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ジャンル内ランキング:74991位
カスタマーレビュー数:1
【くちコミ情報】
アンサンブルの奇跡
はっきり言おう。ラルキブデッリのメンバー一人一人は、たとえばヴェラ・ベスにせよ、ビルスマにせよ、決して古楽器の演奏者として美しい音色の持ち主ではないし、技巧もずば抜けているわけではない。しかしこのアンサンブルは一体なんだろう。レガートは自然発生的な曲線を描きながらふくらみ、そして減衰する。ピチカートは豊かな余韻を残しつつ、他の楽器と共鳴する。現代の聴き手における一番の第二楽章のイマージュは、あの映画のそれとはもはや切り離せないもののはずだが、しかしこの演奏はそうしたテクスト間関係を断ち切るかのように、我々の前に新鮮なイマージュを提出する。
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カスタマーレビュー数:2
【くちコミ情報】
パールマン31歳のブラームス−−惚れ惚れする様な名演
私は、パールマンが大好きである。そして、このCDは、その私が、パールマンのCDの中でも、特に好きなCDの一枚である。 このCDは、パールマンとジュリーニが、1976年に録音したブラームスのヴァイオリン協奏曲収めたCDである。−−パールマンが31歳の時の録音である。−−若さと円熟の両方を感じさせる、本当に、惚れ惚れする様な演奏である。パールマンの音色は、概して明るい。その明るさは、曲によっては、裏目に出る事も有る様である。(例えば、ベルクのヴァイオリン協奏曲では、パールマンの音色は美し過ぎて、裏目に出た面が有る。)だが、ブラームスのヴァイオリン協奏曲には、彼のヴァイオリンのその明るさが、何と素晴らしい音楽と成って結実して居る事か。 音質も良い。ブラームスのヴァイオリン協奏曲を愛する人は、このCDを絶対に聴くべきである。又、ブラームスのヴァイオリン協奏曲を初めて聴く人にも、先ず、このCDを聴く事をお薦めする。
曲そのものの真価を堪能させてくれる名演
ブラームスのヴァイオリン協奏曲の名盤は数多いが、このディスクは独自の光彩を放っている。このCDは独奏者の名人芸を楽しむような演奏とは対極の演奏であり、真にブラームスを愛するファンには、曲そのもののもつ美しさを心ゆくまで堪能できる、たまらない魅力を持った演奏といえる。演奏の主導権を握っているのは指揮者のジュリーニ。常々ジュリーニはゆったりとしたテンポで十分歌いつつ、巨大な伽藍のようなスケール感を持ったブラームスを聞かせてくれるが、このパールマンとの競演においてもスタンスは一向に変わっていない。楽譜に刻まれた1音1音を真摯に読み込み、オーケストラに歌わせている。シカゴ交響楽団の優秀さは断わるまでもないが、ここではジュリーニの指揮のもと、低弦の安定した分厚い、いかにもドイツ的なサウンドをつくり上げていて見事である。そのレパートリーなどから、やや軽く見られてしまうパールマンも、ジュリーニの要求によく応え、ブラームスの音楽への献身的な演奏を実現している。このディスクが仏ACC,ADFディスク大賞、米グラミー賞など、さまざまな栄誉に浴したことも当然の事だろう。
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久石譲(その他)
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カスタマーレビュー数:3
【くちコミ情報】
人間の尊厳の描写に久石譲の世界が
全然 前知識なく映画「おくりびと」を見ました。 人はみなおくりびと、おくられびととなる宿命の刹那さと、 死をもって残された人間に教える贈り物、“愛”を感じさせる映画でした。 台詞は少なく、淡々と納棺師が死者を送り出す単純な作業なんだけれど、 そのひとつ一つの動作がお茶のお作法のごとくきちんと順序立てて行われているのは、 やはり日本人だなぁと感じた。 ただそこに絶えず流れてくるチョロの音であったり、ピアノの音であったり、、、。 久石譲の世界だなぁ〜。 ジブリ音楽では久石譲さんの曲はたくさん聞いてきたけど、チェロのソロで メロディラインも単音で聞かせてくれるのは珍しいのではないかなぁと思う。 美しいメロディが耳に残り、また悲しみを誘う。 語らずとも音が胸にずしーんと響き渡り、涙があふれてくる。 なんと言っても、この音楽のすばらしいところは、チェロの音域を使ったところだと思う。 チェロのソロコンサートにでも行かなければ聞くことのないほど、チェロの音が終始奏で られていて、とても心が落ち着いた。 死と向き合う、人間の尊厳を感じた。 場面、場面とチェロの哀愁満ちた弦の響きがよく合っていたと思う。 この曲の原曲はあるのだろうか?知りたい。
切なく癒される映像音楽
このCDに興味を持たれる方の多くは、映画『おくりびと』を観たからでは ないだろうか。私がこのサントラを知ったのは映画を観て深い感動に包まれたからである。 久石譲が作ったこのメロディは、限りなく映像とマッチして、優しく切なく、 なによりも映画を思い浮かべると不思議な癒しをもたらしてくれる。 久石譲は映画『崖の上のポニョ』で、これまでご存知なくてもファンに なった方が多いのではないだろうか。 サウンドトラックの中ではメインテーマの旋律となる ・おくりびと〜on e o d〜 ・おくりびと〜Memo y〜 ・おくりびと〜ending〜 が好きである。 それぞれにアレンジされてひとつのメロディが深みを増している。 曲のレビューというのはなかなか難しい。 サウンドトラックとなればますますそうだ。 もしこのレビューを読んでいただいているなら、ブログにも この映画の感想を書いており、まだ書き足りてなく後何本かは 書きたいと思っているのでふらりと読んでもらえると雰囲気が ご理解いただけるかもしれない。 『ココロにきく元気予報♪』で検索し記事を見てもらえば多少でも ご理解いただけると思う。 映像と音楽のコラボ、あるいはシナジーで作品が際立つという 素敵な例だと思う。 私は古い人間のせいか、このように映像と音楽の両方が盛り立てる という映画はこれ以外の日本映画では、加藤剛扮する”砂の器”しか知らない。 「おくりびと」オリジナルサウンドトラック
饒舌すぎるのも困りもの
過去作品ほどの魅力は薄れてきているものの、メロディーは親しみやすく良い。作品内容に関係なく油絵のようなこってりした自己主張の強い音ばかりを作っていた最近作を思えば、まだ抑制の効いた音作りになっているのも、努力の跡が伺える。 ただ、これは監督等の音楽演出もあるだろうから久石が原因とばかりは言いきれないが、この映画は音楽が語り過ぎである。 例えばある場面での主人公の妻の心の動きについて、セリフは無く、表情と話の展開(流れ)で十分に分かる演出をしているにも関わらず、妻の表情を見せる瞬間にすぐに「妻は今こう思っているんですよ!」とすごく分かりやすい音楽を上乗せしてつけているので、画面がくどくなってしまっている。ラブシーンでクサイバラードが流れたりしてかえって白けてしまうようなものである。 過去の久石作品はこのようなものが非常に多かった…というかほとんどそんな音作りなので、またか!と観ていてうんざりした。先に書いたように、ここにこんな音楽をつけて、と依頼されたのかもしれないが、それにしても久石自身がふだんよりそんな音楽のつけ方は最低だ、と著書やインタビュー等あちこちで発言しているにも関わらず、出来上がった音楽が自身が批判しているスタイル、と言うのだから、ほんとにこの人は映画音楽の演出が分かっているのだろうか、と疑問に思ってしまう。 それに主人公がチェロ奏者だからといって、チェロをふんだんに使うというのも安易な演出である。全編同じ味付けにしたら、結局ポイントが分からなくなる。そうならないように、例えばコースの料理などでは、箸休めや口直しがあるのである。最初から最後までこってりした味付けばかりでは、それぞれの料理の特徴を味わってはもらえない。 この映画自体はいい映画なのだが、映像表現としては「それはちょっと…」と思うシーンもあちこちに見受けられるので、音楽がそれを悪い方向へ後押ししてしまうのはなんとももったいない。 (以上はあくまで本作の音楽、音楽と映像の関係について記しているので、映画そのものはとても良い作品だと思っているので、ダメな映画なのか、などとは思わないでいただきたい)
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【くちコミ情報】
ワルターこそ現代にはいない非凡な演奏家である
指揮者朝比奈はブラームスの音楽についてこう語っている。その音楽はロマンティックで、その感情を理解するにはある程度の人生の年輪が必要であり、甘さ、弱さ、幼さをもった「男性」であることがひとつの要件である、と。この第四番に代表されるようにブラームスの音楽は、年をとって青春時代を回想するような感傷的、センチメンタルな性格を有している。子供がビールを飲んでもにがいだけなように、10代20代で理解するには少し早い。 このワルター盤はそんな若者たちにも分かるような大変平易で、親しみやすい演奏だ。曲自体は枯れ切った観だが演奏には老指揮者の最後の意気込みみたいなものを感じてしまう。コロンビア交響楽団は引退したワルターのために設立された寄せ集めオーケストラだが、指揮者を敬い、その芸術の全てを再現させようという集中力には舌を巻く。録音がステレオになってワルターの演奏を聴けるのはクラシックファンにとって大きな財産になった。その中にはいまだに決定盤として支持されるものも少なくない。 カップリングされたハイドンの主題による変奏曲では何気ない音符の一音一音から人間的な温かみが、変奏の節目の息遣いからはいまは失われた真にロマンティックな情感が零れ落ちるように表出する。
定番中の定番
このディスクは昔から名盤の誉れ高いものだが、名盤たらしめているファクターの中に、二つの偶然が隠されているように思う。 まず、オーケストラの音色。このオケの線の細さは、ベートーヴェンあたりにはいかにも不似合いなものと思うが、この曲では、ワルター一流の歌わせ方(第一楽章冒頭のヴァイオリンで、フレーズごとにディミニュエンドがかかるところなど、本当にこの世ならぬはかなさだ)と相俟って、曲想にぴったりと合致している。 第二にワルターの、恐らく老齢からくる遅めのテンポ設定。かつてワルターが指揮したブラ四は常にもう少し速く流動的なテンポ設定だが、ここではじっくりと遅めで、インテンポに近くなっている。これがもともと少ない曲の躍動感をさらに抑え、寂寥感を際立たせているものと思われる。 それらが曲の魅力をさらに引き立たせ、さらにワルター本来の優美なカンタービレが十全に生かされる結果となり、ここに珠玉の名盤が誕生しているのである。 偶然だろうがなんだろうが、いいものはいい。もとよりこの演奏には、そうした偶然さえプラスに作用させてしまう、ワルターの至高の芸格が燦然と屹立している。 私はこの曲を何十枚も聴いてきたが、常にこの演奏がリファレンスとなってしまうのだ。 これを聴いてブラ四が好きにならなければ、多分この曲とは縁がないと判断しても恐らく間違いがないとまで思わせる。 クラシックに名盤は数多くあれど、絶対の名盤はそう多くない。これは、そう多くないうちの一枚である。星10個。
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豪放華麗なカラヤンと、白銀の騎士エミール・ギレリス永遠の名盤
ブラームスの四つの交響曲の中で一番カラヤンと相性がいいのが、最も重厚で堅固な第一番ハ短調だ。1960年頃のデッカ録音はヴィーン・フィル相手だったが(プロデューサーは有名なカルーショウ)、1966年頃の全集盤では手兵ベルリン・フィルを思い存分使っての融通無碍の境地。録音も含めて堅牢にして最も華麗で最もカンタービレなブラームスと言えよう。 フィルアップの「ハンガリー舞曲集」抜粋もさすがに小曲も疎かにしないカラヤンの面目躍如だ。 さらに聴き応え十分なのがオイゲン・ヨッフム指揮ベルリン・フィルの好サポートに支えられたエミール・ギレリスのピアノ協奏曲第二番変ロ長調だ。カラヤンの豪華・豪放華麗ぶりに比して、質実剛健なドイツ的要素の強いヨッフムと、ピアニズムの極意を全て備えていると言ってもいい(そのくせ自己顕示欲的な思わせぶりとは無縁)ギレリスのコラボレーションは、何度聴いても飽きることがない。「これはチェロ協奏曲か?」と思うほどの第3楽章のチェロ・ソロを聞かせるベルリン・フィルのOttoma Bo witzkyも申し分ない。 「余白」と言うのも申し訳ない「幻想曲集Fantasien Op.116」はさらにギレリスの面目躍如。第一曲のCap iccio: P esto ene gico、第三曲Cap iccio: Alleg o passionato の力強さも魅力的だが、素晴らしいのが第二曲 Inte mezzo: Andante や第4曲Inte mezzo: Adagio 第5曲Ie mezzo: Andante con g azia ed intimissimo sentimento の静謐で清らかな(時としては賛美歌をさえ思わせる)寂寥感も素晴らしい。永遠の名盤だ。
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スケールの大きい気迫のこもった4番
4番が星5つで、3番が3つというところ。特に4番はベルリンフィルを 振った1番と並ぶ、ベームのブラームスの交響曲の名演だと思う。没後評 価が凋落してしまった観のあって(例えばこのブラームスなど)、今更彼 を評価すると何だと思われかねない彼だが、今一度醒めた目で彼の録音を 聞き返す必要があるのではないか。少なくとも一部の評論家が言ってい た、ベームは日本とドイツだけで評価されていた、というのは、いったい 何の根拠があってそういうことを言うのだろうか。私が例えばイギリスの グラモフォン等を見る限り、そんなことは無かった。 で、4番であるがやや遅めのテンポであるが、緊張感に満ちた演奏で、1楽 章の後半、第4楽章のパッサカリアなど、引き込まれてしまう。2楽章も太 い流れのなかでとうとうと歌われる“ドイツ”の歌がすばらしい。3番は さすがに老いたかな、というところを1,2楽章に感ずるが、4楽章の展開部 など、各声部が充実して立体的に響き渡るところなど、さすがである。
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