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【くちコミ情報】
果たして万能な方程式なのか
「利益の方程式」の有用性は認めますが、この「方程式」が「万能」であるかの如く記述している点は問題です。 冒頭の直接原価計算に対する批判自体は特段異論ありませんが、「方程式」ではこの問題を「避けている」か「深刻化しない状況」を扱っているだけです。決して、解決策を示すものではありませんし、「取って代る」ものでもありません。 「方程式」では、本来「全部原価(固定費+変動費)」を扱うべきでしたが、いつの間にか「原価≒変動費」となります。現に、そのように説明されている部分が随所に見られます。また、通信会社の過去の設備投資なども「埋没原価」なので、結局は「変動費」を中心に扱っています。要は、「直接原価計算」の一部である「売上」、「変動費 o らしきもの」、「限界利益 o らしきもの」を感覚的に扱っているに過ぎないわけで、これでは先の直接原価計算に対する批判は一体何だったのか、理解に苦しみます。 この「方程式」はコストとして「変動費」を中心に扱うからこそ、利益予測が顧客数との関係で容易になるからシンプルなのです。「方程式」が適合するのは、大枠の固定費が決定した後の戦術レベル、見込客数が容易に推定できる場合など限られた状況です。端的には、マーケティングにおける戦術(4P)をマイナーチェンジするようなレベルでしょうか。 しかし、顧客数の見積りは非常に難しい場合が多く、時間軸が長くなれば一層困難になります。分母(顧客数)が大幅に変動し、分子に含まれる固定費が大きくなると、固定費を含めた「顧客当たりの原価」を直接扱うのは厄介です。これが「方程式」の最大の弱点ですが、こうした状況は説明されていません。 「方程式」は分母(顧客数)の変動、分子(固定費)の大きさが重要な意味を持つ「長期的な(時系列で捉える)問題」や「多額かつ固定的な投資を伴う意思決定」には明らかに適していません。決して「万能」ではありません。
骨太の本
冒頭からラストまで一本太い棍棒が通っているような感じを受ける。売上げ重視で以前はよかったが、今の時代、売上げ重視では効率が悪く、生き残っていけないということを簡単に教えてくれる。 利益に関しては会計上の複雑な利益ではなく、日々意識できる範囲の、しかもすぐに暗算できる勝間式の計算方法を何度も何度も繰り返す。この繰り返しを寝ず貸せることによって、効率よく仕事をし、無駄な長時間労働をなくそうと訴えている。 そもそも、儲けること(利益を上げること)は悪いことではない。ここで、変に道徳的な罪悪感を感じてしまうと歩みが止まってしまう。利益を上げることについての考え方についても示唆をくれる。 全体を通して漫画を読んでいるように簡単に噛み砕いて教えてくれる。しかし、その考え方はシンプルであるがゆえに、遠くまで我々を導いてくれそうだ。ぱらぱらとめくると非常にすっきりとした紙面と図、太字の多様、適度なグラフの量、そして漫画のようにデフォルメされたシンプルな考え方がつい手に取って買ってしまうという流れを作っているのかもなぁと思う。 解説付きの参考文献、参考文献一覧なども読者に優しい。KBF、キャズムなどところどころに有名なキーワードがちりばめられていて、慣れてない自分としてはちょっとうれしかった。初めて聞いたという人は本屋で立ち読みしてみてはどうだろうか?
経営コンサルとしても凄い人と思いました
ビジネスモデルの勘所を押さえるための 考え方を解説しています。 帯の「目からウロコの黄金ルール」というのは かなり大げさだとは思いますが、 実践的で、 それなりに現場での場数を踏んでいらっしゃることが 分かります。 自分の会社のビジネスを改めて コンサルの視点から見つめるための 手がかりになると思います。
ビジネスの実践書というより学術理論的なのが惜しい。
最近売れている野間勝代さんの本ということで購入しました。非常にレベルの高い本だと思います。大学で管理会計を専攻していたお陰で何とか読み通すことができました。なるほどなあという点が多く共感でき、いい本だと思います。一方で、ビジネスの実践書というより学術的専門書の域を出るまでもう一歩という感じです。企業を外部からあるいはトップマネジメントレベルから捉えた視点になりがちなのが気になりました(内容を消化するのに時間がかかった)。メーカー営業畑の私には自分の業務で実践するとなるとちょっとという点が多いです。公認会計士、証券アナリスト、経営コンサルタントという著者の出身畑の影響でしょうか。随所に肩書や経歴が出てくるのが邪魔です。あまりにも頻繁で中味の説得性には還って逆効果に思えます。商社の営業部門やメーカーではあまり馴染みのない専門用語やカタカナ英語が多いですね。全体的に、相手の立場に立ってもうひと手間加えてほしかったです。この点は、出版社と著者に今後期待することです。財務や会計のプロ、金融機関のビジネスマンにはわかりやすいでしょう。メーカーや商社のビジネスマンは頑張れば読み解けると思います。
具体的でわかりやすいです☆
外資系企業を渡り歩かれたエリートの本としては、たいへんわかりやすく書かれており、私としては、助かりました。マクロ的な発想や抽象的な表現の連続かと思いきや、すごく具体的事例や表現になっており、読者にすべてを公開しようというくらいの姿勢が感じられて大変好感が持てました。次回作も楽しみにしています!
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【くちコミ情報】
ゆっくりと時間をかけて・・・。
スピード社会の現代、私もついついすぐに結果、あるいは答えがでないとイライラしてしまいがちなのですが。 このDVDを見て、まずその庭の美しさに圧倒されました。 「すぐに結果を求めてはだめ、私の庭も35年かかってやっとここまでなったのよ」 というターシャの言葉に、深く考えさせられました。 多くを語らずともその姿、まなざしから、自分の信念を持った女性なんだな、と、この人の事をもっと知りたいと思うきっかけになったDVDです。
あこがれ
綺麗に手入れした広大なお庭で愛犬とゆったり、自分らしく暮らす ターシャの生き方は私のあこがれです。 ターシャのように目にするもの、手に取るものを愛おしく思えるような人に 私もなりたいな…と考えさせられます。 お茶を飲みながらこのDVDを見るととてもリラックスします。 ずっと大切にしたいです。
お茶の時間に
雨の日など特に、長いお茶の時間に流しています。裸足で、歩いてみたくなります。彼女は毛虫にかぶれたりしないのでしょうか。これは願望ですが、こういうDVDは、音楽が何種類か入っていて、その人の好みや、見るときの気分で、選べるようになるといいと思います。あと、値段がもう少し安ければ、ありがたいです。
待っていました。
ターシャの本に店頭でであってから彼女の世界と言葉に魅了されてきました。NHKで放映されていたのは知らなかったので、このDVDを見つけて喜んで買って帰りました。 内容は正に愛蔵にしたいものでした。放映時と音楽が違っているそうですが、見逃した人には十分楽しめるものだと思います。 何度見ても美しい庭や彼女のお話に引き込まれます。 次回は愛蔵本も出版済みの写真集のように美しいものにして頂きたいです。 先日また続編が放映されました。是非これもDVDで出してもらいたいです。
見ているだけで心が落ち着いてきます
NHKのテレビで放送されたものを見ていない私は母親のすすめでこのDVDを購入しました。実際にこの場所の近くを訪れたことがあるのですが、深呼吸をしたくなるような穏やかな空気の場所でした。DVDの映像もその時に感じたなんともいえないため息の出るような心地よさがありました。一方、他の方も指摘されていますが付属の愛蔵本の印刷は販売できるような画質ではないですね。あきらかに質の悪い印刷物なのに販売に踏み切ってしまった部分が理解できないので星3つにしました。
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【くちコミ情報】
サラリーマンでここまで頑張る男性はなかなかいないでしょう
同期トップで取締役になれるかどうかは別として、女性で同じ環境で頑張っている人は沢山いると思います。しかし、男性ではあまり見かけたことはありません。制約の多いサラリーマンで頑張り続けられたのは、著者の知力体力精神力が優れていたからでしょう。”〜だから仕方ない”と思ってしまう男性陣には、自分の頑張り次第でこういう可能性も開けるのだと知るためにも、一読をお勧めします。また同じ環境の女性も著者のからっとした達成感を感じ、”自分は母だから、娘だから、女性だから諦めなくてはいけないのだ”と思わず、チャレンジする元気がでるのではないかと思います。 また、小さい頃から食事の支度をして、病気がちな母、障害のある兄弟、サラリーマンの父を支えるお嬢さんの健気さに思いを馳せました。私も著者と同じような過程に育ち、大学受験の時に高校に通いながら、障害の弟の世話と家事に毎日6時間近くかかり絶望しそうになりました。その時に救ってくれたのは、柳田邦男さんの「犠牲」で、ご自身の家庭の問題を知り、とても勇気付けられました。きっとこの本の読者にも救われる人がいることを思うと、自分の体験を語ることは価値あることだと思います。
試練とは魂の成長の為に与えられるものだとはいうけれど
著者は東レに入社後、同期トップで取締役になり、その後東レ経営研究所の社長。サラリーマン人生を歩んだ人。 奥さんは肝臓を患い入院13回、それが原因でか鬱病にもなり自殺未遂も数度、長男は自閉症。気ままな次男、戦友と呼べる長女と共に家庭を守り、仕事もこなす。 僕が同じ立場になったら同じようにできるだろうか?きっと仕事は手に着かなくなるだろう。そしてそんな自分を、家族がこんなだから仕方ないんだ、と甘やかすことだろう。 この佐々木さんはすごい。仕事は徹底的に効率化して6時までには全て終えるよう、自分の仕事も部下の仕事もデザインする。そして家事をこなし、奥さんを見舞い、長男の相手をする。最近読んだいろいろな本で目にする、幸せをどこか遠くに求めるのでなくて、その日その時にやるべきことを精一杯やる中で出会う小さな幸せ。そういう、頭では理解できるけどもなかなか実行が難しそうなことを佐々木さんは黙々とこなす。 神様はその人が乗り越えられる試練を与えて魂の成長を促すのだという。佐々木さんの試練の乗り越えはそういうことなのだろうか?
仕事と家族と心の病気
「大なり小なり家族は何らかの障害(問題)をかかえている。」、「自分にとっては小さな問題でも、その人にとっては耐えられないほどの大きな問題な事がある。」等々、本書には、現代人が抱えるストレスの問題、仕事と家庭の両立の問題(両立は無理かもしれないが・・・?)、子供と親との関係の問題など関心の深い事項が本人の体験を通じて赤裸々に描かれています。 近年、メンタルヘルスの問題がクローズアップされ会社での取り組みも活発になっていますが、鬱病に関する偏見があるのか相談員を積極的に活用しきれていない状況にあります。プライバシーが重視され、家庭の問題を他人に相談しづらい、また、部下に対しても聞きづらい風潮が有る中、本書は、悩みを持っている社員(家族を含めて)が心を開くきっかけに成るのではと思っています。 早速購入し、課内で回覧することにしました。夫婦で読んでくれればと思います。
一流男の迫力を感じました。
度重なる家庭の問題、一流ビジネスマンとしての仕事の重圧。すべてにまっこうから対峙して、成果を収めた男性のノンフィクションです。 あまり感情を交えずに、起こった出来事を淡々と書いているのですが、これは意図して書いているのではなく、性格の問題だと思います。 いちいち感情に振り回されていたら、ここまでのキャパシティは保持できませんもの。 良くも悪くもすべてのことに対して、できることをひたすら効率的に行い、成果を勝ち取るという、一流ビジネスマンの人生に対する姿勢を感じました。 限られた時間で沢山の成果を得るには、どこかしら機械的になる必要があります。 感動というよりは、一流男の迫力に気おされたという感想です。
今の人生をオープンにする勇気
なかなかの家族です。夫は一部上場会社の取締役であるが、妻は自殺未遂を3回行うほどのうつ病、長男は自閉症。そんな家族が歩んできた道を淡々と描写しています。淡々としすぎていて、もう少し感情を入れても良いのでは?と思う一方、あっさりしているお陰で読みやすいのも事実です。 本書は、「家族にうつ病と自閉症を抱えていても取締役になれるんだ」、というメッセージを基本にしています。それを実現するために、家庭と会社の両方に全力投球しているんだとしています。 でも、特にうつ病を加速させてしまったのは、なんだかんだ言って働きすぎのような気が、私にはします。特に東京と大阪の転勤を繰り返してきた事が大きいように思います。転居が度重なれば、妻の交友範囲が限定され、結果としてうつ病を促進する可能性があるからです。 事実、「仕事が落ち着いてきたここ数年、妻のうつ病も安定している」、と言っているのですが、それは夫として妻の近くに居られる様になった事が最大の理由ではないでしょうか。 と厳しい指摘をしておきながら高評価を与えているのは、こういった身内の生々しい話を現役のサラリーマン(と言っても取締役)がオープンにする姿勢を買っているからです。仕事と家庭との両立をどう図っているかというのは永遠の課題のような気もしますが、少なからず参考になる話でした。
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これを読んであなたに伝わる大切なもの
さやわこれを読んで 亡くなった友達が 頭に浮かんできました 大切な人が 亡くなった時の 砕けそうな心… 今でも忘れません 病気で大切な人を 失った人 事故で大切な人を 失った人 事件で大切な人を 失った人 人それぞれ 亡くし方わ 違うと思います でも、心の痛み方わ 皆一緒だと さやわ思います だから、皆さん 一人一人の人間を 大事にしてください 友達わ宝です 一緒に笑って あげてください 一緒に泣いて あげてください 一緒に支え合って 生きてください いつ不幸が訪れるか わからないこの世界で 生きてるんだから 今生きている 一瞬一瞬を大事にして 亡くなった人の為にも 精一杯生きてください さやわ今 亡くなった 大切な人のために 今もずっと頑張って 生きてます あいつの分まで 生きなきゃ 自分が死んだ時に そいつに頭が 上がりません だから そいつの分まで 生きたいと思います これから先も 死訪れる時までに
おすすめです。
数年前CMで話題となり、ドラマ化もされたのでご存じのかたも多いかもしれません。 お母様が撮影された秋雪くんの写真は本当に表情豊かで、病気で辛いときももちろんあったのだと思いますが、それ以上に幸せだったんだろうなということが伝わってきます。 一日一日を大切に、好きな人と一緒にいられるだけで十分に幸せなんだ。ということを教えてもらえた気がします。 おすすめです。
死生観を知りました
秋雪君とご両親から、死生観を改めて知らされました。心から感謝致します。自分の子供達をはじめ、大切な人たちに配って回りたい「たからもの」です。
優しく見つめる親の視線
この本で描かれている秋雪くんは、結果的に短い人生で終わってしまうのですが、そこに至るまでの親の視線を丁寧につづった本です。与えられた命が短いと分かった時、我々はどう対応して良いのか、正直分からないのが普通だと思います。その分からないことに如何に対応しかが分かるだけでも価値があります。そして、対価を求めない愛情にこそ、共感を覚えるのだと思います。 自分の子が、まさに秋雪くんと同じ状況に置かれている今、私も惜しみない愛情を注ぎたいと思っています。
秋雪くんが残してくれたもの
この本は図書館で借りまくり、今日手にしました。 ドラマでは加藤さん夫妻を松田聖子さんと船越栄一郎さんが演じていました。 加藤さんが撮影した秋雪くんの写真が有名になるきっかけが日本テレビで巨人戦限定で流されていた小田和正さんの歌声が印象的な明治生命のCMでした。反響が大きかったため、インターネットで見た人も多いと思います。(私もそうでした) 別れた主人の弟が自閉症で、彼曰く「母親がいないと死んでしまう」という言葉を聞いて衝撃を受けたことがありました。 今はケータイやデジカメが主流ですが、フイルムという形の残るもので秋雪くんを取り続けた浩美さんには頭が下がります。 最後の「人の幸せは命の長さではない」に大同感。小学6年生のときに幼馴染が脳腫瘍で亡くなりました。わずか14歳でした。この言葉の重さを強く受け止めたいです。
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想像を絶する
私は低山ハイカーなので高い山はもっぱら本や映像で楽しむだけなのですが、山野井夫妻のギャチュンカンの経験は凄まじいとしかいいようがないです。 渡したロープにブランコのように座って一晩ビバークとか(もちろん極寒のなか)目が見えなくなって素手で岩壁を探るとか、もうこれで今生の別れと思い立ち上がれない奥さんの写真を撮るところは泣けて泣けて・・・。 フィクションより凄いノンフィクションです。
湘南ダディは読みました。
私達は「自らの死」というものを日常意識することはあまりありません。近親の死に遭えば、その者を亡くした悲しみにひしがれますが、それにしても自らの死ではないわけです。だれにも一時間の後に交通事故で死亡する可能性がありながら、死はいつでもそこにあるものとして意識されることはありません。だからこそ「凍」を読んで深く感動するのだと思います。ここに描かれているのは、目前の自己の死と対峙しながら自らの意志と行為で生に帰還するすさまじいばかりの勇気の記録です。 世界には8000メートルを超える高峰が14座あり、名をあげようとするアルピニストはこぞってこれらに挑戦するわけですが、それよりわずか数十メートル足りないだけで注目をされてこなかった中国ネパール国境のギャチュンカンは、それ故にこそまた中国名百雪谷の意味するとおり、ルートも開発されていない難攻の山なのだそうです。ここに山野井泰史、妙子夫妻が登頂を試み、結局体調の悪い妙子は残して泰史が成功はするものの、下降(登るより降るほうが技術的には難しいのだそうです)時に悪天候に遭遇し、繰り返し雪崩にあい、零下40度の中で妙子は宙吊りになり、風雪の中でビバークをするも防寒具を失い、6日間の壮絶な闘いの果てに生還するのです。この間2人は、はなればなれになり酸素不足で視力は落ち、幻影に襲われたりするのですが、常に相手の生存を確信し続け自らの生存のため死力をつくして生還への歩みを続けます。 泰史は両手5指、右足指全部、妙子は両手指全部を凍傷で失なってしまうのですが、それでも山への挑みはつづけられ後日談ですが泰史はその後別の難峰への単独登頂に成功しています。 読み終わって人間はここまで頑張れるのだという勇気が知らずに沸いてくる気がします。私はこの本を手元に置き、かりに私が難局に立ち向かえずくじけそうな時にはこの本を読み返して自らを勇気づけようと思います。
山の厳しさ、恐ろしさと一組の夫婦
本書は山を愛し、山に魅せられ、しかし表舞台に出る事を好まなかった一組の夫婦の物語です。 登山が、命を賭けたものであり、どれだけ過酷なものなのか、は多くの人が語り尽くしていたように思っていましたが、ここに夫婦というキーワードが入る事で新たな奥行きが物語に付加されています。 ギャチュンカン登攀後にこの夫婦を襲う自然の過酷さと、それを飄々と受け入れる人間の太さに圧倒されました。 それにしても、ここまで人生において打ち込めるものがあるというのは、うらやましい事だと思いました。
それをやらないと生きてはいけないというもの
読みながら何度もため息をついた。 僕は登山家でも何でもないので 命を懸けて山に登るという行為がどうしても理解できない。いや「懸けて」ではなくて「賭けて」という漢字のほうがふさわしい。 「そこに山があるからだ」というのが 有名な人が言った「答え」とも聞くが それにしても この「凍」という本で描かれる夫婦の挑戦は凄まじいものがある。 阿部謹也という中世史家がいた。先日惜しいことに亡くなったが 彼は史学を選ぶに際し「それをやっていなかったら生きていけないというテーマを探しなさい」と教師に言われたという。 それと正しく同じ事を 山野井夫妻は 山に登るということで表現している。彼らは山が無かったら生きてはいけないという点が ひしひしと感じられる。 自分を振りかえる。自分にとっての「山」は何なのか。「それをやっていなかったら生きてはいけないもの」は 果たして自分にあるのか。 そんな厳しい問いかけを迫られる。それが本書だ。
夫婦の愛情のおはなしです。
以前から沢木氏のファンで、TVのドキュメンタリー番組で山野井夫妻も見て知っていたので、書店で見てすぐに買い、一気に読んでしまいました。 山野井夫妻のギャチュンカン登頂の記録と思って読み始めましたが、泰史氏の妙子夫人に対する愛情が端々から感じられて、あーこれは山野井夫妻の夫婦の物語だと思いました。極限の状態でも相手のことを考え、それでいてそれのみになることもなく(プロの登山家なら当然なのかもしれませんが)、最善の方法を考え生還を果たした山野井夫妻はほんとにすごいと思いました。 結婚前に、泰史氏が少年の頃ポケットに虫を入れて、それがガサゴソする音が〜と話し、妙子夫人が聴いてるエピソードなども良かったです。
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肉体の中心で魂は叫ぶ
全体としてもレベルの高い作品だが、第三章のドラッグビルダーの記録はまさに圧巻。並のホラー小説など鼻息でぶっ飛ばす臨場感と緊迫感が行間には満ちている。まるでビルダーの肉体を隙間なく埋め尽くした筋肉群のように。作者は「常識を飛び越えた過剰」の世界に足を踏み入れ、善悪やモラルを超越して生きる超人の姿を見事に描写し尽くす。これはボディビルの本などではない。ボディビルというマイナー競技におのれのレゾンデートル(存在意義)を賭けた人々の記録。そして、肉体、精神、そして魂という古代からの問いにトレーニングという原始的手段をもって挑戦した人々の物語である。
ボディビルに興味ある人には5、そうでない人にはもっと低い評価かも・・・
私自身ウエイトトレーニングを20年程続けているので、文中の仮名の人物も特定できるし、警官殺しの岩間氏の話も、ジム内にてオンタイムで聞いた覚えがある。 その程度の予備知識があるからこそかも知れぬが、トレーニングについて書かれた専門誌とは違った、選手の私生活・過酷な減量・ステロイドに至るまで興味深く読ませてもらった。 ボディビルは、肉体原理主義とも言える、宗教ではなかろうかと思う。 仕事より家庭より己の肉体の成長こそが人生の最重要課題になってしまう心境が、一般の人には理解し難いであろう。 自分自身、この世界の麓でいたので登場人物の気持ちに共感するものの、銭にもならぬ、究極の自己満足な体作りの世界を、本書を読んだ後もどれほどの人が理解できるだろうかと考えた。
徹底した取材による臨場感と真実性
本書の登場人物はすべて実在の人物です。 ほとんどは実名で書かれていますし、中盤に出てくる薬物使用者も、ちょっと業界を知っている人なら人物を特定できます。 p トレーニングやコンテストだけでなく、私生活や登場人物の年収まで調べ上げる徹底した取材ぶり。誹謗・中傷・誤解の多いスポーツをテーマにしてあるだけに、最後まで興味深く読むことができました。
果てなき渇望の感想
薬物を使用しているボディビルダーの心の中に 入っていく、とても興味深い著書。 描写の具体性が極めてリアリティーの高い雰囲気を 醸し出している。ウエイトトレーニングをしている 者にはちょっと覗いてみたい世界が描かれている。
これ以上ない臨場感
ボデイービルやウエイートトレーニングをある程度本格的にやったことがある人なら、本書ほど自分が登場人物の一人として、のめり込める書籍は他に無いだろう。本書のトレーニングの箇所を読むと、あたかも自分の筋肉も登場人物と同様に反応しているかの錯覚を覚えるほどである。これは自身がビルダーの著者だからして書けた他に追従を許さない新境地である。 p しかし、そのような世界に立ち入った事が無い読者は、本書をどうのように受け止めるのか心配である。登場ビルダーのほとんどが変人、奇人として見られてしまうのではないか。 なお本書は、サプルメントの使用方法等、実用的な知識の宝庫でもある。
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価値観を変える大切さを知る
野球界は閉鎖的な社交界であるのは日本だけかと思っていたら、米国もそうだった。日米の野球人達は、過去の価値観だけで選手の才能を決めつける。ビリービーンの視点は、野球界の”地動説”と言っていいだろう。まだまだプロ野球界では認められていない”新学説”をビリーは球場で正しい事を実証しつつあるのだ。
リアルすぎる・・・
この書籍は、なぜアスレチックスがヤンキースの1 3の資金で同程度の勝利数を確保できるのかということについて書いてある。 その理由は、他の球団は「体が小さい」「投げ方が変則すぎる」などの見た目や、実は勝利に結びつかない「盗塁数」「打率」を重要視するため、選手本来の実力を正当に評価できておらず、多額の資金を費やすはめになるのに比べ、アスレチックスは私見を捨て、勝利に結びつきやすい「出塁率」などのデータを重要視することにより、他球団が敬遠した個性あふれる選手を、格安の年俸で向かい入れることができるからである。 また、、大打者であるジオンビーが抜けたとき、同じポジションに同程度の選手を迎え入れるのではなく、ジオンビーを細かく分解して、その一つ一つの代替品を探し集めることにより、本物のジオンビーの値段よりはるかに安く買うといった、補強策も、他球団とは一線を画している戦術といえる。 このようなことが、リアリティーあふれる言葉使いで語られることにより、野球界の裏側が鮮明に描かれている好著である。
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まず一つ言える事はこの本は面白いし読んだ方がいい。本としての面白さで言えば☆5つは間違いない。しかしなぜ☆が3つかというともしここに書かれている事を全球団が実行に移すなら野球は確実につまらなくなってしまう。ゼネラルマネージャーのビリーは出塁率をあげるためフォワボールを取れという。そのためには初級は振るなとかホームランはたいして重要じゃないとか独自の理論で弱小チームを常勝チームにしていく過程はすごく勉強になるし感銘する。フロントがすべて命令する野球というのはむしろ日本野球に近い気がする。しかし日本とどこが決定的に違うかと言えばビリーは野球を心から愛している。日本のフロントみたいに野球を好きでもないのに根拠もなく根性論で選手に練習して勝て!と言うのとは理由が違うのだ。しかし野球はショービジネスだ。勝つ事が一番大事かも知れないが豪快なホームランや豪快な三振も見たいというのもファンの心理だ。ビリーの理論でいうと今のメジャーで一番すぐれたバッターは誰かというと間違いなくイチローになるだろう。しかし長嶋のように三振ばかりしていても大事な場面で何故か打ってしまうというような選手も見たいのである。つまりヤンキースのような豪快なスターチームがあるからこそアスレチックスは価値があるのであって全チームがこの理論に沿ってチームづくりをしてしまったら野球はつまらなくなる。この本を読んで感じた事はやはり野球はむずかしい。考えれば考えるほど何が一番いいのか分からない。しかしだからこそ野球は素晴らしい!
打率or出塁率 どちらが正しい評価指標?
本書は、なぜ貧乏球団アスレチックスが好成績を収めているのかについて書かれている。 その理由は、第一に、チームの勝利に影響を及ぼす指標を知っていることだ。それは、打率でも盗塁数でもエラー数でもなく、「出塁率」であることを過去のデータを重回帰分析をしてつかんでいる。そして、第二に、出塁率という指標を重視して選手を評価・採用していることだ。他球団は、打率やホームラン数などの指標で選手を評価しているので、評価指標の違いから、他球団では評価は低いがアスレチックスでは評価が高い選手が存在する。したがって、安く選手を引き抜くことができるわけだ。第三に、出塁率を重視するという方針をしっかり貫いていることである。旧来の考え方を持つ人たちの抵抗を許さずに徹底している。 ビジネスにおいて正しい指標を使用することはとても大切だ。経常利益率、ROE、顧客満足度、などいろいろな指標があるが、どれを重視するかで従業員の行動は変化する。本書は、使用する指標の重要性を教えてくれる。 出塁率が勝利に強く影響を及ぼす証拠が明確に示されていないのが気にかかるが、それは本書の役割ではないだろう。 野球好きのビジネスマンは、本書をとても楽しめるだろう。読む時は、メジャーリーグのホームページでアスレチックスの選手の顔を見ながら読むと面白さが増す。尚、文庫本が出ているので、そちらを買う方がお得だ。
野球を数字だけで語ることは出来るのか。
この本を読む前は、データだけで野球を語るのは不可能だと考えていた。競馬中継の井崎さんを見て欲しい。あの域を超えないのでは無いのかと。しかし、見方を変えざるを得ない。 ピッチャーの『打たせて取る能力』は偶然でしかない。 この仮説が大方正しいと本書では述べている。統計的に正しいと言われると、数学をやっている自分としては反論の仕様が無い。つまり、 ホームラン以外のフェアボールはヒットになろうとなるまいと、投手の責任ではない。もちろん、ホームランを防ぐことは出来る。四球を防ぐことも出来る。三振にとって、打球がグランドへ飛ばないようにすることも出来る。しかし、逆に言うと、それしかできない。(p306) 更に驚くもう一つの仮説。 バッターにとって「ヒットを一本打てる価値」と「四球を一個選べる価値」は同等である。 もしこの仮説が正しいならば、四球を選ぶ選球眼が打者には最も重要だということだ。アスレチックスの強さがこれを証明していると言うことなのだろうか。 一つ疑問が生まれる。この仮説を信じて、チーム作りをどのチームもすれば、野球がつまらなくなるのでは無いだろうか。それをこの本を読んだ後皆さんにも考えて欲しい。
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普通に生きられるありがたさを感じます。
彼女は言います。 「自殺するんなら、その命を私にください。」 「生きたくても生きられない人もいるんです。」 「生きようと必死でつらい治療に臨んでいるのです。」 この本には、筆者のがん宣告を受けてからの自分の気持ちがいい面も悪い面も洗いざらい書かれています。 必死で、頂点にめざし、バレーの練習に取り組んできた筆者の20年余の人生。 何かに必死に取り組んでいる人には、一度立ち止まって人生を見つめなおす一冊になるかもしえません。 私には、そういう一冊でした。
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生きる意志、伝えてくれてありがとう。
人間ってこんなにすごいんだ。。。。最後の章を何度も繰り返し読んで、そう思わずにはいられなかったです。彼女のように頑張れるかどうかは自信がない。でも、命を粗末にしないで、生きていることに感謝することは今すぐに出来る。両親に感謝、支えてくれる人に感謝、毎日に感謝!ありきたりの言葉だけど、すごい勇気を貰える本です。こんなに素晴らしいものを残してくれた彼女に本当に感謝です!
人が生きることの素晴らしさ
春高バレー全国準優勝、全日本メンバー入りという栄光を17歳にして成し遂げた横山さん。それがあろうことか全日本合宿に選ばれたのと日を同じくして運命のがん宣告。その数カ月後にはバレー界から姿を消した。 ここからの以後三年はこの世に神様などいるものか!と思いたくなる。それほどがんの経過が残酷だ。苦痛の抗がん剤治療の連続と二度の再発。彼氏とも別れ大学も中退。度重なる不幸にご本人の気持ちも赤裸々に綴られててネガティブになるのだが負けず嫌いで優しい性格がまたポジティブな考えに切り替えさせ、アルバイト、旅行、手記作成、そして抗がん剤治療続行と力尽きるまで精一杯生きた。 私は横山さんの本を読んだあと自分の健康のありがたさを思い知った。仕事や私生活でつらいこともあるが「生と死」の間で戦ってる人に比べたらなんてちっぽけなレベルなんだろう。そして「今その時を大事に生きる」という意識を毎日持ってこうと思った。死の直前まで生きる望みを捨てなかった横山さんの精神力は「生き続ける者へのメッセージ」なのでしょう。 亡くなられた著者が亡くなられる二週間前まで書いていたすごい作品です。
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【くちコミ情報】
おもしろい!と素直に思えるのです☆
蝶々さんの作品で、初めて私が読んだのがこれ。 ここから彼女のことを知って、好きになっていったのです。 でも、これ、彼氏から渡されたんだけど、どーゆーこと? 浮気して欲しいのかしら?さすがに彼女みたいにはできないから(苦笑) でもかわいい。 女の子に生まれたからこそ、楽しまなきゃ!って思わせてくれた本。
蝶々本の中の最高傑作
やはり、これが蝶々本の中でも最高傑作でしょう。 とにかく書きたいという意思からつむぎだされる言葉は、 パワーにあふれています。 蝶々さんの行動言動については大きく好き嫌いが分かれると思いますが、 私はとても面白く読めました。 自分とは全然違うので。 美人はやっぱり得だなぁ、ということに尽きる本でしょうか。
なかなかいいじゃん
遅ればせながら、「小悪魔」という言葉を流行語にした 蝶々さんの代表作を読んでみました。 蝶々さんのもてもてぶりはすごい。多分これ、作り話じゃないと思う。 一般的に、女のフェロモンって存在するし、蝶々さんが(今はどうだか知らないが) 当時は、相当なフェロモンを放つ女性だったんだろうなぁって思う。 だって顔だけみたら、彼女、蝶(超)美人ってわけでもないから、 やっぱり彼女のもつフェロモンと、キャラが魅力的なんでしょうね。 そんな彼女に吸い寄せられる周囲の殿方の、蝶々さんへのアプローチの仕方が 爆笑もんだった。 この本の中核を成すのは、蝶々とおデブなダーリンとの夜の生活を含んだ 赤裸々な暴露バナシ。 あそこまで暴露されちゃって、ダーリンかわいそ・・・。初めは笑えたけど、 だんだんダーリンがかわいそうになっちまったよ。まじ、蝶々、小悪魔だよ。 銀座の買い物話は、同姓としてうなずけた☆私も、銀座大好き。 ところどころ人生訓みたいなところもあって、ためになる所も ある。なんだかんだ言って、蝶々さんって、後輩、同姓、異性、上司、 みんなから慕われてるんだよね。根はいい人なんだろなぁ・・・。 私は、蝶々さんの著書はこれしか読んでないけど、他の作品は あまり評判良くないみたいね。(残念・・・) ホステス業界の裏話なんかをネタに一冊本つくったら面白そう。 『銀座小悪魔日記』みたいな過激本、期待してます。
プレイボーイの浮気話と思えば・・・
蝶々さんがもし男性だったらと仮定して考えると、この楽しい「銀悪」も、昔からよくある 単なる憎めないプレイボーイの浮気話に過ぎず、こんな小悪魔ブームは起きなかった だろうし、一部の読者から強い反感を買うこともなかったと思うのです。だからといって、 この本の楽しさと彼女が書く躍動感溢れる文章の魅力を否定するつもりは毛頭ありません。 こういう人が、女性の中からも公の場に登場する時代になったんだなぁと快哉を叫びたい 気持ち、と言えばいいかな。 でも、女性として、異性である男の暴露話にはまゆをひそめても、同性から聞くこの手の 話は、どうしてこんなに愉快で笑っちゃうのでしょうね。女の敵を絵に描いたような男にも 男友達はちゃんといる理由が、よくわかりました(笑)。
いいんじゃないでしょうか
蝶々さんの本の中ではダントツに面白かったです。 恋愛で悩んでいる時に読んだのですが勇気を貰いました。「楽しそうな恋愛っていいな。 自信のある女性っていいな」と。小悪魔とあるようにところどころ人としての仁義 に欠く行動をしているのですが、「それが自分なんだ」と悪い事を悪いと受け入れて 開き直っているのが痛快でした。女性の日記としては異色の日常なので、知らない世界を 覗けたようで面白かったです。挿絵もかわいかった。おそらく実際の話なだけに 「その後ダーとはどうなったのか?」など結論付けることができないのが物語という面で 見ると残念です。
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