこの第二巻)を楽しくするアクセントとなっています。 血なまぐさい時代を描きながらも、所々の喜劇性で巧みに読者をくすぐりながら、その世界のより深いところへ誘い込む。そんな吉川氏の高等技術が存分に堪能できる巻です。
半ばまで読みました。
横山氏の漫画は、児童が読むことも考慮し、えぐい部分は原作を参考に していなかったと本人も行っております。ですから、始めて活字で読む本 作は、私にとって唐突だった展開の溝をうめてゆくのに随分と役立ってま す。 もう少し早く、活字にチャレンジすればよかったのですが、漫画を学童 の頃読んで、アラスジを把握していたので、活字はいずれ・・・と、後回 しにしていたのが、今悔やまれます。 もし、漫画などで、三国志演義を楽しまれて、未だ活字を堪能してい ない方が折られましたら、本作は本当に三国志(演義)スタンダードと して、お勧めします。
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がかなり気持ち悪い。そして動機が、おそらく意図的にスッキリしないように描かれてるため私には受け入れられなかった。
最後までグイグイ引っ張る
本作は、ある人気作家の殺人事件を巡り、 被疑者となった友人と彼を追及する刑事との回顧を交互に配置して、 鮮やかなアリバイ崩しや、それをはるかに上回る事件の背景、 さらにタイトルともなった大小の悪意、 そして、本件の動機ともなった底知れぬ悪意を描き出すものです。 早い段階で犯人は明らかになるものの、 一見単純とも思えた事件の背景と動機とが二転三転していきます。 ちなみに、本件に描かれた細かい設定はすべて意味を持っています。 よもや、本件がこれほどの拡がりを持つとは…。 思わず、真相を追う加賀刑事と同じ感想を抱かされました。 また、真相につき、加賀刑事も思い当たる節のある、 大きな社会問題についての問題提起が織り込まれているのも秀逸だと思います。 決して後味は良くありませんが、一読に値する作品です。
す、すごい小説・・・
手記のみで事件が進んでいき、 しかもその内容が真実とは限らない・・・。 とっても斬新な描き方で東野圭吾すげー! と思わずにはいられませんでした。 どんでん返しも1回のみではありません。 繰り返し読みたくなる小説もそんなにないですが、 これは間違いなくもう1回読みたくなります。 伏線につぐ伏線の数々!ほんとに東野圭吾スゴイです。 読んでる途中でも何度となく読み返しました。 犯人の悪意もほんとに陰湿で そのためにここまでするか!?と言いたくなります。 伏線好きならぜひ。
加賀恭一郎シリーズ
東野圭吾の大得意であるミスリードを最大限に生かした作品かと思います。 最初から最後まで騙され続けました。 まさかこんな所で著者の術中にハマっていたのか!!?という感じです。 発端の殺人事件は割とあっけなく解決してしまうのですが、それこそがこの物語の序章だったとは終盤に入ってやっと分かりました。 その捕まった犯人が決して語らない「殺人の動機」。 この作品は、 人が殺人を犯す動機はなんなのか? この事に焦点を当てて加賀刑事が推理していく事で進んでいきます。 あらすじの説明をもう少ししたいと思ったのですが・・・難しいですね。特にこの作品は。 とにかく、東野圭吾の読者の意表をつく作風が好きな人は読んでみましょう!! とんでもない結末に驚くことかと思います。
これはすごい。
「殺人動機とは何なのだろうか。そのことを考えながら書いた」(著者) 人気作家が殺された。なかなか明らかにならない動機。 次第に明らかになる事件の真相。かつての悲劇が殺人の動機となったのか。 とにかく、レビューなどは読まずにまずは読んでみるべき。たったひとつの殺人事件を巡り新たな事実が判明する度に、二転三転する事件の「真実」。読み進めるたびに、読者も事件の真相に迫っていくが・・・最後は唖然とするほど見事。 犯人、刑事の手記の掲載という形で進んでいくストーリー展開。これも読み終わってみれば必然的に選ばれた手法だった。うまい、の一言。 ミステリー好きにはたまらない、世界がぐるりと回転するような読書体験ができる、よく練られたストーリー。秀逸な舞台設定。タイトルの付け方も本当にうまい。「悪意」の本当の意味を知ったとき、それまで意識していた分かりやすい「悪意」をはるかに超えた、空恐ろしい「人間の業」というものが感じられる。 小説ならではの楽しみを堪能できる、絶対おすすめの一冊。
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人間のもつ本性をフィクションを通じて訴える
私はただの小説として読むことができませんでした。 本書では人が日常生活で感じる様々な心の葛藤を、主人公とその周りにいる人たちを通じて伝えています。 小説としてはもちろん、1日で読みきるほどおもしろいですが、家族のあり方、恋人とのあり方などを深く見つめるきっかけになる1冊。 家族に問題を抱える方、恋人と問題を抱える方、自分自身に悩みを感じている方、必読です!
泣いてしまいました。
笑い話にしたかったけど読者が泣いたっていうんで手に取りました。 ラスト付近で一人タリーズで涙を抑え切れませんでした。 バス運転手の事故をおこしてしまった深い深い理由にも泣きました。 藻奈美さんが最後まで出てこれなかったのも、一母親として泣きました。 直子の苦労も平助の愛も、すごく感動、いろんな気持ち。 結婚指輪の件がなければ「秘密」が成り立たなかっただろうけど、 直子のわりにはわかりやすいポカをしたなと思ってしまいました。 映画も観たいと思っています。
どこまでも切ない物語。
秘密をかかえて生きていくというのは、 誰にとってもつらいこと。 時が経ち暴露される秘密と、未来永劫暴露されない秘密。 登場人物たちのそんな多くの秘密が交じり合い、 この切ない物語を形作っています。 主人公・平介が最後まで暴露しなかった秘密は… そしてその妻・直子が最後まで暴露しなかった秘密は… 読者はラストシーンでそれに気付かされます。 秀作。
本当の秘密
東野圭吾さんの作品を初めて読んだのがこの「秘密」でした。 評価が低い方もいますが、私はそれまで読んだ本の中で一番の衝撃を受けました。 こんな本との出会いがあるから読むことをやめられないんでしょうね・・・ タイトルの本当の「秘密」がわかったるのは最後まで読んでからです! まだの方は是非!お楽しみ下さい。
号泣
最初はファンタジーな感じで始まり。 よくある展開になるかなーと思って読んでいくうちに、 どんどん話に引き込まれていきました。 ファンタジーなんだけど、しっかりリアル。 いろんな人が、いろんな立場で様々な“秘密”を抱えて生きていく。 そこに切なさや葛藤、現実がある。 そして最後まで全く結末の予想はつかなかった。 ラスト数ページで何が“秘密”だったのか分かった時は、 ほんとに切なくて号泣しました。 こんなに本を読んで泣いたのは久しぶり。 広末涼子主演での映画版はラストが違うけど、私は断然本の方が好き。 ただ人によってラストの感じ方の違う作品だと思います。
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おすすめ度
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カスタマーレビュー数:10
【くちコミ情報】
陳宮が素敵
呂布の最期が印象的な第三巻ですが、私は陳宮の健気さが大好きです。 どんな策を献じてもまともに実行してもらえず、すぐに取りやめられたりします。 ふてくされたりもしますが、乞われればなんだかんだで嬉しそうに献策してます。 そして曹操との問答のシーン。 饒舌に堂々としていて、潔く格好いいです。 あの曹操と互角だったです間違いなく。 また、暗愚も暗愚な呂布だけど、陳宮はわりと好きだったんだなぁとなんだかグッときます。 そんなデコボココンビにグッとくる3巻です。 そしてそういう目で読むと、陳登・陳珪親子の小賢しさがこの上ないです。
印象的な場面が多い第3巻
三国志の中で最強の武将、呂布が死に、矢で射られた片目を食べてしまった夏候惇、敗走する劉備にせめてものもてなしをと妻の肉を出す話など、非常に印象的な場面が多い第3巻です。
玄徳ピンチ
第3巻で描かれるのは、董卓や呂布の時代を経て、曹操が都の実権をほぼ掌握した時代です。皇帝をないがしろにする曹操に対して危機感を持つ武将たちが打倒曹操の誓いを立て、玄徳も彼らの仲間となります。ところが、曹操暗殺計画が失敗に終り、玄徳もこの一味に加わっていたことを曹操に知られ、逆賊として討伐される身に陥ります。 討伐軍に敗北した玄徳は、関羽・張飛と離ればなれになってしまいます。曹操は関羽の軍人としての腕前と忠義の心に惹かれ、玄徳の妻子の命を助けることを条件に彼を配下に置きます。いよいよ話が盛り上がって来たところなのですが、私は4巻を持っていません。これから買いに行ってきます。
曹操の時代
曹操が権力を強大にし、そのため打倒曹操の気運が高まってきた。やや悪役的な存在になってくるが、彼の豪傑ぶりと博学ぶりが描かれていて唸らされる。このあたりから物語は佳境に入っていく。
覇道を進む曹操の魅力
積年の宿敵呂布を遂に破り、いよいよ覇道を走り出す曹操。董卓にも比肩する非情ぶりの一方で、敵の猛将関羽の武勇と信義を愛し、彼の心を得るためにあの手この手を尽くす。三国志第三巻では、この稀代の英雄のそんな二面性が丹念に描かれ、単なる劉備の敵役を超えた、一人の魅力的な人物として、その存在感が露わにになってきます。三国演義をベースとしながらも、本来そこでは敵役である曹操の魅力をしっかり引き出しているあたり、吉川三国志の妙と言えるでしょう。 曹操のみならず、本巻でピリオドを打たれる反逆児呂布についても然り。自分の娘を背負いながら、曹操・劉備の連合軍の只中を奮闘する姿は美しささえ漂い、一体どちらが敵役かわからないほどです。善悪という矮小な色分けでなく、その瞬間瞬間に見せる決断と行動にスポットを集中させ、英雄たちをダイナミックに描く。そんな吉川の人間の捉え方が堪能できる一冊となっています。
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