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【くちコミ情報】
ニールセンの「管楽器のための作品」集
カール・ニールセン(Ca l Angust Nielsen 1865 - 1931)はデンマークを代表する作曲家。同年生まれの作曲家として同じ北欧のシベリウスがいるが、ニールセンは多調性を用いるなどより革新的手法を取り入れていた。その一方で伝統的対位法や民族的旋律も重視している。とはいえ交響曲第4番「不滅」を除けばその作品はまだあまり日本で知られているとは言えない。私の場合、最近ではアンスネスによるこの作曲家のピアノアルバムを聴き、このような魅力的な作品も残していたのか、と感慨を深めたが、ここに収録された管楽器を主眼とした作品群も実に面白い。これらの楽曲がいずれも作曲者の50代後半以降の作品であり、なぜここにきて楽器面で新しいジャンルに取り組んだのかも興味深い。 ニールセンの最後の交響曲など、「シンプル」という副題があるほど簡素さのあるものだったが、これらの管楽器のための作品にはそのようなニュアンスをあまり感じない。むしろ若々しい野心とでも言うか精力的なものが感じられた。特にフルート協奏曲は、終始力の漲る音楽で、それも一様ではないエネルギーの発散過程を示している。パユのフルートはもちろんきわめて高品質な音色で、楽曲の不可思議さとでもいう魅力を的確に伝えている。オーケストラにフルート、トランペットは使用されていないが、冒頭すぐに独奏フルートに木管が重ねられるシーンがあり、個性的だ。(でも実際、この曲を実演でやるのは難しいのでは。それほどオーケストラパートの比重は重い)。ラトルも力感溢れる指揮ぶり。 クラリネット協奏曲は自由な散漫さもあり即興的であり、しかし簡単にはできていない複雑な面白みがある。小太鼓も効いている。「管楽五重奏曲」ではバズーン、オーボエ、ホルンが加わり、不思議な郷愁と喜遊曲的な遊びに満ちている。またここではバボラークのホルンの雰囲気豊かな音色も注目される。
ニールセンを聴いたことのない人にも、ニールセンといえば「交響曲」と思っている人にも
これは良い。デンマークを代表する作曲家のニールセン(本来は「ニルセン」らしいが)は、同時代のフィンランドのシベリウスとともに北欧の2大交響曲作家というイメージがある。しかも、容易に入手できるCDの数ではシベリウスに圧倒的に水をあけられ、その陰に隠れた地味な存在に甘んじている。そのうえ、代表作がなんとも御大層な名前をもつ交響曲第4番「不滅」(これも本来は「消しがたきもの」ということだが、ベートーヴェンの交響曲のイメージに乗っけて売ろうとする業界の陰謀でつけられてそのまま定着してしまった名前らしい)と来た日には、ただでさえ目立たないのに、とっつきにくいことこのうえないといった感じである。 かくいう私も、交響曲全集2種類(ブロムシュテット盤とサラステ盤)と単品の交響曲第5番(サロネン盤)、管弦楽作品集(ネーメ・ヤルヴィ盤)をもっているが、正直シベリウスの方が好きだし、最近はずっと聴いていなかった。しかし、このCDはあらためてニールセンの素晴らしさを教えてくれた。最初に入っている2楽章しかないフルート協奏曲の交響曲第4番を思わせる勇壮な始まりから、最後の美しい管楽五重奏に至るまで、全編ニールセンらしさにあふれている。「ニールセンらしさ」と言っても、音楽学的な分析ではなくあくまでもイメージでしかないが、あえて言うならば、シベリウスよりも「現代音楽」的でありながら、ショスタコヴィッチよりも抒情的な美しさをもっている、といったところだろうか。しかもこのCDは、始めから終わりまで、交響曲よりも構えずにリラックスしてその音楽の美しさに浸れる。 このCDをきっかけに、最近では、これだけでなく交響曲などもあらためて聴いている。ラトル ベルリン・フィルには、ぜひ今後ニールセンの交響曲全集や管弦楽作品集なども出してもらいたいものだ。
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マイヤー、若き日の名演!ドレスデン・シュターツカペッレもいい。
モーツァルトのクラリネット(と管楽器)のための協奏曲をザビーネ・マイヤーとドレスデン・シュターツカペッレの組み合わせでモーツァルト没後200年の記念にあわせて録音されたCDだが、マイヤーの少し憂いを帯びたクラリネットの音色は本当にモーツァルトの名曲によく合っていると思う。 とくに晩年の傑作K622はどの楽章をとっても、澄み渡るかのような薄暮の雰囲気を漂わせる演奏で、まさに魂の浄化されて神の国へと旅立つモーツァルトの精神を感じさせる超名演といえよう。
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【くちコミ情報】
晩年のカラヤンゆかりの人物が結集?!
そもそもカラヤンの晩年期、シェフと楽団員の確執の一因となったのが、ザビーネ・マイヤーの入団問題だった。結局マイヤーは賢明にもベルリン・フィルの入団をあきらめ、ソロ活動を中心とした音楽生活を続けることになったのだが、、、 で、このコンサートは「カラヤン同窓会?!」みたいなもので、なんとアバード指揮でベルリン・フィルとの競演が実現。 そういったゴシップ記事的な興味はともかくとして、、、演奏そのものはごくごくオーソドックスで、マイヤーの少し憂いをおびたバセット・クラリネット(モーツァルトでの演奏)はとくにこの音楽によくあっていると思う。 また、併録されているドビュッシーや武満の演奏は現代的なシャープな表現で現代音楽にも深い造詣をもつアバードの面目躍如といったところか。
モーツァルトが苦手って人にも
クラリネット協奏曲はモーツァルトの嫌な面が耳につかない曲ですのでぜひ聞いてみて下さい。 それでいてモーツァルトのオーケストラ曲やオペラのエキスが所々にちりばめられています。 何度も繰り返し聞いてこの曲を好きになった頃にはモーツァルトの嫌だと思っていた面はモーツァルトの魅力であることが理解できるようになっていることでしょう。 アバド/ベルリンフィル、マイヤー共に速めのテンポで驚くほどあっさりとした演奏なのでカラヤンのような陶酔的な美しさを期待するとがっかりするかも知れません。 しかしこの曲はモーツァルトの傑作ですから過多な表情付けを必要としないということがこの演奏を聴くと良くわかります。 マイヤーはこの曲でバセットホルンを使用していますが他の奏者のよう超低音域で無理な鳴らし方をせず楽器を上手く鳴らしています。 ですからバセットを使った事によるこの曲本来の姿がいっそう引き立っています。 p ドビュッシーと武満の曲もクラリネットというソロ楽器の存在によって聞きやすくなっています。 マイヤーのクラリネットを聴いているうちにいつの間にか全曲聞き通してしまいます。 マイヤー アバド共にこの2つの曲を繊細かつシャープに描き出し曲本来の魅力を十二分に引き出しています。 現代的なこの2人の作曲家の曲にマイヤー、アバドという知性的な演奏家はとても相性が良いように感じます。
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