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カスタマーレビュー数:9
【くちコミ情報】
惚れ惚れする文章。(あえて「間違い」も指摘)
あいかわらず、素晴らしい文章です。 いちばん好きなところを挙げるならエピローグの、この辺。 「私たちにとっての媒体とは何か。それは、時間である、と私は思う。……つまり時間とは生命そのもののことである。生命の律動が時間を作り出しているにもかかわらず、私たちは時間の実在を知覚することができない。」 「時間の存在を、時間の流れを知るたったひとつの行為がある。時間を追い越せばよい。巡航する時間を一瞬でも、追い越すことができれば、その瞬間、私たちは時間の存在を知ることができる。時間の風圧を感じることができる。それが加速覚に他ならない。」 しかし、凡ミスを指摘させて頂きたい。 「加速覚は身体のどこで検出されているのか。それはなお明らかでない。」 「聴覚は、鼓膜に連結された小骨の先にある三半規管が振動を感受することによる。」 ここは「間違い」。 三半規管こそが、「回転加速度」を感知する部位。 「直線加速度」を感知する部位として「卵形嚢」「球形嚢」という場所がある。はず。 聴覚は三半規管ではなくて、「蝸牛」と呼ばれるカタツムリの殻状の所で感知している。 あと、 「煩雑になるのでその名前を挙げることはしなかったが、細胞にはいちいちその発見者にちなんだ名前がつかれている。医学部に入ると初年度の解剖学の時間にそれらを丸暗記させられる。」(P.159) とあるが、解剖学の講義は3年次、早くて2年次から始まるのが現在の医学部のカリキュラム。 でも、「凡ミス」はあるとしても、良い本であることは間違いないです。 同じことを書いたとして、ここまで美しく書ける著者は他に居ないと思うから。
若干の失望とともに・・
福岡さんの書物はほとんど読んできました。前作「生物と無生物のあいだ」には大変感銘しただけに、次なる書物には大いなる期待を抱いていましたが、これはいけない。読後感がきわめてよろしくない。 私はレビューを60以上書いてきましたが、基本的に「面白かった書物」にしかレビューを書いていません。読んだ本の大半はレビューを書く気持ちにならない。例外的に一つだけ徹底的に批判したレビューを書きましたが、これは版が改まっても内容の改善が見られなかったからです。今回はあえて批判させていただきます。 とはいえ、福岡さんの新作はあいかわらず素晴らしい文章力であり、前半は「性」に関する最新レビューであり、優れて啓蒙的であると思います。SRYの発見当時、福岡さんと同様に発見者の講演を聴いたことがあるだけに今でも往時の興奮を思い出してしましました。1920年当時、精子発生とその染色体数の確定に顕微鏡だけを用いて奮闘した女性科学者の話は、組織固定の開発の歴史を併せて語り興味が尽きませんでした。 ところが後半のマサチューセッツ子供病院の研究者夫婦のゴシップエピソードがどうしてもなじめない。福岡さんも現役の研究者なのだから、研究については「成果」だけで語って欲しかった。ずいぶん低俗であり「女性性の優位性」を語るにはひどく的外れな印象しか残さない。どうしたんだ福岡伸一? まれに見るサイエンス・ライターだと思っていただけに、今回の書物は残念です。選んだテーマが悪かったのでしょうか?「オスとメスの話」になると多くのライターがきまって筆が滑るような気がしてなりません。でもやはり次作には期待したいと思います。力のある人だから。
男はママから他の娘へのメッセンジャー
ある意味性教育なのかも知れない。性教育でもかなりの「そもそも論」で、そもそも性とは何か、むしろ、オスとは何かが話題である。性差の発現のメカニズムの発見史をなぞった解説。動物によって様々な性差の発現。オスの病気に対する弱さ。Y染色体の特異な分布(チンギスハンのY)。男性発現の遺伝子研究で一世を風靡したハーバードの研究者の栄光と没落。など、面白い話がつまっている。著者は専門知識に裏打ちされた文学的才能で、良書を沢山出版しているが、本書でも、大変面白い科学読み物となっている。まあ、性の問題は生物学的にも文学的にも面白い話題だしね。「男なんて、所詮、ママから他の娘に遺伝子を運ぶメッセンジャーに過ぎない」なんて表現は、文学的な生物学者にしかできない。 ただ、本書は何となく読者におもねった、というか、面白く書こうとしているのが透けて見えるようで、少し不満が残った。『プリオン説は本当か』などは、自分の書きたいことが溢れ出ていて、読んでいて爽快感があっただが。その辺は、本書が連載をまとめたものであることを考えれば仕方ないのかも知れない。 性とは何かの勉強をいくらしたって恋の病には効かないのではあろうが、それでも、冷静になる一助になるかも知れない。恋に焦がれるすべての男女にもお勧め。
杞憂であれと祈念中:再
生物の性決定に関わる遺伝子の特定についての激しい研究ドラマと、そこからの発見に関連して、生物 の基本仕様が「女」であるとかの分子生物学おもしろ話し。 基本的には、興味深く、おもしろく読めると思います。 おもしろく読める、とは思うのですが・・・ 以下、あくまで個人的な見解です。 かなり危ういという印象。もしかしたら、得難たかったサイエンス・ライターの現在進行形の「劣化」を、私た ちは目の当たりにしているのかも知れません。 『もう牛を食べても安心か』、『プリオン説はほんとうか?』の頃は、具体的な研究のアウトプットの基礎とな る理屈(物的に構造化された相互関係の探求)について、実験の設計や実験そのものの技術的な可能 性評価、および実験結果の評価に、どう適用していくのか確実ではない部分が多いようにも思われ、激し く保留ながらも、好印象でした。 大ベストセラーである『生物と無生物のあいだ』で、ずいぶん余計な記述が増加したなと思いました。 そして本書。 人によって、かえってそれが好ましい場合もあるのかもしれないけれど、ところどころ挿入される「文学的」な 接ぎ穂や比喩を削除したら、分量的には 1 3 くらいに収まるのでは?挿入される接ぎ穂や比喩が「文学 的」だ、といった具合にメインの記載内容から“浮いている”ように思える点で、すでにかなり厳しいかと。 勘所のDNAを百科事典に喩えている部分は、ものすごく冗長だし、さすがにド文系な読者にとっても、こん な比喩はいらないのでは? どうにも、かなり微妙な読後感。 さらに追記すれば、生物学的な事実について判断はできないけれども、そうした事実を、社会的な言説 レベルで、どう解釈するかは別問題。“浮いている”ように思える「文学的」な接ぎ穂や比喩は、その意味 でも、かなりの危うさを感じます。 私の方がバカなんであって、現在進行形の「劣化」なんつーもんは杞憂に終わることを、マジで祈り中。
才子 才に倒れる
非常に興味深い題材を扱いながら、読後感は決してよくない。科学に弱い読者へのサービスのつもりなのかもしれないが、たとえ話が回りくどく、反って話の筋を見えにくくしている部分がある。また、最終章は本題と直接関係のないゴシップ記事が延々と続く。絵に描いたような蛇足といえ、この本全体の信頼性を疑わせることになった。もっと自然で客観的な文章を心がければよい本になったと思えるだけに残念である。
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【くちコミ情報】
女性用ですね
他の方のレビューにもありますが、女性用だと思います。私も理解できませんでした。また、著者の人間性も垣間見える本です。
仕事をするには、表と裏を読め、とのススメ
企業経験ゆたかなお二人の企業論。仕事をこなし、しあわせになるには、技が必要。女性や新人には見えない世界がそこにある。無言で飛び交う会社内の信号を、たくみにキャッチして動けば、上司も部下も満足。 そういったことを、やさしく説いてくれる、会社人への導入マニュアル。 知っていれば、うまく動ける確率は高い。 知っていても、手のだしようのない壁もわかる。 会社人生指南書。特に女性むけなのは、著者お二人が、できる女性だから。 参考になります。
やっぱり女性対象でしょうか
「若者と女性が教えてもらえないキャリアップの法則」ということですが、若者よりも女性読者を意識しているように感じます。 産休の話など女性限定の話題もありますので一概には言えませんが、若者にとっては出生したいのであればまあ押さえておくべき基本事項のように感じます。が、女性読者を対象と考えた場合日本でここまでクールになれる人はなかなか難しいのではないかと思いました。 仕事をベースとして出産を考えることができるような、結婚後も仕事を続ける気概のある女性でないと本書にはついて行けないのではないでしょうか。 賛否両論だとは思いますが、会社でバリバリ働きたいという女性でしたら本書はとても参考になるのではないかと思います。ただし本書で述べられていることが絶対というわけでもなく会社の雰囲気・社風によって「本当のルール」は異なるはずですのでガチガチに固定観念にとらわれてしまわないように気をつけた方がよいと思います。本書の答えはあくまで一例と考えてください。
これから会社勤めをする人、内定を勝ち取った人に
これから組織に入って働く人は、 念のため読んでおいたほうがいいのかなと思います。 なるべく早く読んでおいたほうが いざ働き始めてうまくいかないようなとき、 思い出すことができていいのかなと思います。 でもこれは、仕事ができるようになるための本ではありません。 成果を出した自分がきちんと評価され、 どんどん人間の幅が広がるように手助けをしてくれるような内容です。 自分を謙虚に磨きつつ、ここに書かれていることを理解していれば 手ごたえのある毎日が過ごせるのでは、と思います。
自分軸を正してくれる指南書
仕事を行う上でぶれてた自分軸を正してくれる本。 特にほめられることと評価されることは違うというくだり。 こ・こ・かー。色々な場面を思い返して合点がいった。ようやく。 つくづく思うのは女性と仕事は次の段階にいった。 適職探しー、自己表現ー、自己実現ーどれもよいテーマだけど そこにリアルさというスパイスがかけていたと思う。 それを払拭してくれた1冊。 自分軸が明確になった、さて次はどうする?
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【くちコミ情報】
恋愛・セックス・結婚に対するデタッチメントが女性には欠けていると主張している本。
ロマンチックラブイデオロギーに安易に寄り添う近代女性を語りつつ、2人の著者の恋愛・セックス・結婚・老後についての考察と覚悟を対談形式にまとめている本。「この男に選ばれたワタシ」が、「この男性に必要なワタシ」と考え方を変える事で、相手男性との関係において「主体性」を持とうとすることこそが、非主体的ではないのではないか?‥と疑問を投げかける。 どういう男に選ばれるかは、当該女性にとっては「ピア」における自分のポジションを決定づけるものだけに、非常に大きな関心ごとである。本当はそんな事でピア内でのポジションは決まりはしないのだが、決まる‥と感じる女性のなんと多い事かとも2人は嘆く。 男性的な価値観と行動原理がマトリックスのように錯綜する会社的・学校的社会で、女性が生きるという事はどういう事なのかを考え、悩みぬいてきたお二人なのだな‥と素朴に納得できる内容の本。 しかし、著者らが述べている場面場面の対応や考え方は、著者ら独特のものであるので、本書を読んだ人が感化されて、本書に書かれているように振舞うのは相当にキケンを伴うことは知っておくべき。
やりとりが面白い
上野千鶴子の主張も凡庸になったものだ、と思った。 それだけ(少なくとも言説的には)上野氏の望んだ世の中になったということなのだろう。 本書は対談形式だが、それぞれ相手の言うことを臆面もなく否定しつつも 話がポンポン進んでいく様が痛快である。一気に読めた。
痛快かつ「気づき」を与えてくれる対話
女性が生きていくことの難しさについて正面から向き合ってきた賢い女性同士の対話だけあって、大変読みやすく、自分も二人の会話に参加しているような感覚で読むことができた(弾丸のような会話で攻めてくる上野さんもものすごいけれど、それに怯まずにここまで率直に答える信田さんはもっとすごいと感心)。 内容は、タイトルから想像できるようなテーマとはずれたものも多く、幼少時の性的虐待や家庭内暴力など、良く言えば守備範囲が広く悪く言えば散漫になっているようにも思える。30代未婚女性をとりまく情況にテーマをしぼった方がよかったのではないだろうか。 全体に流れているのは、あらゆる通俗的な幻想から自由であれという力強いメッセージ。 「自立」「本当の私」といったものの胡散臭さを痛快なトークで一刀両断にしてくれる。 私にとっては、自分の中にあった「社会的評価への依存症」という病理を発見することができ、今後の自分の人生を歩んでいく上で大変参考になった一冊だった。
怖い現実
タイトルも怖いが、中味も怖い。でも、これが現実なのだろう。 対談で語られる空洞化した家庭生活を送っている人や、やがて不良債権化しそうな パラサイトシングルは私の回りにも確かにいる。 しかし、私が何よりもショックを受けたのは、上野氏、信田氏のふたりともが、 「家族は幻想であり、幸せな結婚はない」というのを当然の前提として語っている ことだ。 傍からどう見えたかは別として、私自身は精神的に満たされた、幸せな家庭で育っ たし、現在の自分の家庭についてもそう思っている。そして、私の回りにも、同じ ように幸せな家庭生活を送っている人は何人もいる。私たちは少数派であるかも知 れないが、そういう人たちが存在していることも知って欲しい。 基本的には、両氏の考えに同意できるのだが、なんだか深くて暗い穴底を覗きこん でしまったような読後感だ。
人は皆、自分の時代の問題を抱えて墓場に行くのか
内容については他の評者の方々がまとめておられるので、私は別のポイントについてコメントさせてください。 p200で信田氏がアルコール依存をエタノールへの物質的依存だと規定した場面で、上野氏は「わたしは、そうは思わないです。人間はもっともっと深く言語的で、かつ社会的な生き物だと思うので」と切り返している。社会構築主義者の面目躍如(ちなみに第8章「人は、社会的存在でなければならないのか」で、上野氏はNOと答得ているが…)。他方、信田氏の方には本質主義の匂いがして、たとえばp243でのACをめぐる2人の応酬にも、両者の人間観の違いが顔をのぞかせている。また婚姻関係に対する姿勢の違いも、詰めればかなりの議論になりそう。でも残念ながら、そういう対立はここでは深められていない。 全体として、上野氏の巧みなディベート技術が印象的。たとえばp30で松田聖子の評価について対立した場面で、上野氏は「じゃあ、このへんでやめましょう。わたしは小倉千加子さんと違って芸能ネタに弱いから(笑)」と、深手を負わないうちに撤退してしまう。立場が逆だったら、上野氏はたぶん追撃し、打撃を与えていると思う。 最後に印象深かった上野氏の発言。p238でセクハラ裁判常勝の弁護士の「わたしたち、勝てる理論なら何でも使うのよ」という言葉に感動したと述べた後、p245ではさらに「学者の中には、理論は『正しいか間違っているか、どちらかだ』と言う人もいるようですが、わたしは、理論は『つごうがいいか、つごうが悪いか、どちらかだ』と思うんで」と啖呵を切っている。 こういう立場はポストモダン的な相対主義に直結するわけだが、ケンカ道場の道場主ならともかく、仮にも社会「科学」を看板に掲げる大学教授がいまどき不用意に口にしていい言葉ではない。世代を感じさせて、上野氏が時代に追い越されつつあることを示していると思う、悪いけど…
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| ザ・フェミニズム (ちくま文庫)
¥ 714(税込)
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カスタマーレビュー数:6
【くちコミ情報】
理想はどうした上野!?
そう問いかける小倉さんの「嘘や!」という叫びに「それが現実ですから」と切って捨てる上野さん。 こんなにハラハラする本は私には珍しかった。 フェミニズムは衰退したか?といったテーマで「盛り上がってたときなんてある?」という上野。彼女の講座で学んでもやっぱり結婚したいという生徒さん達「可愛いカップ揃えたいもん」とは参った。 「結婚?理解できん」と世間に訴えかけてもやっぱり女性にとって生きにくい社会には変わりないじゃないかと途方に暮れて小倉さんひきこもり。 それにたいして「割とロマンティシズムがおありで」と上野さんは言うが、彼女は彼女で「それが現実」という諦観がにじみ出ているセリフを吐いていたり、先達の血で滲んでいるフェミニズムを今後どのような人たちが受け継いでいくのかが気になる。
興味深いけれど
フェミニズムについて知りたくて、 他の関連書籍とは違いとっつきやすそうだったので購入。 鋭い切り口の漫才のような対談で、楽しく読めました。 が、「結局フェミニズムってなんなんだー?」という疑問が残りました。 定義などは調べれば分かるんですけど、 なんか漠然としていてイマイチ掴めません。 専門にしている人には良書かもしれませんが、素人にはどうでしょう。
対談のいいところが出ている
フェミニズムの食わず嫌いは損ですよ、と思わせる本。現実を見据えてる割に意外と繊細な小倉千加子と残酷なくらい突き抜けている上野千鶴子。時に同意し、時に批判し合いながら、なんだかんだと話が続いていくのが面白い。対談のいいところが出ていると思う。 ただ「フェミニズムは一人一派」と断言するなんて学問の一分野としてどうなの?という疑問は湧く。それにしたって全くイデオロギーの違う人たちが共存している分野は他にもある訳で、そういう主張が出てくるのも分かる気はする。そしてフェミニズムは続く、のか?
どつき漫才で学ぶフェミニズム
どつき漫才なんだけど、けっこうシビアに削りあうのでびっくり。どつき漫才を通じて、日本におけるフェミニズムの歴史、現在の情勢論、課題、二人の立ち位置などについての大雑把な知識を学ぶことができる。上野は官僚のように怜悧でありながら浮世離れしているし、小倉は単なるおばさんなんだけど現実感覚に優れ、理論との整合性が上野より取れている。この本を読んでやはりフェミニズムって消滅したのかなという思いにかられる。定義不能な「一人一派」の思想だからというより、リベラル・フェミニズムとラディカル・フェミニズムの分裂の話などを聴くと、もう延命する意義が尽きている感じがする。リベラルが制度と結託し、体制の内部に繰り込まれる一方、ラディカルはより思弁性の過剰な追求に向かう。性的自由の確立をプライオリティに最上位に掲げ、男女関係を法的に規定する「結婚制度」を否定するのであれば、法制度そのものから「結婚制度」の抹消する方向で運動すべきであるはずだか、さすがに現実性がないのかそうした方向には向かわない。上野が「理念が現実を変えてきた歴史はない」それは「説明」であり「解釈」だ、「現実の後追いだ」という時、それはすでにフェミニズムが現実に対して約束された未来への透視図として機能していないことを、自己了解していることを意味している。かたや体制の中で自己実現を遂げようともがき、かたや過剰な思弁性の中でマイノリティの自己記述へと自閉していく日本のフェミニズムの混迷を、徹底して懐疑することで生き抜いてきた二人の代表的なフェミニストから知らされることに、やはりある種の感慨を感じざるをえない。
フェミへの距離が縮まる
フェミニズムとかジェンダーと聞いただけでアレルギー反応を起こす様な方でも、とりあえず一読されると、今まで気がつかない視点でものごとが見れるようになる本だと思われます。上野千鶴子さんは、研究者でありながら、学術用語を多用せず、「難しいことを判り易く」且つ「面白く」書いてくれる方だと思います。「難しいことを(より)難しく」書くのが得意な研究者は多いと思いますが。。。。
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カスタマーレビュー数:3
【くちコミ情報】
傷ついたあなたへ―わたしがわたしを大切にするということ DVトラウマからの回復ワークブック
この本は夫婦や恋人にDVの経験者が書かれた本で心温まる本でした、他にも傷つく時には 回復させる効果はあります。セルフカウンセリングには向いていますが、 人権擁護の面でも社会全体が取り組んでくれないと問題が解決されないのでは
とても読みやすく、心のこもった本
実際にDV被害者だった著者のやさしい言葉は胸にしみてきます。 本のなかでワークもできるので、カウンセリングに行くのはためらっている、 というひとにはとても効果的。癒しの第一歩を踏み出せる一冊。
傷付いた人の回復を助ける良本
装丁も簡易でイラストも中身を象徴するように優しさにあふれています。傷つき明日への希望を持てない人に、勇気と希望を与える実用書です。心理的に混乱し、書籍に手を伸ばす余裕が無い人にも、「気が向いたら、気晴らしに眺めてごらん」と薦められるくらいに、わかりやすく、読みやすい内容です。また、チェックリストやイメージしやすい図解などが豊富に掲載されていて、読者の実感を引き出す工夫が随所に見られます。読者が書き込みをして、混乱した感情を沈静化するように誘導するなどの技術的に凝った構成にもなっていて、傷から回復した後に見返すと更に強くなった自分を確認できるのではないでしょうか。身近だけど複雑で困難な問題に、解決のヒントを提供する貴重な本です。
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カスタマーレビュー数:22
【くちコミ情報】
驚き
アニメ・特撮・子供向けの伝記がこんなにも男性社会に基づいて構成されていたとは。 アニメのヒロインは虚構だなあ、くらいには思っていたが、 ヒロインの性格、周囲の環境、役割に至るまで、これほど細部にわたって男にとって都合よく作られていたのは驚きです。
「女の子らしい」女の子は嫌いですか?
斎藤美奈子本の中では珍しく群を抜いてつまらない。 彼女自身にならって、このつまらなさの理由はなにか 考えながら読んでいた。 物語が類型に他ならず、男支配社会(笑)という視点 を前提にするなら、ここで指摘されている物語の紋切 り型はあたりまえすぎる。 単に「だから物語なのだ」という感想しか持ちようが ない。 それでも気をとりなおして斎藤美奈子の芸をどこかで 味わえるだろうと読み進める。が、最後までこの調子。 まあ、それもたまにはありかなとはおもう。 著者もたまには曲芸ぬきで擬似フェミ文体を試してみ たいときもあるだろうし。 しかし、やっぱりつまらない。 どうも、(もともと著者にはそういう傾向があるのだ けれと)「今」のリアリティを基準に、対象をそこへ いちいち割り引いてみせるそのやり方のいかがわしさ それがあまりに前面にでてしまっているからじゃない かとおもえる。 その基準は誰のだ?という根本はおいとくとしても。 現実にはない理想点を基準に行われる評論のDCF法 とでもいうんでしょうか。。。 その理想点が基本的に宗教的、政治的な「信念」でし かない以上、あまりに直接的に前面にでてしまうと、 夢を共有しえないものが興ざめするのはあたりまえ。 関心のない新興宗教の経典読んでるのとおなじだから。 そういうつまらなさなんだと思う。 金のとれる仕事の多寡や内容の重要度で、存在性の尊卑を 計量する思考も中間管理職みたいでつまらないし、 「森雪」性、「魔法少女」性は、本書で整理されているほ どに物語が量産されながらも、現実はというと、昔からや はり希少価値。 同性からは嫌われるというこれまた物語をともないつつも、 多分これからも希求されつづけるでしょう。 本書のなかで高校野球のマネージャに応募する女子高生の 心性を(冗談まじりだろうが)くさすくだりがあるが、 これなんかかつて大江健三郎が同世代の自衛官に吐いた 侮辱表現に近いものを感じて、正直著者もカルトなのかな? とすこしがっかりした。
「評論」の概念が変わりました
この本に出会ったのは、社会人学生をしていた時で、ジェンダーに関する授業で先生が持ってきた資料の一つでした。「男の子の国」と「女の子の国」のモデルケースの比較表やヒロインのタイプ分けなどが明快に、わかりやすく、そして本当に納得できるよう分類されていた点に目からウロコ状態になりました。 その後文庫本を購入して全部読みましたが、なんといっても読みやすい! 作者の感覚(視点、言葉)が読者よりになっており、理解しやすいことこのうえなし。 こんな身近なところから違う視点で物事を見ていくと、こんなに楽しいものかと感心させられます。 尚、この本ではアニメの出来不出来や良不良は全く問題外で、ヒロインの扱われ方一本に絞っています。大学の授業の時、「この本に書かれていることには納得できない。もののけ姫は素晴らしい作品だ!」と怒っていたオタクの方がいましたが、そういうタイプの方はこの本の真の面白さがわからないだろうなーとも思います。 評論というと難解なイメージがあり、あまり読んでこなかった人にも、オススメの一冊です。
実は彼女自身もクインビー症候群では・・・
以前読んだ小谷野敦の本の中に斎藤美奈子氏の評が載っていて、彼女のデビュー作『妊娠小説』はその見事な切り口と評論が評価できたが、 この『紅一点論』に関してはその前作の焼き回し感が否めなかったということを彼は論じている。実際に「妊娠小説」を読んだあとにこの 「紅一点論」を読むと、確かに論じていることの迫力は同じかそれより劣るだろう。でもこの違いは取り扱ったテーマの違いから来ていると 思う。なんたって前者は妊娠と中絶という少々デリケートなことがらをあつかった小説についての評論であって、後者は所詮はアニメや伝記 といった子ども文化についてだからね。そのような題材の違いを加味するとそれほどまでに前作と違いはないのではないだろうか。 さて内容だけれども、日本の少年少女のアニメ・マンガ文化を「男の子の国」と「女の子の国」に分けて論じた彼女のその作品分析はす るどい。また宮崎駿の作品を「未来少年コナン」→「ナウシカ」→「もののけ姫」という順で登場する女性像の変遷の分析も秀逸だ。 また各偉人の伝記の読書案内も綿密、さすが「趣味は読書」の人。 斎藤美奈子の評論本の魅力は、一見フェミ本でありながらも、かつフェミ本に収まらないその内容のバラエティーさにあると思う。大衆文化 に潜む男根主義を暴くだけのそんじょそこらの作品評論ならば、ただのフェミ本なのだけれど、彼女独特の軽妙な文体と対象となる作品を 「抱腹絶倒のエンターテイメント」に読み替えることで読者を楽しませようとするサービス精神は、ただのフェミ本にはない魅力がある。 しかし、そんな彼女のスタイルは諸刃の剣の側面もある。この本もそうであるが、「で、結局どうすればいいの?」ということが明確に見え てこないのである。もし仮に、彼女が結語の部分で具体的な改善策などを論じだしたらどうだろう。それをするのは、そこまでもってきた彼 女の軽妙なスタイルとそぐわない―今風にいえばキャラが合わない―のである。だから、彼女もあえてそれはせずに、当たり障りのない結論 しか書かないので、結局「面白おかしく作品を評論してもらった」という印象しか読後には残らないのである。 文庫版の解説で姫野カオルコが、斎藤美奈子がなぜ性差に焦点を当てるかということについて、「あえて性差というカメラアイを設けて、 アニメと伝記のグラフィティをたのしむ」(p328)ためだと論じているが、それは理解が少々浅いだろう。本文とあとがきを読むと、やはり 斎藤自身は男性像と女性像の新しいモデルが生まれることを、「真剣に」望んでいるのではないだろうか。 皮肉な話ではあるが、彼女がその性差についてさらにつっこんで論じたくても、今度はその彼女自身の魅力的な文体が足を引っ張るのである。 いやはや困ったものである。
これ、斎藤美奈子?
斎藤氏の評論の魅力って 『氏独自の鋭い視点からズバズバと切り込んで、しかもめっちゃ面白い!』という所にあると思います。(使い古された表現ですが・・・) その魅力は、対象となる作品は勿論のこと、その周辺の文献・資料も徹底的に読み込んで、ガッツリ考えたからこそ出来たものなんじゃないですか。つまり、かなりの手間をかけて出来た訳でしょう。そして評論をする以上、この手間をかけてナンボでしょう。 でも、この本にはそういう“熱“が感じられない。一例をあげるならアニメ『少女革命ウテナ』。氏は間違いなく本作品は見ていないですね。(文章からそれが読み取れるし、もし見ていての記述ならガッカリ度5割増) 「アニメとフェミニズム」を論じるうえで、この作品を詳しく論じないのはセンスが悪すぎです。だって、氏の批判するアニメの価値観や世界観をひっくり返した(というか、んなもんに捕われているんじゃねーと言っている)アニメなんだから・・・。 狭いオタク的見地や閉鎖性を排除した評論ではなく、単に手抜きした評論にしか見えませんでした。『文壇アイドル論』や『文章読本さん江』にかけた労力を10とすると、この本にかけた労力は2〜3ってところじゃないでしょうか。 あくまで憶測ですが・・・。 この本は斎藤美奈子作品の汚点になると思います。斎藤作品の大ファンなだけに(この作品以外には全て☆5つけたい)非常に残念でした。
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別の書き方はなかったか
私自身「性別分業の固定化」にははっきり反対の立場をとっている人間で、本書とそれほど意見を異にするわけではありません。けれども、いや、だからこそ、こうした「お手軽」系の入門書ぐらいはもう少し中立的な立場から書けなかったものか、と思ってしまいます。「ジェンダー」は現実には論争ただなかの事柄であり、その実情を踏まえれば入門書の書き手に「責任」というものがあるでしょう。もちろん完全な不偏不党は幻想だとしても、性別分業論者や「父性・母性の復権」論、「脳の性差」論といった、反対の立場の主張に相応の目配せをした記述はできたはずです。「ジェンダーフリー」派の意見だけをあたかも定説のように書くというのは、論争の成立をまるで認めていないと言わんばかりです(編集部による執筆者の選定に問題があったのでは?)。歴史認識論争などにも言えることですが、こういう姿勢が独善的な印象を強くし、結果的に離反者を続々と出すことにつながりはしないか、気にかかるところです。
左よりの入門書
ジェンダー問題を考える上での入門書的な本。あらゆる問題を扱っており、しかも平易に書いてあり、図表も多い。つまり読みやすい。しかし注意しなければならないのは、必ずしも中立的な立場から書かれているわけではないので、ここに書かれていることの全てが正しいと理解しない方が良いと思われる。時には、刺激的な文章も登場する。少し本文から引用してみたい「どこかの誰かがでっち上げた『らしさ』なんかに尻尾を振る必要はない。それが秩序を乱すとか身勝手だとか言い立てる、真の意味での身勝手な人達には、勝手にいわせておけばいい。」、p218。少々乱暴な言い回しではあるまいか。この引用だけではフェアーなレビューにはならないのでなるほどと思わされた点も引用して紹介したい。男女混合名簿に対する批判への回答にはうならさせられた。「仮に、白人が先・有色人種は後という名簿があったら、差別と無関係とはとてもいえないだろう。」、p42。確かにその通りだと思う。中学生のときは問題とも思わなかったが、いまになれば違和感を覚える。 このような調子で色々な問題を紹介してくれる。一読後、世の中に対する、見方が少なからず変わったように思う。
学校の塀の中からの視点。
どうしても、ジェンダー論には納得がいかない。 男女平等という概念自体は素晴らしいのに、主張がどうしてこう偏るのか。 夫婦は「パートナー」ではない。それ以上のものだ。 例えば、片方が病気で寝たきりでも、立派な夫婦なのだ。 「機能するか、しないか」は結婚生活においては全く関係ない。 こういう本の筆者群の多くは大学の教授。 学校で育ち、卒業しても「学校の塀の中」で過ごしている。 「持論」を一度持つと、それを補強する本や理論に囲まれて暮らす。 そして実社会とはそれと気が付かずに、感覚がずれていく。 「教授」という立場は、「遠洋漁業に出た夫を待つ妻」よりも特殊で数が少ないのだ。 自分達が「特殊で有利な立場」にいることを良く自覚して、 「夫が遠洋漁業や出稼ぎに出た中、子育てをしている妻達」に不利な世の中にならないよう、 良く良く考えて欲しい。時にジェンダー論は「都市部の学者の横暴」と感じられる。 日本地図を良く見て欲しい。線路が通っている街の方が、むしろ少数派なのだ。 都市部以外では男性ですら求職率も低く、就職が難しく、出稼ぎとなっている地域も多い。 立場や地域や年齢の違う人々、離島の人々のライフプランをも精緻に描けなければ、 大学の塀の中だけの「学生向けの机上の空論」と終わるだろう。 これからの学生達に期待!と思いつつ読了した一冊。 【追記】 ジェンダーを「性差」とする誤訳が載っているので、注意されたい。 「差」としてしまうと、ジェンダーロールは「差の役割」となり、 「ジェンダーディファレンス」は「差の差」となっておかしくなる。 興味のある方は、よくある日本の英和辞典の誤記と、「英英辞典」の"gende "の記述も比べられたい。 日本の学者が「誤記の連鎖」をしていることが分かります。
ジェンダーは学問的に成立するのか?(;'Д`)ハァハァ
(;'Д`)ハァハァ ジェンダーって言葉をよく耳にするが それは学問として成立するのだらうか? そういう疑問から端を発し、この書物に出会えたのを 幸運に思う・・。 ジェンダーという 学問としては成り立たなさそうな テーマでありながら系統立っており 学問として学べる余地のある・・・ そんなジェンダー論を分かりやすく学ぶことができた その意味では感謝したい。
よくある概説モノかとおもったら・・、すごい!
最近よく、ジェンダーって言葉を耳にするのですが、日本語でなんなの?っていう素朴な疑問から学問の内容すら知らず書店で手にしたところ、まず自分の知らなかったこと、言い換えれば問題にも感じてなかったことが、ちゃんと系統立てて(私見ですが・・)研究されていることにビックリ!それと、ジェンダーという分野への世の中(私を含む)の認識があまりに低かったのだと感じました。(書店ですぐに買おうかと思いましたが、ギフト券を思い出し、ここで購入しました) 本としてもまったくの素人の私が読んでも非常に分かりやすくかかれており、かといって読者へ極端に迎合したものでもなく、特に6章の「多様な性の世界」は興味深かったです! 自分の子供への接し方にもちょっと影響を与えられ、良い本に巡り会えたな~と思う本でした。
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全体的に当てはまると思う
自分を含めて女性ばかりの環境で何年か過ごしたため、 久しぶりに男性ばかりが周りにいる状況で意思疎通に困るハメに。 男性に自分の意思を伝えても「のれんに腕押し」(といえば聞こえはいいですが、実際は「舐めた態度」)のような感じだった経験、ありませんか? なぜ彼らが自分にそのような態度をとったのか、それに対してどのような対応をとるべきか、 この本を読んでやっと理解できました。 職場でなくても、大学やサークルなどでの人間関係づくりにおいても役に立ちますよ。
一概にに「男」「女」を当てはめなくても
会社は男のルールで動いていて、それは女のルールと違う、という話。 いちがいに「男」「女」と分けるのはあてはまらない部分が多そうだけど、 プライベートな関係におけるルールと、ビジネスのルールは違う、という 意味では納得できたし、けっこう面白かった。 やっぱりアメリカ人の本だなぁ(日本人と違う)と思う部分と、 へぇアメリカ人でもそうなんだ(日本人と同様)と思う部分と、両方あって、 そういうところも興味深かった。 欲を言えば、同テーマで日本人が書いたほうがいいと思いますが…。
男性目線でも面白い!!
私は男性ですが非常に面白かった。いわゆる「話を聞かない男、地図を読めない女」系統の本ですね。それの実践編と言う感じ。本気で読むと怒りだすひともいるかと思いますし、軽く読むと楽しく為になっていいですね。 > (男)勝つためにはズルをしてもいい⇔(女)ルールは絶対に守るべき この辺はリアルにどうかな?と思いました。恋愛を「男VS女」とすると現代社会では明らかに男の方がルールに忠実で女性はズルいですよね。日本のみならず世界中の男は、ウルトラGや抜け穴を「汚い」と卑怯だと感じるせいかもしれません。またヒラリーさんとオバマさんでは、明らかにヒラリーさんの方がダーティな感じがします。恐ろしく攻撃的で「法の範囲内なら何でも」と言う感じがしますし。 本気で捉えると混乱するのであんまりマジメに捉えず面白がると最高の本です。 実際、女性ばかりの職場で苦しむ女性も多いですし、女性と一緒に仕事する男性も増えています。このような本で1度、理論的にスッキリすれば人間関係が少し楽になるんじゃないでしょうかね。「対女性の関係」については小出監督の本や原田隆史さんの本など女性スポーツ指導者の本が良いかもしれません。失敗を経て成功へ進んでいるので、より実感しやすいと思えるからです。しかしそれにしてもタイトルがいいですね、この本は。
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これは文化に対する暴力?
著者は文化は暴力だと言い放つ。 しかし、こういった考えが文化に対する暴力となってはいないだろうか。 例えばランドセルの色を男女別に色分けするのは「らしさ」の強要なので 色を統一しろなどという運動があるらしい。他にもそのような運動があるらしい。 しかしわざわざそういうことをする必要があるのだろうか? なんといってもこれは文化に対する暴力である。 こういう文化に愛着・安心感を感じる人もまたいるというのに。(というか多数派である) 大事なのは文化を保持しつつ、ブらを着ける男性のような少数派に対しても 寛容でいられる社会を作ることではなかろうか。 それにしてもブラジャー研究家とはユニークである。 また、取材相手の男性と著者との関係も興味深いので☆三つにした。
ブラに疲れました
むかしはブラジャー好きでした。 締め付け感は確かにありましたが守られているっていう感じがして安心感があったんですよね。 でも最近はぜんぜんしてません。なんかつらくなってきた。 痩せたから以前よりブラつけること自体はラクになったはずなんですが、なんか締め付けがつらい・・・。以前みたいな安心感がないんですよ。というか、ブラして安心感を得る必要をあまり感じなくなりました。 スリップやキャミソールのようなランジェリーは未だに好きなのですが、あれはもっとシンプルにキレイだなと思ったり、洋服の下に着ると着心地がすごく良いからなんですよね。 でもブラを着けたくなる心理としてはこの本はすごくよく書かれていると思います。
ブラを身に着ける男性の動機も多種多様
男性下着にくらべ、女性のランジェリーは機能的なだけではなく、デザイン的に「美しい」ものが多いですよね。いまそんなデザイン的に「美しい」「かわいい」ランジェリーの魅力にとりつかれ、日常的にランジェリーを身に着けている男性が増えているといいます。 本書によれば、「ブラ」を身に着けるようになった男性の経緯も様々。「ブラ」も身に着ける男性に中には、愛する妻や子どもがいる方もいらっしゃるようです。仕事上責任ある立場で日々のストレスに押し潰されそうになる中で、「ブラ」をすることで自分の中の「女性性」を回復することができ、自殺を思いとどまった方もいるそうです。 いまは、「見せブラ」あるいは男性下着を身に着ける女性もいる時代です。男女間で強烈な不快感を与えないよう最低限のルールを守る中で、ファッションにおけるジェンダーフリーを楽しむ時代になったのかもしれません。そんなことを考えさせてくれる一冊でした。著者の青山まりさん、ありがとう。
自分のスタンスを確認するために。
タイトルを見て、なんだ?なんだ?という感じ。 で、読んでいきながら戸惑い。 正直いって、不気味さとか、大笑いとか、嘲笑とか。 で、読み終えて。 う〜む、色々な価値観があるもんだ。 もっともっと頭を柔軟にする必要があるなぁ、と思った。 普通の(普通って事の定義が怪しい時代だけど)男性がブラをしている。 そんな男性が、どうやら相当数いるらしい。 本ではその事実とその経緯を知ることが出来る。 そして、本を読むことの意味は。 人の尊厳だとか、ジェンダーに関して自分のスタンスを確認すること。 単に興味本位で読むにはもったいない本だ。
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私も「ブラジャーをする男たち」の一人です。なぜブラジャーをするのか、それは心が癒されるからであり、決して性的欲求ではありません。しかし、なぜ自分がブ |