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カスタマーレビュー数:1
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このディスクの出現はひとつの驚異である。 これほど斬新で魅力的な演奏が、金沢という日本の一地方都市から世界に向けて発信されうるということを、一体誰が予想しえただろう? 金聖響の解釈は、明確で鮮烈だ。すなわち、徹底的に薄く軽く鋭敏に。旧来の威圧的な重さと押し付けるような厚さ、という世界からは遠く離れている。比喩的に言えば、昔のベートーヴェンが、どこか説教臭くて精神論的で汗臭くオヤジっぽかったのに較べると、このベートーヴェンは、さわやかで涼しげな眼差しと、優雅でしなやかな体つきを持った若者のように美しい。 ノンヴィブラート奏法を駆使した弦の表情は風のように柔らかく、絹のヴェールのように透き通っている。力まない金管は多様な音のパレットを持っている。室内楽的な求心力でブレンドされた響きには、親密な暖かさがある。そして強烈なダイナミクス、リズムの鋭敏さは、一小節ごとに目からウロコのおもしろさに満ちている。 たとえば、第2番の第3楽章のトリオのダイナミクスの変化、第4楽章コーダの強弱の目覚しいほどの強烈な対照! 第7番はさらにおもしろい。最初の和音から、まったく新しい音楽を聴くことができる。いつものあの重々しい和音を期待していると、とんでもない奇襲をくらうはめになるだろう。いままでの演奏ではまったく聴こえていなかった音が、そこかしこに散りばめられている。 古楽的な奏法は、もはや一部の専門家の独占物ではない。どの指揮者もオーケストラも、当然の選択肢の一つとして消化し、自分のものとする時代がやってきたということを、このディスクは如実に示している。 若き俊英指揮者、金聖響の名を音楽ファンの脳裏に強烈に刻み付ける、記念すべき1枚の登場である。(林田直樹)
【くちコミ情報】
オケが指揮者の意図を理解した時
ジンマン・チューリッヒトーンハレ管が以前評判になったが、 私にはどうもオケの「ノリ」が足りなくて、中途半端な印象 だった。でも、ここで聞かれる演奏は指揮者の意図をオケが 理解し、実現しようと努めた、幸せな結果だと思う。 それにしても、アンサブル金沢、びっくりするほと上手い。
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カスタマーレビュー数:3
【Amazon.co.jp】
涼しげな眼差しを持つ痩身の青年のような、透明感ある響きのベートーヴェンである。こうした“古楽”的解釈は、革新的というよりは、いまやすでに世界的にひとつの大きな流れになっている。それでもなぜだろう、この演奏には不思議に新しい印象と、ある種の痛快感がある。 その理由のひとつは、おそらくオーケストラ・アンサンブル金沢の奏者一人ひとりの自発性の高さにある。ライナーノートによれば、このレコーディングでは奏者は指揮者に対して容赦なく意見表明できる環境があり、活気ある議論とテンションの高さが印象的だったとのこと。そうした雰囲気を作り出し、一つの方向にまとめていく人間性もまた指揮者・金聖響の才能であろう。 そのおかげだろう、ダイナミクスやバランスの作り方も練りこまれているし、何より個々の奏者の顔がはっきりとわかるようなアンサンブルが気持ちいい。アンサンブルにおける個人の責任が重い少人数オーケストラの長所がはっきりと出ている。流行の真似事ではなく、試行錯誤の後に自分のものとした音楽が聴こえてくる。こんなオーケストラを持った街・金沢がうらやましくなるようなディスクである。 なお、初回プレス限定特典のDVDには、金聖響のインタヴューとリハーサル風景が30分ほど収められている。偉大な作品を前にして新しく納得いく解釈を作り出そうとする音楽家の苦闘が正直に映し出されている。(林田直樹)
【くちコミ情報】
タイトで若々しい5番です
こういうすっきりして若々しい演奏を聴いていると、大編成のゆったりとした音はもういらない、と思ってしまいます。巨匠の振るドラマチックで仰々しい演奏とは対極をなす5番ではないでしょうか。だからといって、一部の古楽器派のような潤いのない演奏とも違うので、ご安心を。お薦めです。一番と八番も聴きたい。
早く全曲録音して欲しい!
オーケストラアンサンブル金沢の魅力を200%引き出した演奏。同じオケで岩城宏之指揮のCDもあるが、音の鮮度が違う。映像で音楽造りのプロセスも垣間見られるが、金の新たなベートーヴェン像がくっきりと描き出されている。2、3、7番が既にリリースされているが、ぜひ、全曲録音を強く希望する。
若さがみなぎってます!
DVD付で大好きなベートーベンの交響曲第5番だったので買いました!金聖響さんの指揮する演奏は初めて聴きましたが、テンポや強弱からエネルギーがみなぎっていました。 編成の小さいオケなので地を這うような重さはないのですが、『運命』の力強さはそのままに音色の美しさや音が寄り添う心地よい音楽が聴けてとても満足の作品です。
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【くちコミ情報】
目からウロコのブラ1です。
そっけないCDジャケットからは想像もできない凄い集中した演奏ですね。 現在の日本のオーケストラでここまでの演奏を聞かせてくれるのは、滅多 にないと思います。小編成ということもあって、各パートの音のコントラスト と完璧なアインザッツ、適度にコントロールされた第4楽章のクライマックス。 どれをとっても見事な演奏です。
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【くちコミ情報】
すばらしい
古楽奏法系にありがちな、薄味軽快な演奏とはかなり異なる。 アップテンポではあるが、音が分厚くメリハリと歯切れのある、小編成のオケとは思えない迫力。 エロイカは殆んどフルトヴェングラー・カラヤン等で聴いているが、その耳にも全く違和感を感じさせない、フルトヴェングラーにひけをとらない演奏の厚みと迫力がある。 ピリオド奏法に対する食わず嫌いの偏見がどこかに吹っ飛んだ感じ。 早速次は”運命”を注文し聴くのを楽しみにしている。 録音もかなり秀逸。 24 96のハイビットハイサンプリング録音が、CDへの録音となっているため完全には活かしきれていないが、それでもこのCDに詰まった情報量が音の分厚さ・迫力を支えていることは確かだろう。 古楽奏法に躊躇している方に、是非一度は聞いていただきたい一枚である。
陽性で雄弁な演奏
オリジナル楽器奏法を用いたベートーヴェンも、最近ではすっかり当たり前になってきました。そういった演奏にもいくつかのスタイルや流儀がありますが、この金聖響盤は、ノリントンやジンマンと共に、陽性で雄弁な演奏のグループに属するものといえそうです。響きはかなり軽く、初期のオリジナル楽器のような過度な鋭角性はありません。むしろそのまろやかな響きのおかげで、エキセントリックすぎる印象を与えずにやりたいことをやっている、という感じがします。聴いていて、「うーん、こういう声部を強調するか…」と感心する部分も多く、前述の他盤を既に聴いている方にも十分おすすめできます。
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涼しげな眼差しを持つ痩身の青年のような、透明感ある響きのベートーヴェンである。こうした“古楽”的解釈は、革新的というよりは、いまやすでに世界的にひとつの大きな流れになっている。それでもなぜだろう、この演奏には不思議に新しい印象と、ある種の痛快感がある。 その理由のひとつは、おそらくオーケストラ・アンサンブル金沢の奏者一人ひとりの自発性の高さにある。ライナーノートによれば、このレコーディングでは奏者は指揮者に対して容赦なく意見表明できる環境があり、活気ある議論とテンションの高さが印象的だったとのこと。そうした雰囲気を作り出し、一つの方向にまとめていく人間性もまた指揮者・金聖響の才能であろう。 そのおかげだろう、ダイナミクスやバランスの作り方も練りこまれているし、何より個々の奏者の顔がはっきりとわかるようなアンサンブルが気持ちいい。アンサンブルにおける個人の責任が重い少人数オーケストラの長所がはっきりと出ている。流行の真似事ではなく、試行錯誤の後に自分のものとした音楽が聴こえてくる。こんなオーケストラを持った街・金沢がうらやましくなるようなディスクである。(林田直樹)
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さっぱりした演奏
吹奏楽の神様リードの作品集。 どの曲もさら〜っと流された感じがします。 リードの曲はもっとどっしりして、タメるところは十分にタメて!!というイメージを持っている私には物足りないです。 これも別の解釈の一つとしてあるのでしょう。 今後は、バーンズや、スウェアリンジェン、ハックビーなどの作品集も収録して欲しいなと思います。
A.リードも絶賛したシエナのSound!
金聖響&シエナのリードは素晴らしいです。通常はほとんど吹奏楽の専門家にしか演奏されないオリジナル曲ですが、クラシックの専門家が創りあげる音楽のなんと美しいこと!聞き慣れたテンポよりもやや遅めで、吹奏楽でありがちな勢いに頼ることなく音楽的に丁寧に解釈して演奏されています。プロにかかると吹奏楽曲もこんなに美しく変わるのか、と嬉しくなります。…作曲者アルフレッド・リード氏は生前、佐渡裕指揮のシエナが演奏する「アルメニアン・ダンス」を「今まで聴いたアルメニアン・ダンスの中で最高の演奏」と絶賛したそうです。いまや全世界で演奏されているリードですが、作曲者自身が認めた最高の演奏が日本のシエナだなんて嬉しいですね!…いま学生吹奏楽の世界は、迫力や勢い、音量より「表現力」を問う時代になっています。このアルバムは、あらためてオリジナル曲の表現方法を研究してみようというコンセプトで作られた、とも言えるでしょう。佐渡氏のエキサイティングでアグレッシブな演奏に比べて物足りない方もいるでしょうが、私はむしろ美しさと迫力と音楽性が兼ね備わった魅力的な演奏で、吹奏楽を変えたとすら感じます。…吹奏楽に多少偏見のあるクラシックファンの方、ぜひ一度聴いてみて下さい。吹奏楽曲ってこんなに美しいんですから!
期待と想い
CDを購入する前に収録されている曲目を見て、期待と各曲に携わった時の想いなどが ありこのCDを購入するきっかけになった。 しかし、購入しいざ演奏を聴くと、期待と裏腹な感じを受けた。 演奏の度量や曲への追求心は十分伝わるのだが、何かが足りない。 たぶん、当時学生だった自分が演奏した時のモデル演奏とのギャップなのかもしれない。 それが頭の中で美化されて記憶に残り、その記憶との比較でそんな想いを募らせたかもしれない。 いずれにせよ、自分は十分満足したとは言えなかったのは事実。指揮者や演奏者の年代は 自分とそんなに違わないのに、演奏スタイルがここまでギャップがある事に驚きだけが残った。
金 聖響氏は、
こういう解釈が好きなのでしょうか?それとも、吹奏楽を余り愛していないのでしょうか? どの曲もあっさり仕上がっています。ですが、あっさりし過ぎているような気がします。 吹奏楽と言えば、学生時代から親しんでいる人も多く、 リードには強い思い入れのある人も少なくない、と思います。 数曲、『そこはもっと引っ張って欲しい!』と強く思う箇所がありました。 個人的には『パンチネルロ』でもっと情熱的な演奏を聴きたかったです。 購入される場合は、参考音源として買われる事をオススメします。 「星2つ」にしましたが、あくまでもCDの評価です。 シエナ、金氏、そしてライブ自体の評価ではありませんので、あしからず。
シエナの力演に脱帽・・・
これだけのプログラムを1回のステージで吹ききってしまうシエナの力量には今更ながら驚かされるが、金聖響氏のやや遅めのテンポでじっくりと聴かせようとするタクトに緻密さを失うことなく追従している演奏技術はさすがである。 録音については、ホールの複雑な残響や客席の気配といったものは殆ど感じられず、ライブ録音特有の臨場感や雰囲気というものはあまり伝わってこない。(拍手なども完全にカットされている。)スタジオ録音に近い印象を与える録音なので、演奏会の記録というよりも音楽(演奏)そのものをじっくり聴かせることに重心を置いている仕様だ。 演奏内容について、率直に述べれば… リード作品に殆ど造形のない金聖響氏の起用が、この演奏会に於いて本当にベストだったのか…という疑問は正直言って残る。 遅めのテンポでじっくり聴かせるのは良いとして、リード作品の一番の醍醐味と言える幅広いダイナミックレンジの表現やリズムの劇的な変化といった要素においては表現に物足りなさ?を感じてしまう。とにかくリード氏の作品は世界中でプロアマを問わず演奏され尽くしてきているので、一朝一夕にこれらを超越できるような代物ではない。 シエナの完璧に近い演奏は勿論ベストと言えるし、初めてリード作品のスコアを目にして短時間でここまで昇華させた金聖響氏の実力も充分に賞賛できる。しかし、総合的な芸術性に於いてこの録音がベスト・オブ・リードと言えるかどうかは、聴く人それぞれのリードに対する思い入れによって左右されるだろう。 シエナの実力をもってすれば、もっと情緒豊かで官能的な演奏が期待できたのではないか…と思うのは私だけではないかも。 勿論、一聴の価値は充分にあり、リードファン・吹奏楽ファンであれば是非聴いてみるべきであろう。
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