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カスタマーレビュー数:1
【くちコミ情報】
30年待ちました
福士さんのZONEは初演されて以来再演の機会がなかったものと記憶しております(一回「題名のない音楽会」で指揮の難しい曲として紹介されたような記憶があります)。しかし、後半部分、指揮者が左手と右手で8(=2×4):12(=4×3)を振り分ける部分、大太鼓とマリンバで呪文のような、心臓の鼓鳴のような気分を醸し出す打楽器群が忘れられず、録音が出るのを長らく待っておりましたがこのたび美しいCDとして世に出たことを知り思わず購入しました。30年待った甲斐はありました。あまたある現代音楽作品の中でも秀逸な作品の一つでした。さて、この作品もさることながら、このCDに収録されたどの作品も素晴らしいものばかりです。演奏も良いです。特に「星々の降りそそぐ秋へ」は音楽そのものが見事に昇華しており、偉そうな表現で恐縮ですが、作曲家の音楽に向き合う姿勢に誤りがないことを実感させてくれます。そして「星々の」最後のパッセージははっきりと「何か美しいものに出会った」そんな気持ちにさせてくれます。今後改めて福士さんの作品が沢山演奏され、また美しいファクシミリのスコアが出版されることを期待しております。(ちなみに最後に収録されているクラッピングによる「ていろ」は元気になる曲です。)
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【くちコミ情報】
現代音楽を録音してこそ、指揮者の使命が果たせるのだ。
朝比奈さんの録音としては、異色の現代音楽である。朝比奈ファンは、ドイツ、オーストリア系作曲家の作品を好む傾向がありますが、現代の指揮者の使命は、現代音楽、とりわけ自国、日本の作曲家の作品を指揮して、その真価を広める事にある。小澤征爾しかり、岩城宏之しかり。朝比奈さんも録音しているのです。石井眞木の「モノプリズム」は、西洋楽器であるオーケストラと、鬼太鼓座の日本太鼓のぶつかり合い(融合とは思えないエナジーを感じる)という意味では、武満徹の「ノベンバー・ステップス」に通じるものがある。晩年の朝比奈さんは、ご高齢を押して、ブッルクナーに没頭し、ロマン溢れる曲作りであった。しかし、朝比奈さんのブルックナーファンにこそ、この作品を是非聴いて貰いたい。朝比奈さんがそのハートの中に秘めた強烈なエネルギーをこれ程感じ取れる曲は無いでしょう。私は、最初に、石井眞木自身がベルリン放送交響楽団を指揮し(恐らく、世界初演)た録音をFMで聴き、日本太鼓のダイナミックなリズムとそれに呼応するオーケストラの悲鳴が感動的でした。そして、LPで探し求めたものがこれです。めでたくCD化され、石井眞木の指揮を上回る程の激しい音響のコントロールに再び感激しました。現代音楽と毛嫌いせず、是非聴いて下さい。朝比奈さんの別な魅力を発見できる歴史的録音です。この曲のCDは、他に無いのでは?
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