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| 家族の肖像
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ジャンル内ランキング:71342位
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【くちコミ情報】
特殊な詩によって開かれる生の深み
これは、もちろん、日本語で書かれ、現代に生きる作者に読まれた、その意味では特殊な条件で生まれた、詩のむれに過ぎない。けれどもまた、その特殊性を通してしか、垣間見られない生の奥行きと広がりがある。 詩は、谷川の詩集の中から、家族に携わった代表作を抽出して並べただけではなく(「いま」「祖母」は書き下ろし)、そこに谷川賢作その他のミニマルな音楽、覚和歌子や村上ゆきの若い女性たちの声が絡んで、一つの生命の誕生から、一つの生命の終焉まで、「しんだあとがうまれるまえと/まあるくわになってつながっている」(「鈴をつけた天使」)家族のドラマに、宇宙的な広がりを与えている。 私の家族は、こんな家族ではなかったはずなのに、言葉の削出力にかき分けられて、記憶の襞から、そんな家族の表情や所作を垣間見た、そうでなくとも、どこかで見た、という気になる。 特に、老いた谷川が子供の声を、若い村上らが母親の声を交わすような詩の中では、聞いている自分が今何歳なのかが分からなくなり、ひとつの深い生の次元に立ち会っているようになり、ふと我にかえると目尻から涙がこぼれて熱い。 言葉の力を思い知らされる贅沢な作品だ(もちろん言葉のおおもとには、生そのものが控えているのだけれども)。もしこんなコンサートがあったら、是非にでも駆けつけたくなるだろう。それが眼の前で聞け、詩の余韻が欲しいときには、一時、ポーズもかけられるのだから、これを入手しない手はないだろう。 もちろん、その声が、それ以前に読んでいた読み方と異なっていて、逆に想像力を限定するような局面もあるかもしれないが、詩は詩として、冊子にもなって付いているので、自らの世界と、谷川自身の世界と、双方と出遭えば良かろうと思う。 私は、この作品と出会える同時代に生きられて、幸せだった。
どんぐ"い"やまの"ひ"いおじいちゃん
あかんぼ も ひいおじいちゃん も ここにいます。 「人類の子孫であり祖先であること」の驚きと喜びを 教えてくれてありがとう。 ♪”どんぐいやまの たぬきしゃん・・・”には、涙がでそうです。 「とおく」では俊太郎さんの「"ひ"いおじいちゃん」という発音に、 胸がゆすぶられました。おじいちゃんのぬくもりなのでしょうか。 p 賢作さんが all music 担当。今回は絃箏の音も加わって、 音は”クレーの天使””kiss”よりも深みを増したように感じます。 「さようなら」は"DiVa"(高瀬麻里子さん)でなければと 思っていましたが、”家族の肖像”(村上ゆきさん)によって、 つぶやくような、”もうひとつの「さようなら」”が完成したと 言えるのかもしれません。 p ボーナスCDの音質はまさにライブの臨場感で、Tシャツを着た 俊太郎さんが階段を下りて現れてきそうでした。
ほんとうの家族、或いは夢想の家族でも
~見つけたい。 血のつながりのない、ほんとうの家族の絆を。 このCDを聴いて、心落ち着かせることが出来ながらも、自分の過去や環境と照らし合わせると、虚しくなってしまう私は、この「家族の肖像」から何かを紡ぎたい。 それでいいのだと思う。 色々な感動があると思う。 もっと実際的に涙を流す人の方が多いのだと思う。 ~~ 私の場合は、これから、これからだ。これから未来に、私は魂の家族を築いていきたい。 こんな私にそう思わせることが出来た、谷川俊太郎さん、賢作さんたちは、やはり、素晴らしいのだ。 もし、家族の肖像がはっきり浮かばないような不幸な人がいたら、それでも、何ともなしにこのCDを聴いてみたらよいのかもしれない。と、思います。 ~~ だって、谷川俊太郎さんの声は、計り知れないぐらい優しいのだから。 優しすぎるのだから。~
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