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江藤 淳(編集) 松浦 玲(編集)  
¥ 1,050(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:2585位  
カスタマーレビュー数:17

くちコミ情報
粋でイナセな江戸っ子の放言譚
勝を嫌う人間は大抵が小説家の勝観が元であることが多い。 曰く、近藤勇を見捨て、会津を見捨てた男ということらしい。だが、勝を嫌う前に勝の置かれ た立場を考えるのが先決であろう。 ある意味勝の放言ばかりであるが、それだけではない勝自身の反戦観が書かれており 日清戦争を「兄弟喧嘩」という例えは優れているかもしれない。 言いたい放題言いまくった勝ではあるが、的を外さず厳しい警告は現代に相通じるものが あるのかもしれない。
幕末を30年生きた男の肉声を聞いているような文体。
 勝海舟は幕末を30年生きた。自分を殺しにわざわざ自宅に来た竜馬を海外に目を向けさせ、西郷と談判して無血開城させ、大久保に東京の繁栄をたのんだ。  幕末から明治の生き証人は、維新後30年して、徳川慶喜を明治天皇に会わせることによって仕事に締めくくりをつけた。  本書は司馬遼太郎の「竜馬がゆく」などを読んでおくと、人物評伝等はとても興味深く読めることでしょう。また、今日の政治のあり方や当時の時勢を知る資料ともなるでしょう。  しかし、今の時勢にこういう人はいない。貧乏は30まで続いて庶民の気持ちもよく分かるようだし、剣術・禅の稽古で胆力を鍛えたようだし、学問も「活(いき)(学問」だという。なんといっても弁が立つ。  勝が生きていたら「みんな間の抜けた政治家ばかりだよ。外交もなにもできていない。いつの間にかマグロも日本の食だと独占していたら、海外に占拠され始めた。ものの値段もどんどん上がるね。市場原理だ。規制緩和だなどと、内向きの都合のいい法螺吹いていないで、外を見ないと、朝鮮やヲロシアにやられちまうんじゃないかい。」などと言うかもしれない。  
べらんめえ 勝海舟でスッキリ
勝海舟のべらんめえ口調で歯に衣着せぬ物言いが味わえる本です。 江戸無血開城の幕府側の立役者、勝海舟。 1899年明治32年77歳で亡くなった彼の、 晩年70代の頃の言葉とは思えぬほど威勢のいい言葉が収められています。 語られているのは、 自分の生い立ち、幕末動乱期の体験、 出逢った人々の事、 その中でも特に西南戦争で自刃した西郷隆盛についての想い出の数々が感動的です。 こんな口調で語っています。 「西郷に及ぶ事が出来ないのは、その大胆識と大誠意とにあるのだ。 オレの一言を信じて、たった一人で、江戸城に乗り込む。 オレだって事に処して多少の権謀を用いない事もないが、 ただこの西郷の『至誠』は、オレをしてあい欺くに忍びざらしめた。 この時に際して、小籌浅略(しょうちゅうせんりゃく)を事とするのは かえってこの人のために、腹を見透かされるばかりだと思って、 オレも至誠をもってこれに応じたから、 江戸城受け渡しも、あの通り立談の間に済んだのサ。」 平易な言葉で時事、当時の明治政府への批判なども語られていますが 様々な事柄に言及する言葉には『武士道』が一貫しています。 言行一致、肉体を離れた観念は意味がない。 強い肉体に強い精神が宿る。 政治は常に『正心誠意』 刺客に狙われ続けた海舟ですが、常に丸腰で応対していたそうです。 自分を殺しに来た刺客に対して 『お前の刀は抜くと天井につかえるぞ』とか 『斬るなら見事に斬れ。勝はおとなしくしていてやる』 などというと、たいていの者は向こうから止めてしまった、 こんな風に一度も逃げもしないで、斬られずに済んだ、などとという逸話も語っています。 こんな豪傑の75歳の時、翌年の戌年への発句がこれです。   「男らしく 大喧嘩せよ いぬの春」
福翁自伝と読み比べると面白い
近代と前近代をまたぐエリートの放談という意味ですごく興味深い。 勝は至誠が何より大事であると繰り返し、事前に綿密に計画を立てて挑む近代的な外交交渉スタイルを否定。勝海舟と西郷隆盛という至誠同士の交渉が江戸城の無血開場をもたらした、と主張する(手前味噌すぎ?)。法やシステムに寄らない前近代の為政者のスタイルを垣間見せる。 そして何より興味深いのは、同時代の知識人の福澤諭吉との認識の違いだ。 勝と福澤共にスタートは蘭学で外国語に堪能、しかも双方とも名うての剣豪で、双方とも頭の切れ味に優れ、そして共に咸臨丸の航海でアメリカを知る。 そんな似た経歴の二人ながら、日清戦争の評価に現れる二人の対アジア観はまるで対極。 この二人の立場の違いは今なら丁度、親米派と親中派の対立のご先祖みたいなものだろうか。
お喋り伯爵
平たく言えば幕臣・勝海舟のインタビュー集のようなもの。 話し言葉で書かれてあるので読み口がいい。 口先のよく回る、勝のポンポンした放談の調子がよく出ている。 内容は、勝の体験談や人生訓、古今の人物評、政治評など。 とは言っても普通の人のそれではなく、家茂存命中、幕府瓦解期と、 2度の重要期に幕府の中枢にあった人物の体験談で、 幕末の高官にも、志士にも、顔の利いた同時代人の人物評である。 本書の雰囲気や勝の性格から言って、話を面白くする為の罪のない誇張や啖呵くらいはありそうだが、 貴重なコメントを豊富に含んでいるのは間違いない。 興味あるなら是非。



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¥ 777(税込)
通常24時間以内に発送
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カスタマーレビュー数:2

くちコミ情報
痛快です。
仕事柄、インタビューやレポートを書くことが多い私は、自分のことをある意味「通訳」だと思ってきました。 そんな私にとってこの本は「よくぞ言ってくださった!」という言葉満載。 ページをめくるごとに、自分の中でこれほどまでに価値が上がっていった本は初めてです。 と同時に、自分がいかに、見えない蓋に覆われているか、自由な発想ができずにいるかを痛感した本でもありました。 この対談集をまとめてくださって、本当にありがとうございました。 米原万里さん亡き今、その声を、発言をリアルに楽しめる本だと思います。 手元にいつでも置いて、何度も何度も読み返したい本です。
やっぱり米原さん!
面白いです。 プラハの学校時代の話、その影響、 通訳者としての仕事、その心構え。 「絞め殺したくなる」といった表現すら、愉快な感じがします。 本当に、貴重な方を亡くした、社会的な損失だと改めて思いました。 残念です。もっといろいろな本を書いて、遺して欲しかったです。



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¥ 1,260(税込)
通常24時間以内に発送
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カスタマーレビュー数:29

くちコミ情報
人間アインシュタインの言葉
人間としてのアインシュタインの言葉です。 元気をもらえます。 ちょっと??な言葉もありますが、時間のあるときにぱらぱらと読むと 意外と含蓄のある言葉があったり。 天才といえども、普通の人のところもあるし、 妙に倫理的だったり。
彼は科学者であり詩人だった。
アインシュタインといえば1905年に発表した「ブラウン運動の法則」「光量子仮説」「特殊相対性理論」ですが、 彼の残した功績は科学的なものだけではなかった・・そのひとつが本書。 鋭い視点で世の中を見通していたことに驚きました。 ・いかなる問題も、それをつくりだした同じ意識によって解決することはできません。 ・手段は完全になったのに、肝心の目的がよくわからなくなったというのが、この時代の特徴と言えるでしょう。 ・ある偶然の出来事を維持しようとする不幸な試みを結婚という。 ・蝶はもぐらではない。でも、そのことを残念がる蝶はいないだろう。 ・すべての人は、目に見えない笛吹きの曲に合わせて踊っている。 どの言葉も非常に意味深いものになっております。
元気になれる
アインシュタインって、ウィットに富んでいて本当に面白いです。 でもそのユーモアの中には心に響く重みがあります。 何かあったときに、フッと心に浮かび背中を押してくれる。 そんな言葉で溢れていました。 いつも手元に置いておきたい本です。 お薦め☆
私にとって一番大切な本になりました
なんとなくオシャレな気がして買ったものの、誰かの言った言葉なんてたいして興味もなく、本棚に眠っていた本です。それが、恋愛や仕事で悩んでいたり、自分の次のステップが見えなくて困っている最近、買ってからずっと手にすることのなかったこの本がアドバイザーとなりました。「わたしは、先のことなど考えたことがありません。すぐに来てしまうのですから」は、お気に入りのひとつです。1000円ちょっとで自分の手元にアドバイザーがいると思えば、お安い投資ではないでしょうか。
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凡人の自分にも響く言葉があった。簡単に読めるが、内容は深い。



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くちコミ情報
現代社会の垢を落としてくれる名作
著者のミッチ・アルボム氏はブランダイズ大学を経て、コロンビア大学大学院でジャーナリズムを専攻した、人気のスポーツ・コラムニストである。 ある時、大学時代の恩師である、モリー・シュワルツ先生を偶然テレビで見かける。先生は、ALS(筋萎縮性側索硬化症)という病気に冒され余命幾ばくも無い。先生は残りの人生を自分らしく生き抜くことを決意し、自分の死を見つめ、何かを学べと提案する。 本書は、あわてて飛んできた著者が、先生が亡くなるまで毎週火曜日先生の自宅に訪問し、愛/仕事/社会/家族/老い/死/など様々な問題を語り合った記録である。 自らの行き方を考える上で、老若男女問わず、すべての人にオススメしたい普及の名作である。
定価950円のこの重さ・・・
初版が出てから十年余りたった今、読みました。 深いですね。読後は言葉にならない感動と言うか 何かを感じさせられました。 日に日に衰えていく先生の姿にミッチはやり場の無い 悔しさに苛まれたに違いありません。 文化が人を人らしくさせていない。人が作った文化なのに それに日々埋没されていくわたし達。 なんとも皮肉な世の中です。 そして人の欲。新しい車、新しい家それでもどこか満たされて いない現代の人たち…。確かにわたし達は新しい車にも家にも 決して愛されることは無い。 やはり人として人を愛し(海援隊の歌みたいですが)そして 愛される喜び…。 これから何かに追い詰められた時、いつでも開けるように そばに置いておきたい素晴らしい一冊に出会えた。
素敵な話だと思う。でも人工呼吸器をつけた豊かな生という選択もあったはず。
いい本だと思う。ただ、人工呼吸器をつけないという選択の問題と訳者あとがきを除いて。 この本の素敵な部分はいろんな人が紹介しているので省略。 モリーが語るように自分の心のありようを考え直すことは大切。ただ、それだけではなかなか変われない。それほどに、消費主義を促す洗脳のシステムは強力だ。だからこそ、その洗脳のシステムを裏返していくようなプロジェクトが必要だ。社会を変えようというプロジェクトの中に自分を投げ込み、その中でまた、自分の心のありようを考え直すことが大切だと思う。 この本を読んで違うと思った点 ひとつは彼が人工呼吸器の装着を受け入れないこと。足が動かなくなり、次に手や腕が動かなくなり、肺まできたら「おしまいさ」とモリーはいう。しかし、それはおしまいではない。人工呼吸器を装着して豊かに生きている人は増えている。それをつけたから、自己表現ができなくなることはない。しかし、現実に呼吸器を装着できずに死ぬ人は多い。装着する生は一段低いものとみなされ、あるいは装着したまま自宅で生きるという選択肢も示されず、構造的に呼吸器が選択できない状況がつくられる。結果としてALS患者は死に追いやられていく。この本では人工呼吸器を装着した豊かな生があるという選択肢があることは隠されたまま、モリーは死を迎える。 もうひとつは訳者あとがきの曽野綾子の援用。 彼女が人権の審議会に参加して、愛が語られなかったということを問題にする文章を引用して、訳者はそれを賞賛する。そこで、彼女が果たしている役割は愛を語ることで、人権が保障されるべき人の存在を見えなくすることではないか、その審議会の内容も、そこでの彼女の役割も知らないので、正確なことは、なんとも言えないが、一貫した彼女の政治的ポジションはそこにあるとぼくは思っている。だからこそ、愛を語ることは危険だということが、ぼくには逆説的に明示されて、よかったのだが。
人は皆死ぬ
人生には終わりがきます。(知ってましたか?) 人は皆死にます。(知ってましたか?) 皆そのことを「知っている」でしょうが、 「信じ」てはいないとモリー先生は言います。 自分もいつか死ぬ、と信じることが出来たら 余計なことに日々を費やすわけにはいかない 本当に大事なことに集中しないと だって人生にはおわりがあるのだから ・・・さあ、あなたは何が大事だと思いますか? という本です。ちなみにモリー先生はシンプルに力強く この問いに答えてくれています。 人間共通の話題、誰が読んでもためになる本だと思います。 激しくおススメです。
素敵なことば
モリー先生の死は悲しく、涙があふれてきましたが、 涙がひいたあとは静かな強いパワーが湧いてきました。 とても優しく、かつ人間臭く、モリー先生は素敵なことばを投げかけてきます。 うまく、この本がいかに素敵かみなさんに伝えたいのですが、 自分の能力足らずでなかなかいい表現ができないのが残念です。



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¥ 725(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:5843位  
カスタマーレビュー数:35

くちコミ情報
現代人は、いかに構造主義の思想に縛られているか
この本を読んでわかることを要約すると、以下のようになるかと思います。 「絶対的に正しいものはない」といった意見をここしばらくよく耳にしますが、 これって、今は当たり前のように思えても、実はかなり新しい価値観であるということ。 20世紀のマルクス主義全盛期には、 「絶対的真理」というものが存在している、という考え方の方が支配的だったけれど、 それを批判する形で登場したレヴィ・ストロースやフーコーなどの構造主義思想が広まって、 その結果、 我々が絶対的・当たり前の常識だと信じるものは、実は恣意的、もしくは偶然にそうなっただけのものであって、本当は絶対的なものなんか存在しない。 という考え方が定着するに至ったという経過。 構造主義の時代が終わり、今はポスト構造主義の時代だといわれて久しいですが、 実は我々は、構造主義的な考え方に支配されているかということ。 こんな感じでしょうか。 構成は、 まず我々がいかに構造主義的な価値観にとらわれているか、という説明に始まり、 構造主義が生まれる土壌として、マルクス・ニーチェ・フロイト、 構造主義の父といわれるソシュール、 構造主義思想の代表者、ミシェル・フーコー、ロラン・バルト、レヴィ・ストロース、ジャック・ラカン、 これらの人物の著作と思想の要点が説明されています。 時代を席巻する思想に、自分がいかにとらわれているかを知り、 思想を勉強してみようかな、と思うきっかけとしては、格好の書籍でしょう。
タイトルも良いけれど中身も良い
この本も面白かったです。 わたしたちの日常生活にすっかりと染み込んでいるにもかかわらず、理解するのには非常にややこしい「構造主義」について、あまり肩肘を張らず寝っころながりながらでも読めてしまうという高度な小技が効いた本です。 専門的で難解な内容にもかかわらず、平易で読みやすい文章で書かれているし、細かな言い回しがとっても面白かったりするので、ゲラゲラ笑いながら読めてしまいました。 決してタイトルを裏切らない内容です。 こういう本が増えてくるといいなぁ。
構造主義の前途はブルバキと同じ?!
従来の哲学における「主体=精神/客体=物質」(二項対立)に対して、ヘーゲルは「自己意識が知を増大して絶対知(神と同等の知)に至るという思考の枠組み(主体の観念論的弁証法)」を提示した。その後、ダーウィンの“自然淘汰説”が脚光を浴びた時代に、ヘーゲルの弁証法に注目したマルクスは、「人間の経済活動が社会の知を淘汰して共産社会(支配階級の無い社会)に至るという思考の枠組み(客体の唯物論的弁証法)」を提示した。ヘーゲルの主体(自己意識)は“性善説”なので、マルクスの他者を含む客体(社会集団)も“性善説”となる。ただ、どちらの場合も、無限回の弁証法という論理操作に内在する無限の時間のパラドクス(i.e. ゼノンのパラドクス)から逃れられない。 一方、ニーチェは「神は死んだ」(主体の絶対知を否定)と言い、大衆社会の成員は「畜群」(客体の理想を否定)だと述べて、主体も他者を含む客体も“性悪説”という思考の枠組みに立つ。 こうした状況を背景にして生まれた構造主義の特徴を、著者は“自分の属する集団(客体)が受容したものだけを自分の行動や判断の「自律的主体(i.e. 客観性、常識)」と信じていること”(p.25)だとする。そして構造主義者の主張を、「私はバカが嫌いだ」(フーコー)、「言葉遣いで人は決まる」(バルト)、「みんな仲良くしようね」(レヴィ=ストロース)、「大人になれよ」(ラカン)と要約する。(p.200) 本書を読んで、構造主義が現状の様々なシステムを良く説明できることは分かった。しかし、構造概念(代数構造、順序構造、位相構造)で完璧な厳密性と一般性を求めたブルバキの数学原論があまり有用でなかったように、ヘーゲルやマルクスやニーチェが残した哲学上の課題解決に構造主義が役立たないことも分かった。
主著を読んでみる気にさせる入門書
専門家というものは、自分の専門分野を一言で言えと言われれば言えるし、5分間でまとめろと言われればまとめられるし、1週間で説明しろと言われればできる人間のことだ。 著者の内田樹はそれができる。 たとえば、「レヴィ=ストロースは要するに「みんな仲良くしようね」と言っており、バルトは「ことばづかいで人は決まる」と言っており、ラカンは「大人になれよ」と言っており、フーコーは「私はバカが嫌いだ」と言っている」と一言で言っている。 そして本書は読者をして構造主義者達の主著を読んでみる気にさせる点で成功している。
「人間であるということはどういうことか」を構造主義は説き明かしているのであった
実に解りやすい構造主義の入門書です。哲学・思想入門の本はいろいろありますが、この本のように登場する思想家達の位置取りと相関関係をきちんと説明している本は見たことがありません。また、今まで内田先生の本をいろいろ読んだ中で、突然「それが人間であるということなのです」という決めつけ調の説明が出てくることがあって気になっていましたが、この本を読んでそうした「決めつけ」のほとんどは構造主義者達の知見がベースにあることが解って納得しました。レヴィ・ストロースが「情けは人のためならず」やマタイによる福音書第7章12節は「人間になる」ことの定義だp.165-166と言っていた(聖書には「律法である(同箇所)」とありますが)ということに感動しました。内田先生の言い方をまねてこの本から得た知見をまとめて見ます、フーコーは「自分を疑うことを知らない奴とはつきあえない」と言い、バルトは「言葉は一人歩きをする」と言い、レヴィ・ストロースは「情けは人のためならず」と言い、ラカンは「渡る世間は鬼ばかり」と言っているのであった(ほんとか)。



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¥ 460(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:5499位  
カスタマーレビュー数:18

くちコミ情報
わかっていることは、わからないということだけ。
スペインのマドリードで昼は市を、夜は居酒屋をうろつく中で沢木さんは段々、無の感情に 蝕まれていきます。そこで懊悩してる時に、思い出したのがタイで会った夫妻に言われたこの 言葉で、そこに答えを見つけようとする、、、僕はこの深夜特急を最初から読んで、ずーっと 思っていたが、この人は何でこんなに真面目、いや誠実なんだろうと。。表面的な無鉄砲な ユニークさはあるが、内面は誠実そのもの、常識人だし、大人びてるし、保守的だし、確かに 育った世代もあるかもしれないが、この人は誠実そのものだと思う。 そう考えて振り返ると、深夜特急が何故こんなに面白いと思ったとき、この内面の深さは 結構あるんじゃないかなぁとね。普通(普通の26才、まぁまだ青年だよ)の人にだったら きっと、もっと表面的、センス的な所、フィーリング的な所が大事だろうし、もしくはもっと 単純か、逆に理屈っぽいかのどっちかだろう。つまり沢木さんが見たその国や街、あるいは 市場や広場、とりわけ人々への内面へ内面への観察力や、もしくはそれが一番大事とする 精神があるからこの本は面白いんだろう。 そしてそうゆう人柄が行き着く先々で縁を作るんじゃないかとね。 だから結局、このいつでも誠実に考え抜いてる人が出した結論が最後、あのような結論じゃ ないのかな。多分、旅に終わりはないなんてキザな発想じゃなく、そこに道があれば、 考える事、悩むことはいくらでも増えるし、否応なしに対応しなきゃいけない事柄がいくら でも出てくるその過程、その過程を楽しむもんなんだろう旅も人生も。 それにしても途中からは自分も旅をしてるような気分になってましたよ(笑)。贅沢な時間 でした。
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言わずと知れたバックパッカーのバイブル。 香港からトルコまでの面白さにはさほど争いは無いと思う。 しかし、この6巻で冒険物語を締めくくるのに相応しい 壮大なラストを期待した読者は少々拍子抜けするかもしれない。 私も最初は疑問であったが、その意味を知ったとき、 この小説は全く期待を裏切っていないどころか更なる可能性を示唆して フェードアウトしているということに気付いた。 つまり、こういうことである。 サグレスにて旅の終わりを決意した『私』は 目的地と思っていたロンドンの中央郵便局に到着するが、 それは単なる勘違いで、最初から目的地なんて存在しなかった。 そこで再び考えを改めるのである。 『だったら、どこで旅を終えてもいいじゃないか』 そして、気の向くままにアイスランドへと行くのだ(多分)。 『ワレ到着セズ』とは『旅に終わり(目的地)などない』という これほどまでにシンプルなメッセージを強く発しているのである。 バイブルの名に恥じない、これ以外は考えられないほどの最高のラストだと思う。
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イタリア、モナコ、フランス、スペイン、ポルトガル、再びフランス、そして最終目的地のイギリスとヨーロッパを旅しています。 最終目的地が近いのに、旅の終わりを決断できず、なかなかそこへ行くことができない心境というものが伝わってきます。 ポルトガルで旅の終わりを決断した後もパリで数週間過ごすということもあり、気の長いたびであったと感じました。 自分もそのような旅に出たくなりました。
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26歳の沢木青年(筆者)が香港からロンドンまでをバスで旅した、すでにクラシックに分類されるのではないかと思われるベストセラー旅行記。旅の計画もガイドブックも持たず、一年以上かけてただひたすら偶然と気分に任せて旅をするスタイルは、時間単価の高い短期旅行しかしてこなかった私には、こういう楽しみ方もあるのかと逆に新鮮であった。危険を恐れて逃げてしまえば、安全である反面、その向こうにあるかもしれない貴重な経験をする機会を失ってしまうという姿勢が旅全体を通して貫かれていて、現地の人々との出会いを大きな包容力を持って楽しんでいる点はとても共感できる。なぜもっと能動的に目的を持って旅をしないんだろうかと首を傾げつつも、逆に受動的であることによって、現地のあるがままの生活や文化を極限まで吸収して味わうことができるのかなと妙に納得させられる。全6巻あるが、旅の光景が湧きやすい文章なので、すらすら読めてしまうだろう。
深夜特急は終わっても、心の旅に終わりは無い。
1巻から6巻までもう何度読んだか分からない。 なぜならこれだけ現実離れした経験をしたいと思ってもできないからだ。 深夜特急はそんな現実逃避したくなる時によく読む。 6巻は、これまでの混沌としたアジア、シルクロードと違って大都市の匂いがしてくる。 文化の違いに差がなくなってくるからだろう。 しかし、ここでも沢木は根っからの博徒なんだろう。またモナコのカジノでやってしまう。 マカオでの賭けを再現してしまう。 そういうとんでも無いことをしてしまうことが、読者を惹き付けるのだろう。 いろんな人物が影響を受けたのもうなずける。 この深夜特急を読んで「チューヤン」や「猿岩石」を思い出してしまった。



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カスタマーレビュー数:103

くちコミ情報
「大志を抱け!」
「手帳を活用して、夢を具現化。 今すぐ実行出来て効果は無限大!」 という本です。 夢を持つことの大切さを説く人は多い。 けど、具体的にどうやればいいの?そもそも自分のやりたい事って何なんだ? 今年の目標をたてたけど、2月に入ったころには、すっかり忘れてしまった・・・。 という人、30代以上の方でもかなり多いはず。 そんな、夢を失いそうな方や若いビジネスマンに是非読んで頂きたい良書です。 ただし、後半は文字埋め感ありの蛇足な内容なので、マイナス1点。
すごいの一言
こんなに頑張っている人がいるのかと 大いに刺激を受けた。 手帳を使い 夢に向かっての人生を設計する。 一分一秒を無駄にせず ただひたすら夢に向かって生きていく。 手帳に管理された 徹底的に効率化された生活は 息が詰まりそうで とてもマネしたくないとも思う。 でもやってみないことにはわからない。 一度そんなストイックな生き方をマネしてみるのもいいのではないか そう思い、手帳を買った。 そんな新たな行動を起こさせてくれた1冊です。 一読する価値はあると思います。
成功者の特徴が垣間見れる
前半は本書タイトルの通り著者の手帳に対する 考え方・哲学や手帳の使い方について説明され ている。20歳の頃に15年年表を作成したことに 驚かされるばかりでなく、事業は55年計画、 手帳は三種類を管理するなどその手帳オタク ぶりは読んでいて参考を通り越してしまう。 また、インターネット企業の大御所的存在に なりながらアナログの手帳を大事にしている点 も対照的で面白い。 後半は手帳から離れ、自身の仕事術や整理術、 仕事観などが述べられている。シャワーの水が 暖かくなるまでの時間を惜しみその間トイレて 用を足す、服のコーディネートを写真に撮る、 社内では挨拶抜き、といった数々の事例が挙げ られていて、手帳のオタクぶりと合わせて読ん でいて「自分ではあり得ない」と辟易気味だった。 しかし、最後まで読み続けると著者は成功者の 共通項「とことんやる」という行動特性を持って いる人なのだということに気づくようになった。 仕事術も整理術も生き方もとことん追求する。 それも人並み以上に。手帳はそのいくつかの 中の一つに過ぎないのではないか。 妥協せず、とことんやり抜き、追い求めること。 この本での収穫は、手帳うんぬんよりもとことん やることの大切さに気づいたことにあったように 思う。
手帳を活用した逆算志向のススメ
GMO(グローバルメディアオンライン)を率いる熊谷正寿さんの著作。「目標や、意思なきところに、行動はない」と夢の実現のために、漠然とした夢を持つのではなく、究極で明確な目標を設定し、それを細分化し、手帳に書いて持ち歩き、繰り返しそれを見ることによって潜在意識に叩き込み、実現させる効用について述べている。いわばナポレオン・ヒルの成功哲学を手帳を活用することによって、実践段階に落とし込んだ本といえる。 氏独自の方法論として主に述べられているのが、 1.自分のやりたいことを書き出す、「やりたいことリスト」作成 2.上記のリストでリストアップした夢を基礎レベルである教養・知識、健康、心・精神の3つ、実現レベルであるプライベート・家庭の2つ、結果レベルである経済・モノ・お金の1つ、計6つのセクションに分けピラミッド化(3・2・1)するという「夢・人生ピラミッド」の作成 3.現状から、将来の究極目標までのステップを 自分の年齢毎の年表にすることで、長期的に人生を捉え、究極目標への差異を段階別に少なくしていく「未来年表」の作成 である。 氏の長期の目標から、日レベルまで細分化するという提案は、いつも、長期で実現不可能そうな目標を立て、挫折してきた私にとって、毎日すべきことが分かる、つまり「地に足をつけた考え方」ができるという意味で非常に参考になった。また、氏の仕事術、時間管理術などの手帳以外のところは読者によって有用性の有無についての議論が分かれているの所なので、流し読み程度でかまわないだろう。
大きな夢を実現するための手帳の活用法
インターネット事業を手がけ、ベンチャー企業に成功してきた熊谷正寿氏による夢をかなえるための手帳の活用方法の紹介。 まず一読してみて、ワタミの渡邉美樹氏と通ずる考え方を持たれているのだと感じました。 まず実現したい夢を掲げ、それをいつ実現するのかを決める。 そこからトップダウンで数十年、数年、数ヶ月などに落とし込んでいく。 大きな目標を掲げたはいいが、途方もなくて何から手をつけてよいかわからず諦めてしまったという人は少なくないと思います。 しかし、大きなくくりを小さな単位に分けていくことで、いま何をやるべきなのかがわかってきます。 そうやってやるべきことをひとつひとつこなしていくことで大きな目標に近づいていく。 タイトルにあるとおりシンプルなやり方だと思います。



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くちコミ情報
蒼味を帯びた風
このシルクロード編を読んでいると、文中でも使われてる蒼味を帯びた風がスーッと吹いてく るようなそんな感じを受ける。最初の方の勢いというものが薄れていき、著者自身の内面描写 にスポットが当たる部分も多い。だが迷い迷う姿には誠実さがあるような気がした。 ここでは乗り合いのバスがメインで淡々と進む所があるので、ある種起伏に欠けるが、それで も一台のバスの中に多国籍の放浪者達が集まる画は想像しただけで何か面白いし、バスの窓か ら時折覗く景色に非常に心が揺れるね。淡々としてるが、そこここに微妙に違う色があって 感慨深いね。 最初の香港編から物乞いはずーっと出てきたが、ここで登場したロッテルダムの男という青年 が、ほぼ限りなく文無しに近いのに、それでも物乞いの子供たちに自分の金をわけてやる姿に は感動したし考えさせられたね。著者もそこで衝撃を受けて、ある意味解放されて自由に なったと書いてるが、ほんとあげるのが良いとか悪いとかの理屈じゃないのね。生きるのも 生きれるのも理屈じゃないと、、、。 ここから旅も冬に突入するのかも、蒼味を帯びた風が吹いたとき、それがどこから吹いてるの かと前に進めるか、その冷たさに震えて立ちすくむ、もしくは終わってしまう、そうゆう放浪 の旅独特の転機を垣間見た気がした。
バスの旅の始まり
この巻から本格的なバスの旅が始まります。 今までの滞在型の旅から移動を中心とした旅に変わったように感じました。 パキスタン、アフガニスタン、イランと移動して行きますが、特に今は行くことすら難しいアフガニスタンの部分は興味深く読めました。 また、それぞれの国の雰囲気の違いが伝わってきました。
ちょっと違ったシルクロード
シルクロードというと司馬遼太郎などが描いた草原の風景が 目に浮かんだが、内容は違っていた。もっと埃っぽい風景が 描かれている。現在ではこの様な旅ができない危険な場所だが 人間性にあふれていた時代もあったのだと改めて現在の悲惨な 状況にこころ苦しくなる。
6巻中一番目まぐるしい行程?
冒頭インドに戻ってくるところから始まる。 3巻から読むとこの冒頭は凄くホットした気にさせられる。 それは、いろんな喪失感や体調の不具合から自分自身が 開放させられてたような気にさせられる。 この巻では、パキスタンやアフガニスタン、イランを巡るが 自分だったらまずここは避けて通るだろう。 一難去ってまた一難という体験をしたくないからだ。 沢木にとって旅は生き様なんだと考えさせられる一巻。
表紙の絵が素晴らしい
 深夜特急の内容はもちろん素晴らしいのですが、この本の表紙の絵が素晴らしいです。  1〜6の表紙絵の中でこの4がイチバン好きです。この絵を見ると、パキスタン北部のポプラ並木や中国奥地の柳(シルクロード特有の種類)の並木を思い出します。  この本を読んで旅に出たくなった方は、ぜひ思い切って旅に出ると良いと思います。この本を読んでというわけではないのですが、私も世界一周したクチです。欧米は高くつきますが、アジアならかなり安く済むはずです。



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あの。
何を感動したのか問いたいです。 私は、生まれたときから障害を持って生まれてきました。障害を当たり前のように受け入れ今を生きています。そして私の大切な友達の中に彼女と同じ病気の人がいます。亡くなられたかたもいました。 確かに最初に読んだときに共感しなかったわけではないです。が、何度も読みたいとは思いません。苦悩が分かりすぎるから辛いのです。あくまで私の個人的意見ですが、今でも少なからず、差別は普通にある出来事なのです。 病気がなおらないことが悲しいとずっと悩んでいる文章が続きすぎて辛いです。また、どうして、動けるうちに時代背景はともかく、もっと外へ出なかったのでしょうか?生まれたときから障害を当たり前のように持つ私から言うと、贅沢言うな。と言いたくなりました。 とりあえず。後ろのほうのお母さんと主治医の手記のリアリティさでほし3つ
キレイゴトじゃない
一人の人間の生と死をここまでリアルに伝える本はあまりないと思います。 この手記の言葉の数々は著者である亜也さんが自分が思った事や感じた事を素直にそのまま綴ったものであり、誰にもぶつけようのない怒りや周囲への不満などが赤裸々に描かれていたりします。 しかし、そんな飾らない正直な想いだからこそ、彼女の苦しみが読む側にも痛いほど伝わってきます。 彼女が綴る言葉はキレイゴトやお涙頂戴ではない、一人のごく普通の少女から見た生と死なのです。 この世に生きるすべての人に読んでもらいたい。
彼女は皆の心の中で生き続けているのです
 中学三年生にして「脊髄小脳変性症」という原因も治療法もわかっていない難病に冒され、25才で短い人生を閉じた女性がつづった日記です。  かなり心を揺さぶられる本でした。  1986年に出版されて以来210万部を越すロングセラーを続け、映画やテレビドラマにもなったためご存知の方もとても多いと思います。  素人の闘病記ということで、最初はあまり期待しなかったのですが、読み出してすぐにあまりの素晴らしさに一気に読み切ってしまいました。  これは、お涙ちょうだいの悲話でも、前向きに頑張る美談でもありません。  本来公開するつもりで書いたのではない彼女の日記には、日々病気に向き合う率直な気持ちがつづられています。  病気が進行し、今まで出来ていたことが出来なくなり、重度の障害者になってゆく自分。  そんな自分を受け入れられず、頭を打ち付けて悔しがり、怒り、時には友さえも恨むこともあります。  その一方で感謝や喜びもあり、様々な交錯する思いが綴られていました。  この本を読んでいて、自分が病気で苦しんでいた頃のことを思い出しました。  どうしようも出来ない現実を受け入れ、あきらめ、ありのままの自分を認めること。そして、そこから今自分が何を出来るかを考えること。  改めて、小さなことでも自分が持っていること、出来ることに目を向け、感謝の気持ちを持とうと思いました。  病気や障害と立ち向かっている人は星の数ほどいます。  しかし、この作品がこれだけの人々の心を揺り動かすのは、彼女の素直な心と鋭い感性、そして高校生とは思えない卓越した文章表現力のなせるわざなのだと思います。  本を読んでいると、まるで彼女がすぐそこにいるかのような気持ちになります。  しかし彼女はもう20年も前に亡くなっているのです。  でも、こうやって210万人(映画やドラマを入れるとさらに多くの人達)もの人々の心を動かし、彼女は皆の心の中で生き続けているのです。  すごいことだと思いました。
亜也さん、ありがとう
脊髄小脳変性症という難病と闘った亜也さんの日記です。 懸命にリハビリに励むのに、どんどん悪くなっていく体。 当たり前に出来ていたことが一つ一つ出来なくなっていく恐怖。 周囲からの容赦ない冷たい言葉。 どれだけ、毎日が苦しかったんだろう?と思うと涙が出ました。 亜也さんには、いろいろと気づかせてもらいました。 歩けることが、ありがたいこと。 一人で食べれることや、一人でトイレに行けること・・・ ありとあらゆる、今まで当たりまえ過ぎて意識すらしていなかったことが 一人で出来ると言うことが、こんなにもありがたいことなんだ、と気づかせてもらいました。 亜也さんを包む優しい人たちにも涙。 支えあう愛って、あったかいなぁ〜と感動しました。
難病に侵されながらも懸命に生きる少女
進行性の病を患った亜也さんがひたむきに生きる姿が綴られた感動の一書です。 じわじわと脊髄小脳変性症に蝕まれ、手足や言葉の自由がなくなり、 友人たちと同じ生活を送ることが困難になっていく。 しかし、卑屈になったり不幸を恨んだりするのではなく、 与えられた生命の中で精一杯前向きに生きていく姿に胸を打たれます。 また同時にそんな亜也さんを献身的に支える母の姿が亜也さんの視点から描かれており、 「与える−受ける」を超えた親子のやり取りは温かくも切ないです。 生活していくうえで思い通りにならないことは多々あるものの、 その中でどう生きるべきなのかを考えさせれれる一書でした。



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