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カスタマーレビュー数:11
【くちコミ情報】
姉弟の絆の強さに、心惹かれる
坂本竜馬の物語、全8巻の2冊目である 2冊目が描くのは 江戸での残り少ない剣修行の日々から 土佐に戻り、考えた末脱藩するシーンまで 冒頭竜馬は、無二の友である武市半平太と、堅物の中岡慎太郎と酒を飲む 無用な一言で、竜馬と中岡が一発触発の事態となるが 素朴な思いと実直な行動で丸くおさめ 凡人にはとらえることができない 一人の魅力的な男を際立たせる 土佐までの旅は、やっかいな人物を抱えてしまい 追手と対峙したり 憧れの人と出会い、料亭で落ち合ったりする 若さゆえに巻き込まれてしまうその場面に 竜馬は竜馬らしくふるまおうと もがきあがいている 脱藩は自分だけでなく身内も巻き込む違法行為 自分、身内、友、将来との関係に、どうケリをつけるのか 離れていた竜馬の心と行動が やがて一つになっていく 風雲急を告げている 弟のために決意する姉の行動に、心打たれる 姉弟の絆の強さに、心惹かれる
猛進する武市 脱藩する竜馬
北辰一刀流千葉桶町道場塾頭にまでなった竜馬も土佐へ・・・普通は安穏と自分の道場を開き町の尊敬を集め、というのが成り上がりコースな訳だが竜馬の頭にそんなコースは細すぎた。 軟弱だと思い込んでいた公家の、平然と命を張った密書運びに巻き込まれた竜馬は「男とはあれだ」と目をむく。が、いまだ己の道が見えない。 かたや土佐藩きっての大物武市半平太は勤王党をつくり参政吉田東洋を暗殺するまでにいたる。幼馴染として歩んできた二人の道が徐々にずれ始める。 「現実的」という一点が竜馬の関心事だ。 武市の暗殺計画にも「それで何か変わると思ったら大間違いじゃ」と袖を分かつ。 この本が面白いのは後の明治政府で政治家としての顔しか私が知らなかった名士たち歴然とした武士としてそれぞれの藩に存在する妙を感じることが出来ることだ。 板垣退助が土佐藩はじまって以来の手に負えない喧嘩武士だったことも知らなかったし、後の日露戦争総司令官大山巌が弥助として登場してくるのも驚かされる。そう考えるとこの時代と言うのは本当に濃密過ぎるほどの時代だ。 竜馬脱藩 ようやく日本人として歩みだす。
脱藩
続く第二巻。主に故郷土佐での話が描かれています。 面白いのは、多くの人との出会いが描かれているところ。 四国行脚の旅に出て情勢を自分の目で確認する竜馬。時に剣を用いて、時に言葉を用いて人々の心を捉え、その人間の大きさに惹き付けられていく人々。有名無名関わらず、幕末に生きた多くの人々が竜馬の目を通して描かれています。 と、同時に激動の時代背景。『桜田門外の変』、『安政の大獄』といった歴史の世界が遠く土佐にいる竜馬の視点から見れます。「生涯、これほど血のわいた瞬間はない」とは桜田門外の変での竜馬の心境。 激動の時代がいよいよ始まる、そんな幕開けを感じさせる心高ぶる第二巻でした。 いよいよ竜馬も脱藩。 しかし、日本の未来を作った竜馬の脱藩の陰には悲しい犠牲があったことを知る切ない二巻の終わり。第三巻は果たしてどうなるのか、期待が高まりました。
壮大なストーリー。
幕末に活躍した主要人物が次々と頭角を現してきた第2巻。 佐幕派と攘夷派のせめぎあいの中、とうとう竜馬もその渦の中へ。ついに脱藩。 サイは投げられた。もう後戻りはできない。 竜馬がどう活躍していくのか、薩長土がどのような動きをみせるのか3巻が楽しみです。
竜馬がゆく 第二巻
司馬遼太郎の名作『竜馬がゆく』の第二巻。この巻では、剣術修行を終え北辰一刀流小千葉の塾頭にまで成り上がった竜馬の土佐帰郷から、土佐藩脱藩に至るまでの竜馬の動向が描かれている。この巻では、比較的ゆっくりとした時の流れの中で、竜馬の気持ちの変化や世論の変化、維新志士達の変遷が繊細に描かれており、全巻で劣等感を否めなかった竜馬が藩を捨てて、いよいよ日本全国へと旅立つまでを辿っている。その間、起こった史実は数知れず、安政の大獄から桜田門外の変など、誰もが知る日本を揺るがす大事件の中で、一人揺れる竜馬の心境は多くの読者の心を動かすに違いない。 p その歴史の中で竜馬が出逢う人物は、必ずしも維新後の明治で卓越した功績を残した者ばかりではない。寧ろ、土佐藩の厳格な身分社会にあっては、多くが尊王倒幕運動の中でその命を散らせたり、或いは佐幕派として惜しむべきその才能を失ってしまった人物も多い。そうした動乱の世の中で、結局は彼等と同じく尊い命を犠牲にしてしまう竜馬が残した数々の偉業の基盤がこの一冊に凝縮されているように思う。時は動いて、この後様々な奇跡を起こす竜馬の、真の第一歩は世を見つめ悩んだ末の脱藩がそれに等しいわけで、その脱藩に至るまでの竜馬の由無し事さえも、今後の日本を揺るがす重大な要素の1つとして描かれている。
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カスタマーレビュー数:4
【くちコミ情報】
これからは、篤姫と和宮の対照的な雰囲気が注目されそうですね
大河のストーリー本(日本放送出版協会のもの)は、ほぼ毎年買っています、去年のは私にとって ×だったので買わなかったしテレビも見ませんでしたが。 「篤姫」は衣裳や髪型にもたいへん興味を持って見ていますので、本にいろいろ紹介されているのは 嬉しかったです。 テレビは、いよいよ和宮さんが降嫁してきますから、江戸風と京風、武家風と御所風の対立ですね。 幾島が去ったけど、次々と目が離せないストーリーで楽しみです。 ただ、どの大河についてもほぽ共通しているかと思いますが、後編の本は薄めで、内容にふくらみが 欠ける感じがするのが残念で、★4個にしました。
宮崎あおいさん在っての篤姫
大河ドラマ「篤姫」も後半になりましたが、魅力は衰えないですね。毎週見て、さらにDVDにも録画しています。NHK大河のガイドブックも、初めて、前編だけでなく、この後編も買いました。 本書では巻頭に、宮崎あおいさんを筆頭に、前編でも紹介された役者さん、さらには今後登場する役者さんの「決意表明」が載っています。宮崎あおいさんの気の入れ方は相当なもので、彼女あっての大河ドラマという感じがしました。もちろん、大奥が舞台で女性の視聴者が多いゆえの高視聴率というのもありますが、やはり役者の魅力の影響は大きいと思います。また、大久保利通を演じている原田さん等の、成長ぶりも、文面から伺えます。 さらには、宮崎あおいと堺雅人の夫婦愛についての対談がカラーで載っていまして、これも興味深い内容です。本書は大体2/3がカラーで、あらすじ紹介部分がモノクロという構成になっていて、写真を見ているだけでも楽しいです。 その他、大奥平面図とか、大奥コレクション衣装編、髪型編などの特集記事や、篤姫ゆかりの江戸、京都紹介など、付録も盛りだくさんです。まだまだ篤姫に魅力を感じている方は、購入されれば、楽しみも倍増するかと思います。
大河ドラマの解説書
役者さんの顔が解ってもその歴史上の人物が何を行ったのか分かりやすく説明しています。 ドラマでは描かれない人物像の勉強にもなるし、値段がとてもお得!!
買って満足!
『篤姫』のあらすじの先が知りたくて、ついつい買ってしまいましたが、 出演者のインタビューや写真がお値段の割りに、かなり充実していて満足です。 物語の予習復習にはかなり役に立ちました。 前編も買おうと思います。
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| 君と会えたから・・・
¥ 1,428(税込)
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カスタマーレビュー数:28
【くちコミ情報】
泣きました・・・
自分の夢のリストではなく、真に作らなければならない二つ目のリストとは? 自分にある可能性とは? 目から鱗が落ちるとはこのことです。 自分をどれだけ卑下していたことか、自分を低く見積もっていてどれだけのことを諦めてきたのか… 二つ目のリストを作ってなるべく実行するようにしていますが、 まさに自分の世界が変わってきます。 人は優しく協力的で、同時に自分も人に優しくなれるのです。 与えられたければ先に与えなければならない。 いい本だよ。と誰かに渡したくなる話です。 喜多川さんの本は皆いい本なので、他の本も読んでみてくださいね。
ストーリーが美しい
父親から「ある教え」を受けた少女と、これからの生き方を漠然と模索している17歳の少年が出会う、淡い恋の物語。 「人の人生で約束された事は、たった一つしかない。 それは”死”。その他の事は、何ひとつ約束されていない。 だから、自分の行動次第でどんな夢だって実現できる」 など、元気が出てくるような素敵な言葉がいっぱいでした。 たくさんの言葉が心に響いて、すがすがしい気持ちになりました。 自己啓発本でありながら、ストーリーが美しくて思わず涙が。。。 わたしもいつか、「出会えて良かった!」と思ってもらえるような人になれるといいな。
オリジナリティが欲しいです
この本では「7つの教え」を実践すればより人生が豊かになるということが、1人の少年の視点から書かれています。教えはもっともであり、全くその通りだと思います。ただ、7つとも今までどこかで聞いたことのある内容でした。オリジナリティのある教えが読みたかったです。 また教師役の少女が死んでしまいますが、死なしてしまう必要があるのでしょうか。人間の命は大切なものであり、容易に死なせてしまうのは好きではありません。 自己啓発本を初めて読む少年・少女には読みやすくていいのかも知れませんが、私は感情移入できませんでした。
これを繰り返し読めば他の自己啓発本は読まなくていいと思う!
2008月7月に行なわれた喜多川泰さんの講演会に行ってきました。 講演会終了後にサイン会があったのですが、 喜多川さんが書いてくれたメッセージは =========== 一冊の本との出会いで 人生はかわる。 そんな出会いを この一冊で =========== でした。 本当にこの本は人生をかえてくれます。 すでに3回読みましたが、この本さえ繰り返し読めば 他の自己啓発本は読まなくていいと思います! この本に出会えたことに感謝します。 ありがとうございます。
出会うべくして出会えた本
たまたま見つけて買っていた本です。 でも買ったとたん忙しくなり読む機会がなく 本を買ったことも正直忘れそうになっていました。 ところが・・・ すぐにでも読まないといけないことが起こり 買っていたことを思い出して急いで読みました。 読み進めていくと・・・ 女の子が言うセリフと同じことを 自分はその朝、ブログにたまたま書いていて 鳥肌が立ちました。 キーワードは明日という言葉でした。 突然主人公の前に現れた女の子のように 出会うべくしてであった1冊だったんですね。 明日は無限ではない。 だけど 誰かの明日になれるかもしれない。 そんなことを思いました。 すてきな本を書いてくださって 著者さんにありがとうと言いたいです。 そして登場人物にも。
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【くちコミ情報】
勝海舟
この3巻の幕開けは岩崎弥太郎が飾る。後に三菱帝国を築き上げていく男だ。 が、彼の若い頃は悲惨と言わざるをえない貧困暮らし。それを時代が拾い上げた。 竜馬以外で倒幕後の算盤勘定をしていたのは彼だけではあるまいか・・・ 大名行列を見て「こんな愚劣なことをしていて喜んでいるようでは幕府も潰れるぞ」と直感したのは彼が一番早かったのではないか・・・と本書にある。異質の男だ。 人斬り以蔵を使い暗殺に躍起になる武市とその限界を見つつ勝海舟との出会いでわが道をハッキリと認識する竜馬。 「議論などはよほど重要なことでないかぎりしてはならぬと自分に言い聞かせている。議論に勝ったところで相手の名誉を奪うだけである」という一文には我が身を振りかえざるをなくもなる。 元々船好きの竜馬が勝に見込まれ己の道を猛進し始める。 勝と作る私塾の海軍学校を作るため松平春獄に金を借りにいくくだりが痛快だ。 「金くらいは集めてやる」という気概がたまらない。なにせただの浪人が殿様に金を無心に行くのだ。「世に生を得るは事を成すにあり」という竜馬の座右の銘が登場する。「たとえ目的が成就できなくてもその目的への道中で死ぬべきだ。生死は自然現象だからこれを計算に入れてはいけない。」う〜んその通りですな。 そしておりょうの登場。竜馬を彩る女性も面白いがなかでもおりょうは面白く、竜馬はまずはともあれ面食いだというのが共感できて嬉しい。
勝海舟そして、おりょう
読む速度が俄然速くなった第三巻。 重要な出会いが二つ。 一つは勝海舟と。竜馬と同じく器の大きい勝海舟。その勝海舟をして面白い奴と言われる竜馬、その二人のやりとりはとにかく面白く、また彼との出会いで竜馬の夢が大きく大きく膨らんでいきます。「人間好きな道によって、世界を切り開いていく」そんな言葉を残した竜馬が出会った、勝海舟と船への夢。それが一つ。 そして、もう一つは、最も重要な人、おりょうと。 その出会いは、意外な出会い、意外な展開。でも竜馬らしい。寺田屋で働き始めたおりょうとの今後の展開も興味深い! この二つの出会いが目玉になっている三巻。しかし、より印象的なのは「人きり以蔵」こと岡田以蔵とのやり取りや武市半平太との決別。 そして、寺田屋騒動。 『維新の陽は、やがてこういう連中の屍の向こうに昇るのであろう』とは、作者の言葉。 さて、四巻。どう時代が動くのか・・・。
やっと竜馬始動!
他の幕末関連の司馬作品に比べると、日常生活のほのぼのとした描写も多く、時間がゆっくりで3巻でもまだ主人公が29歳です。 2巻では竜馬の脱藩以外は大きな動きはなく、1巻の延長のようなものでしたが、この巻では攘夷か佐幕かという世論から攘夷派=尊王 開国派=佐幕といった政治思想にもなっていく経緯も書かれていて、薩摩藩 長州藩 土佐藩のそれぞれの人格 歴史 現在の政治状況 重要人物や維新後はどのような余生を過ごしたかも書かれていてかなり濃い内容になっています。 竜馬が脱藩したことによって自由に様々な人物と場所を行き来することができるようになった為、人物や出来事もついていくのが大変(笑)でしたが、作者が随所に同じような説明を丁寧に解説してくれているので読んでいくうちにこの人物はこの藩でこんな性格とかわかってきます。 1巻からの竜馬の成長や立場の変化はもちろんですが、同じ土佐出身の藩も手がつけられない無頼漢で牢獄に何回も葬られていた岩崎弥太郎が明治には商社・三菱商事を設立することになること、竜馬とは対極ではあったが親友であった美丈夫で文武両道な武市半平太が、朝廷工作を急ぐあまり、邪魔な幕府の重要人物を次々に暗殺し、政治改革というより暗殺の黒幕者になりはててしまい、竜馬とはもはや同志ではなくなったこと等、竜馬の周りにいた人物の思想 状況の変化も描かれています。 乱世であるゆえに、安定した収入・仕事・結婚することができなくても、強い意志・精神力、タイミングを見て行動すること、きちんとした対人関係を築くことで、自分が気づかないうちに自分自身が変わることができる。自分が変わると人間関係も変化し、環境も変わる。私も現在と将来を悲観するのではなく、自分改革して人生を切り開いていかなきゃ!という気持ちにさせられた3巻です。
竜馬、海への第一歩。
勝との出会いで竜馬は自分の進むべき道がはっきりと見えたのだろう。 これまでゆっくりマイペースに構えていたのに、目標がはっきりした途端、日夜問わず東奔西走しているあたり竜馬らしいと思った。 竜馬がはじめて江戸への剣術修行をした頃から10年くらいでここまで変化するのかと幕末の時代の流れに驚いた。
司馬遼太郎を初めて読む若い世代の人達に
小学校卒業後に海外へ移住してしまった私には日本の硬い歴史小説を読むのは少し辛い気がいつもしていました。でもいつか司馬遼太郎の作品は読みたいと思っていた。そんな私が最初に選んだのは「竜馬がゆく」でした。なぜって竜馬のことはあまりにも有名すぎたし、幼い頃はアニメ「お~い!竜馬」なども見ていたので、わりと良く知っている人物が主人公の小説から始めてみうようと思ったわけです。 p 結果は大成功、面白くて面白くてだーーっと一息に読んでしまいました。 このレビューは初めて司馬遼太郎の本を読もうとする若い世代にむけて書いてるつもりですが、「竜馬がゆく」は竜馬が主人公ながら所々竜馬から話しがずれて他の武士の話がつけ足たされたりしています。 もしも最初にそういった箇所を読むのが辛かったらそういったページは抜いて読んでもいいと思います。後々に読み返した時にそういった箇所もだんだん読むようになりより深く楽しめるようになると思います。 本を読む忍耐も時間もない、歴史もあまりくわしくない、そんな私がどうやって最後まで読めたかっていうとそうやって読みました。 p その後は一息をついて短編集にしぼりました。それも幕末の話や維新後の話にしぼりました。「あ~、そういえばこの登場人物は竜馬がゆくにでていたなー」とか「竜馬の死後にこうなったのかー」などと思い、自分で段々と作品と作品の間にある繋がりを意識するようになり、そうやって司馬遼太郎の世界が広がっていきました。 p 直接「竜馬がゆく」に関するレビューではなく、どうやって司馬遼太郎の本を読み始めるかみたいなレビューになってしまってすみません。これから司馬遼太郎の本を読みたいけど難しそうと躊躇している方々に役立ちますように。
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【くちコミ情報】
竜馬飛躍の前と盟友武市の死
それにしてもこの時代の志士達は尋常な神経ではやっていけない。 真剣で斬られる局面を幾度も切り抜けてきたものだけが幕末後の明治という世を見ることが出来た。 竜馬も例外でなく結局は斬られてしまうのだが、それまでに何度斬りすてにされそうになったか、両手でも足りないほどだ。 そりゃ胆力もつくわな。 土佐では、京都での長州失脚すなわち勤王派の勢力ダウンという時勢に変わった瞬間、山内容堂による土佐勤王党の弾圧が始まる。 そして竜馬の盟友、武市半平太は切腹させられる。 観念的な思想にもとづいて動いた武市と、現実的視点のみで動く竜馬との差が結局ここまでひらいてしまった恰好になる。 その点勝海舟という幕僚と竜馬は恐ろしいほどの共通点があった。耳を信じず己の目で見たものから思考する。 4巻でも思わずほろりと来る場面がたくさんあるが中でも、法螺と馬鹿にされても軍艦を手に入れるといい続けた竜馬がやっと本当に軍艦を一隻手にしたときの描写は笑いながら泣かせられる。陸奥とのやりとりも漫才のようで面白い。 「俺には仕事があって、生死などはない」は素晴らしい一言。 司馬さんの竜馬評も楽しい。 「竜馬ほどおしゃれな男はまずすくない。ただおしゃれの才能が皆無なだけで、その気分は満々とあるのである」思わず声をあげて笑ってしまった。
新撰組登場!
「あの男は斬れませんよ。」 とは新撰組の沖田総司が土方歳三に言った言葉。 竜馬が新撰組と狭い露地で対面した時のこと。 「死なぬような生き方をしたい」と言った竜馬を、時代が必要としていることを感じたひとコマでした。 まるでマジックのように一日で長州が京から追われ、いよいよきな臭さが漂い始めた第四巻。 幕末へ。 読み応えがあった。 「天が血の犠牲を求めている」と、竜馬。 その犠牲になった竜馬の親友、武市半平太。 彼が生き続けていた明治を見てみたかったと思った。 そしてこの巻の特徴は、作者司馬遼太郎さんの私的意見が随所に見られるところ。 武士とは。切腹とは。そして明治維新とは。 とかく、読み応えがあった。
竜馬の恋。
お田鶴さま、さな子、おりょうと三人の女性を意識する竜馬。 武士の世界ではこのように何人も好きかもしれないと思うこと自体珍しかっただろう。 たとえ一瞬思ったとしても、武士たるもの・・・という姿勢になるだろうが、これもまた竜馬らしいエピソードだと微笑ましく感じた。 恋の行方も気になるところだが、メインストーリーの幕末の変動の時期、長州、薩摩の立場が情勢とともに変化していく。 この目まぐるしく変化する中で竜馬がどのような活躍をしていくのか5巻も楽しみです。
より大きな目標
「おれも大仕事をやる身だ。それもいま緒についたばかりで、命が惜しいね。こういっちゃなんだが、 ゆくゆく日本中がおれを頼りにするときが来るだろう」 文明は前進させねばならぬ。おなじ命を捨てる気なら、そのほうで死ぬ 事をなす人というのは 事をなそうと考えているんですよね。 その思いが大きくなると大きいことをなせるのですよね。 三巻を読んだ後、この本のことをすっかり忘れてました。 先日、この「知りたい人」の購読者様からメールを頂きました。 以前、竜馬がゆく(三)を紹介したときにメールを頂いた方です。 彼は、大学で就職活動中の学生の支援をボランティアでやっています。 「自分の行きたい会社、行きたい業界に自分で気づき合格してもらえるよう支援している」 そうです。 彼に竜馬がゆく(三)で志の大切さを教えられてました。 今回は(四)を読んでみて、改めて志の大切さを感じさせられました。 私もこのメルマガの発行を通して 自分自身の志を高め、強めているんです。 気づきをありがとうございました。 みなさんに わたしが「お届けしているもの」は実は「私が一番必要としているもの」だったのかもしれませんね^^
竜馬がゆく 第四巻
司馬遼太郎の名作『竜馬がゆく』の第四巻。展開は歴史の大舞台へ。京都に於ける長州の勢力は衰え、土佐勤王党は山内容堂の台頭によって没落。目まぐるしく変わる情勢は悉く尊攘派に不利な展開、その最中独りわが道を突き進む竜馬はとうとう軍艦観光丸を手に入れた。観光丸を率いて、江戸に神戸に大阪に。果ては勝海舟に連れられて長崎へも赴く。一方、没落した長州の攘夷砲撃は日に日に激化し、外国の長州砲撃の緊迫がいよいよ高まる中、幕府は長州征伐に踏み切り始める。 p 流れゆく時代と、それと独立に進む竜馬の脚。その流れを対比しつつ、読者を惹き入れる司馬遼太郎の世界観は健在だ。竜馬に焦点が当てられない章が目立つのは否めない事実だが、それはこの巻が描く高々1年という期間に巻き起こる時代の変化の多さを物語る証拠だろう。又、注意深い読者には以前に為された解説が繰り返される箇所が多いのも気になる所だが、物語全体の中では大切な視点を重ね重ね与えてくれていると思う事にしよう。時代は薩長の対立へ向けて大きく揺れる。幕府はその波に乗って勢いを付け始め、その影で京都には新撰組が登場。朝廷か、幕府か、その政調を大きく変換させる英雄がとうとう海に身を乗り出した。竜馬と勝海舟が織り成す歴史の大舞台はとうとう山場を迎えようとしている。
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序章なんだって...
とりあえず、タイトルは酷いだろう。『風雲へ』はいい。だが、123巻にして、『序章』はねえだろぉぉぉぉぉ!次の巻への序章なんだろうけどさぁ、でも、あとがき読むとこれまでの全てが序章とも....ぐすんっ 中身は、ここのとこの暗ーいケイロニアお家騒動の後片付けってところです。グインがこれからケイロニアのトップとして動くぞっ!という舞台を整えてるというそれに尽きます。そして、イシュトヴァーンがグインに負わされた傷がやっと回復してきたようで、ちょこっと回復ののろしを挙げようとしています。というわけで、必要ではあるのですが、あまり面白みの少ない巻といえるでしょう。ただ、作者のあとがきを読むとこれから先がかなり思いやられて...。完結まで読むことができるのかとてもふあぁぁぁぁんになります。
なにを今更……
グイン・サーガが「三国志」だなんてことは、誰もが10年以上も前に知っていたことやないですか……今更、序章と言われてもなぁ。 歴史を切り取るような小説であっても、作者が居なくなってしまって未完のままというのは辛いです。2ヶ月おきにコンスタントに新刊が発売されるのは嬉しいですが、いつ「未完」のまま終了してしまうか分からない不安を抱え続けなければいけません。ねぇ。 今回はケイロニアの為政者の継承と、ゴーラの国としての展望が一冊にまとめられています。「三国志」同様に魅力有るストーリーをどんどんと展開して欲しいですね。
イシュトヴァーンの口を借りた構想吐露
場面はケイロニア皇帝の私室、サイロンの宮殿、イシュトヴァーンパレスの3幕のみ。 良くこれで1巻にできるものだと感心します。 イシュトヴァーンのカメロンへの語りは、作者が今後のグイン・サーガをどうするかの構想を語っているものと思われます。 ま、このままイシュトヴァーンがゴーラの名君で収まってしまっては、お話が終わってしまいますから、予想通りといえば予想通りの展開です。 イシュトの野望が成就するかがもちろん表明されるわけではありませんが、今後イシュトヴァーンの野望実現の過程の流れに乗せてお話を進めていくという構想吐露の巻でしたってことですかね。
物語の方向性が示された一冊
123巻も続いていればおのずと流れが定まってきそうなものですが、 最近のグインはどこへ行くのか混沌としてたように思えます。 本巻ではストーリーの流れについてある程度明確に示された一冊になっています。 このストーリーの軸が最後の主軸になるのか。 それとも、またサブストーリー的な枝別れをして物語が混とんとし始めるのか。 作者の健康を祈りつつ、楽しみにしていきたい。
みなさんネタバレしすぎです(笑)
いまさらネタバレに注意しながら書くのもアレかも知れませんがw 物語は前半パートと後半パートに別れています。 前半パートは歴史の転回点としての物語で、前巻の「その後」的な内容です。 後半は読めば読むほど「ムカついて」「腹が立ってくる」のは素直に作者の力量なのだと思います。 私はリンダちゃんには幸せになって欲しいのですが・・・ あとがきに三国志という言葉が出てきますが、ケイロニアはともかく、パロ、ゴーラには人材が少なすぎます。兵站の天才や交渉の鬼才等、きら星のごとき人材の放つ輝きこそが三国志の醍醐味だと思います。 内政、外交から兵站から諜報までカメロン一人で取り仕切れている国って、どんな規模の国なんですか(笑) スポットライトの数が少ないのですから、光を分散させずに王道のサーガを貫いて欲しいです。ただただ健康に気をつけて完結まで頑張っていただきたいです。
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【くちコミ情報】
関西人パワー
少年法云々を考えるにはちょっときつすぎるな、と言うのが正直な感想です。最大のトリック、種明かしも、面白いですが、この種犯罪について考えるには不謹慎と言う感じです。 さらに、言うなら、例えば携帯の履歴なんかは、どう扱ったのか、そんなところも、詰めが甘いなと思います。 ペンションの人についても、登場の仕方が中途半端な気がします。 そんなにつまらないなら途中で放り出したかと言うとそうではなく、もう、本当に読む時間を何とか作って一心に読みました。圧倒的な力でグイグイ読ませるのです。500ページ弱にも及ぶ長編ですが一気に読ませます。 その力は何かと言うと、たぶん関西人の力ではないかと思うのです。わがまま、勝手、言いたい放題、そして、がめつい、でも、最後のところはアホなほど正直と言う圧倒的なパワーです。私も関西人であり、こういう理屈抜きとも言える様な話が大好きです。 あまり、文学賞には恵まれていないようですが、これからも、こんなすごい作品を作り続けて欲しく思います。
ある一定の役割を果たしている本ではありますが…
少年犯罪やその関連の法律にまつわる問題を題材にした小説です。 特に娘を陵辱され殺された父:長峰が、その犯人達の1人を殺しもう1人を追いかけ逃亡する自らの行動に関し、「悪いとわかっていてもやらずにはいられない」という心の葛藤を持っているその様子は、現在の少年法の矛盾に最も苦しむ存在として、感情移入させるものがあります。 また、子供の問題だけでなく「子供が犯罪を含めたある種の問題に関わった場合、親としてどういう考えを持って子供と向き合うべきか」という問題を取り上げたところは大きく評価できます。 この小説にはそういった問題に対し、目新しい解決策となりうる展開があるわけではありませんが、問題を物語の中だけのことでなく現実のものと考えさせ、「自分ならどう考えるか」と考えずにはいられなくなる小説でありますから、「問題提起本」としての役割は果たしていると思います。 ただしこの本はノンフィクション小説でなく、東野氏の小説。 であれば、書かれた趣旨はどうであれ、単なる問題提起だけでなく小説としての完成度が求められるのは当然。 長峰氏の逃亡過程で、確かに「2人目の犯人はどうなるんだろう」と気になり最後まで読ませられたのは事実ですが、同時に「なぜここまで大胆な行動で、つかまらないんだろう?」と思わせる部分があるのは読んでいて気になりました。 大胆な行動が逆に警察の目をくらませているとか、その行動の裏で警察につかまらないための綿密な計算を長峰氏が行っているなどの様子が伺えるならまだしも、どう考えてもその様子はなく、「フィクションだ」とか「携帯の逆探などがしにくい時代背景」とか「指名手配犯の写真が公開されても、大概の人はまさか手配犯がすぐ近くにいるなんて夢にも思わない」などといった面を引き算しても、話の流れにちょっと不自然さを感じました。
本作の枠では捉え切れない問題
本作は、悲劇のどん底に叩き落された犯罪被害者遺族の男性が、 加害者に対する復讐を遂げようとし、 その過程を追う中で、少年犯罪に対する現行システムにつき、 著者なりの問題提起をしようとしたものと推察します。 さて、発端となる犯罪については言葉もありません。 これ以上ないむごい描写により、全ての読者が主人公の立場を追体験させられます。 そしてとりあえず、読者は主人公を全面的に支持するポジションに置かれます。 そこから、主人公長峰の内面描写や刑事たちの言葉、 別の被害者遺族鮎村の葛藤や架空のテレビ討論などを通して、 読者は現状のシステムにつき様々な意見を投げかけられ、考えさせられます。 そして、物語は紆余曲折を経て劇場型のクライマックスを迎えます。 憎しみの刃はさまよった末にどこに突き刺さるのか…。 私は、本作の問題提起自体には賛同しますが、 エンターテイメント作品の枠内に収めきれているかというと疑問に思います。 まず、被害者に感情移入させるべく展開される冒頭の事件の現実味、 そして何より加害者少年の紋切り型の描き方に物足りなさを覚えること。 次に、長峰の葛藤はまだ酌むべきものがありますが、 論点については、従来の見解を並べただけという印象を受け、 もう少し掘り下げるか、強引であれ一つの見解を前面に押し出していただきたかったです。 結末も正直言って、すっきりしない感がありました。 この問題は、現実の事件に根ざしたノンフィクションの枠組みの方が、 よりふさわしいのでは、と感じます。 もっとも、本作が力作であることは否定しませんが。
甘い。
東野圭吾氏の作品を読むのは、今回で2回目だ。前回は、「手紙」。しかし、印象は変わらない。話の展開を維持する設定や知識に、甘さがあるということだ。 レビューなので結末までは触れないが、警察に追われる立場の人間が、携帯を使っているにもかかわらず、その人物がなかなか特定されない。今の時代において、携帯から微弱電波が各電話局のアンテナに流れ、その位置情報が明らかになることは素人でも知っていることである。なのに、この追われる立場の人が何度携帯電話を使っても、「位置情報」について、明らかになることはない。作者の都合が、その背景に感じられ、興ざめを禁じえない。
久し振り、会心の出来!
残念ながら最近の東野作品は大小の差はあれ、物足りなさがつきまとった。オーバーな売り文句が踊り、「これは面白い」と思ったら10年前の作品だったりで、満足度は決して高くなかった。 本作品は久々に会心の出来だ。テーマが明確な上に無駄がない。追われる側、追う側が展開によって変わりながら、クライマックスは強烈な緊張感で同じ場所に集結していく。東野作品の面白さはまさにこの展開と緊張感で読む手を止めさせないところにある。 一人目の犯人が序盤と言える段階で消えてしまうので、この後どうなるのかと思ったが、新たな登場人物が上手く絡んでくる。 満足の一冊、東野ファンならずともお薦めだ。
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おすすめ度
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Spencer Johnson(原著)
門田 美鈴(翻訳)
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変化は吉にも凶にもなり得る。それはあなたの考え方次第である。本書は、「チーズ」の本質とそれが人生で果たす役割を理解すれば、誰しも変化をありがたく思うようになるだろう、と呼びかける。 これは世界を迷路になぞらえた寓話である。そこには4つの生き物が暮らしている。スニフとスカーリはネズミ。分析力も判断力もない彼らは、ただやみくもにチーズを求め、手に入れるためならどんなことでもしようとする。ヘムとホーは「小人」で、ネズミサイズの人間だ。彼らのチーズに対するかかわり方は、ネズミたちとはまったく違う。2人にとってチーズは単なる食べものではなく、自己イメージなのだ。彼らの生活や信仰のシステムは、見つけたチーズを中心に形成されていく。 読み進めるうちに、この物語の中のチーズとは、我々の生活手段、たとえば仕事や職歴、仕事で携わっている産業に関係があると、ほとんどの読者が気づくはずだ。そればかりでなく、チーズは健康から人間関係にいたるまであらゆるものの象徴と受け取れるのである。この物語の要点はすなわち、「我々はいつもチーズの変化に敏感でなければならず、チーズがなくなったときに新しいチーズを求めてすぐさま行動を起こせる姿勢でなければならない」ということなのである。 ドクター・ジョンソンは多数の著書を持ち、『The One Minute Manager』の共著者でもある。この寓話は、変化を恐れたり反発したりする人々がいそうな場所、たとえば企業、教会団体、学校、軍隊組織などに向けて発信されている。分析好きで懐疑的な読者のなかには物語が単純すぎるとする向きもあるだろうが、本書の素晴らしさは、94ページ足らずで万物の変遷の歴史をまとめ上げてしまった点である。物事は変化する。これまでもそうだったし、これからもずっとそうだ。そして変化への対応方法が人それぞれ異なる限り、変化に気づかないふりをしている者はいつも同じ目をみることになる。…チーズがなくなる、という憂き目を。
【くちコミ情報】
受け取り方
たかがチーズ、されどチーズ。 チーズという物が、読む人にとって(受け手)、いろいろなものを連想させられます。 現在の仕事、現在の生き方、家族、お金、などなど… 捨てようという整理にも当てはまる。いつまでも捨てられない服や靴、思い出のものなど。 そのときの自分がどういうことで、立ち止まっているか、そしてそのままでいいのか… どんな一歩がいいのか考えすぎてしまうこともあります。 そんなことまで連想させるなんてすごいです。そんなことを考えさせてもらえたので、 面白い本でした。
変化をうけいれること
生きることを怖がって、変化を認めないで頑なになりがちだった自分に、よい意味で変わることを怖がらなくていいんだと教えてくれた本です。 もちろん変化してはいけない部分もありますが、どちらかといえば外的な変化より内的に自分に起こる変化にもっと気を配るべきだなと気づかされました。 やっぱり、昔は良かった・・・といいながら生きていくよりも、わからないこと、できないことはチャレンジしてみる方が充実していると言えるのではないでしょうか。 いつ手に入るかわからないものを待つより、今できることをはじめる。 たったそれだけのことでした。 ハリーポッターにも同じような教訓が書かれていましたが、いやいや変わるか、自ら変わるか、そのほんの些細な違いで人生は驚くほど違ってくるのだろうなと思います。
パラダイムシフトをシンプルな物語で表現している
これが物語だけだったらここまで話題にならなかったように思います.その物語の影響力について仲間同士でディスカッションするパートがあることで,様々な側面で悩んでいるひとを後押ししてくれるパワーを発揮してくれるように思います. 4つのキャラクターが出てきますが,主人公はホー.その相棒ヘムが変化を嫌うタイプであり,二人の既成概念を覆す考え方に切り替えたホーが新しいチーズにたどり着ける.これはまさにパラダイムシフトですね.短い物語なので,何度も読めます.過去のレビューにもありますが、精神的に行き詰まったときにもう一度読んでみると新たなパラダイムシフトに出会えるかもしれません。
身につまされる思いです
チーズはどこへ消えた? 高校のクラス会に出席した、かつてのクラスメート12人が翌日の昼食に集まり 軽口を言い合っている時にマイケルが発した一言からこの寓話が始まる。 寓話の内容は、スニッフとスカリーという名前の二匹のネズミ、そしてヘムと ホーという名の二人の小人がチーズを求めて迷路の中でどのように考え、どの ように行動するかという単純な内容です。 夜、再びホテルのラウンジに集ったクラスメートのように、この『チーズ』を 仕事やお金など自身の大切なものに、そして『迷路』を職場や社会生活などの 環境に置き換えてみると、非常に考えさせられる内容になっています。 長らく迷路の中を探し回り、やがて大量のチーズを見つけた二匹と二人、この 状態がいつまでも続くものと慢心してしまった二人に対し、Sniff と Scu y の 二匹はその名前の通り周囲を嗅ぎまわり、走り回って辺りを調査し、日々少し ずつおこっている変化に気づき備えていた。 ある日突然チーズが無くなるが、日々の変化に気づいていた二匹はあわてること なく直ちに別のチーズ探しの行動に移るが、慢心し日々の変化に気づいていな かった二人は行動を起こすことができず、事態は好転すると考えて現状にしがみ ついて躊躇する(hem and haw)だけだった。 やがて、もうチーズは戻ってこないことを悟ったホーは、「遅れをとっても、 何もしないよりいい」と考え、なおも現状にしがみつこうとするヘムを置いて 恐怖と不安でいっぱいの迷路の中に新しいチーズを探し求めて踏み出して行くと いった内容。 私自身、このヘムとホーのような現状維持派であり、身につまされる思いで読み 終えました。 また、ホーがヘムのために、そして自分への戒めのためにチーズの絵とともに 壁に書き記した大事な考えも大変参考になりました。
改めて認識しました
変化に対応する能力が必要であること。 当たり前かもしれませんし、自分でも分かっているつもりでしたが、 改めて読むことにより再認識させられました。 内容も分かりやすく読みやすかったです。
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【くちコミ情報】
正岡子規のすごみ
日清戦争前後のお話。 こういう時代にあって、秋山真之は留学を重ね軍人として着実に成長しています。 一方、学生時代には移り気で何をやっても物にならない正岡子規ですが、 俳句というものに出会い、文人として一気に大成しました。 特に死を意識してからの彼の行動は鬼気迫るものが感じられます。 人間、熱中できるものを見つけた時の力を思い知った気がしました。
時代のうねりが伝わってきます。
日清戦争以降の時代の大きなうねりの中で、秋山好古、真之、正岡子規がそれぞれの境遇、立場の中で、感じ、行動する様の対比がおもしろい。 滅び行く清や、日本の前に立ちはだかろうとするロシア、そしてそのような状況の中で日本はどこへ行こうとしているのか、時代背景が手に取るように伝ってくる。
子規の実像と明治人気質
この巻では主に、闘病しながら文筆活動を続ける正岡子規と、軍人として活躍を始める秋山真之を中心に描かれています。 正岡子規に関して小学校の教科書レベルでしか知らなかったので、過去の俳句や短歌を検証し、新たな作風を作り上げていった彼の功績を初めて知りました。それにもまして結核を患いながらも壮絶なまでに創作活動を行う彼の執念に胸を打たれます。 一方、秋山真之という人物の資質は、欧米に追いつき追い越そうとする明治日本になくてはならないもののように感じます。「飛ぶが如く」で描かれた大久保利通もそうでしたが、この時代には物事に強烈なこだわりをもった人物が必要だったのでしょう。 なお、この巻の最後の章は、ロシアに関する記述になっていますが、欧米でもなくアジアでもないロシアという国の性格が見事に表現 |