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【くちコミ情報】
愁い秘めた透きとおる声
「久保田早紀」名義のアルバムで最高の1枚。 彼女の声は、きれいに澄んだ中に少し悲しげな愁いを秘めているようで 心の奥にゆっくりと浸透していくやさしさがある。 心地よい調べとやさしい声によって、曲の表す心象風景が具体的なイメージとなって 頭の中に映しだされていく感じ。 特にファーストアルバム「夢がたり」には彼女らしさがよく表れており 素晴らしい出来となっている。 アルバム「夢がたり」から、私の特にお気に入りは…… 「朝」、「異邦人」、「帰郷」、「星空の少年」。 その中でも「朝」がいちばん好きかな?
旅とファンタジー
鳥のさえずりから始まる「朝」が一番気に入りました。 歌詞がとてもきれいです。 全体的に旅のイメージがします。 異国の雰囲気が漂う一つの物語を歌で聴いているという感じです。 「星空の少年」は美しくて、悲しい物語です。 幻想的で透明な雰囲気を醸しだしています。
クリスタルのように美しく、澄んでいて、弱弱しい声の魅力
異邦人が入ったこのアルバムですが、全体を通して聴くと異邦人だけが ちょっと別の曲の感じを持ちます。 他の曲を通して、彼女の声の素晴らしさ、何とも形容しがたい魅力に 正直、こんなすごいアルバムだったんだと28年経った今、改めて 深い感動と驚きを持って聴いています。 彼女の趣味の音楽という独自の世界観、これを当時どれだけの人が 理解し共感できたのだろう。。。 今聴いてもほとんどの曲に古さは感じず、むしろ新鮮です。 不思議な世界に、「久保田早紀ワールド」に入り込んだ、そんな感じです。
音楽シーンの奇跡
多数の女性シンガーが音楽シーンに登場した70年代中盤から80年代初頭。 ’79年にデビューし、「異邦人」1曲で裁かれてしまったのが勿体無いくらいの名盤。 「異邦人」での世界観は勿論の事、久保田早紀ならではの独特な歌世界が封じ込められています。 「朝」「ナルシス」「星空の少年」は特に大好きです! 暗くはないんだけど、それ程明るいわけでもない、 微妙に寂しくて神秘的、あったかい孤独感はこの人ならでは!だと思います。
最高傑作のアルバム
このアルバムを貫いているテーマは「魂の遍歴」と言ったところか。 誰もが持っている自分は何者?といった感覚、そして異邦人として異国をさすらい、 そしてたどり着いたのは何処? 大ヒット作の「異邦人」ですらこのアルバムでは物語の一部にすぎないようだ。 「帰郷」で歌われているように「大人の目」をして帰ってこれるのか? 「ナルシス」のような廊下の暗がりは私の記憶にもあったかもしれない、そう今はもう お前よりずっと年上なのだ。 「星空の少年」なんと美しい曲であることか。 どの曲も自分を幻想の旅にいざない、何度聴いても鳥肌が立つような曲ばかりである。 こーゆーのを「アルバム」と言うんですね。 単に1発屋のまぐれ当たり、と思い込んでいるアナタ!ちゃんと聴いてみてから評価するよーに!!
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【くちコミ情報】
DVDがついてます。
シングル10枚の裏表(レコードの場合)と当時のジャケットをそのままCDの大きさにリメイクしていいつくりになってます。まあベストという見地からは意見が分かれるところですが、このようなコンセプトもありだと思います。この人は活躍した期間の割りにベスト物が異常に多いような気がしてますが、ベストのコンセプトによって変わってくるのだと思いますね。特筆すべきはおまけ?のDVDです。さよならコンサートの雰囲気が垣間見れます。想像するにこの時に歌った「異邦人」が最後なんでしょうね。伝説が伝説を生むオーラ(演歌歌手のオーラなんかとは違うんですよ)をもった歌手の姿がここにあります。ひょっとした拍子でこの世界(芸能界)に入ってきてちょっと違うなと思ってさっと去っていった伝説の歌手の姿です。
是非ライブDVD完全版を!!
DVDを観てびっくりしました。こういう映像が残っていたとは。今回はおまけ的に3曲のみですが、これは是非とも完全版の発売を望みたいところです(まあいきなり20年前のライブDVD完全版発売は難しいでしょうが)。このCD&DVDの購入者が強く、強く要望を出すことで実現させましょう。さあ、あなたもまずは購入して、懐かしい映像を楽しみましょう。そして、完全版発売へ向けて行動しましょう。
動く早紀さんが魅力的です
早紀さんのベスト盤は何種類も出ていますが私はこの作品をおススめします。CDは貴重な「百万本のバラ」が収録されている事と当時のEPのジャケットと歌詞カードがそのまま再現されているのが高ポイントです。でも本当のおススめは久保田早紀最後のコンサートが収録されたDVD!収録時間はわずかで曲数も3曲のみですが、そこに映し出された早紀さんはとても素敵でした。特にメドレーが素晴らしく「オレンジ・エアメール・スペシャル」や「キャンパス街'81」はCDで聴くより遥かに魅力的です!久保田早紀=異邦人のイメージしかない方が見たら、きっと目からウロコ状態になること必至です。まだ入手できるうちに嬉しい驚きを実感してみて下さい。私がそうでした。
決定盤!
久米小百合名義を含む全シングルA・B面曲集とも言えるベスト盤。 オリジナルアルバムには未収録の曲やバージョンも収録されているのですが、 やっぱりオリジナルアルバムで聴きたい歌手だなと思いました。 「異邦人」しかしらない方、完成度の高さに驚かれるかもしれません。
20年来考えていること
「異邦人」の大ヒットの後,二番煎じと言われかねない「25時」が今ひとつパッとせず(個人的には好きな曲ですが),久保田早紀も一発屋で終わりかと誰もが考えた矢先のそれこそ起死回生の名作「九月の色」!これ今聴いても日本歌謡史に残るメロディだと思うのですがいかがでしょう。このクオリティなら職業作家として充分やっていけると当時は我が事のように興奮した記憶があります。残念ながらそれほど器用な人ではなかったので(それが魅力だったりもしましたが),私の夢は夢で終わってしまいました。後半妙なムード歌謡みたいになってしまってからは熱心なリスナーでなくなってしまいましたが,今でも「夢がたり」「天界」「サウダーデ」の初期の3枚のアルバムはよく聴きます。もともとメディア露出の余り多くない人でしたが,インタビューなどできちんとその真摯な姿勢を伝えることのできる数少ないアーティストの一人だったと今でもリスペクトしてます。
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異国情緒たっぶり
久保田早紀さんの曲では、「異邦人」しか知りませんでした。 「異邦人」は久しぶりに聴いても、やっぱりすばらしい曲です。 あの個性的なイントロを聴くだけで、昔にタイムスリップするような感じがします。 異国情緒たっぷりのこの曲は、だれが聴いてもいいと思うでしょう。 このCDに入っている他の曲は、知らない曲ばかりでしたが、どれもいい曲でしたよ。 でもなんといっても、「異邦人」は人を惹きつける力のある飛びぬけて天才的な曲ですね。
チャーン チャーン チャン
フルアルバムを買うほどのファンではないのですが、お手ごろ価格のこの商品を見つけて即購入しました。久保田さんの歌に関しては何も言うことはないですね。現在までの日本の音楽シーンで彼女を超える存在はいないのではないでしょうか。活動期間も短かった彼女自身の才能を再確認できました。ただ、ストリングスなど、バックのアレンジがかなり古臭いのが惜しい。当時の歌謡曲のスタッフが中心だったのでしょうが、「味のある古さ」よりも「チープな古臭さ」のほうが目立つのがとても残念です。不定期でよいので活動を続けて、よいプロデューサー、アレンジャーと組んでアルバムを発表してくれればなーと思いました。
名曲は永遠に・・・
良い音楽というものは時空を超え人々に感動を与え魂を揺さぶる。 この曲「異邦人」は発売から26年を経過してもなお鮮烈な輝きを失わない不思議な曲である。 オリエンタルな曲調、壮大なアレンジ、そしてなによりも彼女の独特の歌声がこの曲の魅力を強固なものにしていると考えられる。 この曲がこれからも人々に感動を与え光を失わないことを私は信じてやまない。
まずはきっかけとして
1000円という値段に騙されてうっかり買って何気なく聴いておもむろに腰を抜かして下さい。その声は半端でなく美しいです。ジャケットの長辺が12cmしかない昨今の便利さえ恨めしく思えるほどの容貌です。そしてこれほどもてはやされておきながら流行を追うことなく自分の音楽のルーツを探し続け、最近は神の賛美に至っています。求道者と呼ぶにはあまりに華麗な、彼女は誠に希有な存在です。
懐かしさがふつふつと湧いてくる、、、
最近、SANYOのCFでこの曲が流れたとき当時16歳でFMで流れるベストテンの番組を聞きながら一緒になって歌っていたのを思い出しました。きれいなそして澄み切った歌声の中にどこかエスニックな雰囲気が漂うこの曲は、日本人の耳にとても合う曲だなと感じます。今になり、子供番組でも歌われるようになって、この曲の「良さ」を再認識しました。思わず口ずさんでしまう曲は私のお気に入りの1曲です。
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傑作ベストアルバム
デビュー曲「異邦人」が大手電機会社のCMに採用されるとともに、TVのベストテン番組でも毎回1位に登場するほどの大ヒットを記録し、‘時の人’となってしまった久保田早紀さん。 このベストアルバムではシングル曲に留まらず、アルバムの名曲も選りすぐって収録されていて、稀に見る傑作ベストアルバムに仕上がっています。 特に、「アルファマの娘」や「4月25日橋」はポルトガルで現地ミュージシャンと共に録音したアルバム「サウダーデ」の知る人ぞ知る名曲。「ネフェルティティ」「シャングリラ」もアルバムの佳曲です。もちろん、シングル曲の「異邦人」「25時」「オレンジ・エアメール・スペシャル」もいい。「異邦人」があまりにも大ヒットしてしまっただけに、偏ったイメージで評価されることになったのは残念でした。もっと長いスパンで評価されてもいいシンガーだと思います。 もし、このアルバムで久保田早紀の素晴らしさを垣間見ることができたなら、彼女のアルバムで、特にポルトガルで半数を録音した「サウダーデ」(現在、CD入手可能)を全曲聴いていただきたいものです。ここには彼女が本当に求めていたであろう音楽が凝縮されています。
名曲がぎっしり
よくこれだけ名曲ばかり入っているなと関心させられてしまいます。 「異邦人」はもちろん「夢飛行」「九月の色」「最終便」「ねがい」 「天界」「ピアニッシモで…」「アルファマの娘」「上海ノスタルジー」は秀作で関心させられます。大陸的、異国情緒、洗練され歌詞...「カリスマ」という言葉は本当はこの人の為に存在するのでは..と感じられる力作です。
学生時代への郷愁
「異邦人」は、多くの方が認める時代を超えた名曲ですが、「サウダーデ」の存在を知らなかった私にとっては、ポルトガル録音のもう一つの「異邦人」を聞いた時は鳥肌が立つ程、興奮し感動しました。また久々に聞いた「夢語り」や「天界」などの彼女の初期のアルバムに収録されていた曲は私を学生時代へとタイムスリップさせてくれました。特に「葡萄樹の娘」は、アレンジがとても凝っていたことを発見させられました。古い順番に曲が収められているこのアルバムは、エキゾチックで幻想的な時代から大人の女性へと変貌し、なおかつもヨーロッパ志向へと変わっていったことがよく分かります。久保田早紀ファンの私にとっては宝物のようなアルバムになりました。
学生時代への郷愁
「異邦人」は、多くの方が認める時代を超えた名曲ですが、「サウダーデ」の存在を知らなかった私にとっては、ポルトガル録音のもう一つの「異邦人」を聞いた時は鳥肌が立つ程、興奮し感動しました。また久々に聞いた「夢語り」や「天界」などの彼女の初期のアルバムに収録されていた曲は私を学生時代へとタイムスリップさせてくれました。特に「葡萄樹の娘」は、アレンジがとても凝っていたことを発見させられました。古い順番に曲が収められているこのアルバムは、エキゾチックで幻想的な時代から大人の女性へと変貌し、なおかつもヨーロッパ志向へと変わっていったことがよく分かります。
学生時代への郷愁
「異邦人」は、多くの方が認める時代を超えた名曲ですが、「サウダーデ」の存在を知らなかった私にとっては、ポルトガル録音のもう一つの「異邦人」を聞いた時は鳥肌が立つ程、興奮し感動しました。また久々に聞いた「夢語り」や「天界」などの彼女の初期のアルバムに収録されていた曲は私を学生時代へとタイムスリップさせてくれました。特に「葡萄樹の娘」は、アレンジがとても凝っていたことを発見させられました。古い順番に曲が収められているこのアルバムは、エキゾチックで幻想的な時代から大人の女性へと変貌し、なおかつもヨーロッパ志向へと変わっていったことがよく分かります。
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今だから名作と呼べる!
19歳の頃にリアルタイムで聴きました。 今まで聴いたことのない音やリズム、またそれらの音の組み合わせ。しかし何故か懐かしい印象がある、という摩訶不思議なアルバム。 これが久保田早紀としてのラストオリジナルアルバムである。 編曲に人生の伴侶である久米大作氏を迎え、時代を超えた音作りの名作だと、今となってやっと言い切れる。 当時はA面B面のあるLPレコードとしての発売。M1〜5はFo tessimo D eam, M6〜9はPianissimo D eamと命名されていた。 常に変化するリズム、耳慣れない音なのに、浮遊し落ち着く感じをあたえる編曲。 リズム、音の展開が読めない「メランコリーのテーブルクロス」。 「月の浜辺ボタンがひとつ」は南国のゆったりとしたリズムが心地よい。 「ねじれたヴィーナス」は新日本紀行か(笑)と思った和的な編曲。 曲間がなく続く「九月のレストラン」は単調な歌い方 「寒い絵葉書」ではリズムパターンの木が軋むような音のヨーロッパぽいリズムが頭から離れなくなる。 Fo tessimo D eam では曲間が詰めてあり緊張感がある。 Pianissimo D eam では曲間が十分にとってあり、派手さはないがしっかりと聴かせる。 タイトル曲はポップソングライターの才をダイレクトに開花させた名曲。 「ピアニッシモで…」からは命名通りピアニッシモな雰囲気である。 「フェニキア」「見えない手」は久保田早紀の時々見せる高い丘からというか雲の上から世界を見ているような大きなスケールのある奇を衒わないシンプルなアレンジの曲である。 そう、「見えない手」はフェアウェルコンサートの最後の演奏曲だった。 サウンドの凄さもあるが、久保田早紀の書く詩の歴史観の長さというか世界観は今でも解読できない所も…。そして、その詩の世界観が何か大きなものに包まれている感覚を抱かせるのもまた聴きたくなる一因かもしれない。 そして、滅茶苦茶歌が上手いということはないが、久保田早紀の魅力のある声も聴き手を癒す大きな要因であるのだろう。
今でも新鮮な驚き
今から20数年前に「夢がたり」と「サウダーデ」を愛聴していたが、その他に久保田早紀さんのアルバムが出ていることさえ知らなかった。当時から今に至るまで洋楽中心で、邦楽はたまたま人に借りたものしか知らなかったから。しかし、この2枚は本当に素晴らしくて、何度聴いても飽きない、聴くたびに新鮮な発見があった。 さて久保田早紀さんの全作品のリマスターが出たことを知り、まず、2,3,5,6,7枚目を購入した。どれも丁寧につくってあってレベルが高く、久保田さんの歌は魅力的である。その中でもこの「夜の底は柔らかな幻」はとびきり素晴らしく、誰かに勧めたくなってしまった。まず、古くささ、歌謡曲くささが全然ない。また、前々作まで引きずっていた「夢がたり風」と完全に決別して、新境地を拓いている。1曲目からプログレ風のアレンジがうれしい。4曲目、そっけない歌い方が新しい魅力。5曲目はアコーディオン中心のシンプルな伴奏に歌が映える。7曲目は少し歌謡曲っぽいイントロで始まるが、歌が始まると引き込まれる。8曲目は「異邦人」から脱却した世界遺産系。とにかく全曲詩も曲もアレンジも素晴らしい。全編で久保田さんの作品を作る喜び、自信が感じられるのは、おそらく現夫のプロデューサー氏に全幅の信頼をおいたおかげではないか。こんなに素晴らしいLPが全く売れなかったとは信じがたい。このCDをたくさんの人に聴いてほしい。
音の魔術師
先に書かれている方もいますがデビュー時の歌謡曲、という括りから 完全に抜け出し新しい音楽を作ろうとしている雰囲気が漲っています。 歌詞も異国情緒というよりはどこか夢うつつの風景を綴られており、 次はどんな世界を魅せてくれるのかわくわくと好奇心が湧いてきました。 どこか変わっているけれども印象に残るアルバムタイトルやジャケットが気になったら、 買いでしょう。趣が違うとはいえゴールデンベストにこのアルバムの曲が 小品の「ピアニッシモで…」しか入っていないことは非常に残念です(代わりに入っているのが異邦人のカラオケバージョンであれば尚更)。 なお、現在オール読物で連載されている恩田陸の小説の題名はこのアルバムが元ネタと思われます。
人生の問題に対峙する最高傑作
敢えて言えば本作はサイケデリックサウンドだと思うのだが、それにしても随分思い切った作品だと思う。本作はメロディ的にかなり変則的な曲風で構成され、いくら異国情緒満載とは言っても、それは単なる海外旅行で表面的な綺麗な部分だけを捉えているのではなく、実際にそこで生活している人々の生きる痛みが本作で描写されているように思う。また本作は異国情緒だけではなく、童謡のリズムやメロディのさりげない導入により、図らずしも自分の心に仕舞い込んでいる幼き日々への時間旅行をいざなう。正直申して、私はこの作品を聴いた当初は楽曲の描写によるあまりにも凄まじい心の迷宮への飛躍に非常に辟易した。特に「寒い絵葉書」で描写されている極寒の名も無きヨーロッパあたりの貧しい寒村の厳しい生活と「見えない手」で表現されている人生の根源の問題に、何度もスイッチを切ったものだった。 その後、ニューヨーク出身の「ドリーム・シアター」というプログレッシヴロックバンドを聴く方法論と全く同じ方法論で本作を試しに聴いてみて、ようやく本作が恐るべき最高傑作であることが自分としては判ったのである。もちろん本作がドリーム・シアターのようにメタリックな訳ではないが、特にドリーム・シアターが1999年に発表した「メトロポリス・パート2」と本作が何故か変拍子の使い方に共通点があるような気がする。音楽の超極限ともなると、共鳴する何かがあるのだろうか? このように、本作は恐るべき音楽性のポテンシャルを秘めているが、歌謡曲を聴く態度で本作を聴いても、収穫は少ないのではなかろうか。恐るべきモンスターアルバムである。ちなみに、本作のプロデューサーは当時の婚約者であり現在のご主人である久米大作(フュージョンミュージシャン)が携わっているが「早紀さんがフィアンセと一緒に作った引退アルバムだから、きっとセンチメンタルなんだろうな」などという考えは禁物である。その理由は上記の通り、この作品は「生きることの根源」を突き詰めた作品だからである。それにしても、久保田早紀はあまりに早く登場してしまったとよく言われるが、本作品に関しては21世紀となる現時点においても、国内音楽としては早すぎる。 久保田早紀は本作を以って芸能界を引退した。そしてキリスト教牧師の音楽版のような形で音楽を続け、現在に至っている。
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稀有なシンガー
「異邦人」のポルトガル録音バージョンを含む、’80年リリースの3rdアルバム。 前半のポルトガル録音は、現地の雰囲気がよく出ていて素敵! ストーリー仕立てな歌詞が良いですね。 こーゆーのをポピュラーな音楽シーンでやること自体、とても稀だと思います。
異国の中に求めるサウダーデ
このアルバムは、レコードで言うA面の5曲(CDでは前半の5曲)がポルトガル録音、そしてB面の5曲が東京でのスタジオ録音になっている。「異邦人」がヒットした頃から、久保田早紀が影響を受けた音楽のひとつにポルトガルのファドっていう音楽があるってことは、当時良くラジオで聞いた。だから、ポルトガル録音は、彼女にとっては必然だったのかも知れない。 p 久保田早紀の作品には一貫して「ここではない、どこか」に対する渇望が見られる。自ら「異邦人」であることを自覚した久保田早紀は、心の平静を「天界」に求めたもののそれは見つからず、このアルバムでは異国の中に感じる郷愁(サウダーデ)に身をゆだねようとしている。 p この『サウダーデ』、驚くのはそのポルトガル録音(前半の5曲)はすべてポルトガルギターなど、哀愁の効いたギターのみのバックなのだけれど(アレンジをは萩田光雄氏)、全く単調になることもなく、久保田早紀のメロディーや詩の世界とぴったり合っている。驚くほどに全くの違和感がない。 p アナログで言うA面では、ポルトガル録音ってことを意識したのか、ヨーロッパでの風景を切り取ったような歌が並ぶ。ここでは久保田早紀の詩の才能があふれている。まるでストーリーテラーという感じ。 p このアルバム、A面はポルトガル録音、B面は東京録音ってことで、A面とB面のギャップが心配されるところなんだけど、不思議とそんな違和感を感じない。多分、”郷愁”(サウダーデ)っていうテーマを音楽的にも詩的にもなぞっているからだと思われるけど。。。それが、ポルトガルギターで表現されても、B面のように萩田さんお得意のオーケストラを大きくフューチャーしたサウンドになろうとも。。。 B面のオープニングは、大好きな「サウダーデ」。まるでヨーロッパ映画の主題歌にしても似合うようなメロディーとテーマ。う~ん、美しい。というか、この曲自体が、まるでこの頃の久保田早紀のテーマソングって言ってもいいかも知れない。 p とにかく、このアルバムは久保田早紀の傑作アルバムでしょう。孤高のシンガー、久保田早紀の孤高の美しさがひっそりと、でも力強く咲き誇っている
フルアコースティックの難題も躊躇なく超越
一般論として、フルアコースティックで名曲を創ることは非常に難しい。それはロックやポップスなどと比べて、ドラムやベースなどのリズムセクションに頼ることが出来ず、余程の印象的なメロディが要求されるからである。久保田早紀は自分自身の音楽の原点回帰=ポルトガル音楽の再追求として本作の前半5曲を創作したが、図らずしも先に述べたフルアコースティックの難題と対峙したことになる。結論から言えば、フルアコースティックの難題は軽々とクリアしている。それどころか一足飛びで、張り詰めた緊張感を持ち合わせたフルアコースティック曲を創作している。このようなアコースティック曲は世界的にも珍しいのではなかろうか。敢えて言えば、レッド・ツェッペリンの「限りなき戦い」や、かつてスティーブ・ウィンウッドが在籍したトラフィックの「ジョン・バーレイコン」などと同じ格調高さを感じる。 後半5曲は『夢がたり』『天界』の流れを引き継ぐシンフォニック・ミュージックであるが、アコースティック曲に負けず劣らず、全く手加減抜きの曲がずらりと並ぶ。「九月の色」では微かに歌謡曲の要素が取り入れられており、根強いファンが多い。クラシックテイストの「真夜中の散歩」は、一部では「異邦人」を越えるのでは、と囁かれている曲である。 このように本作は間違いなく超名作であるが、正直申して、頭から通して聴くと非常に疲れる。アコースティックパートとシンフォニックパートとの二部構成であるが、まるで二枚組アルバムを聴いているかのような濃厚さである。特にアコースティックパートはかなり特殊な音楽なので、慣れていないリスナーは事前の心の準備をしておいたほうがいいように思う。
回想
泣ける・・・とにかく懐かしい学生時代に引き戻されました。悲喜交々のあの頃の思い出が甦りとても感慨深く聞き入りました。ポルトガル録音の「異邦人」は、1人で聞くと回想モードにはいれます。
アコースティックは良いです
前半5曲は、ポルトガルのリスボンで録音されています(1980年)。地元の著名なギタリスト達が参加している、100%アコースティックです。一曲目の「異邦人」は、聴き慣れたオーケストラのそれとは違い、ポルトガル語の女性のナレーションで静かに始まります。彼女の声が心に染み入ります。 p 後半5曲はオーケストラによります。ピアノを羽田健太郎氏が弾いています。後半が悪いという訳では、もちろんありません。欲を言えば全曲アコースティックにして欲しかったという事で、☆4つです。 しかし、新しいアルバムが出ないということは、ホント残念です。
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ワールドミュージック系かつ癒し系の先駆者
私は所謂「一発や」のその後の作品群が大好きである。彼らの偶然作った楽曲のイメージを振り払おう、又は己の核となる音楽を発表しようとする熱さを感じるから。 久保田早紀も世間では所謂一発やで終わっているアーティストである。しかし、リアルタイムでこのアルバムを聞いたときの衝撃は忘れられない。このアルバムは今までで聴いたベストアルバムの10枚に彼女の『夜の底は柔らかな幻』とともに入る。 前作の『見知らぬ人でなく』もただならぬクオリティと格好よさはあった。しかし全体的にマイナーだった。 しかし、このアルバムは突き抜けたポップさがある。今まで「異邦人」や「25時」の異国情緒と「九月の色」や「オレンジエアメールスペシャル」の2系統をアルバムに散りばめていたが、このアルバムでは後者寄りの路線を推し進めた。 タイトル曲はロックっぽいサウンド。「ソフィア発」はヨーロッパっぽいポップな佳曲。シングル「愛の時代」は「九月の色」をよりスケールアップした名曲。一転して「冬の湖」はスローな詩をよく伝えるバラード。最終曲は自分にとってはどことなく歌謡曲っぽい「最終便」。 かつそれまでのイメージの中近東やファドから抜け出し、今で言うワールドミュージックの要素も備えている。 アコースティックギターが印象的な「ジプシー」、ボレロを基にした「砂の城」。レゲエのリズムの「肌寒い午後の日」。「ジャワの東」では詩だけでなく音作りからも東南アジアのリゾートのイメージを完璧に作り出している。 全体的にポップでありながら、ヒーリングミュージック的な浮遊感を醸し出している。当時から何度も聴き、また聴き続けているアルバムである。 今聴けば多少古めかしい印象が残るかもしれないが、これは20年以上前に作られたアルバムである。今まで一般発売でCD化されなかったのが不思議な位である。 ただ、lソニーのホームページのオーダーメイドファクトリーと言う企画で繰り返し限定発売れていたのは久保田早紀の後期の3枚のアルバムだけである。そして、どれほどオークションサイトで違法と言えるほどの高額で取引されていたか。 限定発売ながら、ファンにとっては「異邦人」の久保田早紀でなく、一人のアーティスト久保田早紀の作品として改めて多くの人の耳に触れることを望んでやまない。
吹っ切れた感じ
今回、7枚が一挙に発売されたので聞いてみる。ファーストの超メガヒットのあと、やはり苦労のあとが見受けられる。本人だけでなくスタッフ、レコード会社があの手この手で久保田早紀の才能を開花させようと苦心している作品が2作目以降続いてきている。これは6枚目、ここでややファーストからの呪縛が吹っ切れてきたのではないかという予感を与えてくれる。これで本人も十分な手ごたえを感じたのではなかろうか。ただこうして一挙に再発されその全貌を改めて眺めてみると、わずか5年間の間に7枚のアルバムを自作自演してあっという間に過ぎ去ってしまった足跡に心からご苦労さんといいたい。かなりのハードワークだったに違いない。
久保田早紀最終形態
20年一昔、デジタル化以前の日本歌謡ほど胸に染みるものはない。 未発売の久保田早紀音源がリマスター紙ジャケ化された意味は深い。今は楽譜の読めない音痴なタレントでも音程処理により修正して音源を発表できてしまう大変な時代になってしまった。ミュージシャンもいらない機械がやってくれる、製作予算が少なくて済む。 この久保田早紀とて次作『夜の底〜』からは打ち込みマシンで時代と融合している。なのでこの作品が残された最終便であろう。 『ソフィア発』を聴いてみてほしい、天界、サウダーデ等大傑作を連発してきた後だけによくここまで昇華したなぁと感心する。 日本の歌謡曲が正当に評価されていた最後の系譜であろう。
まるで「ロック・オペラ」重厚なロック作品
久保田早紀作品群の中で最もロックに近い作品である。ハードなタイトルトラック「ネフェルティティ」、プログレ調の「ジプシー」、ピアノとギターとオーケストラが乱舞する「ソフィア発」、変則リズムの様式美ロック「砂の城」といったアナログA面の楽曲群は緊張感が凄い。しかし久保田早紀音楽はメロディが美しく、しっかりしているので、ロックが苦手であっても十分鑑賞に値すると考える。アナログB面の楽曲はロック色はやや薄れるが、テンションはやはり高い。「愛の時代」は、ベストアルバムで聴くよりもオリジナルアルバムの本作で聴いたほうが輝きが格段に大きい。アルバムの最後は、古典的なサウンドを取り入れ、シアター風の曲作りがなされた人気曲「最終便」で締めくくられる。そのためかこのアルバムそのものがまるでロックオペラのように思えてならない。
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今は【久米小百合】という名前です。
久保田早紀さんは現在「久米小百合」という名前で活動されています。知らない方はこの名前でも検索してみて下さい。1枚アルバムが出ていますよ。
音と詩の万華鏡
シングルを集めたに過ぎない本作ではあるが、結果的にはオリジナルスタジオアルバム未収録曲や未CD音源を含む作品集に仕上がっている。バラエティに富む作品群で構成されているが、全体を貫く緊張感と芸術性は本作でも健在であり、まさに「音と詩の万華鏡」と言える。代表曲「異邦人」は言うまでもないが、それに匹敵するか、あるいは「異邦人」以上ではとも思われる作品群がひしめいている。新作のベストアルバムもいいかも知れないが、本作において概ね久保田早紀の世界を堪能することが出来る。
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久保田早紀楽曲はアレンジだけではないことを立証した
若干のヒスノイズが残るものの、デジタルリマスターにより音の輪郭が抜群に明快になった。ジャケットもオリジナルに忠実に再現され、装いも新たにサウダーデが再登場した。 A面は、「異邦人」も含めて、久保田早紀音楽がアレンジだけに留まらないことを立証した作品群である。アコースティックで音楽を創作すること自体が普通は困難なのだが、久保田早紀は5曲全て、それぞれ表情や毛色の異なるアコースティック曲を創作している。声も歌詞も音楽も非常に素晴らしい。基本的に久保田早紀はアコースティックの作曲能力が非常に高い。それは特に本作および久米小百合名義の作品群に顕著なように思える。 B面はアレンジされた音楽世界が戻ってくるが、こちらも手加減は全く無い。ガラス細工のような繊細なタイトルトラック「サウダーデ」、ニューミュージックに属さない純粋な歌謡曲として完璧な最高完成度を誇る「九月の色」、切なく哀しいバラード「憧憬」、賛否両論に分かれるが個人的には大好きなシンフォニー曲「真夜中の散歩」、ラストには美しく壮大な「ビギニング」でアルバムが締めくくられる。これだけの作品群を眺めてみると、久保田早紀のひたむきな音楽創作姿勢に心を打たれると同時に、彼女が秘めている恐るべき音楽能力に対して、感動と言うよりは畏怖さえ感じる。
ポルトガル録音のA面は秀逸
難しいことはわかりません。 ポルトガルで録音されたかつてのA面(異邦人〜4月25日橋)は、独特のギターにリードされ、良い意味で久保田早紀の異国情緒・イメージを膨らましていきます。 歌詞もよい。翻訳のような情緒がある。どのような場所でどのような生活を送れば、「アルファマの娘」や「トマト売りの歌」が生まれてくるのだろうか? 「異邦人」だけではない。 その他にもよい曲が沢山あるので、是非聞いていただきたい。
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【くちコミ情報】
21世紀に示された「魂の調べ」
CD選書時代の音質も悪くは無かったが、こうしてデジタルリマスターされた本作を改めて聴いてみると、素晴らしい音質に魅了されるとともに、全曲の表情が非常に豊かになり、新たな発見も多く出てくる。 本作に顕著なプログレッシヴかつシンフォニックな音創りには昔から魅了されていたが、本作は『夢がたり』とはかなり別物で、ある意味では本作のほうがポピュラー音楽の主流に近いように思える。「真珠諸島」は久保田早紀には珍しいメジャーコードの曲で、少し憂いを帯びながらも暖かい曲調が魅力的である。「葡萄樹の娘」は格調高いオーケストラの舞の中に、中期メタリカを連想させるようなダークでワイルドなギターがさりげなく味付けされ、上品さと悲しさの不思議な共存が特徴的。「25時」はクラシックのテクニックと文学的語彙を駆使して高度なヴォーカルを久保田早紀が操る非常に難解な曲。「最終ページ」はリマスターにより真髄が倍増した。この曲はシンフォニックでありながらも同時にとてもソウルフルかつブルージーなバラードで、久保田早紀の問答無用のヴォーカルは、まさに「魂の調べ」である。
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