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カスタマーレビュー数:9
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レクイエムは魂を鎮める曲であり、泣き叫んだり強く訴えかける曲ではない。だから合唱も独唱も、オーケストラも、そしてオルガンも声高になることはほとんどなく、ささやくような音を中心に組み立てられている。 ところで、ささやき声、つまりウィスパー・ヴォイスというのはミステリアスな雰囲気を漂わせるものだ。そして場合によってはコケットなところもある。もちろんレクイエムにコケットという言葉は合わないし、不謹慎でもあるだろうけども、この曲で全編にわたって重要な役割を果たしているボーイ・ソプラノの甘く軽いささやきが、くすぐったいような感覚をもたらすことは否定できない。死という重い題材を扱いながら、むしろ明るさを感じさせるのは、このボーイ・ソプラノのウィスパー・ヴォイスに大きな要因があるのだ。 フォーレは、クネクネとした教会旋法的なメロディーの動きを巧みにあやつり、そこに近代的な響きをまぶしていく。深刻ぶった表情はほとんど見せず、洒落っ気さえ感じさせる。第5曲「アニュス・デイ」のイントロ部分は恋愛映画のサントラに使えそうだし、第7曲「イン・パラディズム」でのオルガンにいたっては、ラウンジ・ミュージックのファンを喜ばせそうだ。レクイエムは本来つらく悲しい気持ちを癒すためのものだが、楽しい気分のときも、このCDを取り出して聴いてみて悪いことはひとつもない。(松本泰樹)
【くちコミ情報】
涙が出た
フォーレのレクイエムを初めて聴いたとき、この世にこんなに壮麗で優しくて 美しい鎮魂歌があるんだと、心から感動し、涙が出ました。 荘厳ですべてを赦す何かに包まれるような感覚がたまりません。 数あるレクイエムの中でも一番好きなレクイエムです。 自分のお葬式のときにかけて欲しい一曲。
清楚で、ピュアな魅力にあふれた演奏です
ゆったりとしたテンポで進んでいく、ピュアな清らかさにあふれた演奏ですね。殊に、ボーイ・ソプラノのコーラスになるのでしょうか、聖歌隊の合唱と、バリトンのフッテンロッハーのやわらかな声に惹かれました。 この曲の演奏、わたしは長く、クリュイタンス指揮パリ音楽院管弦楽団のレコードで親しんできました。オケの響き、特に金管楽器の響きのやわらかさという点では、こちらスイスのベルン交響楽団はパリ音楽院管のそれと、かなり似ている印象を受けました。 逆に、違っているなあと感じたのは、クリュイタンス盤は大柄で、ドラマティックな趣が強かったのに比べて、こちらコルボ盤は、宗教的な透明感とリリカルなやわらかさにあふれていたところ、そこが魅力的でしたね。 なかでも、バリトンのソロが活躍する第2曲「オッフェルトリウム」と第6曲「リベラ・メ」、花の冠がくるくると回る夢のような美しさに満ちた終曲「イン・パラディズム」の演奏が格別、素敵だったな。 1972年5月、スイスの首都ベルン、カジノ・ド・ベルンでの録音。 カヴァーの絵は、ジョージ・フレデリック・ワッツの「Hope(Sunset)」。
ため息をつきたくなる美しさ
ぞんざいに扱ったらすぐに破れてしまいそうな演奏。これを言葉で表現しようとすれば、「純粋な美しさ」などなど、いくつか候補は挙げられようが、そんなことをすればたちまち壊してしまいそうな、言葉の持つわずかな不純物をも浮き彫りにしてしまうような、そんな魅力を持っている。
限りなく現実の裏側へ続く音楽
全ての人たちに慈悲と愛をもって包み込み癒し続ける、美しい調べ。 日常を遠く離れ、遥か彼方の荘厳な世界を見せてくれます。
比類ない透明な音色を感じます
レクイエムといえば、ヴェルディとモーツァルトは死者の最後の審判への恐怖を、ブラームスは遺された人々を慰め、そしてフォーレは死者を慰め、天国へ導くような曲です。フォーレのレクイエムといえば、超名盤としてクリュイタンス盤とこのコルボ盤があります。クリュイタンス盤はまったりしすぎだと思う方にはこのコルボ盤がぜひおすすめ。本当に透明で、純粋な音色です。また、ボーイ・ソプラノを起用していて、その声がこの曲のもつ天国的なうつくしさをさらに盛り上げています。
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カスタマーレビュー数:1
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フォーレという人の音楽は、単にフランス的であるばかりではなく、フランス「語」的でもある、といわれる場合がある。それは、フランス語のもつ独特の語感が、フォーレ特有の表現方法と似ているからである。耳当たりが良く、触感が極めてなめらか、その上美しさを兼ね備えている点など、たしかに共通点が多い。 とりわけ夜想曲(ノクターン)は有名で、音楽史上ショパンのそれと双璧をなすことでも知られているのだが、さてCDとなるとなかなか決定打となる1枚がない。そんな中で、ここに紹介する生粋のパリっ子であったジャン・ユボーによる全集は、バランスのとれた名演奏として万人に推薦できる1タイトルである。 ダイナミクスのあまり広くないフォーレのピアノ曲は、ショパンの曲の様にとりあえず楽譜どおり弾けばなんとか格好がつくというものではないが、ユボーは独特のデリケートなリリシズムで繊細な弱音から上品なフォルテまでを、色彩感豊かにうたいあげることに成功している。(奈良与志雄)
【くちコミ情報】
静謐な美しさ
フォ-レの作品の特徴でもある微妙に変化していく和声が、鋭過ぎることなく純粋な美しさをもって奏でられていて、美しい。全体的に静謐な印象で、柔らかく耳を流れていくのだけれど、確実に楽曲それぞれの個性をとらえている、素晴らしい名演。
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カスタマーレビュー数:2
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フォーレの音楽は大言壮語しない。がなりたてない。かといって渋い顔を作っているばかりではない。しゃれていて、適度にモダンで、感情も豊かだ。彼の室内楽作品には特にそれがいえる。 1枚目のCDにはピアノ4重奏曲2曲、2枚目にはピアノ5重奏曲2曲がそれぞれ収められているが、編成の違い、作曲年代の違い(4重奏曲の方が早い)から、随分と違った印象が感じられる。 まず、ピアノ4重奏曲の方からいくと、もやのかかったような響きが全体を支配する。ユニゾンが効果的に使われ、胸騒ぎのような切迫した気持ちが高揚することもあるが、夢幻的な雰囲気に落ち着くことが多い。これに対し、ピアノ5重奏曲はヴァイオリンが1つ多い分だけ音に密度の高さが感じられる。60~70代に達したフォーレの書法は円熟するとともに力強さを増している。ハーモニーの面でも複雑になり、サウンドの変化も大きい。デリケートさを保ちながら、リズミックなおもしろさも加味して興味が尽きない。第1番の第3楽章、第2番の第2楽章など、われわれの時代のポピュラー音楽を一部先取りしているかのようにさえきこえるのだ。思いがけない飛び方をするメロディー、ひんぱんな転調によってもたらされた浮遊感のなんと気持ちよいことか。 ピアノのジャン・ユボーを中心としたこのCDは、1969~70年にパリで録音され、フランスのACCディスク大賞、日本のレコード・アカデミー賞を受けている。(松本泰樹)
【くちコミ情報】
近代ヨーロッパの生んだ最高の室内楽の成果の一つ
フォーレの10曲ある室内楽はブラームスの室内楽群と並ぶ近代ヨーロッ パの生んだ最高の室内楽の成果ではないかと思います。その純粋さにおい てはブラームスをも凌駕するのではないでしょうか。 ピアノ5重奏の2番を最高傑作とする“残月”さんの意見に対し異論は無 く、まさに出だしのヴィオラの旋律は稀代の名旋律で、それが力強いコー ダへと収斂していく過程は素晴らしいと思います。また3楽章の深さとそ の終わりの部分は美しい。 またピアノ5重奏の1番や初期の初々しいピアノ4重奏1番も名品です が、最近中期の4重奏の2番を聴く機会が最近多くなっています。情熱的 に始まる1楽章、それが歌が次から次へと歌い継がれていくその後半部、 そして夕べの鐘を思わせる出だしに始まり、静かに歌い継がれる緩徐楽 章。 ヴィア・ノバ四重奏団とジャン・ユボーのこの演奏は30年以上前にレコード が出て以来の愛聴盤でした。CD時代になってもずっと生き残っていること は、この演奏がすぐれたものであることの証でしょう。
最高傑作ピアノ五重奏曲第2番を含む名曲集
一般には二つのピアノ四重奏曲のほうが有名だが、二つのピアノ五重奏曲のほうこそ聴き物だ。とりわけ第2番は、最高傑作の呼び声高い名曲。全4楽章、ほとんどがヴィオラによって主題が提示される。特に第3楽章は涙が出るほど美しい。ユボーも、ヴィア・ノヴァ四重奏団も、今日的メカニックの水準からすると物足りないはずなのだが、実際にこの楽章や、ピアノ五重奏曲第1番第2楽章を聴いた時の幸福感を、最近の演奏家で出せる人を知らない。ユボーは、室内楽を演奏させたら、古今でも有数のピアニストだろう。ヴィア・ノヴァのやわらかい音色が絶妙な音宇宙となる。 ピアノ四重奏曲は、五重奏曲よりメリハリのはっきりした初期作品であるが、傾向が違うとはいえ、緩徐楽章がやはり一番の聴き所。 p おそらく、永遠に語り継がれるべき名曲の名演が、ここに詰まっている。
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カスタマーレビュー数:3
【くちコミ情報】
しみじみ・・・・
確かにフォーレの48番レクイエムは本当に素晴らしい作品です。 聴いていると時間と共に心が洗われてゆきます。。。 ぶっちゃけ、このレビューを書こうとした時は (オムニバスであったので方向性に乏しいと)若干否定的に書くつもりだったのですが、 アルバムを聴きながら書いていると・・・・・許せちゃいました(^^ゞポリポリ 世界中のみんながこんな気持ちで居れたなら、、、 どなんなに素晴らしい世界になっているだろう。。。。。 改めて神に「ごめんなさい・・・」と手を合わせたくなる音楽ですね。 南無阿弥陀仏。。。。
今日の昼下がりに、政権与党の大物政治家死亡。フォーレレクイエム48番で追悼したい
久し振りに、フォーレ48番を聴いている。 独り暮らしをしていた時に、何度も自分を慰める為に聴いたナンバーだ。 このクラシック音楽を聴きながら、 しばし、松岡大臣のご冥福を祈りたい。 どうか、安らかに眠って下さい、松岡大臣。
『マスクとベルガマスク』がとても良いです。
『マスクとベルガマスク』を聴くために買いましたが、他の曲もとても良かったです。1500円でこのボリュームはとてもお買い得だと思います。ブックレットにフォーレの人生や曲の紹介も詳しく載っていて面白かったです。
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【くちコミ情報】
練習にも役立つ
フォーレやシューマンを得意としているピアニストだけあって、繊細で的確に弾かれている。 変な抑揚がついておらず、丁寧な曲に仕上がっているので、聴くだけでも素敵なCDだけれど、フォーレのピアノ曲を練習している人にも参考になる1枚。
いいんじゃない
フォーレのピアノ曲はショパンのピアノ曲が好きな人は気に入ると思う。 p 舟歌は、ドラマティックでとくに3番がよかった。 ○ 小品集では、幻想曲がよい。 ◎ 前奏曲集 激しさがめだつ。 ○ ヴァルツ・カプリス ヴァルツとはワルツのこと。ショパンのワルツだと言われても疑わないかもしれない。印象が似ている。違うのは、和音が多い点。◎ ジャン・ユボーの演奏もすばらしかった。
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カスタマーレビュー数:5
【くちコミ情報】
原典版で録音して欲しかった。
この作品の決定版として評価の高いコルボ盤だが、そもそも作曲者フォーレが最初に意図していた「原典版」で録音していない‥。本録音に関して「ピュア」だとか「清らか」とかの意見が多いが、一度「原典版」の録音を聴いてもらいたい。フォーレが考えていた「レクイエム」の演奏はコルボ盤よりはるかに小編成で合唱の規模も小さく、一度「原典版」を体験したらコルボ盤すら「耳にうるさく」聴こえる。独唱陣、合唱団を含めてすべて「男性」だけで演奏しているのも作曲者の意図から「外れて」いる。独唱のボーイ・ソプラノでは音域的に無理があるし…。この録音とともに決定版と言われる「クリュイタンスの新旧録音盤」のほうが合唱団にかなり粗さがあるが(特に再録音盤)、作品として「違和感」が無いと個人的に思っている。「原典版」の録音もいくつかあるのでコルボ盤と比較されると、もっとこの作品が興味深く面白く聴けると思いますよ‥!独唱陣にボーイ・ソプラノ、合唱団に児童合唱を採用した録音が少ないのは(演奏会を含めて‥)ちゃんとした「理由」があり、採用したらしたで少なからず「リスク」を伴うんだと思いますよ。それを採用して「成功」したコルボ盤は貴重な録音かと‥やはりコルボの才能は素晴らしい。「原典版」での再録音を期待したいです!
フォーレのレクイエムでもボーイソプラノを使った大胆な作品!
~フォーレはクリュイタンスを最初、ある方から薦められて、それが定番なのかとずっと聴いておりましたが、また別の人物から、「フォーレのレクイエムはこれが一番いい」と言われて、それ以来交互に聴いておりますが、確かに「ボーイソプラノ」の素晴らしさ、を感じさせてくれる「大胆な作品」だと、僕自身は思っております。 まだ、聴いた事のない方は是非お~~聴き下さい。自分自身の耳で、「何が良いのか」を是非確かめていただくといいのでは…と思っております。~
禁欲的な演奏とは思えない
クリュイタンスとよく比較される本録音、名盤であることは周知のことだと思われるが、コルボの「趣味」についてコメントしておきたい。 この録音では、清澄な響きを出すためにボーイ・ソプラノが使われ、女声が排除されている。キリスト教音楽に求められる性的要素排除のためにコルボが選択したのがその手法であった。しかし、結果はどうだろうか? わたくしには、男性のみで固めたこのやり方のほうが、却って不自然であり、性的な要素を強調するものになっているように思えて仕方がない。何事もやり過ぎはよくないのではないか。
癒される
「ヒーリング」といってアダージョ系統の曲ばかりをコレクションしたり、モーツァルトは情緒の安定に資する、などという音楽の利用を意識したことはないが、心洗われる作品と演奏があるとすれば、本作などはその筆頭にあげられるべきものと考える。 重厚で演奏時間も長いバッハのミサ曲や、おどろおどろしいモーツァルトの「レクイエム」とは異なり、まさに天上へ導かれるような美しい音楽がここにはある。 本当に疲れたときは、寝る以外のことはしたくないものだが、CDを聴くだけのエネルギーがまだ残っていたら、本作が最高の安らぎを与えてくれるだろう。
リマスタリングで音質向上しています
言わずと知れた名盤ですので、演奏内容については多くを語る必要はないと思いますが、今回の再発で初めて24 it 96KHzのリマスタリングが施されました。元テープのサウンドを可能な限り活かし、恣意的なイコライジングの類は行っていないとのことですが、それでも最新技術の効果はてきめんで、かなりの音質改善が認められます。少年合唱の高域のスーッとした抜け具合、低音の量感、質感などが旧盤よりかなり向上しており、若干ながらヒスノイズも低減しているように思えます。価格も手ごろですから、この演奏を愛する方は、この機に買い直してみてはいかがでしょうか。
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【くちコミ情報】
この作品の代表的名盤
数あるクラシックの名曲の中でも、心を慰めるために静かに聴くには、この曲にまさるものはなかなかないでしょう。 この名曲にはいくつかの名盤がありますが、中でもこのクリュイタンス盤は、緊張感溢れるコーラスの導入から引きつけられる美しい演奏で、歌手もすばらしく、録音も、古いながらも、各部の繊細なニュアンスもしっかり捉えられており、私にとっては、一番の愛聴盤になっています。 始めてこの曲を聴く方にも、既にコルボ盤などで聴いている方にも、是非聴いていただきたいアルバムです。
荘厳
深い闇のような重圧感を案じる冒頭から、夜明けを思わせる清らかな鎮魂歌。 フォーレのレクイエムを全く知らず、知識の無いままに聴きました。素晴らしい曲です。 静かな中に憂いや苦悩、幸福、願いが表現されているように感じます。聴くたびに心が静かになり、自分は心が穏やかではないなと思うときに聴くと落ち着くことができます。癒しの効果があるかは知りませんが、聴き入ってしまいます。 この世界に入り込むと、自分は生と死について考えてしまいます。言語は英語ではないので解らないのですが、苦しみ、悲しみ、歓び、静かな怒りが聴こえてくるようで、まさに生を歌っている唄。終幕では静かに生が滲んで溶けていくような情景が見えるような気にさせます。魂が浄化されるような。 暗い、静か、テンポが遅い曲が嫌いな人は眠くなってしまうかもしれません。それでも、一度聴いてみる価値はあると思います。
今の耳で聞くとちょっと
名盤としての誉れ高いクリュイタンスのフォーレのレクイエムですが、CDになってからは演奏のアラが見えるようになりました。合唱のレベルも今の耳で聞くとかなり厳しい評価とならざるを得ない。オケの水準も今ひとつ。2人のソロがなければさらに評価は下げざるを得ないところでした。既に多くの優れたフォーレのレクイエムがでている中、この盤に固執する理由はないでしょう。少なくともフォーレのレクイエムをこれ一枚だけしか持っていないというのは絶対損。
歴史に残る名盤
録音されてから約半世紀、再発売のしかも廉価盤でこの名盤が手に入る様にになりました。 フィッシャー=ディースカウやロス・アンヘレスといった豪華な顔ぶれで、最高のフォーレのレクイエムです。 三大レクイエムといえば必ずはいる、フォーレのレクイエムですが、その旋律の美しさは例え ようがありません。このような名盤で味わえばより、その魅力にはまると思います。 お勧めの1枚です。
好みの問題
このたび、フォーレのレクイエムを歌うことになり、この盤を購入して聴きました。 クリュイタンスはなじみですし、パリ音楽院管とのコンビで数々の名演をものした ことも知っていました。 でも、このレクイエムが、やはり名高い名盤であることは後で知りました。 そして、私が何の予備知識もない耳で聞いた感想は、「なにか違和感がある」でした。 フォーレのファンで、あらかたの曲は聞きかじっているのですが、この演奏の解釈は、 「齟齬」のようなものを感じさせるのです。 原因を考えてみたのですが、曲想が、あくまでも静謐・清廉でよけいなものをそぎ落とし、 抑制のきいた「天国的な」運びを目指しているのに対して、表現や声は全体的に肉厚、 情動的で、むしろ人間くさい「地上的な」(?)ものの表出が強く感じられるからでは ないかと思いました。 でも、これは結局好みの問題です。この表現自体に感動をおぼえる人も多いようで、 それも当然ありだと思います。 自分自身に関しては、実際に歌う立場からいうと、もっと抑制・透明感・声全体が溶け あった響きの美しさを求めてみたいと思っています。 ボーイソプラノを起用したコルボ盤というのがあり、このクリュイタンス盤とよく比較 されるようですが、そちらも聴いてみたいですね。
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至福の時
全音出版から出ているフォーレ歌曲集全3巻を用意して、聞き始めました。 穏やかな時間が流れていきます。 フランス語の陰影とフォーレの和声とが、ユッタリとした呼吸と拍動をもたらします。 フルートのソノリテにヒントになるのではと購入したのですが、沢山のヒントを貰いました。 マルセル・モイーズ、J.P,ランパル・・・バックボーンは、フランス語ですね(当然の事ですが)。
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近代室内楽の最高の成果に対する名演
“残月”さんの言われるとおり、チェロソナタを欠いているのが残念。 でもヨーロッパ近代の生んだ室内楽の最高の成果の優れた演奏が廉価で得られることを喜びたい。 コーダに向かう情熱のうねりの美しい1楽章と深い子守唄に満ちた2楽章をもつピアノトリオ。 さりげない歌いだしから、終結へと飛翔する弦楽四重奏。やはり情熱の高まりの美しい1楽章をもつ2番のバイオリンソナタ。 フォーレはレクイエムと初期の作品だけが演奏されがちだが、レクイエム以降の作品群により、フォーレは歴史上まれに見る大作曲家となったと思う。 “残月”さんの言うとおりぜひ後期の作品も聴いていただきたい。
室内楽作品全集(1)とあわせて、完全無欠の記念碑
ここでは、ヴァイオリン・ソナタ第1番の他は後期作品なので、多少とっつきにくいかもしれない。 p ヴァイオリン・ソナタ第1番をこの演奏で初めて聴いた時は、今より私が若かったからかもしれないが、幸福感でいっぱいになって、眠れなくなってしまった。朝まで延々聴き続けたからだ。ほかの演奏をいくつか聴いたが、原体験が強烈過ぎて、体が受け付けなくなってしまった。ガロワ・モンブランも、今日的メカニックの水準ではないが、この曲を作曲していた時のフォーレがいかに幸せだったか、伝記を読まなくてもわかるほど、すばらしい。建前論ではなく、演奏はやはり心なのだ。 あとの3曲も、いったん慣れれば、同じくらい癒される名曲である。とっつきにくいが、親しくなってしまうと離れられないのだ。 p なお、全集といいながらチェロ・ソナタが欠けているのが惜しい。エラートがBMG傘下のときリリースされた同内容の全集では、トゥルトゥリエのチェロによる、これまた名演があっただけにもったいない。チェロ作品だけ、今の人たちのためにリリースしてくれないだろうか。
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