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“ゆるさ”の美学
スタイリッシュでカッコいい昨今のJ−POPバンドのアルバムとはベクトル的に対極に位置する、「日本ロックの宝」とも言うべき作品だ。そのバタ臭さ加減はアメリカ西海岸サウンドなどをはるかに超え、ディキシーやR&Bに直結。日本のロックでこのカラーを出せた作品は「このアルバム以外は皆無」と言っていい。タバコのヤニ臭さが漂ってくるような独特のムードや“鋭さ”など全く感じない“ゆるくて重い”ビート。唯一無二の世界がここにはある。またそれらは、まるで生活を共にしているのかと思いたくなるように息の合ったバンド・サウンドの上に成立している事は言う間でもない。@は「セカンド・ライン」と言われるリズムパターンの上で展開されるヴォーカルと重たいビートが素晴しい。またDでスティーヴィ・クロッパーなどが参加しているものの、大半は日本人が醸し出しているグルーヴである事に驚かされる。この“ゆるさ”は今のロック界が完全に失ってしまった貴重な世界であり、いかにこの国のロックには“伝承”がないかを痛感してしまう。このアルバムは昨今のふやけたJ−POPに「それでいいのか?」と問いかけているように感じてならない。
70年代の終わりを告げた夕焼け楽団の最高傑作
79年発表の夕焼け楽団としてのラストアルバム。 アメリカ南部の音楽、特にニューオリンズR&Bへの情熱とリスペクト溢れる大傑作です。 p サンセット・ギャング/ハワイ・チャンプルー/ディキシー・フィーバー/ラッキー・オールド・サン と歩んできた夕焼け楽団のいわば集大成であり、正真正銘の代表作です。 p アラン・トゥーサンに捧げられた1曲目からファッツ・ドミノに捧げられたラストナンバーまで、 ニューオリンズR&Bに軸足を置いた、密度の高い素晴らしい完成度の10曲です。 p 細野晴臣、林立夫、スティーブ・クロッパー、レヴォン・ヘルム等の濃いゲスト陣も、 単なるお呼ばれゲストとは違いバンドと一体になって最高のグルーブを出しています。 p 久保田麻琴と細野晴臣によるロニーバロンの墓参りが20年後のハリー&マックに繋がった事を思うと 故ロニー・バロンのニューオリンズ風味炸裂の演奏にはひときわ感慨深いものがあります。 p 歌詞カードには各曲に久保田麻琴本人が詳しい解説を寄せ、 オリジナルミュージシャンへのリスペクトを語っています。 p 初めてニューオリンズR&Bと出会う人には素晴らしい案内役となるでしょう。 (ドクター・ジョンがGUMBOにつけた解説のように、、、) p このアルバムを最後に夕焼け楽団はサンディーをフロントに置いた「サンセッツ」に変身。 テクノ・ニューウェーブを取り入れ海外へ進出。 p 久保田麻琴はプロデュース、スタジオワークでの仕事がメインとなっていきます。 また、夕焼け楽団初期からレコーディングに参加し続けた細野晴臣も 78年の「はらいそ」でトロピカル路線に決着をつけ、 この79年にYMOをスタートさせました。 p 熱くて暑い70年代の終わりを告げたこのアルバムは眩いばかりの輝きに満ち、 p 往生際の悪いオールドウエーブな僕は20年以上も反芻し続けているのです。
OK
以前に夕焼け楽団の別のアルバムを聞いて、感動した記憶があったが、その直後「サンディー&サンセッツ」になってしまった為、忘れていた。LITTLE FEATを聞いていて突然思い出し、一番安かったこのアルバムを購入して聞いてみたところ、あらビックリ!#3,#4,#7,#8,#10のようなカバー曲はもちろん、オリジナル曲もすばらしい!特に#5はリズムアレンジがあのスティーブ・クロッパーによるものであり、レボン・ヘルムなんかも参加していて秀逸の出来となっている。サンディーのリードヴォーカルによる#7も非常に味のあるものとなっており、ひょっとして俺はサンディーのことを誤解してたのか?
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夕焼け最高
50才に手が届く寸前の小生の青春時代の最高のアルバムがこのサンセットギャングです。レコードが聴けなくなった今、CDが再販されて、またあの日の頃が思い出されます。特にお勧めは、たそがれのメイクラブカンパニーといとしのマリーです。夕暮れの田舎の田んぼで聞いたらまた頑張れそうな気持ちになれます。久保田麻琴の唄とけんちゃんのギターに酔いしれて下さい。
曲目
(1)たそがれのメイク・ラヴ・カンパニー (2)小舟の旅 (3)ルイジアナ・ママ (4)河を下って (5)サンセット・サンセット(インストゥルメンタル) (6)いとしのマリー (7)しけもく暮し (8)帰っておくれ (9)バンバンバン (10)夕焼けブルース
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チャンキー・スワンプ・ロックの最高峰
夕焼け楽団としての3作目。細野晴臣、久保田麻琴共同プロデュース作品。 p 前作でのハワイ~沖縄路線に比べると思い切りアメリカ南部指向が強まり、 エスニックな味を残しながらも、全体の印象はチャンキー・スワンプ・ロック。 この手のサウンドに久保田麻琴の声は最高の組み合わせ、深くて魅力的です。 p オリジナルアルバムとしては当時のステージの雰囲気に一番近いアルバムとも言えます。 1曲目~2曲目の疾走感は豪快、太くうねる藤田洋麻のスライドギターが本領発揮です。 p 9曲中7曲を叩いているトラヴィス・フラートンの土臭いドラムも秀逸。 夕焼け楽団の「揺れながら白熱して行く」ブギー感覚を盛り上げています。 p かすかにイーグルスを感じさせる傑作「星くず」と 「キャプテン・バナナ」のドラムはあの林立夫! ハイハットやスネアが歌詞に反応して唄っているかのようなハートウォーミングな演奏です。 キーボードにはニューオリンズの名手、故ロニーバロンが参加。ピアノもハモンドも絶品! p ずっしりしたビートのスワンプ・ロックが好きな人にはこのアルバムがお勧め。 エキゾチックなチャンキー・サウンドが好みなら前作「ハワイチャンプルー」でしょうか。 p このアルバムを聴くとついにレコードには残らなかった夕焼け楽団の「THE WEIGHT」を思い出します。 p また、あのサンディーは本作品でコーラスとして初登場。 歌詞カード裏に散りばめられたハワイのスタジオでのメンバーの若い姿も必見。
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いい曲ばっか
最高に格好いいです。
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