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【くちコミ情報】
サイモンのソロを聴いたことのない人にもファンにもお薦めのベスト盤
ベスト盤というものは、どうしてもファンからすると「なぜあの曲が入っていないんだ!?」と言いたくなるもの。まして、数年前にベスト盤が出て、さらにその数年前にも出ていたという状況では、ファンであればあるほど「いい加減にしてくれ」という気持ちになってくる。だが、いままでサイモンのソロ作品を聴いたことがないという人は、やはりベスト盤から聴いてみようと思うだろう。そういう人には、今のところ最新のベスト盤であり、リマスタリングで格段に音の良くなった36曲もの歌が入っていて、映像まで見られるというこのベスト盤が最適だろう。サイモンはアルバムごとに何かしら新しいことに取り組んできたので、最初にどのアルバムを聴くかでイメージが全く異なってしまうこともありうるからだ。ただ、そのためにかえってこうしたベスト盤でまとめて聴いてしまうとそれぞれのアルバムの特色がわかりにくくもなるので、もしこれを聴いて興味を持ったら、ぜひ各アルバムを順次聴いてみてほしい。 ファンにとっては、最大の魅力はDVDだろう。たしかに何らかの形で目にしたことのあるものもあるだろうが、それらを1枚のDVDでまとめて、しかもきれいな映像で大きな画面で見られるのはやはりありがたい。それから、CD収録曲としては、70年代のベスト盤に追加の新曲として収録されそれが廃盤となってからは長年入手が困難だった“St anded in a Limousine”や、これまで日陰の存在だった“Peace Like a Rive ”などが入っているのが興味深い。前者は、最近リマスタリングして再発されたアルバム_One-T ick Pony_(紙ジャケ日本盤あり)のボーナス・トラックになっているが、長年日の目を見なかったのにベスト盤に選曲されるとは驚きだ。後者は、2006年のモントリオール・ジャズ・フェスティヴァルでサイモンを讃えるトリビュート・コンサートが行われた際にエルヴィス・コステロとアラン・トゥーサンが印象的な演奏をしたこともあって選ばれたのだろう。(そのコンサートは現在輸入盤_T i ute to Paul Simon_として入手可能。)オリジナル・アルバムは全部持っているというファンでも、買っても良いのではないだろうか(サイモンがガーシュウィン賞を受賞したことへのお祝いの気持ちも込めて)。 なお、星5つとしたのは、主にこれからサイモンの音楽を聴いてみようとベスト盤を買う人を対象に考えたことと、そのDVDが付いていることを加味しての評価で、ここに含まれている音源は全て持っていて映像も全て何らかの形で持っているか見たことがあるから未知のものは何もないという人には星を1つか2つ減らしてもよいかもしれない。
時の流れを超えてポールを感じることができるアルバム
これは、アメリカ国会図書館が創設したガーシュイン賞の第1回受賞アーティストなったことを契機に、コンパイルされたベスト・アルバムです。 ポール・サイモンは、多くのベスト・アルバムを持っています。S&G時代では、「グレイト・ヒッツ」を頂点に、「若き緑の日々」「冬の散歩道」「オールド・フレンズ」「サイモン&ガーファンクルのすべて」や「エッセンシャル」などが、僕のCDボックスにあります。 ポール・サイモン時代では、「ネゴシエイションとラブ・ラブソングス」「ボーン・アット・ザ・ライト・タイム」「グレイト・ソングブック」や「シャイニング・ライク・ア・ナショナル・ギター」etc.。 今回のベスト・アルバムの特徴は、72年から06年までのタイムリー性に加え、レアTV映像が収録されていることでしょう。 「ボーイ・イン・ザ・バブル」「オヴィアス・チャイルド」や「ファーザー・アンド・ドーター」などのプロモーション・ビデオと、ひき語りで歌う「ミセス・ロビンソン」。ジョージ・ハリスンとの「早く家へ帰りたい」は、この直前に「ヒア・カムズ・ザ・サン」を共演したあとのもので、必見です。 S&G時代からポールのファンの僕は、このアルバムをすぐに予約しました。彼らが活躍した時代の映像は、まず見ることは出来ず、もっぱらLPアルバムのジャケットを通して、彼らのことを知ることがやっとでした。今は、このアルバムに限らず、彼の映像を楽しむことができます。僕も、いくつかの映像を持っていますが、このアルバムDVDはお宝映像ではないでしょうか。時の流れを超えて、ポールを感じることができるアルバムです。
よく聞こえる!
2007年デジタルリマスターということで、格段に音がよくなって、細かいニュアンスの発音までもが聞き取れるようになった。自分の英語のヒアリングの力がついたのかと思ってしまうほど、よく聞き取れます(?) 同じ時期に、サイモン&ガーファンクルの紙ジャケが出てきたので、その中の「P.サイモン・ソングブック」と聞き比べてしまうが、いいものはどちらも良い。DVDに入っているジョージ・ハリスンとのライブ・デュエット"Homewa d Bound"はジョージファンにとっても感激である。
ポール・サイモン再評価のための作品
昨年、久々の新作『Su p ise』を発表してファンを楽しませてくれたポール・サイモン。早くもその最新作も含めたベスト盤の登場となりました。サイモンのベストは1枚モノから3枚組まで過去に何作品も発表されていますが、まとめて聴きやすいのはやはり2枚組まで。選曲も含めて、ファンにとっても初めて聴く人にとってもこれは最強のベストだと思っています。 ディスク2は86年『G aceland』以降のアルバムから時系列に並べただけの形ですが、ディスク1は72年『PAUL SIMON』から83年『Hea ts And Bones』までの曲をうまくちりばめて構成されています(1-13のみ『G aceland』から)。 CDでは初出音源のようなボーナスがありませんが、その分レアな映像等をDVDでフォローしている点でこのベストを意義深いものにしています。こうした映像が正規に発表されることは今後のことも考えて非常に良い傾向だと思います。 彼の作品を全て集めている方にとってはあまり意味がないように感じるかもしれませんが、私はこの作品がポール・サイモン再評価のきっかけになればと思います。日本ではあまり注目されていない彼ですが、もっと評価が高まっても良いはず。そうなれば今後彼の別の作品(映画『One-T ick Pony』等)にスポットが当たるのではないでしょうか。 私は彼のアルバムは過去のもの、リマスターのもの全て買い揃えていますが、この作品はとても楽しみにしています。そして、より多くのリスナーの手に届くように願っています。
踏み絵のようなベスト盤
S&G解散後のポール・サイモンの音楽はエスニック・サウンドに接近しながらもAOR的な部分を残した"Hea ts And Bones"までの時期と大胆に転身した"G aceland"以降に大きく分けられます。この作品は概ねその二つの時期に分けた2枚組のベスト盤で、また現時点までのアルバムすべてから偏りなく選曲されており、そういう意味ではこれまでの活動を俯瞰しやすくまとめた好編集盤と言えるでしょう。 ただ、これまでオリジナル・アルバムをきちんと聴いてきた者としては、新たにリマスターされたとはいえ、音源的には興味がもてない「どうでもいいベスト盤」です。初回盤のみレアな映像が入ったDVD付きですが、「全てが初商品化」と謳っているのは誤りで「サタデー・ナイト・ライブ」の映像なんかはこれまでも正規に観ることができましたし、ほかもネット上で見ることのできるものも多いです。 要するにファンにとっては「DVDの為に5000円出せるのか?」「輸入盤なら60%の価格なのに字幕のためだけでここまで出すのか?」ということが問われる踏み絵のようなベスト盤、です。 どうせなら、早く"Hea ts And Bones"のガーファンクル参加ヴァージョンを正規発売してくれよ、と思うのは僕だけでしょうか??
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【くちコミ情報】
多国籍バンドで南アフリカの音楽を大胆に取り入れた傑作!
世界中の様々な音楽を貪欲に自らの作品に取り込んできたポールだが、ここまでガップリ組んだ作品は初めてだね。ポールをしてその虜にしたのは“南アフリカ”の音楽。冒頭のアコーディオンの音色からして、ただ事ではない雰囲気が漂うアルバムは、ややセールス的に低迷していたポールに、起死回生のビッグヒットと、3度目のグラミーをもたらした傑作!あまりの反響に、アパルトヘイト真っ盛りの当時、様々な論争をも呼ぶことになったのだが、そんなウンチクは抜きにしても、20年を経た今もって瑞々しい。 それにしても、リンダ・ロンシュタットやロス・ロボスといった豪華ゲストも霞む、南アのコーラスグループ、レディスミス・ブラック・マンバーゾの力強い歌声はどうだ!サイモンのソングライティングの妙と、彼女達のコーラスがうまく融合した(5)や、ズール語で歌われるアカペラ(8)といった作品がやはり印象に残るね。 それ以外の曲も、いかにもサイモンらしい曲から、もろ南アフリカ風の曲も、S・ガッドをはじめとしたいつものメンバーにプラスして、南アのミュージシャンも大挙参加した、多国籍バンドによって統一感のあるアルバムに仕上がった。そう、異国情緒たっぷりで、初めて聞くはずなのに、どこか懐かしくそして新しい、見事なアルバムが完成した。もう★5つ以外はありえない。
南アフリカとアメリカの音楽を融合させた歴史的名盤
これは、世界中で売れるのと同時に大論争を巻き起こした。「黒人音楽からの盗み」と非難する人たちもいた。しかし、それはロックンロール誕生時から言われていたことでもあり、またここでサイモンが取り組んだ南アフリカのムバカンガ自体が西洋の影響を大いに受けてもいる。「反アパルトヘイトのための南アフリカ封鎖を破った」とも非難されたが、南アフリカの黒人ミュージシャンたちがこれによって世界に知られるようになったという側面も無視できない。「歌詞に政治的メッセージが稀薄」とも言われたが、「ちょっとアフリカ音楽を聴いて出かけていって『僕は君たちの魂の歌を歌うんだ』なんておこがましい」とサイモンは語っている。 アルバムは、1曲目冒頭の刺激的で力強いアコーディオンとドラムから、何か特別なことが始まるという雰囲気に溢れている。タイトル曲は、エルヴィス・プレスリーの屋敷の名と文字通りの“G aceland”(「神の恩寵の地」)とをかけて、「僕たちは皆“G aceland”に受け入れられるんだ」と歌う。3、4曲目は明るく楽しげな曲。5曲目は南アフリカのコーラス・グループであるレディスミス・ブラック・マンバーゾの力強いコーラスとサイモンの歌とバックのミュージシャンたちとが高度に融合した佳曲。6曲目は一番のヒット曲。(後に小沢健二がパクッた。)7曲目ではリンダ・ロンシュタットと共演し、8曲目はサイモンとレディスミスのア・カペラ。ボーナス・トラックのデモ・ヴァージョンでは、レディスミスの音楽に魅了されたサイモンが彼らの特徴を真似して多重録音している様子が微笑ましい。9曲目はアフリカンでありつつ従来のサイモンらしくもある。10曲目と11曲目はアメリカ南部やメキシコの音楽に取り組みながらも違和感がない。 とにかく、ロックのみならず広義のポピュラー・ミュージックの歴史に残る名盤である。ぜひ変な先入観なしに聴いてもらいたい。
「ホームレス」のメロディーは神がかり的ではあるが
S&G時代に彼(言わずもがなポール・サイモン)が僕たちに披露したのは、奇跡のようなメロディーによってなぞられた、儚く弱々しい心であった。 しかしソロになり、ことこの作品においては、そのスタイルはほぼ一掃されていると言っても良いだろう。 しかし、これでいいのだ。もともと音楽なんて言うのは、体を揺さぶるリズム(鼓動)そのものであったはずだから。 そう、かのアフリカの「トーキングドラム」のように。 メロディーにS&G時代の美しさは消えた。しかし、やはり彼(いわんやポール・サイモン)のポップセンスはずば抜けている。 アフリカ音楽独特の熱く乾いたリズム感をうまく利用し、至上のポップ・ナンバーに仕上げている。なんと大胆かつ器用な男だろうか。 これは必聴。マストバイ。 それから。 バックミュージシャンの演奏も、いい感じのヴァイヴが感じられる素晴らしいものである。 そこも聴きどころ。
音がよくなって、ハイ!
DIGITAL FORMATによる2006年7月再発組の一枚だが、今回のFORMATは大正解であった。PAUL SIMONの最高作が最高の音質でよみがえった。 紙ジャケであるのも嬉しいが、紙ジャケにするならもっともっと凝って欲しかった。しかし、解説文がオリジナル版が出て以降のインタビュー等の情報を盛り込んだ現時点での最新版に書き換えてあるのも嬉しいなあ。値段は、2,500円と決して安くないが、SONYの紙ジャケが昔のライナーをそのまま使っているのと比べると、えらい違いだなあ。
聴き易いポップアルバムの史上最高傑作
ボッブスの名作・傑作、名盤などと銘打たれたアルバムは数々あると思うが、このリマスターされた「グレイスランド」ほど聴き易さの点でいえば、すぐれた作品は無いと思う。 それはやはり、ポール・サイモン独特のノリの良いリズムがメロディーラインのベースにあるからか、決して一度聴いただけで耳に焼き付くような歌い安いメロディーばかりではないものが、全曲飽きずに最後まで聴き通してしまう魅力を持っている。 それはソロになってからのポール・サイモンのほとんど全てのアルバムについて言えると思うが、このアルバムは出色の出来だ。 ベスト盤などでも近い印象があるが、ベスト盤以上にそう感じるのは、アルバムとしてのまとまりが統一感を与えているからだろう。 グラミー賞受賞、一縷の疑いの余地もない、納得の歴史的名盤である。
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サイモン&ガーファンクルのデビュー作『水曜の朝、午前3時』が不発に終わった1964年暮れに単身渡英したポール・サイモンが、ロンドンのストリート・シーンから刺激を受けながら現地で吹き込んだ初ソロ・アルバム(65年制作)の待望のCD化だ。収録曲の大半は、S&Gとしてもレコーディングされている耳なじみの曲で、ここではギター一本によるシンプルな弾き語りスタイルで披露されている。その美しい旋律の影で、サイモンの歌詞は時に鋭いナイフのようだ。だが孤独と絶望を歌った「アイ・アム・ロック」などは、ここでの荒削りなアプローチこそがその本質を突いていると思う。実に瑞々しい作品集である。(木村ユタカ)
【くちコミ情報】
サイモン&ガーファンクルのどのアルバムよりもすばらしい
エリオット・スミスや、アコースティックな時のニール・ヤングなど、とても 「ひとり」な雰囲気な男性SSWを好む人におすすめです。 紙ジャケも出ていますが、プラケースの方が好きなのでこちらを購入しました。
音楽史上一番の輝きを放ち続ける月影の真珠のような作品
1965年6月5・17・23日イギリスで録音した『伝説』のソロ・アルバム。デビュー・アルバム『水曜の朝、午前3時』がヒットせず失意のどん底の中、イギリスCBSでギター一本、モノラルにてレコーディングされている。 ファンの間でもレアで知られたこの作品が(ライナーの中で柴門ふみがこのアルバムを苦労して手に入れた話が出てくる)デジタル・リマスタされてこの値段で手に入れられるだけでも涙だが、聴き出すともうただ涙涙だ。鬱屈した気持ちの中でギター一本で歌う『アイ・アム・ア・ロック(テイク4)』は今まで聴いた最高の『アイ・アム・ア・ロック』だ。 このアルバムの音楽はまさに素のポール・サイモンである。何故こんなにも素のポール・サイモンの音楽に惹き付けられるのか。それはおそらく自分自身の心も『素』になるからなのだと思う。ガーファンクルのハーモニーなどいらない。鬱屈した魂を一本のギターと一本のマイクで歌うポール・サイモンのこのアルバムは音楽史上一番の輝きを放ち続ける月影の真珠のような作品だ。
ポール・サイモンの原点
まさかこのアルバムがCD化されるとは、と思いつつ、CDとして入手できたことが本当に嬉しい自分がいます。 17歳の時にこのアルバムを手にした時は、既にサイモン&ガーファンクルは解散して数年経っていたけれど、針を落とした時の新鮮な感じは忘れられません。耳なじんだはずの曲も、ポール・サイモンのギターと歌だけでつむがれるシンプルなもので、印象がまるで違うものもありました。 それから、毎日のように聴いたものです。 家族の勘違いで、ある日レコード類が処分されてしまい、このアルバムも私の目の前から消えてしまいました。 それ以来の再会です。 ところでCDの解説に明らかな間違いがありました。 「イギリス盤と日本盤ではジャケットが違っていて(中略)日本盤のは無精ひげのポールのモノクロ写真が使われていた。」 とありますが、日本盤には2種類あって、上記の「無精ひげ」盤と、イギリス盤と同じ写真の使われたものです。 これは、私が当時買ったものがイギリス盤と同じ写真を使ったものであり、友人が所有しているものが「無精ひげ」盤であることから、確かなことです。どちらが先だったのか不明ですが、いずれにしろプレス枚数は少なかったようです。 しかし、何故今回のCD、その時のジャケット写真の裏焼きなんでしょうね?新たな謎です。
これが本当のポールサイモンだ
初めてラジオから流れる「Sound Of Sirence」を聴いたのは1965年、私が中3の時だったと思います。メロディー、ハーモニーの美しさに、引き込まれました。そして、それ以降、S&G、フォークソングにのめりこんで行きました。それからも、S&Gのハーモニーとサイモンの書く歌詞には感動・共感するばかりでした。 このアルバムとの出会いは、大学時代、アルバイト先の喫茶店でした。「I Am A Rock」・・・力強い説得力に感動しました。朝から晩までLPがすり減るほど聴きました。その歌詞の内容とS&Gには無い力強さに感銘しました。 当時、やっと手に入れたモノラルのテープレコーダーに録音しました。そして、ステレオレコーダー、カセットレコーダーと、ダビングを重ねてきました。そして、元々のレコードの磨耗、たび重なるダビング、カセットテープの伸びにより、もはや聞ける状態ではなくなっていました。そこで、元のモノラルテープを探して録音し直そうと思っていた矢先、ネット上でこのCDを見つけました。 ジャケットは、昔見たものとは明らかに違っており、曲名も記憶に無く、本当にそのアルバムかどうか、聞くに堪えないカセットテープを何回も聴き、付き合わせて、これだ!ということで、このCDを購入しました。CDの解説に、ジャケットはイギリス版と日本版とでは違っていて、このCDジャケットはイギリス版なのだそうです。 購入してからは、このCDを何回も何回も聴いています。やはりサイモンの本質はこのアルバムだと思います。確かにS&Gのハーモニーは素晴らしいと思います。しかし、サイモンの魂はこのLPに凝縮していると思います。このCDがポールサイモンそのものだと思います。 これからも、すり減ることの無いこのCDを聴き続けて行きたいと思います。
なぜこんなに評価されていないのか?
市内の一番大きなCD店に行った。売り場は300坪もある。そこでポールのCDを捜した。上の段にはボブ・ディランが一列。 2段目にポール・サイモンのCDがたった4枚。その横はポール・マッカトニーがずらりと。 そりゃそうかも知れない。しかし、これはないだろう!ボブ・ディランもマッカトニーもすごい。でもサイモンだって負けていないだろう。 その中にあった一枚。美しい、でもはかなげな女性と写る若きポール・サイモン。 この女性はキャシー?決して万人受けする美人ではなさそうだが、何とも言えないはかなげで美しく、人の心の痛みがわかる女性に見える。 実際にそうだったのだろう。これは紛れも無く、ポールの青春が詰まった一枚だ。 荒削り、たった一本のギター。そして足でリズムをとる音。それだけなのにこんなにも素晴らしい世界がある。 お薦めは全部と言いたい。でもあえていうなら「キャシーの歌」。これ程のラブソングは無い。 ポール一人の「サウンド・オブ・サイレンス」もとっても好い。 レコード会社が何であれ、みんなに聞いて欲しい。ここには本当の青春があるんだ! みんなに知ってほしい。
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思い出の曲
子供の頃、父が北米出張の帰りにポール・サイモンのベスト盤レコードを買ってきた。 (そのベスト盤そのものは、今いくら探しても何故か見つけられないが、 これには2ディスクも含めそのほとんどが収録されている。) 父を筆頭として、家族全員が大変気に入り、日曜の朝目覚めると誰かがかけていた。 永年聴いていなかったが、全部ソラで歌える。 去年まだ若いのに亡くなった父も、音痴のくせによく歌っていた。 ここではないどこかへ連れて行ってくれる、どうしようもなく美しいメロディ。 切ないけれど美しい、あるがままの人生を映したような歌詞。 年を経る毎に、父がこの曲たちを愛した気持ちがわかってくる。 父の思い出に、こんな美しいメロディを思い浮かべられる事をささやかに幸せに思う。 この間どこかの店内の BGMで「コダクローム」のインストゥルメンタルが流れて驚いた。 派手ではないけれど、静かに確かに愛され続ける曲たちなのかもしれない。 ぜひ、一度手に取って欲しい。
素直に聴けるベスト
このベスト盤は、2002年にアメリカで発売されたものです。ポールのベストで、アルバム「ザ・ケープマン」までのセレクトです。余り特筆することはありませんが、素直に聴けるベストかなって感じです。輸入盤では、CD2にライブで「アメリカの歌」「ダンカンの歌」「コースト」「ミセス・ロビンソン」「明日に架ける橋」が収録されています。
最新ベスト登場ですが・・・
1972年の「PAUL SIMON」から2000年の「You' e The One」までをフォローした唯一のベスト盤ですが、2002年に発売された海外盤ベストのベタ輸入です。これまで国内版は何度か発売延期になっていたように思いますが、単にS&Gの再結成ライヴCDの発表に合わせて発売されただけのような気がして、複雑な気持ちです。 p とはいえ、ポール・サイモンがいかに素晴らしいアーティストであるか、このCDを聴けばその魅力を十分に窺い知ることが出来るでしょう。彼の詩と音楽の世界をこれから知りたいと思う人には、最適な入門盤とも言えます。そして、ポール・サイモンの世界に既に魅了されているファンにとって、このアルバムの最も魅力的なのは未発表のライヴを5曲収めたボーナスCDだと思います。「Duncan」「Ame ican Tune」は特に素晴らしいです。 p 難を言えば、2002年に発表されてその2年後に発売されているのに何の追加もされていない点。ライヴCDではS&G時代の曲も入っていますが、どうせならソロのみの曲に絞って、さらに70年代中盤から80年代中盤のライヴから未発表音源を出してくれたなら、さらにこの作品の価値が上がったことでしょう。 p 発売側のポールに対する思い入れがあまり感じられない点、それだけが残念です。
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【くちコミ情報】
考えすぎかな?ポールにしては今ひとつ。。。
ポール・サイモンという人は、アルバムごとに、その時々気になった様々な(民族)音楽要素を取り入れ、ガラリと作風を変える上に、寡作だけど駄作がほとんどないアーチスト。ただこのアルバムはねぇ。。。 劇的なセントラルパークでのS&G復活を受け、2人でワールドツアーも敢行し(後楽園球場、行ったなぁ・・)、さあ、いよいよオリジナルアルバム、との周期の期待がいやが応にも高まったためか、以前から暖めていたソロアルバムにアーティの声をかぶせる形でレコーディングが行われたようだが、友情は戻らず、というか決定的な亀裂を迎えてしまい、アーティの声を消去して発表した、曰く付きのアルバムがこれ。 そんな経緯のせいかどうか、曲ごとのばらつきが激しい。(2)「Hea t And Bones」はシンプルなアコースティックギターの調べに乗せて、切々と紡がれるポールの全キャリアの中でも屈指の名曲。(7)「遥かなる汽笛に」(8)「犬を連れたルネとジョルジェット」も極めて秀逸なバラッドだし、(5)「Songs A out The Moon」(10)「The Late G eat Johnny Ace」なんかも悪くない。そう、このアルバム、バラッド系の曲は“さすがポール”ともいうべき作品がズラリ。 反面ダメなのはアップ系の曲。(3)「When Num e s Get Se ious」(9)「Ca s A e Ca s」なんて、よくあのポールがOK出したなというべき、彼の水準に達しない曲。極めつけはオープニング(1)「Alle giee」。なんと形容したらいいんだろう、打ち込み系のリズムに上づったボーカルが合わない合わない(笑)。これをシングルカットしたセンスを疑ってしまう。当時、初めて聞いたときは、アルバムを買ったことを一瞬後悔したくらい。 2パターン収められた、当初のアルバムタイトル候補「Think Too Much」のまんま、“考えすぎ”てしまったのか。やはり減点要素は多い。ポールをこれから聞く人は、このアルバムは最後でいいし、場合によってはベスト版でもOKかな。ボナトラもマニア向けだしね。
バラードは屈指の名曲ぞろい、でも…
ポール・サイモンのアルバムにいわゆる「駄作」は一つもない。このアルバムは、サイモン&ガーファンクルの再結成後の新アルバムの噂の中で出されたソロ・アルバムという経緯もあって不当に低く評価されてきた…ということがサイモンを好きになるようなひねくれ者の判官びいきの心情をかきたて、「サイモンはすばらしい!」と言いたい人間はついついこのアルバムの傑作ぶりを強調したくなってしまうものである。べつに私がサイモンを嫌いだとかこのアルバムを評価していないというわけではない。私がこのように書いているのは、自分自身がかつてそうだったからに他ならない。 だが、サイモンのアルバムをすべて聴いている人間として、そのキャリアの中で彼が生み出してきた様々な曲を思い浮かべながら冷静に判断すると、このアルバムは彼の屈指の名曲と彼にしては水準にはるかに満たない曲(あくまでも「彼にしては」だが)との両極端を含んでいるように思えてならない。“Hea ts and Bones”、“T ain in the Distance”、“Rene and Geo gette Mag itte with Thei Dog Afte the Wa ”、“The Late G eat Johnny Ace”といったスローでアコースティックなバラードは、サイモンの全キャリアの中でも屈指の名曲と言ってよい。サイモンの歌唱やサウンドだけでなく、歌詞もとても味わい深い。“Song a out the Moon”は、それらに比べると少々落ちるが悪くない。だが、“When Num e s Get Se ious”や“Ca s A e Ca s”といったこのアルバムでは比較的アップ・テンポでポップな感じのナンバーは、どうにもつまらない。サイモンは50年代のロックンロールを思わせるような曲も得意だが、これらはそうしたものとは違って、妙に「ポップ」で、何か軽くて上滑りな感じがする。ポータブル・プレイヤーにサイモンのオリジナル・アルバムはすべて入れていてしばしばその全アルバムをランダム再生にして聴いているが、これらの曲は飛ばしてしまうことが多い。その意味でこのアルバムは玉石混交であり、その分☆一つ減らさざるを得ない。
洗練の中の緊張感
ポールサイモンの中では、売れなかったアルバムとして、あまり評価が高くないようですが、私は愛聴しています。 アルバム「グレイスランド」でのアフリカンビートを基調とした高揚感に比べ、 確かに華やかさには欠けますが、繊細で緊張感をたたえたポールサイモンの声が、 美しくもひんやりしたメロディ、洗練されたリズムと相まって、すばらしい作品となっています。 聞き飽きすることなく、聞き返すたびに新しい感動があります。
S&G再結成の騒ぎに埋もれた不幸な名盤
このアルバムがリリースされた当時、S&Gの最新アルバムを期待してたのに蓋を開けたらポールのソロアルバムでした。S&Gの美しいハーモニーを期待していただけに、ポールのソロ特有の内省的な曲に世界中の人が「がっかり...」と思いながら聴いたはず。 実際あんまり売れなかったです。 しかしポールサイモンのソロアルバムとしてじっくり聴くと、これはとんでもない名盤です。 ポールはこの作品を「失敗作」として「グレイスランド」まで試行錯誤するわけだけど、僕としてはこの路線のまま行って欲しかった。 紙ジャケシリーズを全作購入して久しぶりに順番に全部聴きましたが、2006年の耳で聴いて、この作品が一番良かったです。 リマスター版のCDを持っていない人は、これだけでも「買い」です。
売れはしなかったがファンの間では評価が高い83年リリースの6作目。
~前作「ワントリックポニー」に続く、ポール・サイモン入魂の6作目。当時の超一流ミュージシャン(マーカス・ミラーの参加は時代を感じる)を集め、ポップありバラードありのかっこいい作品に仕上がっている。が、しかし今聞くと、アレンジがいかにも80年代前半のアメリカンポップと言う感じがあり、どうしても古くさく聞こえてしまうのだ。一曲目「アレジー」を再~~生した瞬間、「え・・・打ち込みかよ・・・」とか「うわっ・・・チョッパーベースだ・・・」と、感じずにはいられない。まして、ポールサイモンはアコースティックサウンドの人というイメージがあっただけに、これは衝撃。だが全曲がこのようなアレンジと言う訳ではない。それどころかじっくりと全体を通して聞くと、これがなかなかの名曲ぞろいなのだ。タイ~~トル曲「ハーツ・アンド・ボーン」や「ルネ・アンド・・・」などはバラードの名曲だし、「ソング・アバウト・ザ・ムーン」や「グレイト・エース・ジョニー」等ものすごい転調を取り入れた不思議なシティポップも極上の味わい。サウンドもさらっとしており、自然と体の中に入ってくる、まさに身も心も「癒される」音楽。決して売れたアルバムではなく、ポール~~・サイモン自身も後に「失敗作だった」と語っているが、(確かに傑作ではないにしても)なかなか味わい深い佳作アルバムだと思う。ポール・サイモンファンの間で評価が高いのも納得の出来である。 ちなみにこのアルバムは、制作の同時期にS&Gの再結成コンサートが行われ、周囲の意見から、製作途中だった本作を急遽アート・ガーファンクルとの共作として進行さ~~せていたが、完成間近の段階で仲違いを起こしてしまい、ポールはアートのヴォーカルを削除し、結局ソロアルバムとしてリリースされた、といういわくがついている。~
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サントラとしての限界か。意欲作だがややワンパターンかな?
ポール自身が脚本・監督・主演・音楽を担当した自伝映画「One-T ick Pony」のサントラとして、前作「時の流れに」から5年ぶりにリリースされたアルバム。映画の方は、昔ベトナム戦争の反戦歌が大ヒットしたものの、一発屋として今は場末で歌っている主人公が、再び音楽への情熱を取り戻し、再起をかけた曲を、ルー・リード演じる(!)ダメプロデューサーにズタズタにされて・・・といった内容。まぁまったくヒットせず(笑)、まさにポール自身が「一芸しかない仔馬」だと証明しちゃったわけだが(まぁその一芸そのものが素晴らしいんだが・・・)。 というわけで音楽そのものは、映画にも出演しているバンド・メンバー(S・ガッド、R・ティー、E・ゲイルといった精鋭!)とガップリ組んでの、ジャズ・フージョンにも通じる意欲的な内容だ。サルサを取り入れた、ライブでもおなじみの(1)「追憶の夜」、ライブ録音のタイトル曲(3)や(6)、名バラッド(4)(5)(8)などポールらしい名曲も多い。ただ、サントラとしての制約なのか限界なのか、全体を通して聞くと、アレンジがややワンパターンなんだよね。音色に“手癖”みたいなものが感じられて、「統一感があっていい」という人もいるだろうけど、少し未整理かなって感じられちゃうのが惜しいんだよね。その分★マイナス1。 あと残念なのは、S&G後期から「ブックエンド」〜「明日に架ける橋」〜「ポール・サイモン」〜「ひとりごと」〜「時の流れに」と、まさに神懸り的な名作を次々と世に送り続けてきたポールだが、今作あたりからソングライティングに“衰え”を感じるんだよね。曲ごとのバラつきが多くなって、いい曲との差がどんどん多くなっていく感じ。 ボナトラは4曲。映画で使われた、60年代唯一のヒット曲という設定の、ポールが当時のプロテストソングを研究し尽くして書いた(11)「Soft Pa achutes」が秀逸!。(12)(13)は(5)(4)とは異なる歌詞で、制作過程が垣間見れて興味深い。(14)はソロ・ベストにのみ収録だった曲で、初CD化がうれしいね!
地味だが、繰り返し聴きたくなる傑作
前作_Still C azy Afte All These Yea s_が、グラミー賞を取ったり、その中の“50 Ways to Leave You Love ”がソロ初のビルボード・チャート1位になるなど、輝かしい評価を得た後、ベスト盤を1枚出しただけで(とはいえそこに新曲として加えられた2曲はともにすばらしく、特に“Slip Slidin' Away”はその後の彼のベスト盤には不可欠なナンバーとなるのだが)、盛り上がった人気に便乗することもせずほとんど沈黙したまま5年を経て、いつしかその熱も冷めてしまった頃に発表したアルバム。サイモン自身が監督・脚本・主演をつとめた同名映画のサントラだが、その映画自体はかつての子供だましのばかばかしいビートルズ映画(およびソロになった後のマッカートニーの映画)などよりもよっぽどましと思われるにもかかわらず失敗し、今やすっかり忘れ去られている。そうした事情もあって目立たないアルバムではあるが、このアルバムは間違いなく傑作である。この時期にその映画の中で主人公が組んでいるバンドのメンバー(ギターがエリック・ゲイル、ベースがトニー・レヴィン、ピアノがリチャード・ティー、ドラムがスティーヴ・ガッドという超精鋭ぞろい)と同じ顔ぶれで行ったコンサートの映像を見るとさらによくわかるが、映画抜きでその音楽だけでも最高にかっこよい。 このアルバムの代表曲といえば、サルサを取り入れた“Late in the Evening”で、これはサイモンのベスト盤には不可欠のナンバーであり、ライヴでも必ず(様々にアレンジを変えながら)演奏されて会場を大いに盛り上げる曲である。アルバム自体の地味さもあってそれ以外の曲はなかなかベスト盤にも含まれないが、“One-T ick Pony”や“Ace in the Hole”はR&Bっぽい雰囲気をもつかっこよい曲で、特に“One-T ick Pony”は歌詞もすばらしく胸にくる。“Jonah”などのスローな曲も良い。個人的にとても好きなのは“Oh, Ma ion”で、サウンドも歌も歌詞もすべてが胸にこたえる。サイモン自身も、あるインタビューで「自分の歌の歌詞は“Oh, Ma ion”を境に変わった」と言っているほどで、ベスト盤に含まれたことは一度もないが、隠れた名曲である。 このアルバムは、地味ではあるが、一度聴きだすとその雰囲気に引き込まれ、ついつい最後までどっぷりとそれに浸ったまま聴いてしまう名盤であり、折に触れ聴きたくなる味わい深いアルバムである。個人的には、サイモンの全アルバムの中でもトップ3に入る愛聴盤だ。しかも今回のボーナス・トラックには、映画の中で主人公(主人公は過去にベトナム戦争反対のプロテスト・ソングでちょっとしたヒットを飛ばした一発屋で、落ちぶれた今も場末の酒場などでバンドのメンバーと演奏し、その歌だけで思い出してもらえるという「一つの芸しか出来ないポニー」である)の唯一のヒット曲とされていたがオリジナル・アルバムには収録されなかった“Soft Pa achute”が収録されているのも良い。また、もともとはこのアルバムではなくその前に出た_G eatest Hits, etc._に新曲として加えられた2曲のうちの1曲で、それが廃盤になって久しいために長らく聴くことのできなかった“St anded in a Limousine”がボーナス・トラックとして加えられているのもうれしい。(もう1曲の“Slip Slidin' Away”は、その後も数々のベスト盤に必ず収録されている有名曲なので、聴く機会は多いのだが。)サイモンが好きでオリジナル・アルバムを既に持っている人にも、これからサイモンの音楽を聴いてみようと思っている人にも、おすすめである。
秋の夜長に最も心落ち着く一枚
気分が落ち込んだ秋の夜長などに何もする気になれず、眠りたくさえないような気分の時、このアルバムほど心が落ち着く一枚はない。 楽しい音楽を聴く気にもなれず、かと言って寂しいメロディー、癒し系すらごめんだ、なんて心境になることは誰にでもあると思うのだが、そんなときに聴きたくなる音楽というのはそう多くはない。 まさにこのアルバムはそんな瞬間に心の隙間を優しく埋めてくれる最高の一枚。
映画の失敗は忘れよう!
この作品は、ポールが脚本主演の映画のサウンドトラックでしたが映画は早期打ち切りでレコードも売れずポール自身「失敗作」と言っています。 ですが、もうそんなことは忘れましょう。 その後のコンサートの定番曲「Late in the Evening 」やライブ録音の「One-T ick Pony 」「Ace in the Hole 」の興奮のみならず「How the Hea t App oaches What It Yea ns 」「Jonah 」といった隠れた名曲もあり、聴き始めれば最後までその世界に引き込まれる名盤です。 確かLPの解説には、さだまさしさんの愛情あふれる一文が寄せられていたと記憶します。紙ジャケで再発ならそれも載せて欲しかったなあ。
発表当時「カムバック作」と言われてました。
最高傑作としばしば言われる前スタジオ作品「時の流れに」、そしてグレーテスト・ヒット・エトセトラ。それから数年後、同タイトルの映画(おそらく国内未公開)とこのアルバムが発表され、当時はワクワクしました。おりしも、このアルバムリリース後のツアーからのライブ映像がNHKの「ヤング・ミュージック・ショー」でも放送されました(これは今やDVD化されてますが)。 個人的にはリアルタイムでサイモンの作品に親しんだ最初の作品であり、豊かなメロディー展開と締まったサウンドで魅了されました。正直、「時の流れに」より親しみやすい部分も多いように感じますし、渡辺貞夫の同時代のアルバムのファンならなおさら。 転調するがごとくの歌詞とメロディアスかつリズミックな曲調。サントラを越えられなかったアルバム、という見方もできそうですが、これほど素晴らしいサントラも珍しいと思います。恐らく、他のアルバムにあるような毒やユーモアよりも、音楽に向けるサイモン自身の真面目さ・真剣さがクローズアップされていてちょっと余裕をなくしているのかな、と思いますが、私は大好きなアルバムです。 なお、映画は「困った」という感想を持つ方が多いみたいですが、諦観したような表情のサイモンを見るだけでも、ファンなら愛情持って鑑賞できますよ。
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おすすめ度
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サイモン&ガーファンクル解散後の1972年にリリースされた最初のソロ・アルバムは、サイモンのソロ作品の中でも最もバラエティに富んだサウンド・アプローチを聴かす1枚だ。初期レゲエのリズムを取り入れたジャマイカ録音の「Mother and Child Reunion」、ペルーのロス・インカスと共演した「Duncan」、ブラジルのパーカッション奏者、アイアート・モレイラ参加の「Armistice Day」「Me and Julio Down by the Schoolyard」、そして、ステファン・グラッペリとパリで録音した「Hobo's Blues」と、S&G時代のイメージを払拭し、ソロ・アーティストとしてのポジションを確立しようとするサイモンの静かなる意欲を感じ取ることができる。なかでも、ソロでの初ヒットとなった「Mother and Child Reunion」、サイモンらしいバラード「Congratulations」が秀逸。(木村ユタカ)
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S&Gを卒業したポール・サイモンの再出発を飾った名作
本作はS&Gの活動に終止符を打った後、72年1月にリリースされ、ポールのソロ活動の門出を飾った名作。彼の技が冴え渡るアコギを中心とした少ない編成での演奏とアートぬきでもソロでやっていけることを実証した彼の素晴らしいヴォーカル中心の落ち着いた曲、ジャズ風味の曲、それに泥臭い曲が多くを占めるが、後の彼の幾多の傑作アルバムに結実した様々なアイデアに満ちた、楽しい玉手箱のような作品だ。まだ誰も白人ミュージシャンがレゲェにチェレンジしていない時代にジャマイカでレゲェに取り組んだM1、南米音楽を彼のオリジナルの曲に採りいれたM2は、彼の当時のワールド・ミュージックに対するアンテナの感度が如何に鋭いものであったか物語る。その2曲とM6は後のライヴの快作「ライヴ・ライミン」で採り上げられたように、ポール・サイモンの代表曲。これら3曲のためだけでも本作は求める価値がある。S&Gをリアル・タイムで体験できなかった私にとっては、ラジオで初めて聴いたヒット曲M1は特に新鮮だった。その鮮度はまだ落ちていないのが凄い。 ポール・ファンなら必須の上記3曲以外の曲も、味わい深いものばかり。M4ではロン・カーターが参加し、M9ではステファン・グラッペリとのデュエットで楽しいインストゥルメンタルを聴かせてくれるように、彼がジャズへの関心を示していることにも注目すべきだ。後の彼の「スティル・クレイジー〜」に代表される都会的でかつ落ち着いた雰囲気の傑作に至る路線の萌芽は本作で既に見て取れる。 最後に、ポールの発言を多く引用した解説が充実していますね。「母と子の絆」が中華料理店で出たチキンと卵の料理の名前に由来していたとは!
シンプルでアコースティックだが、民族的なリズムやジャズ的なフェイクの効いた味わい深い名盤
S&G最後のアルバム_B idge ove T ou led Wate _中の(おそらくロック ポップス系ミュージシャンとしては初めて)レゲエを取り入れようとした“Why Don't You W ite Me”では、当時まだ「レゲエ」があまり知られておらず、スタジオ・ミュージシャンたちが自分たち流にやってしまったため、失敗に終わった。そこで、この作品の“Mothe and Child Reunion”という曲では、わざわざジャマイカに行って録音し、レゲエを取り入れたロック ポップス系音楽として最初のヒット曲を生み出したのだ。 そのほかにも、フォルクローレを見事に取り入れた2曲目、陽気な6曲目などはサイモンの代表曲である。7曲目は、2006年のモントリオール・ジャズ・フェスティヴァルでサイモンの功績を讃えたトリビュート・コンサート(現在輸入盤で入手可能)が行われた際にエルヴィス・コステロが歌いアラン・トゥーサンがピアノを弾いた、独特の雰囲気を持つ曲。8、9曲目はメドレーのように続いて味のある演奏を聴かせる。9曲目は短いインストゥルメンタルの曲だが、ステファン・グラッペリのヴァイオリンとサイモンのアコースティック・ギターの掛け合いがなんとも言えず良い雰囲気だ。10曲目はステファン・グロスマンのボトルネック・ギターをフィーチャーしていて、サイモンの代表曲の一つである。今回のボーナス・トラックに入っているアレンジの異なるこの曲の未発表ヴァージョンも聴き物。 全体的に、サイモンのアコースティック・ギターと歌を中心にしたシンプルなサウンドだが、いわゆる「フォーク」というよりは、民族的な変わったリズムやジャズ的なフェイクが効いているアルバムで、ここで言及しなかった曲も含めアルバム全体が一つの雰囲気を持っていて、聴き出すとつい最後まで聴いてしまう。個人的にはサイモンの全アルバム中でもトップクラスの愛聴盤だ。
ポール・サイモンの原点
あのサイモンとガーファンクルのソングライター、ポール・サイモンのソロデビュー作として当時大きな話題になった作品。シンガーソングライターというカテゴリーが確立したばかりのころでしたが、そのカテゴリーで活躍していた他のアーティストに比べ、都会的で、洗練されたサウンドが特長。シングルヒットした1は、ちょっとカリプソ風、続く2は彼の名作「ボクサー」の流れを汲む作品で、個人的には一番お気に入りのナンバー。9でのステファン・グラッペリとの共演、10でのステファン・グロスマンの弾くスライドギターなど、ゲスト陣も好演。5や7での彼らしいアコースティックギターのプレイ等聞き所は満載です。今回追加されたデモトラックも興味深いものが多く、特に「ダンカン」の原曲13は、発表された作品とは似ても似つかぬ出来。作品が出来上がる過程の面白さを感じます。 久々に聞いたこの作品ですが、時間がたっても色あせるどころか、非常に完成度の高い作品であることを再認識しました。
S&Gから解放されて本来の自分を取り戻した天才
特に日本においては過小評価されているソロアーティストとしてのポール・サイモンだが、これを聞いてぜひ認識を改めていただきたい。 アコースティックギターを弾きまくっているが、トラディショナルなフォークの香りはほとんどなし。ジャズ・ブルース・レゲエ(非ジャママイカンとしては初のアプローチ)・フォルクローレと実にさまざまなスタイルを取り入れながら、根本にあるのはあくまでシンプルで力強い「ロックンロール」なのだ。 ヴォーカルもS&Gの頃に比べてぐっと力強く前に出てくる。さりげないファルセットもいい。絶妙にシンプルなアレンジはこの後もサイモンのトレードマークとなっていくことになるが、原点はこのアルバムだ。 名曲揃いのなかでもステファン・グロスマンのスライドギターをフィーチャーした『パラノイア・ブルース』が最大の聴き所。めっちゃかっちょいいですよ。ボーナストラックの別バージョンもこれまたグッド。
ポールの独立宣言
“明日に架ける橋”のあとの初めてのソロアルバム。1曲目がコテコテのレゲエというのも、これからはやりたいことをやるぞ!という意思表明をしてるみたいです。 彼はこの後ず〜と兼高かおるさん?(古くてすみません)のように世界を旅してワールドミュージックを消化していくわけですが、その片鱗がすでに現れています。“明日に…”の“手紙がほしい”を“母と子の絆”で、“コンドルは飛んでいく”を“ダンカン”でと前作で消化不良だった部分をとことんやりきったという感じの曲が含まれています。 全体的にギターとパーカッションに必要最低限のバックを添えたサウンドで、マイク近すぎない?ぐらいにポールのギターのリアルな音が堪能でき、聞けば聞くほど味が出るアルバムです。 今回の紙ジャケット版は帯まで完全再現なのですが、ソニー流の上からはめ込み式帯にワーナーのマークはちょっと違和感があるかも。しかも価格が高めなのはそのデザイン版権の買取料なの?と思うぐらいです。総じてワーナーの紙ジャケシリーズは高めで、せっかくの過去の名盤を若い人に聞いてもらおうというよりもコレクター向けの設定なのかな?このあたりは、ソニーレコードの姿勢を見習ってほしいものです。
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何となくサイモン&ティーみたいな
1980年10月7日、フィラデルフィア、タワー・シアターでのライヴを収録したDVD。リチャード・ティーのエレピ、エリック・ゲイルのギター、スティーヴ・ガッドのドラム、そしてなぜかトレヴァー・レビンのベースという『Stuff』な布陣。なかでも特に、リチャード・ティーが頑張っていて、時々ほとんどポールとデュエットみたいになったりする。さしずめ『サイモン&ティー』と言ったところ。 サックスのジョージ・ヤングも |