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惜しむらくは「京の四季」
二三吉さんのノドは冴え渡り、おなじみの曲からめずらしい曲まで色々と聴けて、いいと思います。特に「今昔五段返し」「新ラッパ節」はまことに珍しいです。 ただ、おなじみの「京の四季」が… 昔のレコードは、収録時間の関係から、長い曲は前半・後半に分けて収録されましたが、この曲もそうです。 で、その分け方が不自然なんですよ… 普通だったら「春夏」の部分と、「秋冬」の部分に分けるのが、長さもほぼ同じになって妥当だと思うのですが、このCDに収録されているものは、「秋冬」の途中で分けられているんです。 きっと、レコードにはA面「京の四季・上」、B面「京の四季・下、小唄かなにか」という収録形態だったのでしょう。 ですが、このCDにはきちんと「春夏」と「秋冬」にわけられているレコードから復刻していただきたかった。 そのようなレコードもあったと思います。 文句が長くなってしまいましたが、全体的にはとてもいい内容です。 名人・二三吉の歌声を、是非皆さんにきいていただきたいです。
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市川海老蔵が映画初出演にして主役を務め、歌舞伎界のスターがスクリーンでも映えることを証明した1作。第二次大戦が集結しようとしていた1945年、日本軍が最後の秘密兵器として開発した「回天」に乗り、敵艦に突っ込んでいった若き兵士たちの物語だ。直径1mの回天は1名が乗り込むスペースしかなく、映像からは内部の息苦しさや孤独感が伝わってくる。死を覚悟した兵士たちの悲壮感がその閉塞した空間と重なり、ここでも海老蔵の鋭い眼力が効果を上げることになる。 原作の横山秀夫と監督の佐々部清は『半落ち』のコンビだが、脚本に山田洋次が加わったせいか、キャラクターに親しみを感じさせる展開になった。この手の映画では、時としてしつこく描かれる家族や恋人との別れが、意外にサラリとしており、かえって感動的。そして主人公が甲子園の優勝投手だったという設定がスパイスとなっている。ボールやグローブが物語を彩る小道具として使われるほか、キャッチボールのシーンがじつに爽やかで、その分、戦争の虚しさが伝わってくるのだ。結末の受け入れ方も、観る人それぞれによって変わってくる作品である。(斉藤博昭)
【くちコミ情報】
戦争ドラマ最高傑作!
戦争ドラマとしては邦画No.1ではないでしょうか! この作品を観て原作も読みました。 原作と違う部分もけっこうありましたがそれはそれで楽しめました。 人間魚雷回天、このような特攻兵器があった事は前から知ってましたが若い人達のほとんどは特攻は飛行機だと思ってた人がほとんどではないでしょうか? ぜひ、この作品を観て回天の事を知ってください! ただ不満なのは唯一発進した2号艇の体当たりシーンが無かった事! 海中のシーンが暗くてよく解らないとこがある事! そこが残念なんですが作品は素晴らしい作品なんで星五つです
あまり知られていない名作。
エンディングに流れる「返信」は、帰らぬ恋人並木への思いが‥ 名曲ですね。 また、並木が最期に綴った手紙は、実在の回天特別攻撃隊の上西徳英少尉の文面が引用でされていて驚きました。 この時代の人の声は、自堕落で、勝手気ままな私生活を考えさせられます。
戦争中の青春、私たちが託されたモノ
過去の悲惨な記憶を風化させてはいけない。そんな想いを全編から感じる。 小畑を演じる黒田勇樹の短髪姿がチョット意外だった。小畑は入営前に「学生は勉学が本分…。職業軍人にはなれない」と言ったが、当時の若者も自らの、そして未来の社会を信じて勉学に励んできたはず。国家の都合で戦争にかり出された若者は、国や家族を守るためとはいえ、少なからず無念を抱いて死んでいったろう。 唯一の休暇で自宅に帰った並木は、小畑のグローブを受け取るが、帰隊後キャッチボールをする時グローブに小畑の名前が映し出され、あの穏やかな笑顔が浮かんで涙を誘う。 ラストでは、並木が残された者に託した想いが読み上げられる。エンドコールを眺めながら死んでいった者の無念と残された者の絶望を想い、そして絶望からはい上がって、今の日本の礎を作った偉大な先輩たちを想った。 並木の恋人として美奈子を上野樹里が演じているが、この手の映画ではどうしても女性はワキとして抑えた演技を要求される上、女性的な美しさを制限されるため、あまりいい印象はない(特典DISKの制作発表ではずいぶん派手なドレスだったが)。 並木の投手練習に元巨人の鹿取義隆が当たっている。鹿取は明治大学OBであり、この映画の趣旨に賛同したから。並木がサイドスローなのはそのせい(?)。 魔球を完成させた時の並木の青年らしい笑顔に泣かされた。 メインテーマのピアノと主題歌「返信」が似ていると思ったが、特典映像で加羽沢美濃さんが両曲を同じような手法の、コード進行も似ていることに感動したと語っていた。この映画を見た二人の音楽家が同じような想いを共有して、似た曲ができたということ。
原作と映画は同じ出来かな
原作を読んでから映画を観ました。 原作と映画の違いは5点くらいありました。 ・物語が、現代(2006年)ではなく並木が初出撃したときのイ号潜水艦が攻撃される場面から始まる。 ・並木の艇が故障した経緯が記されていない。 ・沖田が超脇役。変わって原作本ではかなりの脇役であった伊藤が格上げされている。 ・ボレロのマスター、剛原、小畑の影が非常に薄い。 ・原作の最初と最後の剛原と北の会話がない。 このくらいの差異は関係ないくらい上手く映画化できていると思います。 最近の戦争映画をいろいろ観てますが、だんだん現実離れした演技になっている気がします。 戦争や生きる為の迫力が欠けている様な気がします。 昭和20年代後半のこの手の映画は俳優自身も戦争経験者だけ在って、 演技にも迫力を感じました。 やはり、死線を感じた差じゃないでしょうか?
海老蔵は熱演
本当はすごくいい話なのに描き方が下手なのでがっかりしました。 この映画の監督さんは「半落ち」以来なにか金縛りにあったままみたいで 本当にどうしたんでしょうか。「チルソクの夏」ではあんなに伸び伸びとやっていたのに。 それと、現代の稚拙であまり深みのない若者をそのまま 戦時中の兵隊にしたような演出の仕方や脚本は違和感が残るし、 当時の空気感が伝えられているとはいえないと思います。 なにより現実に死に直面していた人たちに対し少し失礼なのではないか。 上野樹里のヘアスタイルと最後の投げやりな野良仕事のシーンは 思わず笑っちゃいました。 海老蔵さんが熱演してるだけにすごく残念な映画です。
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市川海老蔵が映画初出演にして主役を務め、歌舞伎界のスターがスクリーンでも映えることを証明した1作。第二次大戦が集結しようとしていた1945年、日本軍が最後の秘密兵器として開発した「回天」に乗り、敵艦に突っ込んでいった若き兵士たちの物語だ。直径1mの回天は1名が乗り込むスペースしかなく、映像からは内部の息苦しさや孤独感が伝わってくる。死を覚悟した兵士たちの悲壮感がその閉塞した空間と重なり、ここでも海老蔵の鋭い眼力が効果を上げることになる。 原作の横山秀夫と監督の佐々部清は『半落ち』のコンビだが、脚本に山田洋次が加わったせいか、キャラクターに親しみを感じさせる展開になった。この手の映画では、時としてしつこく描かれる家族や恋人との別れが、意外にサラリとしており、かえって感動的。そして主人公が甲子園の優勝投手だったという設定がスパイスとなっている。ボールやグローブが物語を彩る小道具として使われるほか、キャッチボールのシーンがじつに爽やかで、その分、戦争の虚しさが伝わってくるのだ。結末の受け入れ方も、観る人それぞれによって変わってくる作品である。(斉藤博昭)
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日本人には観る価値はある映画。
第一印象は「静かな戦争映画」です。 人間が操縦する特攻兵器人間魚雷「回天」の物語ですが、これは戦争映画というよりヒューマンドラマです。 戦闘シーンはほとんどありません。 今から63年前の日本の若者が実際に体験した人間群像なのです。 「男たちの大和」や「僕は君のため〜」よりも数段良い映画なので日本の歴史の一コマを知りたい方へは超お勧めです。 フィルムの色は抑え気味で当時の雰囲気がよく出ていますが、CG技術が弱くCGはCGと分かってしまう画面は残念。
「回天」をよく描いています
海軍の究極の特別攻撃作戦である「回天」は、いわゆる人間魚雷。 中に人が入ってストップもパックもできない狭い機体を操り、 目標の敵艦を自らの肉体をかけて爆破しようとして、出来た武器です。 この映画、というより「回天」で派手な戦闘シーンは作れません。 海の中で静かに行動するのですから。魚雷に触れ、あわや沈没というところや、 ついに敵船を見つけ発進させるところの艦長(香川照之)の心情・ 潜水艦の整備員の動きなどがこの映画ではよくできていました。 「回天」が発進しても、爆発音を捕捉してもそれが敵船を爆破させたものなのか、 見つかって攻撃されてのもののかは、潜水艦にはわかりません。 すぐに現場を退避しなければ自分たちも危ないからです。 爆発音を聞いた時に整備員たちが目をつぶって合掌するところなど、胸に迫ります。 海の特攻隊=「回天」搭乗員たちは姿の見える敵との闘争心に沸くというよりも、 技術を正確に操ることに一身を傾けました。 コントロールの難しい「回天」を操り、正確に敵艦にぶつかる=自分も死ぬということが、 彼らに負わされた宿命であり、運命から逃れられないならばせめて、 その任務を全うしようと粛々と彼らは自分の道を進んでいったのです。 この映画でも、彼らの葛藤や時代に逆らえない中で自分の運命に 身をゆだねようと努力した心情などが、よく表現できていました。 えびぞうさんが最後に、訓練中に事故で死んでしまい、戦後に台風による波で運ばれて、 発見されたという筋は本当にあった話です。 こんな馬鹿げた兵器が二度と作られないよう、そして死んでいった彼らに 心から感謝と哀悼の意を捧げずにはいられません。 戦争映画はドンパチの派手なものばかりとは限りません。
「人間魚雷」の悲惨さは分かるが、ストーリーは「出口のないオチ」だよ。
戦争映画のはずなのに肝心の戦闘シーンはほぼなし・・・という異色の邦画。 太平洋戦争末期・・・・日に日に追い詰められていく日本軍は魚雷の中に1人の人間が乗り込み、魚雷を操縦して敵艦に体当たりして爆撃する、所謂人間魚雷「回天」を実戦投入しようとしていた・・・。 神風特攻隊もだけれど、敵を倒すのに「自らの死の道連れにして・・・」という感覚は欧米人には理解し難いものだったのではないかなと思う。 そういう感覚って、「日本特有のもの」と言ってもいいんじゃないかな。 戦争だから当然「死」を避けては通ることは出来ないのだけれど、それにしたって「基本は生還」であるはずなのに、死ぬことを基本というか、むしろ美徳であるかのように扱う・・・ってのはどうなんだろう? 「自己犠牲」に美を求めるかのような風潮が日本人を構成する上で温床としてあったからこそ、まるで国を守るために「参加した人間が1人残らず望んで散っていった」かのように喧伝されるが、実態はそれとは似ても似つかなかった。 主人公は発射直前まで漕ぎ着けながら、機械の故障で突撃することが出来ずに「必ず死ぬはずの回天で生還を果たす」ことになってしまう。 普通ならば死なずに済んだことを喜ぶべきなのに、その事を責めるかのような周囲の視線がそれを許さないのは時代の罪であり、日本という国家の罪でもあった。 映画自体は戦闘シーンを端折られてしまっているため、どうしても盛り上がりに欠けている。 主人公は九死を逃れた後の訓練中の事故で行方不明となり、戦後に海底から引き上げられ発見される。 脱出不能の海底の棺桶の中で1人死んでいくことの恐怖は華々しく特攻を掛けての死よりも何倍も苦痛であり恐怖だったかもしれないが・・・・・ でも、やっぱりなんか釈然としないストーリーだぞッ!
静かな感動をくれる映画です
静かな映画です。派手な戦闘場面もなく、家族や想人、戦友との別れなどが、静かに淡々と描かれ てゆきます。全編、派手な悲壮美で貫かれた『男たちの大和』を観た直後に、劇場に足を運んだ作 品で、『大和』のような劇的な感動を期待していたために、正直、初見の際はかなり肩透かしな印 象を持ちました。 確かに、回天と云う兵器の複雑な操作を克明に描くことで、一人の人間をその部品の一部と化して ゆく冷酷さを強調したいのか、主人公の魔球にかける熱情の日々とそれを無残にも奪い去ってゆく 戦争というものの理不尽さを描きたいのか、その時々で物語の中心点がブレ、映画として幾分、散 漫な印象を受ける欠点は承知の上で、それでもなお、自分がこの映画をリピートする頻度は非常に 高いです。あれほど共鳴した『大和』はDVDで一度しか観てはいません。 物語も出演者たちも、劇伴や映像、装置にいたるまで全てが真摯な映画だと思います。真摯であれ ばこそ、本当の意味での静かな感動がそこにあります。後からじわりとくる類の感動です。 人間魚雷という不気味な響きの兵器に乗り、人知れず南冥の海に消えていった幾多の人々。是非、 ひとりでも多くの人に観てもらいたい大切な映画です。
かるいタッチで
軍隊における暴力シーンや、自爆作戦に身を捧げることへの葛藤などが、あまり詳しく演出されておりません。 ビデオを観て、その点について当初は不満や疑問がありましたが、恐らく脚本をあえて軽いタッチにしたのだと自分なりに結論付けました。重くない分、私は後半のシーンを何度も観ることができ、そのたびにジワジワと青年たちのこころの悲しみを自分なりに感じることができました。 いい映画だと思いました。
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