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ジャンル内ランキング:82870位
カスタマーレビュー数:1
【くちコミ情報】
実存的になっちゃう秋のハンガリアン舞曲
ブダペスト祝祭管弦楽団は、ローカルな味わいと一流の合奏力を併せ持つ、現今貴重な楽団だ。それを率いるイヴァン・フィッシャーは、音楽の悪しきグローバル化に抗しつつ、なおかつ普遍的であると思われる。今年出たチャイコフスキーの第4シンフォニーもよかった。 所詮西洋のローカルな音楽であった「クラシック」は、資本主義の蔓延るにしたがって我々のアジアをも圏内に入れた。昔の“左派”ジャーナリストは、「ベートーヴェンなんて侵略者の音楽だ」とのたまわったものだ。これは事実である。しかし、それでも西洋シーリアス音楽には、まだ何かが残されていると思う。商売としては、なかなかにしんどいようだ。一説によると、金にならないこの業界から国際ユダヤ資本が手を引いたということだ。毎月の新譜が、バブル時代の三分の一に激減したとも聴く。 では、何が残されていると言うのか? やはり、<魂の最期の隠れ家>である精神的な何かが、クラシック音楽にはあると思われるのだ。 この部分は、ナショナルなものを最後で超える。ナショナルから発して、超えてゆくものがあると思うのだ。これは勿論、幻想領域の話かもしれない。 そして、フィッシャーの『ハンガリアン舞曲』だ。この演奏では、所謂ジプシーヴァイオリンが用いられ、哀切な調べを奏でている。この哀切さはナショナル(民族的)な調べによって、普遍的な「our griefs」を歌っているのだ。大江健三郎が言うところのグリーフを。 秋は誰しも憂鬱だ。だからやっぱりブラームス! と言う方にはお奨めの1枚。 「山川草木悉皆仏性」という文句に直感的に親しみを感じる人には、手放せなくなる。極めて実存的な演奏と言えよう。
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カスタマーレビュー数:3
【Amazon.co.jp】
ブラームスの書いたメロディーの中で最も有名なもののひとつが、交響曲第4番第1楽章の冒頭。たとえようもなくせつなく、デリケート。この部分をどう表現するかで曲全体の印象が決まる勝負どころだ。小澤はゆっくりめのテンポをとり、フレーズのひとつひとつをふっくらとうたわせる。まろやかであたたかい。自分が嘆き悲しむのではなく、悲しみにくれているだれかをそっといたわるような優しさがある。だから、胸がキュンとなるというよりはジワッとくる。第2楽章でも小澤はフレーズを大事に扱う。音のつらなりをいつくしみ、手のひらに乗せてゆっくりところがしているような印象だ。陽気で快活に演奏されることの多い第3楽章もそれほどはしゃがないのが小澤流。腰を据え、オーケストラにたっぷりと弾かせる。はずむような軽快さをとらず、一歩一歩着実な足取りで音楽を進めていく。最終の第4楽章はさらに深く沈む。ずっしりとした重みが感じられる。併録されたハンガリー舞曲でも、小澤は大曲に対するときと同様、無骨ともいえるほどの真正直さで取り組んでいる。分厚く大きなサウンドを引き出し、あわてず騒がず悠然と演奏する。踊りに没頭する村人の姿ではなく、そのまわりでほほえんでいる長老が目に浮かぶ。サイトウ・キネン・オーケストラの側にも外面的な派手さはない。爆発、疾走、豪快さを求めるわけにはいかないが、そのかわりに落ち着きと安定、細やかさがある。(松本泰樹)
【くちコミ情報】
最高のブラームス
非常に渋く味のある演奏だ。そして情緒的で表情豊かだ。 弦楽器の響きもいい。 カラヤンのブラームスも良いのだけれど、交響曲第4番としては、 小澤-サイトウキネンのこの版のほうが好きだ。 オケの弱点である金管楽器演奏の優劣は、この曲ではあまり 目立たない。この曲自体が、金管に頼らずとも、十分に効果的に 響くように作られているからだと思う。 それよりも、繊細で渋い味わいを感じさせる演奏のほうが この曲を際立たせる。 小澤の面目躍如たる演奏だと思う。
斬新なブラームス演奏
小澤さんの演奏の態度には頭が下がります、一音一音に眼が行き届いているのを感じます。けれど、委曲を尽くした緻密な表現を施したブラームスの情念を聴こうとしてこのCDを聴くと、肩透かしを食います。この小澤とサイトウキネンの一連の演奏は、堂々と「新しい情緒の表現」を目指しているのかもしれません。
小澤らしい純粋な4番
この曲はCクライバー&ウィーンフィルの演奏が一番好きだけれど、これはこれで素晴らしい演奏だ。何が素晴らしいかというと、ボクはその純粋さにあるんじゃないかと思う。音の重みとか厚みとかなんかないけれど、淡々と美しく流れる小澤の音楽はこの曲の新たな一面を垣間見させてくれた気がしてとても好感がもてるのだ。お好きな方は2枚をぜひ聞き比べてみてください。
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カスタマーレビュー数:1
【くちコミ情報】
スタンダード
ブラームスの小品は非常に親しみやすいと思う。ハンガリー舞曲はまさにそうで、誰もが聞いたことがあると思ってしまうメロディなのではないでしょうか。このアバド&ウィーンフィルの録音はくせがなく、そのスタンダードと言える位置にいると思います。
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【くちコミ情報】
スタンダード
ブラームスの小品は非常に親しみやすいと思う。ハンガリー舞曲はまさにそうで、誰もが聞いたことがあると思ってしまうメロディなのではないでしょうか。このアバド&ウィーンフィルの録音はくせがなく、そのスタンダードと言える位置にいると思います。
格好いい感じはするんだけど・・・
格好いい感じはするんだけど、何か足りない感じがしてしまう。さーっと流れて、音に問題はないんだけどね。ブラームスにしては、元気が良すぎるのかなあ。それとも、僕が歳を食ってしまったか。それで、星1つ落としています。
全曲録音
ハンガリー舞曲の全曲録音というのは以外に少ないので、アバドがウィーンフィルでこのような質の高い演奏で全力録音をしてくれたことは非常にありがたいことです。お馴染みのメロディーを軽快に演奏してくれています。原曲はピアノ版ですが、そちらもなかなか面白い曲です。お勧めですよ。
(・∀・)イイ!!
全体的にテンポは早めで躍動感があります。特に、5番、6番が、力強く、ロマンティックでした。
しなやかなリズム、このコンビの最良の成果
アバドは、ウィーンフィル特有のローテーションシステム(リハーサルと本番で違う奏者が出てきたりする)に嫌気がさして、絶縁状を叩きつけてしまい、現在(2004年)ではこのコンビの演奏を聴ける可能性は極めて低くなってしまいました。70年代から大量の録音を残しているこのコンビですが、本盤はその中でも最良の1組ではないかと思います。ウィーン・フィルならではの美音はもちろん、アバドのしなやかなリズム感が素晴らしく、内容が薄くなりがちな第三者の編曲によるナンバーも、飽きさせず聴かせてくれます。いつものムジークフェラインザールではなく、コンツェルトハウスで録音を行っているのも(残響を嫌った?)、成功の一因かもしれません。
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1992年にスタートしたときから、サイトウ・キネン・オーケストラの一番すごいところは弦の響きだった。不世出の音楽教育者、斉藤秀雄(1902-1974)門下の優秀な演奏家が機会あるごとに集まるこのオーケストラは、いってみればオールスターチームみたいなもので、個々の演奏者の力量がとにかく高い。その上、おそろしく緻密で均質。絞り出すような歌い方といい、精緻なピアニシモの表現力といい、世界最高の弦楽セクションの威力はこのCDでも充分聴きとれる。 サイトウ・キネンの原点でもあるチャイコフスキー「弦楽セレナード」第1楽章の熱い演奏もいいが、特にシェーンベルクやストラヴィンスキー、武満徹には、このゴージャスな弦でしか表現できない特別な美の世界がある。そして、それこそがサイトウ・キネン・オーケストラの計り知れない可能性でもある。ここにはそんな彼らの10年間の歩みとエッセンスが、小澤征爾自身の選曲によって1枚のCDに凝縮されている。小澤のヴォイス・メッセージと写真集付き。(林田直樹)
【くちコミ情報】
The Japanese Orchestra の美しさとその味わい!
日本の四季の美しさを思わせる圧倒的なサイトウ・キネン・オーケストラの演奏が本当に素晴らしいです。 西洋からもたらされた音楽が、斎藤秀雄という樽によって銘酒となり、その名前は「日本」と名付けられました、という感じでしょうか。 p サイトウ・キネン・オーケストラは弦の響きが素晴らしいと言われますが、本当にその通りで、CDを通しても十分に伝わります。 p 全部で11曲が納められていて、有名な逸話を持つ「チャイコフスキーの弦楽セレナード」から始まります。一つ一つの曲が有名な曲ばかりですので、子供達にクラシックの名曲を聞かせたい時など最高の教材でしょうね。オーケストラの音楽が”美しい”と思えました。最後に小澤征爾さんのメッセージがあります。奇跡のような美しさ(私には奇跡のように思えてならない)を持つ、「サイトウ・キネン・オーケストラ」の演奏をこれからもずっと楽しみにしたいと思いますし、応援していきたいと思います。
ザ・ベスト・オブ・サイトウキネン
サイトウキネンオーケストラのいいとこ取りのアルバムです。このオケはなんといっても、弦楽によるセレナードやディベルティメントが原点といえます。派手な演奏も良いですが、サイトウキネンの本当の魅力は一見地味な緩徐楽章の中にあるといえます。できれば、ブラームスも、第一楽章より、第2楽章のしっとりとした演奏の方がすばらしかったので、4つ星にしました。武満やシェーンベルクも、小澤ならではの暖かみのある演奏が堪能できることでしょう。これからのサイトウキネンがこのCDに負けない演奏を続けることを祈ります。
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